茨城、秋田、京都の出張報告

今回の臥竜塾では、15日から20日まで行っていた出張報告を西村君から話してもらいました。

先ずは、茨城県での園内研修の報告からありました。AMは保護者講演だったのですが、集まった保護者は約80名で家庭数のほとんどが参加されたというで事。そして平日にも関わらずお父さんの参加も多かったそうで、とても大盛況だったという事でした。私自身も昨年までは塾長と一緒に出張に同行させて頂いていましたが、ここまでの人数は初めて聞いたのでとても驚きました。PMからは職員向けの研修だったそうです。事前に塾長に質問内容を送っていたという事だったのでその質問に答える形式でPMは進んでいたそうです。

ちなみにこの保育園さんは臥竜塾生の小松崎君の実家でもあり、園長先生でもあるお父さんまた、お母さんの方から息子さん(小松崎君)の結婚についての話もあったそうです。(笑)

 

次はそのまま秋田県の鹿角市主催の勉強会に向かいました。そこで講演を行い、終わって会場を出るまで拍手が鳴りやまなかったそうで「芸能人みたいな体験をしてきました。笑」という事でした。

 

最後に月、火曜日で京都府の勉強会に行ってきた報告でした。西村君は、京都は就学旅行ぶりという事もあり清水寺の観光もしてきたという事でした。そこでは前日の夜に懇親会があったそうなのですが、中堅、主任クラスの人ばかりという事もあり西村君は今までで一番、初の出張以上に緊張したそうです。

翌日に1日研修をし、そこでの勉強会の最後も塾長が会場を出るまで拍手と、さらに片付けをしてちょっと遅れて出る西村君も会場を出るまで拍手があり、小走りで退場していったという事でした。

その帰りに京都駅まで地下鉄で移動していた時に、西村君の中学時代の担任の先生が止まった駅にある小学校の先生になったという事がり、ちょうどその駅から乗ってきた小学生のグループが西村君の隣に座ったので、小学1年生くらいの子に「木村先生っている?」と聞いてみるとその子が「富永先生はいないねぇ」と・・・。関西人のボケのノリを出してきたと気づいたので、そのグループで1番大きい話のわかりそうな5年生くらいの子に「木村先生って知ってる?」と聞いてみると、「(さも知っている風に)あぁ、木村先生!・・・知らんっ」と言われ、小声で「知らんのかいっ!」とツッコミを入れたそうです。笑 結局、木村先生の事は知らなかったそうです。

何だかんだで今回の塾は出張の報告と出張先での西村君の寝相の悪さで話が盛り上がりました。笑

 

そして今回のメニューは、塾長が京都で買ってきてくれたお土産の生湯葉、生麩(2種)、千枚漬けと、個人的に興味のあった和風アクアパッツァを作りました。そして出来上がりの写真を撮り忘れたのですが、数か月前に塾長が沖縄へ出張に行った際に本多君にお土産で買ってきた「古代人の胸毛(もずく)」を今回ようやく食べました。食後のデザートも京都で買ってきてくれたわらびもちと、西田先生が石川県からのお土産で買ってきてくれた落雁(らくがん)でした。京都のお土産はもちろんとても美味しかったです。和風アクアパッツァは個人的に改良の余地を感じつつ美味しくできました。(報告者 柿崎)

京都土産の生湯葉

京都土産の生湯葉

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数か月前の本多君への沖縄土産

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今回の塾飯

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京都のわらびもち&石川の落雁

「0からの協力を基盤にする」

今回は臥竜塾セミナー「書類と行事」の後の臥竜塾でした。

 

というわけで、セミナー組と料理組に分かれたのですが、今回のメニューは秋の味覚を使ったメニューで、キノコ柚子コショーパスタ、エノキとネギの蕎麦パスタ、さつまいもチーズグラタン、梨のシーザーサラダでした。DSC_0219

少し変わり種のメニューですが、味は好評でした。ただ量が少し多すぎで、、、な感じでもありました。

 

そして、塾生加藤君が明日が誕生日ということでそのお祝いもありました。

 

初めはドッキリのうまい棒ケーキ!

