活動報告

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塾長の出張の際には、必ず塾生が付き添いで同行します。
出張先には園内研修が多く、研修先の保育園を見学する機会が多くあります。
その研修先の保育園の室内の環境で、面白い装飾、手作り玩具など、参考になる物があれば、ここで紹介させていただきます。
また、不定期ではありますが、土曜日に「ブラヘイジ」という活動があります。東京の下町を塾長に案内してもらい、東京の歴史や文化を学ぶという課外活動も時々行っています。ブラヘイジが行われた時も報告したいと思います。

繋げて考える

お手伝い保育が始まっています

昨年らんらん組(4歳児クラス)だったあの子たちが、何とも立派に

皆、すいすい組(5歳児クラス)として、その活動をやり遂げていました

2020年9月18日『繋げて考える』の中でこう書かれています。

「心の中の情報に集中し必要なものを維持しながら作業を進めるには、余計な注意を引くものは取リ除き、刻々と変化する課題に備える必要かある。それは沢山の滑走路があり、沢山の飛行機が飛び交う空港で離発着をコントロールする管制官のようなものてある。人間の脳においてこのような航空管制と同じような働きをして、情報をコントロールするメカニズムを実行機能と呼ぶ。」

遊びたい気持ち、面倒臭い気持ち、いろいろな葛藤があるだろうことを思っていると、活動の終わり際、一人の子から、

「ずっとお手伝い保育だったらいいのに。」

何よりも楽しさでこの活動は行われていたのだと、子どもたちの気概に触れ、子ども観を見直させられたような気持ちになりました。

(報告 加藤)

話すのを待つ

友だちの反応を、覗き込むようにして見つめる新入園児

ぐんぐん組(1歳児クラス)の午睡前、寝る前の絵本の読み聞かせを嬉しそうに見ていた子を、嬉しそうに覗き込む新入園の子です。

2020年8月19日『話すのを待つ』の中でこう書かれています。

人の話を聴くことがどんどん難しくなってきているのは、やはりスマホやタプレット等の通信デバイスを捨てられないことが影響しているのではないかとキャシーは考えます。完全にデバイスに依存している人と話をするには、デバイスを無理やりもぎとるぐらいのことをしないといけないというところまできていると言ってもいいのではないかとキャシーは言います。

表情を見て、相手の感情を読み取ったり、理解したり。生の関わりの中でしか育まれないものが園にはあるようです。

(報告 加藤)

教育の在り方

2020/8/19

本日から幼児食となり、ハイテーブルだったぐんぐん組(1歳児クラス)のある子が、食事の移行と同時に下のテーブルへと降りてきました。

ランチを食べ終わり、今日初めて下に降りてきたとも思えないような、何とも違和感のない様子。午後のおやつを食べ、手を拭いて片付けを、と何気なく普段の延長線上にいたような時間、チームの先生があることに気付いて教えて下さいました。

「ハイテーブルの、上からずっと見てたんだね」

食べ終わって、椅子をしまって、自分のタオルを取って、拭いて、そして汚れ物袋へしまいにいく。その一連の作業を、午前中の最初の最初から行なっていたその子でした。

2020年8月13日『教育の在り方』の中でこう書かれています。

コミュニティの一員であるという意識が、自分のできることを最大限やろうという意欲を高め、私達の生活する場所を皆のためにより良くしようと考えることに繋がる

見て、真似る、そのことが、

『共生と貢献』へ直接的な繋がりを持っているとは、

その子の姿がこのような意味合いを持つことを、塾長のブログから改めて知る思いです。

(報告 加藤)

赤ちゃんのコミュニケーション

2020/8/13 突然の雷に窓際の二人

ちっち組(0歳児クラス)とぐんぐん組(1歳児クラス)の子です。

光る方向へ指を差したり、音が鳴る度に目を見合わせたり、言葉がなくとも通い合わせているようでした。

2020年8月16日『赤ちゃんのコミュニケーション』の中でこう書かれています。

一年を過ぎても赤ちゃんはまだ泣きます。しかし、ちょっとずつ感情や欲求をもっとうまいやり方で表現するようになり、良きコミュニケーターとなるべく成長してゆくのです。コントロールが効かない状態でずっと泣きじゃくるのは、欲しいものを相手に伝えるには効果的な方法ではありません。慰められたことがあり、また、誰かを慰めることを学んだ赤ちゃんは、すぐにもっと成熟した方法でコミュニケーションをとるようになると言うのです。

