父親保育2

2019/6/8 父親保育にて

拾った草花を貼り付けていきます

いいアイデアですね

絵を加える子も

2012年5月29日『父親保育2』の中でこう書かれています。

父親保育での計画は、父親たちの発想と、広い視野からと、遊び心など男性ならではのもので感心することも多いのです

新しいアイデアは、自分の枠組みの外にあるといつも感じます。

(報告 加藤)

人形考2

2019/4/24 散歩先で大雨に

そんな中でも子どもたちは遊びを見つけます

落ちてくる水も子どもたちにとっては遊べる環境の一つなのですね。

降り止んだので遊びを再開

集めて、ままごと遊びにしているこれは

どんぐりの木、コナラの雄花です。

子どもたちを見習って、

作ってみました

2013年5月31日『人形考2』の中でこう書かれています。

自然にあるものは、子供たちは何でも遊びにします。「つくしの節のところにははかまがついている。そのある節をぬきはなして、もう一度さしこむと、どこで切れているかわからぬものである。そのきれたところをいいあてるあそびは、つくしつみに行った子たちが申し合わせたように行うあそびだ。」そのほか、ほうずきなど植物を使う遊びの中から、木や草にも深い愛情を持たせる動機になっていると宮本さんは言います。

子どもは、なんでも遊びの対象にします。植物だけでなく、小さな虫などは、子どもにとっては、楽しい遊び相手である者が多かったようです。カブト虫に糸をかけ、牛に見立てて耕作のまねごとをしたり、太郎蜘蛛にけんかをさせたり、せみとりなど遊びは多く、遊んだあとは、たいてい野に放ってくるのが普通だったようです。それは、「いじめたり殺したりするとたたりがあるとか、不幸なことがおこるとか信じられていた。」からのようです。それにしても、「これらの遊びが、子供たちに深い観察眼を与えたことは大きかった。」と宮本さんは書いています。

これらの遊びは、子どもたちにとっての大いなる学習であったことが、大人になって初めてわかります。

子どもたちの何かになっていたなら、嬉しいですね。

(報告 加藤)

日本の花

4月最初の週、春を感じようということで散歩へ出ました。

座り込んで夢中になっています

集めているのは桜の花びら

「いっぱい集めて満開にするんだ」

花びらのこういった楽しみ方もいいものですね。また、夏には夏の花で、秋には秋の、冬には冬の楽しみへと拡がっていきそうです。

ブログ『臥竜塾』2015年11月1日3『日本の花』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると塾長藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回の全文を読むことができます。)

「花を愛する心は日本人の国民性である。世界中で、日本におけるほど花を愛する心が一般化している国はないというほうが適切かもしれない。また、絵を描こうとする場合にもっとも一般的な画題の一つは花ということになる。そして、装飾芸術としては、その自然のままの、あるいは伝統的な形態からして、つねに、主要な動機付けとして選ばれる。」私たちは、欧米の人たちのほうが花好きだと思っています。プレゼントして花束を贈り、家の中には花が飾られています。花に囲まれて生活していると思っています。しかし、それはもしかしたら上流家庭の話で、すべての層の人たちの間でも、明治当初の日本では花に囲まれて生活しているように思えたのでしょう。それは、モースによると、日本人が手になる簡易な手作り品である、刺繍、陶器、漆器、壁紙、扇、またその金属ないし青銅製品においても花が描かれ、また造形の対象となっているというのです。

 「社会生活においても、これらの花をあしらった物品が絶えず顔を出す。誕生から死ぬまで、花は、なんらかのかたちで日本人の日常生活に関わりを持っている。日本人は、死ぬと、そののち何年ものあいだ、墓前に新鮮な花を供えてもらえる。」このように日本人は、花に囲まれて生活をしているというのです。

満開になったよ

美しいアイデアに囲まれながら、季節を満喫していける幸せを子どもたちと感じていました。

(報告 加藤)

板氷②

前回の報告には、じつはまだ続きがあるのです。

あの氷のあとに、また西村君が4階に行き、何やら作業を始めたのです。

そもそもあの氷の出所ですが、4階に私達が作業中だった、よく工事現場にあるセメントなどをこねるための大きな箱(トロ船と言うそうです)に水が溜まっており、それが凍って出来たのです。

そのトロ船にまた水を入れ始めました。

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「また作るの??」

「そうですよ、次は少し工夫して・・・」

どうやら次の板氷は只者ではないようです(笑)

何をするのか見ていると。

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そうなんです。トロ船に水を入れた後に花弁を散らしたのです。

「これで凍ったら綺麗ですよね!」

「確かに!これは綺麗な氷ができるかも!」

そして・・・次の日。

2人で楽しみに見に行くと

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少し花弁が偏ったけどもちゃんと固まってました!