少し微妙な表情の加藤君でしたが、その後の本当のケーキを見てにっこり。

お腹がいっぱいのみんなでしたが、甘いものは別腹でぺろりと食べてしまいました。DSC_0222

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そんな楽しい夕食に話題になったのが、「添加物」の話でした。

この添加物。最近の手軽に食べられるものや、安さを売りにしている食べ物によく入っているそうです。これが健康を害する要因となり、癌等を引き起こすと言われているそうです。この話を聞いて、塾生の食生活がそれぞれ話されました。すると中には、ほぼコンビニ弁当だったり、外食ばかりだったりとあまり食に対して気を使わないと意見もあり改めて食の大切さを実感。そして「普段から値段ではなく、少し値が張っても健康に良いものを食べること」が大切という話になりました。ただ、今度はそれを気にしすぎることも、健康には良くない結果をもたらすので、ほどよい気を付け方で、「普段、気を付けておけば、たまの外食が気にならない」といった気持ちでいることも大切ということでした。

 

議題では「見守る保育を説明する時にどのように説明しているか」ということがあがりました。

その話の中で塾長は

子どもが自発的にやる ということは見守る保育ではないということを話されました。

それは乳幼児の原理原則で、指針の中にあることなので、保育の中では当たり前のこと。

子どもが主体的・自主的には、どの保育においても同じことで何かの特徴ではない。

 

見守る保育を説明するにあたって、そうしたことを説明するのは間違っている。ただ、ごくまれに、その原理原則も理解できていない人への説明の場合は、乳幼児の基本として説明しなければいけないこともある。

 

そして、塾長が最近子どもの様子で感動したことの話では、

見学者は午前中に見に来ることが多いが、塾長が3時から5時の間のいわゆる何も設定していない時間に感動することが多い。

それは子どもたちが誰も走り回らず、遊びに集中しているということ。

 

モンテの体験談で、普段はその日の終わりに棚に教具をしまってカギをかけるが、ある時そのカギをかけ忘れてしまったということがあったそうです。すると、その次の朝、子どもたちが棚から自分たちで取り出して遊んでいる姿を見て感動したという話があるそうです。

 

午前中のカリキュラムは、いわばその鍵を閉めている保育で、3時から5時は、その鍵を閉め忘れた時間帯。そこでの姿がどう出るかが午前中の保育が関係している。

午後の目的のない時間帯こそが子どもたちの本当の姿となる。

そこを目指してどんな切り口から攻めるかという所が、モンテや、レッジョなど様々な保育の形となっている。

 

その攻め方の1つが「見守る保育」。

モンテは医者として感覚を通して、フレネは新聞記者として活字を通して、レッジョはアートを通して。何を通してやるかという所が違い。

見守る保育はまだ世界の中では前例のない「0からの協力を基盤にしている」

子ども集団の中で保育をすることにより、3時から5時の時間がある。

最近のblogもそのことを証明することを取り上げている。

子ども集団のコミュニケーションは、相手がいないとできない。

そして、それは乳児から必要。これらは心理の観点からは語られているが、保育ではまだ語られていない。とのことでした。

 

見守る保育は特徴は「0からの協力を基盤にする」  こと。

しっかりと胸に刻んでおこうと考える臥竜塾の会でした。

 

(報告者 西田 泰幸)

「150年」

見守る保育におけるチームワークの定義として「それぞれの得意分野を活かす」があります。その定義はもちろん必要ですが、苦手分野というか、不得意な分野も行うことも時には必要な時があると思います。

 