成熟する為の時間を、子ども同士の中でも積み重ね合う子どもたちです。

(報告 加藤)

コラボの働き

3F動スペースにて

ハンモックや平均台、傾斜のある滑り台など他にも沢山刺激的な環境を揃えたつもりでしたが、二人が選んだ遊びはクッションでした。

その使い方も誰が教えたものでないながら、二人で始めた遊びは、やがてその場所にいたぐんぐん組(1歳児クラス)の子たちの殆どへと浸透していきました。

2020年8月10日『コラボの働き』の中でこう書かれています。

コラボレーションはチームスポーツのようなものだと言います。ただ走っているだけだったり、パスをしなかったりでは、フットボールの試合に勝てないように、一緒に何かを作りだしたり、他者の視点で物事を見たりすることを学ばないのなら、グローバルな世の中で成功することはまずできないでしょう。協働することができれば、お互いのコミュニケーションも深まり、共通して用いることができるボキャブラリーが生まれ、お互いの物語に耳を傾けられるようになるだろうとキャシーは言うのです。

一緒に何かを作り上げる、ということはやはり先ず、自発的に遊びを生み出せるような環境があってこそのような気もしてきます。

(報告 加藤)

場の設定

2020/7/29

眠りから目を覚ましたちっち組(0歳児クラス)の子たちの方から楽しそうな声が聞こえてきます。

2020年8月6日『場の設定』の中でこう書かれています。

コラボレーションを育む場を設定するということは、社会的なスキルを発揮するよう大人が子どもに働きかける場を作るということだけではなく、自ずと望まれるコラボレーション行動を子どもが自然にしてしまう場を設定することがとても大事

互いに手を伸ばし合い、触れ合います

関わり合う生き物である僕ら人間はこのような機会、場を得てこそその力を存分に発揮できるのだと改めて思います。

(報告 加藤)

好き嫌いの構造

2020/7/22
コーンおにぎりのコーンを残しています

ぐんぐん組(1歳児クラス)の子、

器用にコーンだけを取り除いて食べています

2018年12月6日『好き嫌いの構造の中でこう書かれています。

「以前、義姉が甘い赤ビーマンの収穫をしているときに、その一つを甥に与えたことがある。彼がそれを口に入れると、彼の妹も『私にも!』と主張した。すると甥はその味が気に入らず、口から出していいかと聞いてきた。すると姪はすぐさま考えを変えた。実際に味見するまでもなく、彼女は自分も甘い赤ピーマンは嫌いなのだと決めつけたのだった。」

この例は、まさに好き嫌いの構造の一部を表していますね。親は赤ピーマンが好き。でもそれは小さな姪っ子には関係のないことだったようです。彼女にとって重要なのは、お兄ちゃんがそれを好きかどうか、それだけなのです。発達心理学者リーン・バーチは、就学前の子どもたち、食べ物の好き嫌いが最も顕著だといわれる年代の子どもたちは親がおだててもその子の嫌いな、もしくは嫌いだと決めつけている食べ物を口に入れようとはしないことに気が付いたそうです。親がどう宣伝しようが、説明しようが、彼らは妥協しようとはしません。就学前の子どもたちの嫌いなものを好きにさせる方法はただ一つ。その子をその食べ物が好きだという子どもと一緒にテーブルに座らせ、全員にその食べ物を与えることだとハリスは言います。まさに、私が提案していることと全く同じことに驚きます。子ども同士、子ども集団の大切さがわかっている人にとって、他の部分も同じように考えるものなのですね。

家族と、そしてきょうだいのいる彼、コーンが苦手な家族がいるのか、興味が湧きます。

また、この子がコーンを食べていけるようになる過程が園でのこれからの姿の中にあるような気がして、追いかけてみようと思います。

(報告 加藤)