それを前回同様、子ども達に見せに行きました。

子ども達の反応も上々!!興味深々に氷を見ていました。

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一回目の実践を活かして、二回目は工夫をして同じ物を子ども達に見せない・・・。

さすがですね!私は思いつきませんでした。

自然の力を借りて子ども達に科学への興味を引き出す。

まさに「共生と貢献」です。

自然という大きな力と人間の知恵を共に合わせて

子ども達に自然界へ興味を示し貢献する。

西村くん本人はどこまで理解しているのか分かりませんが(笑)

何よりも子ども達を楽しめせようという気持ちが自然と理念に向かっています。

本来、理念というのはそういうモノなのかもしれません。(報告者 山下祐)

板氷

先日、東京の気温が氷点下になりました。

そうなると何が起きるかと言うと、水たまりが凍るのです。

これは皆さんも経験があると思います。

私も小学校のときに水たまりが凍っているのを見ると傘で突っついてみたり、

踏んで音を楽しんだり。氷で遊びながら登校した記憶があります。

 

その日4階で観葉植物や花に水をあげていると、

西村先生が大慌てで4階を走り抜けて、階段を駆け下り、子ども達のお部屋に行きました。

何だろう!と思い私も追いかけてみると・・・

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そう!大きな板状の氷です!

あまりにも立派な氷で私もテンションが上がりました(笑)

写真のように氷の下に手をあてて透けているのを観察したり、

冷たさを感じたり・・・。それぞれが板状の氷に対して関わっていました。

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すると担任の先生が

「どれくらいの厚さだろう??」

と言った瞬間、西村先生がまた走っていきました。そして数秒後にものさしを持って帰ってきました。

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「だいたい3㎝ですね!みんなも測ってみな」

と子ども達にものさしを渡しました。

西村先生の見よう見真似で年少の子どもが氷にものさしをあてて、厚さを測っていました。

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おそらくものさしの使い方、数字もまだ理解ができないであろう年少の子どもですが、

必死に測ろうとしている姿をみて、彼の中で「文字・数・科学」に対する興味・関心・好奇心が芽生えたのかな?と思った瞬間でした。

そして子ども達に何か面白い物を用意しようと瞬間的に感じとり、瞬時に行動に移す西村君を見て、保育者として、用務員として、そして同じ職種のパートナーとして頼もしく感じた瞬間でした。(報告者 山下祐)

 

「和風」と「洋風」

新宿せいが保育園が定員増に伴い、新しくなった環境を少しずつ紹介していきたいと思います。

まずは以前からある日本庭園ですが、特に大きく変わってはいないのですが、

ハーブ園がある屋上は緑化も兼ねて芝生を植えています。

屋上の環境を覚えている人はイメージがつくと思いますが、ハーブ園があるスペースと、奥にも一段下がった場所にも芝生を植えています。

そして柵の外はハーブを植えていましたが、去年の冬にハーブから「芝桜」に植え替えました。

しかも、ただ1色ではつまらないので、ピンクと白の二種類をバランス良く交互に植えて、少しデザインぽくしてみました。

その芝桜が先日満開になり、とても綺麗なので皆さんに紹介したくなり、アップします。

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この芝桜を見ていて、以前塾長のブログに「庭園」ついて詳しく書かれているのを思い出し、

早速検索し、読み返してみました。

おそらく塾長の講演でも何度か話されているのでご存知の方もいるかとおもいますが、

英語のガーデンgardenの語源は、gan(ガード、囲い、防衛)とeden(エデン、悦び、愉しみ)の合成語ですから、「安全で快適な世界」ということだそうです。「庭園」という文字は、和製漢字熟語で「庭」は、屋前の、あるいは建物で囲まれた人工的な空間であり、「園」は、囲いがあって、その中に果樹が植えられていることを示しています。ちなみに、囲いの中に野菜が栽培されているのが「圃(ほ)」、家畜を飼っているのが「囿(ゆう)」というそうです。(ブログ臥竜塾から引用)

 

同じブログの中に塾長はこう言っています

「庭」は癒しの空間である。

確かにそうかもしれません。ただ、そんな風に感じたのは最近かもしれません・・・。

それまでは綺麗な日本庭園を見ても何も思いませんでしたが、

最近はやたら感じるようになりました。

それは、おそらく自分たちで「庭」を作ったからかもしれません。

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上の写真は園長室の前の庭ですが、ここも芝桜が綺麗に咲いています。