臥竜塾は、ある意味男性の花婿修行の場でもあると思います。それは塾長から男としての立ち振舞い、そして家庭を持つことで、夫となり、そして親となる為の教えも学んでいると私は思います。そう思えたのは私自身が塾長と約5年間ほぼ毎日一緒に過ごすことで、保育のみならず、人生はもちろん、親となる上での心構えを学びました。 そのうちの1つとして「料理」です。少し前の時代、男は料理をしなくてもいいという風潮がありましたが、今は時代も変わり、子育てをする上で父親も育児に協力しないと無理だと思います。実際に「イクメン」という言葉があります。臥竜塾で料理を学び、ある程度の基本的なスキルを身に付けるのです。私も大学から一人暮らしでしたのである程度の簡単な料理はできましたが、塾長と一緒に夕飯を食べる時は基本的に作るので、自分で調べたり、それこそ塾長から聞いたりして作っていました。あっ、ちなみにご存知かもしれませんが、塾長は昔、オレンジページから料理本を出しているくらい、料理の鉄人です!以前、一度だけビーフシチューを僕ら塾生に作って下さり、それはもぅ!絶品でした!塾長自身が得意ならば、塾生もある程度は料理を学ぶ必要がありますね。例えば、本多君は塾が始まった当初、ほとんど料理が出来ず包丁も下手くそでした、それが今では普通に料理が出来るようになり、家庭でも十分にその力を発揮しています。 そんなこともあり、今回は塾生で料理があまり出来ない小松崎、若林、西村、この3名がなるだけキッチンに立ち包丁を握り、鍋を振り、料理を作ってもらいました。 ただ今日のメニューは月曜、火曜と塾長と西村君が福岡に出張でしたので、福岡からお土産を頂きました。

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福岡と言えば、そう明太子です!まずはイワシの身の間に明太子が入った「イワシ明太子」これは、もぅ絶品ですね!ご飯と相性バッチリの双方がタッグを組んでしまったのです…イワシ明太子2㎝位の大きさでご飯半分はいけますね(笑)

 

そして二つ目は人気上昇中で、テレビにも何度か取り上げられている「冷やし唐揚げ」です。唐揚げが冷たい!と言うよりも冷凍されているのです!!そもそも唐揚げは揚げたてのアツアツが美味しいと思うかもしれませんが、全くの正反対で美味しいの??と思うかもしれませんが、食べてビックリ!!これがまた美味しいのです!!揚げたてのように衣がパリパリしていて、味付けも濃すぎず、辛すぎず、甘すぎずと何とも言えない奥深さです。ご飯はもちろん、ビールとの相性バッチリですね!そんな2品をお土産で買ってきて頂いたので、3名が作ったのは茄子と大和芋、みょうがの漬物わさび風味と玉ねぎと豆腐のお味噌汁を作りました。 どれも、美味しく頂きました!

 

メニュー紹介でこんなに書いてしまいました…。

さてご飯も食べ終わり話し合いに移りましたが、塾長からこんなに話が出ました。 せいがの森で園長の時にとても手のかかる男の子がいて、多動性発達障害ではないか?と疑うほどの園児がいたそうです。その卒園児が活躍している!という話です。その男の子は現在、高校三年生で神奈川でサッカーをしているそうですが、その高校でエースとして活躍し、試合で大活躍をしてニュース(サッカー専門のニュースサイト)で取り上げられていたのです。よく塾長の講演でも発達障害の子は普通の人より突出している部分がある、それをもっと伸ばしてあげる必要がある。と言われています。当時、発達障害ではないか?と言われていた園児もサッカーと出会う事で、その才能が開花し、今では大活躍しています。改めて私たちの役割を再確認したニュースです。

 

そんな話から、続いて西村君の福岡の出張報告です。 今回は福岡のGT園の園内研修でした。まず西村君の感想として「おもてなし」が素晴らしかったとの事です。まずは空港までお迎えに来て下さり、車に乗り込むと気を使って下さったのか癒しの音楽をBGMとして流していたそうです。研修は夕方からのだったので時間もあり、太宰府周辺を少し案内してくださったそうです。その後、ホテルに案内してくださったそうですが、今年の新宿せいが保育園のテーマが伝統なので、それに合わせたホテルを取ってくれたそうです。塾長から写真を何枚か見せて頂きましたが、とにかく風景が素晴らしいです。どうやら150年の歴史を持った、とんでもない宿だったそうです!建物とお庭、そしてお部屋の写真を見ても全てに歴史とこれまで受け継がれてきた伝統を感じます。

