実家に戻って頑張っている副園長

今回の臥竜塾は、昨年度まで新宿せいがの職員で、今年度から実家の保育園に戻った西田先生の家に塾頭が家族遊びに行ったという話から始まりました。

西田先生は地元に帰り車の免許を取得し、納車したばかりの新車で駅まで車で迎えに来てくれたそうです。いざ車に乗り込みパーキングから出るために駐車券を入れようとしたら、免許取りたてのせいか、納車したばかりの車でまだ感覚が無いせいか、機械に手が届かない、という出だしの好調さ。さらに、地元なのに道がわからなくなりながら無事に家までたどり着いたそうです(笑)

副園長として実家の園に戻り、今の現状などを塾頭と食事をしながらいろいろ話をしたそうです。西田先生の園が子ども園という事を踏まえて、藤森先生に子ども園についていろいろと教えてもらいました。

今回は、塾生の加藤君に二人目のお子さんが間もなく産まれるという事で、家庭のサポートをするために落ち着くまで塾はお休みという発表がありました。また、奥さんが実家に泊まるとなった時にはたまにはきていいよという塾長のお許しを受けていました(笑)

そして、24日(日)から塾長と西村君はドイツに行くという事で、保育室内の音の大きさを調べてくるという面白そうな研究もしてくるということでした。

後は、9月に行われる臥竜塾のワークショップについてのアイディアを話しながら今回の臥竜塾は終わりました。

今回の臥竜塾のご飯は、鶏のひつまぶし風を予定していたのですが、土用の丑の日、ドイツ前に精をつけてもらう、加藤君がひとまずお休みになるなどの理由から鶏からウナギになり、本物のひつまぶしになりました。後はお吸い物と、塾頭のお土産の昆布締めを頂きました。デザートは以前に本多君がお土産に買ってきてくれたプリンと塾頭のお土産のみそ饅頭、加藤君から「お休みさせて頂きます」の印のアイスという豪華なラインナップ!

(報告者 柿崎)

ひつまぶしなので自分の良いところで出汁をかけて食べました(笑)

ひつまぶしなので自分の良いところで出汁をかけて食べました(笑)

豪華!デザートのラインナップ

豪華!デザートのラインナップ!!

見守る助手②

さてさて、塾生の自己紹介が終わり、森口くんの出張報告の時間です。 今回は滋賀県の南草津にあるGT園の園内研修と保護者講演でした。 ちなみに南草津は日本一平均年齢が低いそうで、森口君によると「駅前は高校生しかいなかった!」

と特に興奮しなくてもいいのに、少し興奮ぎみに話してました…。

今回の出張報告の一番の話題は 森口君の失敗談です(笑) 研修の合間に時間があると、その土地の観光地を訪れることがあります。 私も塾長に全国津々浦々色々な所を案内していただきました。
森口君も同じように時間があると塾長に案内をしてもらっているそうです。
そんな森口君はどうやら城が好きなので、城のスタンプを収集しています。

今回、滋賀県は彦根城に行ったそうです。 そしてスタンプを押そうとしたら…

ない!

そうです、家に忘れてきたそうです(笑)

さらに話を聞くと、レンタカーを借りたそうで、いざ受付で森口君が免許証を出そうとしたら…

ない!

そうです。免許証も忘れたそうです(笑)結局、塾長が運転することに…。 森口君はその自分の状況を

「助手が助手席に座りました」

と自虐ネタを披露。

ただ塾長は本当に優しいですね…

「五年ぶりに運転して楽しかった…」

と…。

 

基本的に私も助手で約5年間同行させてもらいましたが、

同じように失敗を繰り返していました。

しかし塾長は基本的に失敗に対しては怒りません。

むしろポジティブに捉えています。今回の「運転ができて良かった」という発想のように。

そういうところは保育園の園長としても同じで、職員に対しても同様です。

ただし、理念に対して違っていた時はちゃんと教えてくれます。

それは助手に対しても、同様です。

私も、それくらい器の大きく、そして一本筋が通った、そんな人になりたいです・・・。

今回のブログのテーマが「見守る助手」でしたが、なぜかと言うと、

森口君が塾長を見守っていたからです(笑)

基本的に助手は塾長が出張で少しでも疲れを残さないようにサポートする役割です。

しかし免許書を忘れたことで、助手席で見守ることに・・・。

いや「見守る」というのは「「見る」と「守る」が含まれています。

免許がない森口君は「守る」ことができません(笑)

「見守る助手」ではないですね・・・。

最後になりしたが、昨年まで新宿せいがで働いていて、現在、外部塾生となった西田先生から臥竜塾にプレゼントを送って下さいました。

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石川と言えば九谷焼です。その九谷焼のコップを人数分、プレゼントしていただきました!

