懐石料理2

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懐石料理は一汁三菜が基本とされていています。先ず初めに、亭主自ら運び客に手渡します。客側から見て膳の手前左に飯碗、手前右に汁碗、奥に一菜目の向付(むこうづけ:お造り)が置かれ食べ始めます。徐々に二菜目の煮物椀(にものわん:煮物)が出されます。これは懐石のうちで一番の御馳走で、材料の取り合わせ、季節感、味付けに亭主がもっとも心を込める一品になるそうです。三菜目の引重(ひきじゅう:焼き物と香の物)という一汁三菜に八寸(はっすん:海の幸と山の幸の取り合わせ)、強肴(しいざかな:塩辛などの酒盗類)を加えてフルコースになりましたが、その後の茶事の都合で変化させていくのですが、要は客と亭主の心のつながりをスムーズに運べればいいのです。

客が最後のお茶をもっとも美味しく飲めるように、亭主は品数や量を調整させていきます。

また懐石の中で正客が亭主に「どうぞお持ち出しを」と挨拶する場面があるそうですが、これは亭主も一緒に御相伴しましょうという思いやりの心だそうです。

 

話しは少しずれますが、先日テレビを見ていた時に「女性の浴衣」についての話をしていました。「女性が着る浴衣はきちんと着るとやはり暑いものなのですが、それを涼しげに着て歩き、浴衣に描かれている絵柄も涼しげなものが多いのは、すべては他人がその姿を見たときに涼しさを感じられるように」と言っていました。

また、日本のモノを作る技術が海外から高く評価されるのも職人が、使う人に対して「使いやすいように」や「壊れにくいものを」といった思いやりがあるからだと思います。日本人の「おもてなし」や「他人を思いやる」という気持ちは本当に素晴らしく感じます。

 

懐石料理も『利休七則の「冬は温かに、夏は涼しく」を基本に、一つずつの持ち味を大切に楽しみ、季節感を意識することが大切で、自然の教えるままにさからわずに順応し、体で一つずつを体得していくことが大事です。知識だけではおいしさは出ませんし、心の豊かさも出ないのです。』とありました。

 

人と人とのつながりや感謝の気持ち、他を思いやる心が懐石料理から感じ取れました。(投稿者 柿崎)

懐石料理2」への2件のフィードバック

  1. 懐石料理について知らないことばかりの内容で、とても勉強になりました。懐石料理にしても浴衣の着方にしても、どちらも自分ではない人に向けた思いがあるのですね。知っていたり、できていると思っていたりすると知らず知らずのうちに傲慢な態度になっていることもあるように思います。そのような自分が自分がという姿ではなく、自分ではない誰かに意識を向けて接することが日本人の美意識のようなものだったのかもしれません。自分を大切にするのはもちろんですが、自分よりもまず相手のことを考えられる人間といいますか「なんかあいつ呼んでみる?」と思ってもらえるような人になりたいなと思いますが、まだまだ修行が足りません。

  2.  日本の文化の素晴らしさに触れるブログですね。女性の浴衣のお話、とても勉強になりました。季節は浴衣にはまだ程遠いですが、夏をふと思い出し、何か胸躍るような気持ちになります。
     日本人の思いやりの気持ちが様々なものに込められていることを感じます。昔から心豊かな人たちが多かったことを知ると、日本人に生まれてよかったなぁという気持ちが改めて強くなります。

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