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それよりも驚いたのはお風呂です。「貸し切り風呂に入ったよ」と言われ風呂場の写真を見せてもらったのですが、何か違和感を感じるのです…普通、貸し切り風呂と聞くと、まぁ家族で入るとて親子三人か四人位で、ゆったり入れる位の大きさだと思いますが、明らかに大きさがおかしいのです(笑)ざっと15人は余裕で入れる広さです。もはや大浴場ですね(笑)大丸別館風呂 (640x360)

 

そんな、全てが規格外の宿には過去には偉人が宿泊していたそうです。スパイダース、力道山と名だたる有名人達が泊まったことがあり、現天皇陛下が皇太子の時に美智子様と来荘されたそうで記念碑もあったそうです。 さらに驚いたのは、今回、塾長が宿泊した部屋は昭和天皇が宿泊したお部屋だそうです!!大丸別館床の間 (640x360)

そんな素敵な宿で少し休憩をし、夕食を食べたあとに研修を行いました。今回は最近のタイムリーな話題を中心に塾長の講演だったそうです。 研修も9時に終わり宿に送って下さる時に時にお夜食として、おにぎりと手作りのわらび餅を頂いたそうです。さすが若いですね!西村君はおにぎりとわらび餅をすぐにペロリと食べたそうです(笑)塾長はせっかくなのでわらび餅を持ち帰って下さり、僕たちに分けて下さいましたが、手作りとは思えないほど美味しかったです!ぜひ新宿せいが保育園で作って欲しいですね。 次の日は午前中に保育を見学したそうです。中でも西村君が特に注目したのは和室があったそうです。さらに和室では年長さんが定期的に「茶道」を行っているそうです。新宿せいがでも今年のお泊まり保育では年長さんが茶道を体験しましたが、ここの保育園では「煎茶道」を行っているそうです。

少し調べてみましたが、抹茶を使う茶道とは異なり、急須などを用いて煎茶や玉露などを茶葉にお湯を注いで飲む形式となる煎茶道は茶道とは別のものとして捉えているそうです。抹茶を使う茶道よりも作法は少し堅苦しくないので、親しみやすいそうです。

どちらにせよ、日本の伝統をしっかりと受け継いでいる活動はいいですね。非日常的な体験をすることで、子ども達にいい刺激を与え、和室で過ごすことで癒しをを与え、それこそ生活のメリハリはとても大切です。

 

最後に、実は今週の土日に職員研修旅行に行くので、その意気込みを一人一人に言ってもらいましたので、それを最後に読んでもらって報告を終了とします。

 

西田

ムカデ競争を頑張ります!! 場所取り頑張ります!! クラスの集合写真で目をつぶらないように気を付けます!!

 

若林

希望の見学園に行けるので、しっかり学んで行きたいです!

 

柿崎

給食と食育がすごい!と塾頭から聞いているので「百聞は一見にしかづ」しっかり見て、たくさん吸収したい!

 

西村

見学先の園長先生のオーバーオールからどんな物が出てくるのか楽しみ!

 

小松崎

いつも考えすぎてしまうから、直感で見学し感じたい!そして感じた物が課題である。ただ、何も感じなければ自分はそれまでの人間…

 

本多

新宿せいがとは違ったアプローチの方法を学びたい!

 

加藤

研修先の県は大物有名人を多く輩出しているので、その雰囲気を知りたい!また、その土地で得られる物を保育で活かしたい!