この場を借りて西田先生にお礼を申し上げます。

本当にありがとうございました。大切に使わせて頂きます。 そんな素敵なコップでコーヒーを飲みながら、今回も楽しく学びました。(報告者 山下祐)

見守る助手①

先週の塾の報告をしたいと思います。

まずはメニューから…。 この日は臥竜塾「年間講座」があったので、簡単に作れて、サクッと食べられる物にしようと思ったので「ざるラーメン」にしました。

そしてつけ汁は、一種類だと飽きるので2種類です。 1つは市販の鰹出汁のめんつゆに塾長から鰯節を大量に頂き、それを贅沢に使い、鰯と鰹のダブル出汁のつけ汁に、絶品のミートローフを短冊切りにしたものをいれて煮込んだ出汁。

もう1つは担々麺をイメージした、少し辛いつけ汁です。こちらは私が創作してみました(笑)まずは豚挽き肉と玉ねぎを炒めて、そこにキムチ鍋の元とめんつゆを入れて、あとは味を見ながら整えてみました。

あとは、ネギ、メンマなどの薬味を用意して…

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完成です!!

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夏を向かえて、蒸し暑く過ごしにくい季節になってきたので、冷たい麺に冷たい汁を付けて、モリモリ食べてもらおうと思いました!講座を終えた塾生も残さず食べてくれました!ありがとうございました~。

さて今回の塾の内容ですが、久しぶりにお客さんが二人来ました。 鹿児島のGT園から男性保育士が二人新宿せいが保育園に約一週間、現場実習に来られました。是非、臥竜塾を見学してみたい!という強い要望があり、今回は特別参加してもらいました。

 

まずは、臥竜塾生としての心構えを塾長からお話を頂きました。

「臥竜塾生、外部臥竜塾塾生は塾長のブログにコメントを欠かさずコメントをするべし」

やはり毎週火曜日に塾長の話を聞くにあたって塾長のブログをしっかり読み、コメントを書くことで書いてある内容を自分なりに読み取り、そして考えた事、思った事を文章にすることで、塾長の思考を学ぶ事ができます。まずはコレが塾生としての大前提です。

そこから、森口君が新宿せいが保育園に来ることになった経緯、そしてすぐに臥竜塾生になれた経緯を話してもらいました。

それを踏まえて、ゲストの二人から自己紹介をしてもらいました。 K先生です。 三年前の6月に1度来ているそうです!すみません、僕は何となくしか覚えていませんでした…。 近所の子ども達と遊ぶことで、子どもと関わることが好きなり、中学の時から保育士になることが夢だったそうです。 実際に保育士になり、いざ働いてみると、ただ子ども達と遊ぶ事が仕事ではなく、子ども達の発達や成長等を考えながら日々の保育をすることに奥が深いと感じ、ただ子ども達から好かれるのとは違うなぁ…と思ったそうです。 ちなみに園の行事では新宿せいがでも行っている「父親保育」が大好きだそうです!!

そして二人目はY先生。 今年で2年目です。小学校2年からサッカーをしていて、その時の夢はやはりJリーガー!そんな中学1年の時に妹が産まれ、最初は「えぇ!?」と少しネガティブでしたが、いざ目の前に妹が来ると可愛くて可愛くて仕方がなく、赤ちゃんの時はオムツを替えたり、遊んだりと、どうやら妹ラブでした。その時に「こういう仕事もいいなぁ」と思ったそうです。しかし高校を卒業してからすぐに就職をしましたが、転勤の嵐で、そんな環境に嫌気をさし、学校に通って保育士を目指したそうです。実際に保育士になって感じたことは、ただ世話をするのでなく、子どもにとって何がいいのか?と考えながら保育を行い、自分の狙い通りに保育が進んだ時が楽しく、やるがいを感じるとのことです。また2年目でGTセミナーに参加できたこと、そして臥竜塾にも参加できてお腹一杯ですっ!とお話されました。

そんな二人から焼酎のお土産をいただきました。

鹿児島といえば・・・。

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西郷隆盛さんの焼酎です

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あれっ!?なんか似てますね・・・

続いて、次は塾生に対して質問タイムの時間です。

率直に結婚は?