去年、西村君が新宿せいが保育園に就職したおかげで、色々なことが出来るようになり、

その一つが、園長室前の庭園作りです。

前から存在はしていたのですが、年月の経過と共に見栄えが悪くなってきたので、

これを機に改装をしたのです。

土と白い石の間には仕切り専用の瓦を用いて、土の流出を防ぐことで見栄えを良くし、

蹲や灯篭がある場所の石は細かく綺麗な石を使っています。

という風に自分たちで「作る」という作業をすることで、庭園に興味を持ち、

そして自然と「癒し」を得ていたのかもしれません。

同じようにハーブ園の奥に作った芝桜の庭園も、満開の姿を見て、とても癒されました。

 

「生き物である花や緑を少しでも身近に置きたいと思うし、できれば自らの手で育ててみたいと願う。何から何まで誰か(プロやメーカー)がつくった“もの”を買って消費するだけの現代人は、わが手でつくり育てること、手づくりに憧れる。」

 

これは進士五十八さんの言葉です。

塾長は進士さんが書かれた「日本の庭園」という本を読まれてブログに解説を書いています。

詳しくは・・・

http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2011/05/post_1939.html

 

植物は私たちが言葉で話しかけても答えてくれません。

しかし成長という言葉で私たちに答えてくれます。

 

その姿を見て共に生きている「共生」があり、

癒しという「貢献」があるのだと思います。(報告者山下祐)

1/Fゆらぎ

最近、私のうちで熱帯魚を飼い始めました。

ホワイトミッキーマウスプラティとブルーコリドラスの二匹を20㎝の小さい水槽で飼うようになりました。

 

魚を飼うことはどこの保育園でも飼われていることが多いのですが、魚の動きには人を落ち着かせる「1/Fゆらぎ」というものがあるそうです。DSCF1985 2

 

というのも、以前、長野県の黒姫高原に新宿せいが保育園で職員旅行にいった際に、「癒やしの森」に行ってきました。そこではその森の中をグループで散策し、自然を体感することができ、自然が体にどう作用するかということも一緒に教えてもらうことができました。

 

そこで出てきたのが「1/Fゆらぎ」であって、塾長の講演でも出てくる言葉です。

 

では、その「1/Fゆらぎ」とはどういったものであるかというと、Fという周波数に対して反比例する「ゆらぎ」だそうです。う~ん、難しい。

平たく言うと「自然界で起こる不規則な動きや音」だそうです。自然にあるものとすれば、ろうそくの炎の揺れ方、小川のせせらぐ音、木漏れ日などで、ほかにも電車の動きなんかもこういった効果があるそうです。

 

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家の新しい仲間です。

また、調べていくと、(株)ゆらぎ研究所の武者利光氏によると「1/Fゆらぎ」は人間など生体のニューロン(神経細胞)は生体信号として電気パルス(電気信号)を発射しており、ある細胞の発射間隔を調べたら、その間隔が「1/Fゆらぎ」をしていたことが研究で分かったそうで、人間の生体リズムそのものが「1/Fゆらぎ」になっており、そこから人間の快適性と関連があるという結果が出ています。また、人間がリラックスしたときに出るα波の周波数も「1/Fゆらぎ」だそうです。

 

「1/Fゆらぎ」は「ピンクノイズ」ともいわれ、youtubeなどでたくさんその音が紹介されています。そして、その一つが「母親の胎内」の音として紹介されていました。実に興味深く、4月当初、泣いている1才児に対してその効果があるのか試して見るとなんと皆、ピタッと泣き止みました。よく赤ちゃんは3歳くらいまで胎内のことを覚えていると聞きますが、本当なんですね。

 

いろいろと調べてみると「ヒーリングミュージック」や森本レオの声、たけもとピアノの財津一郎さんの歌など、この「1/Fゆらぎ」は身の回りにたくさんありました。

こういったものも含め子どもたちの環境の中にいれていくことも必要なことですね。

(投稿者 邨橋智樹)