 

山下

もちろん研修なのでたくさん学びたいですが、出張に行かなくなってから久しぶりにお会いできる先生方に会えるので、楽しみ!という気持ちが先攻してます。

 

今回の研修旅行先は福岡です。塾長と西村君はついこの間までいた土地です(笑)

そして西田君はお子さんの保育園の運動会の為、研修旅行に参加できないので、運動会での意気込みを言ってもらいました(笑) (報告者 山下祐)

魅力溢れる人へ

秋も深まる生臥竜塾。この日のメニューの紹介です。

鮭のチャンチャン焼きです

鮭のチャンチャン焼きです

大根と豚肉のお鍋風スープ

大根と豚肉のお鍋風スープと

この日はビールも。吉田松陰ビールです。

この日はビールも。吉田松陰ビールです。

かんぱーい!

かんぱーい!

話は、先日のブラヘイジで吉田松陰所縁の地へ訪れたことから始まりました。

「松下村塾は8畳程だった。」大きさとしては、今僕らが学ばせてもらっているこの場所、藤森先生のご自宅の一室の間取りとほぼ同じ大きさということでした。

「そこでご飯を食べたり、その師から生活を学んだりした。」

週に一度の機会ではありますが、今まさに僕らが臥竜塾で得る学びを、当時の人たちは毎日、自分の師から得ていたのでしょう。

そして、「なぜ松下村塾が有名になったかわかるかな?」と僕らに問われました。

「そこで学んだ人達が有名になったから、その塾が有名になった。」だから、ここ臥竜塾で学ぶ皆が有名にならないと、この塾は有名にならないんだよ、と教えていただきました。

かの孔子も、孔子が自身で書いた著書は一つもなく、その弟子が孔子の言葉を編纂し、その偉大さを世に知らしめた、と言います。

藤森先生は既に著書がいくつもあり、ブログもあります。僕ら塾生はその名前通り、先生から〝生(なま)〟で教わったことを世に伝えていくということが、これからの大きな仕事の一つとなっていく、ということを改めて感じた夜になりました。

ここで一息。

 

この日のデザートはかき氷。グレープシロップに練乳をかけていただきました。

この日のデザートはかき氷。グレープシロップに練乳をかけていただきました。

振り返ってみれば、その日のテーマは、『人の上に立つ』ということだったのではないか、と思います。

僕は、来年で新宿せいが保育園の3年目になります。これから色々な人と関わりをもたせていただく上で、有効な心構えをお聞きしたい、とかねがね思っていたことを口にしました。

相変わらずの僕の安易な発言を優しく受け止めてくださり、そして、藤森先生から改めてご提案いただきました。

 

「人の上に立つにあたってそれぞれの足りないところを塾生同士で言い合う」

 

こういう力が足りないのではないか、もっと言えば、こういう力をつければ人物たる人間になれるのではないか。そんな助言をそれぞれにし合いました。

1)左隣に座っている人のことを言う

2)意見を言ってもらった相手に対して、「ありがとうございます」を最後に言う

というルールでスタート。以下、内容を要約しての箇条書きの為、文章に温度の感じられない部分もありますが、遠慮のない意見を交わし合ったという点をご理解いただき、読み進めてもらえたらと思います。

 

加藤→柿崎先生へ

  • 我を抜いてもっとちゃんと素直に藤森先生の話を聞くこと。

 

柿崎先生から西村先生へ

  • とても恵まれた環境にいる、ということを自覚すること。
  • 現場の人、色んな立場の人の話に耳を傾けて、実現しやすいように道をつくっていくこと。

 

西村先生から小松崎先生へ

  • 朝はもっと笑いましょう(笑)
  • 立場が変わっても、藤森先生についていけば大丈夫。
  • 健康を大切にすること。

 

小松崎先生から若林先生へ

  • 「僕(小松崎先生)は、わか(若林先生)は、大物になると思っている」
  • 保育の中で垣間見る、いい意味での空気の読めなさの中に斬新なアプローチがある。大切にしていってほしい。

 

若林先生から本多先生へ

  • サポート上手な本多先生。その人が人の上に立つにあたっては、もっとわがままな部分が出ていいと思う。もっとわがままな本多先生が見てみたい。

 