という質問です(笑)

プラスなぜ新宿せいがに就職したのか?を一緒に答えさせて頂きました。

みんなの解答を載せたいのですが、今回は抜粋して、塾生の中で面白かった二人を紹介したいと思います。

まずは西村君。

西村君はまだ独身です(笑) 彼はなぜ新宿せいがに就職したのか?と言うと、まずは大学の時に行った教育実習がとても最悪だったそうです。授業中に生徒は立ち歩き、友達同士で大声で話したり…それを父に話したら

「それは幼児教育で変えれるぞ」

と言われたそうです。 もちろん実家が保育園なので意識はしていたのかもしれませんが、その一言で保育園で働いてみようと決心し、それならば新宿せいがで…という流れだそうです。 言うなればお父さんの「コネ就職」ですね(笑) ちなみに私も「コネ就職」です。 西村君はもしかしたら父の一言も自分を保育園で働く事に向かわせる作戦だったのかも…と話してます。そうだとしても、その一言で決心した西村君は素敵ですね…。

さて二人目は加藤君です。 彼は奥さんと3歳男の子がいます。 彼は大学の保育養成校を卒業し、資格も持っていましたが、一般企業に就職し営業を行っていたそうです。おそらく皆さんの園にも電話がかかってきていると思いますが、コピー機販売の営業だったそうです。しかし、ある時に転職を考え、電話営業のメリットを活かし、電話営業をしている風に周りに見せながら色々な保育園に電話をして就職活動をしていたそうです(笑)

そして保育園に就職をしたそうです。しかし、子ども主体ではなく、大人主導のスタイルで、悩んでいた時に奥さんが新宿せいがの職員と知り合いだったそうで、1度見てきたら?という事で、見学に行くと、とにかく全てが衝撃だったそうです(笑) 直ぐにここで働いてみたい!という意思を塾長に伝え、念願の新宿せいがに就職することになったそうです。そして初出勤で初めての朝会を参加した時に一番の衝撃を受けたそうです。

園長先生(塾長)が来てから朝会が始まるのですが、その時に本多君がオモチャのラジコンヘリコプターを飛ばして遊んでいたそうです。その時に職員室に園長先生が入って来られて、加藤君は「あの職員さんは怒られたな…」と心の中で思いドキドキして見ていたそうです。椅子に座った園長先生がヘリコプターを見て一言…

「本多くん、充電が足りないんじゃない?」

この一言が加藤君にとって新宿せいがを印象づけた園長先生の一言だったそうです(笑) 確かに、普通は朝会前にヘリコプターを飛ばして遊んでいたら「今は遊ぶ時間じゃないでしょ?」と怒られますよね…それが「充電が足りない…」塾長のそんな遊び心と言いますか、素敵な一言で職員室の雰囲気はいつも明るくなります。

そんな和やかな雰囲気のまま後半へ・・・。(報告者 山下祐)

好焼

今回の塾のメニューは先日塾長と西村先生が出張で島根を訪れた際に降り立った広島空港の「広島」に触発され、「広島風お好み焼き」にしてみました。
私自身、広島風お好み焼きは大好物ではあるのですが、作ったことはなかったので、正直、メニューの提案はしたものの若干の不安を抱えていました笑

しかし、そんな不安はすぐに吹き飛んでしまいました!広島風お好み焼きを何度も作ったことのある塾長の指揮のもと、塾生みんなで試行錯誤しながら見事に広島風お好み焼きを作り上げていきました。

枚数を重ねるごとに手際がよくなり、立派なお好み焼きがどんどん出来上がっていくのですね!

このお好み焼きを作っている過程がとても楽しい時間でした。
うまくひっくり返せた時に湧き上がる歓声、あれこれ試しながら楽しんで作っている姿、「焼きそばもってきて」「生地持ってきて!」と飛び交う声、なんだかちょっとしたお祭りのような感覚で、そしてみんなでお好み焼きを作りあげているこの雰囲気がとても楽しい時間になっていました。

 

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そして、見事なお好み焼きが完成しました!味もまさに広島風で、とっても美味しかったです。


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お好み焼きにご飯というつわものも!笑

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石田先生からいただいたトウモロコシです!ありがとうございます!

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塾長からのお土産です!いつもありがとうございます!

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西村先生がmyぬか床で漬けたものです!おいしかった!