夏の虫

8月に入り、暑い日が続く中。この時期にやってくる嫌な虫に悩まされることが多くなってきました。こうまで書くと何となく、2匹の虫が思い浮かびます。

私の中で、どちらとも苦手なのですが、仕事の関係上よく悩まされる方は「蚊」です。

どこの保育園でも、虫よけスプレーや蚊取り線香など様々な対策を練られていると思いますが、それでも刺されてしまうなどと、常に頭を悩まされる問題でもあると思います。

そこで「蚊」について少し調べてみることにしました。

色々調べてみると、これほど身近な存在ながら色々と知らないことがいっぱいで驚かされました。

例えば、「蚊の主食は何か?」

なんと蚊は血だけを吸って生きているのではないそうです。蚊が通常主食としているものは、花のミツや草の汁などです。そして血を吸うのもメスだけで、吸血することによって卵巣を発達させ卵を産むそうです。

このことを知っただけでも、普段つぶしている蚊がメスしかおらず、しかも卵を産むためと考えると、少し不思議な気分になります。

「なぜ蚊に刺されるとかゆくなるか?」

蚊は血を吸う際に唾液を出すそうです。その成分には刺したときに人に痛みを感じさせない麻酔作用や、血が空気にふれて固まるのを防ぐ作用など、いろんな効果があるのですが、それらが人の体に入るとアレルギー反応を起こし、かゆくなるというわけなのだそうです。

面白いなと感じたのが、「もし蚊に刺されてしまったら、上から潰すと唾液が体内へ流れ込むため、指で弾き飛ばすと、痒みを減らすことできる」という話で、今度試してみようかと思うのですが、冷静に考えると普通に逃げられそうですよね。

他にも「蚊取り線香がなぜ渦巻なのか?」

当初は棒の形だったのですが、それでは40分ほどしか、持たず、また折れやすいという欠点があったそうです。しかし、渦巻き型にすると最長で7時間、また折れにくいというメリットがあったそうです。そして、100年以上前から変わらない渦巻きのデザインは、人々に愛され支持され続けた道具という意味で「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」もとっているそうです。

蚊について調べていく中で、一番大きな問題は、「かゆみ」でも、「嫌な羽音」でもなく、伝染病だそうです。日本では、日本脳炎が有名ですが、海外では黄熱病やデング熱、マラリアなど様々な伝染病が関係してくるそうです。日本脳炎は予防接種があるのでそれほど気にする必要はありませんが、複数の伝染病がある海外では、なかなか難しい問題でもあるようです。

調べだすと知らなかったことの多さに驚かされましたが、同時に「かゆい」「はれる」といったことで悩んでいる日本は、まだまだ恵まれているとも感じてしまいました。

(投稿者 西田 泰幸)

泥んこ遊び

ドイツでは、夏になったからといってプールの日々を送ることはありません。プールでの遊びをする場合は、課外で室内プールで1年中行います。夏になってどの園でも行うのが、「泥んこ遊び」です。それについて、ドイツの絵葉書にこのようなものがあります。

泥んこ遊びは、免疫力をつけるためのボディービルディングです。

泥んこ遊びは、免疫力をつけるためのボディービルディングです。

自然という環境

先日、学生の頃の友だちとキャンプに行ってきました。最後にキャンプに行ったのはもう何年も前の事で、テントを建てることもやっとの思いでした。そして、たき火を囲んで友だちと話をしたのですが、そのキャンプ場には何人ものファミリー連れが来ていて、子どもたちは自然を感じながら思い思いの遊びをしていました。心なしか、自然の中で体いっぱい遊んでいる子どもを見ていると、和みますし、部屋で遊んでいる子どもたちよりも楽しいそうに見えます。

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ドイツでの様子

ドイツでの様子

 

また、ドイツで見た森の幼稚園のことも思い出しました。そこでは枝を使って、数を教えて算数の勉強をしていたり、体を使って、木を使って家造りをしていたり、思い思い自然物をつかって、遊んでいました。そこでの見立てや工夫はとても目を見張るモノでした。自然物が子どもたちに与える影響は都会にある便利なモノに比べると大きく違うように思います。多少の不便さというものは子どもたちの環境にとっては必要なことだと最近感じることが多いです。多少の不便さの中で起こる工夫が次に発想に繋がり、その経験するが生きる力に繋がっていることを見学していて、感じました。

最近、暑くなってきたので、どろんこ遊びが始まりました。1.2歳児の子どもたちは泥や水を使って、水の感触を楽しんでいたり、泥で形作ることを楽しんでいます。特に1歳児は指先に触れる感触が楽しいのか、ずっと握ったり、手を広げたりを繰り返しています。その指先に感じることが脳に刺激を与え、次の発達に向けて力をつけている最中なのかなと、聞きかじった知識に当てはめて活動を見ています。 (投稿者 邨橋)