本多先生から山下塾頭へ

  • 〝着火が速い〟→発火した時の威力が凄まじい。故に、考える期間というものをもっと設けられるといいと思う。

 

山下塾頭から西田先生へ

  • 選択を迫られた時の優先順位を大切にしてほしい。
  • 先見の明をもって行動すること。

 

西田先生から加藤へ

  • 〝隠と陽〟の部分を大切にすること。
  • 思い切ってやってみて、思いっきり〝ハズす〟ことがある。行動は慎重に。
  • 後輩との関わりが、自分が園長先生になった時の職員への関わりになる。

 

以上で塾生同士の意見交換は終了しました。

かき氷の冷たさが塾生の頭をキーンと冴えさせてくれたようで、本当に忌憚のない意見を交わし合うことができました。

 

そこで、藤森先生から〝隠と陽〟について(こちらは11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず書いているブログ『臥竜塾』の2010年5月7日『変化の書 1』と5月8日『変化の書 2』をお読み下さい)、そこから派生して、園長として人の上に立つ立場に立たれているからこその実体験も含めた、お話をいただきました。

 

「園長は隠になったり、陽になったりする。」職員の足りないところを援助してあげる存在であり、職員の足りないところを自分(園長)がやればいい、と藤森先生は言います。

また、「出る相手、出ない相手によって自分を変えられないとだめ。」若いうちは相手に合わせることが相手に負けたような気になるもの。相手のしたいことをさせてあげる方が人としては大きい、と言います。

 

そして、「管理職は相手を活かす方法を知るべきだ。」加えて、管理職はチームをつくる役割だ、と仰っていました。

「この人ならこれくらいならやれそうなものだ、と思わないこと。」以前、行事のプログラムのアイディアについて、職員が中々思い浮かべられずにいたことがあったそうです。その時に、藤森先生の奥様が、〝アイディアを出す力のない人は、必ず他の部分で活かせる力を持っている。どの人に対しても「この人ならアイディアを出せる」、と思うのは一つの差別なのではないか〟という旨のことを藤森先生に言ったそうです。とても心に響くものがあります。

 

話は最終章へ。かき氷のシロップと塾頭の買ったソーダ水を混ぜたものに舌鼓を打っていると、藤森先生が口火を切って下さいました。

 

「私が人の上に立つ上で足りないところはどこだろう?」

 

今思っても、衝撃の質問です(笑)それを僕に聞いて下さいました。塾頭は「えーっとですねー(笑)」と言っていましたが(笑)力不足で、無言の時間が続いてしまいました。

 

そして、藤森先生が口を開いて下さいました。

「本当に大きい恩恵は気がつかないもの。」例えとして雑巾絞りを挙げられていました。雑巾を絞った時に、これを誰かに教わったな、と感じるとする。

「その誰かになりたい」

と藤森先生は仰りました。

 

僕は頭の中で、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」を初めて読んだ時の感動を思い出していました。

 

そして、最後に、こんな教えをいただきました。

「発達と同じようなもので、人の成長にも段階はある。」褒めるのが得意な人は中途半端にやらずに徹底的にやる。そうすると、次の段階が見えてくる。

「吉田松陰は人を許せないよね。」でもそれは、若さもあるし、むしろそういう気性の人だったからこそ、あの時代の中で活躍できたのだろう。

変化の時には、変化をし、守る時には守る。

「世の中は変化の時に守ろうとする人が多すぎるよね。」保守的にならずに、新しい時代を受け入れ、望んで変化し、時に開拓していく姿勢が必要であるということを改めて感じました。

 

そして、「これからの時代は魅力である。」という言葉で締めくくられました。

 

人間的魅力。それがこれからの時代の最重要事項であるということです。

 

魅力的な人になりたい。藤森先生のように魅力的な人になりたいと心から思った、この度の臥竜塾でした。

 

(報告者 加藤恭平)