本日の塾ではまず、乳児の研究を行う会議に西村先生と私が参加させていただくことになったのですが、その話し合いに初めて参加した時のことを報告しました。今回は「老子」から保育や子どもを考えるというようなことのテーマだったので、西村先生と私も事前に老子の本を買い込み、持参しての参加になりました。

会では難しい内容も多かったのですが、保育の現場とつながる部分もありました。
西村先生が「こういった場所で自分たちの保育をしっかり説明できるように、もっと勉強しなければいけませんね」というようなことを言われてうたのですが、本当にそうだなと思いました。

研究会の参加者の方々には様々な分野の方もおられます。いろいろな話が展開される中で、保育とつながる部分、現場とつながる部分に注目し、しっかり自分たちの中に落としていきたいと思いました。また、藤森先生の教えをしっかり受け継いでいく存在であるということを改めて実感しました。

次は、いよいよ来週からはじまるGT環境セミナーの中のドイツ報告を昨年ドイツに行かせていただいた私が報告させていただくことになっているのですが、その発表内容を塾生のみなさんに見ていただきました!
「小林幸子もおもしろいけど、やっぱりスターウォーズで統一した方がおもしろいんじゃない?」
「スターウォーズの話の中で減り張りってないの?」と報告がとても楽しみになるようなアドバイスをいくつもいただきました。
ちょっと何を言っているのか分からないと思いますが、環境セミナーに参加される方はそんなあたりも楽しみしていただければと思います笑

報告者 森口達也

出会いは成長の種 EPISODE FINAL

簡単に感想を言い合う中、塾頭が口を開きました。

「40年前、異年齢、インクルージョンに取り組み始めた。それを信じてやってきた部分が変わらなくてすごい。」

本当にそうですね。これぞまさに信念と呼べるものだと思います。

しかし…。一同感じている何か。それがあるが為に会話が微妙に弾みません。

それを察して藤森先生が、言葉にして下さいました。

「立場によって人は仕事が異なるはず。職員が育つのだろうか。」

現在園長である野島氏。保育士としての力量は本当に素晴らしいと感じます。

ただ、園長という立場としての振る舞い、姿勢、態度、それらが藤森先生のそれと全く異なるが為に、一同の困惑が生まれたのだと思います。

「世の中の園長は思わず職員にしても子どもにしても、やっていることに口出しをしたくなってしまうよね。そうではなくて、やってもらうように仕向けるのが園長としてのプロだと思う。忍耐強くなくては。」

心に響きます。

更に、野島氏の保育、その姿勢を賞賛した上で、

「ただ、多くの日本の異年齢保育に見られるように、年長に面倒を見させすぎてはいないだろうか。」

3歳、4歳ともなると自分で自分のことを何でもできるようになります。それなので新宿せいが保育園では、お手伝い保育の時間は0歳児クラス、1歳児クラス、2歳児クラスに行きます。012なら一方的にやってもらう方になれるからです。

その、いわば乳児クラスとの関わりが乳児にとっても大切なのは言わずもがなのところ。その部分には今回スポットが当たらなかった為、乳児教育の大切さが強調されている昨今、野島氏はどのように取り組まれているのか、とても興味が湧きました。

しかし総じてやはり野島氏の教育熱心な態度はやはり感嘆すべきものがありますね。野島氏も仰っていた通り、やはり子どもの中で子どもは育つもの。新宿せいが保育園で言えば、例えば大人が何も言わなくても年長クラスが子ども集団の中でいいリーダーとなっていると感じる場面がたくさんあります。藤森先生から最後に、

「子ども集団の中の子どものプロフェッショナルを見てみたいね。」

このような提案がなされ、一同確かに、と頷きました。

日本の保育は独自性が認められているが故に、結果として多様な保育形態が生まれています。様々な方法があるにせよ、また「子育てに正解はない」というある意味では心の拠り所のような言葉があるにせよ、ただその多様さを享受しながらも多くの園がトップダウン型式で保育を行う部分に共通点があることに、時に不思議さを感じてしまいます。

 

子どもの中で子どもは育つ。その言葉通り、子どもの中で子どもは育ちます。

大人にできることはその育ちを温かく見守ること。そして、見守れる環境をつくること。やはりここに辿り着くのではないかと思うのですがどうでしょうか。

仕事観、保育観を見直すとてもいい機会をいただいたこの度の臥竜塾でした。

(報告者 加藤恭平)