必要なスキル

2020/721
お手伝い保育が始まりました

すいすい組(5歳児クラス)から数人、各クラスに配置されます。初回は1時間から1時間半くらい、短い時間ですが、子どもたちは楽しみにしていたようです。

ちっち組(0歳児クラス)にきょうだいのいるすいすい組の子、関わり方が上手で、ぐんぐん組(1歳児クラス)の新入園児がすぐに懐いていました。

写真は目の辺りを指さしたり、目尻を両手で下げたり、お姉さんの顔で遊んでいる様子なのですが、文句も言わずに付き合ってあげていて、偉いと思いました。

2020年7月18日『必要なスキル』の中でこう書かれています。

「ソフトスキル」と呼ばれるスキルには、コラボレーション、会議が自分の思い通りに進まなくても、カッとなったりしないような感情の調整、実行機能等が含まれます。実行機能とは柔軟に思考し、厄介な問題を解決するために、ただ同じやり方を漠然と繰り返すのではなく、別の方法を探そうとするスキルです。あなたの部屋の隣で子どもが大音量の音楽を流していても、家計の収支計算に集中できるのも、実行機能の働きによるものです。こうしたスキルは、弁護士、医者のような専門家に限らず、どんな職業の人でも使っています。

「ソフトスキル」を測定することはとても難しいのですが、ビジネス界や社会科学者の努力により大幅に研究は進歩しているようです。その結果、対人関係や社会的な洞察の役割についての理解が進み、子ども、大人にかかわらず、「ハードスキル」よりも「ソフトスキル」の方が、学業での成功を予測する上で役立つことが判ってきたそうです。「ソフトスキル」は「ソフト」ではなく「しっかりした」スキルなのです。

学校の授業では教わらないかもわからない学びを、今まさに積み重ねている子どもたちです。

(報告 加藤)

21世紀スキル

ぐんぐん組(1歳児クラス)の子です

夕方、ニコちゃんマークのボールと青い柄のボールを、あるだけ手に持ちたい様子で、集め歩いていました。

協力してみました

何度も手から落ちるのですが、それでも諦めないので、どこまでその気持ちが続くのか見てみたくなりました。

顎を使って持つという離れ業も

そして、

全てのニコちゃんボール+青と赤の柄のボール

計8個のボールを抱えることに成功しました。

そして、満足をしたのか、最後は零れ落ちたボールを3個だけ拾って、そのボールをお迎えの時間まで嬉しそうに持っていました。

2020年7月3日『21世紀スキル』の中でこう書かれています。

最後のCであるコンフィデンスConfidenceです。ある時は、お気に入りの分厚い本をドアストッパー代わりにするというつように、創造力が働きますが、別の時は、一生懸命考えても全く働きません。そんな時でも粘り強く取り組むコンフィデンス(自信)を持つことで、すぐ諦めることなく、失敗を乗り越えようとします。最初の解決法が、うまくいかなかった時、自分自身の気持ちと行動をコントロールすることが、粘り強く取り組みためには重要です。

落ちる危険性があるといってジャングルジムで遊ぶのを許されない子どもや、正解を出すことでのみ認められ、別のやり方で問題を解くことを奨励されない子どもをよく見かけるとキャシーは言います。学習科学では、教え込みたい気持ちの根底にある、失敗を恐れる気持ちについて多くの研究がなされています。子どもが熱いストーブを触って火傷しないように、雑踏の中を歩いているうちに迷子になってしまわないように、周囲の大人は子どもを保護しがちです。しかし、探索したいと強く思う気持ちと新しい考えを試してみようとするコンフィデンスがなかったら、エジソンは電気を発明することはできませんでした。

子どもの好奇心からくる挑戦、いつでも見守ることのできる環境の大切さを改めて思います。

(報告 加藤)

成功と幸せ

2020/6/23 ぐんぐん組(1歳児クラス)の子たち

「これ○○くんのエプロン」なのでしょうか「やってあげて」なのでしょうか、こちらにエプロンを差し出す男の子に、

これ僕のだよ、と体を叩いてアピール

それじゃ、と、

やってあげようとするのですが、

できなくて、テーブルに

その子が自分でやることを見守る形に

2020年6月21日『成功と幸せ』の中でこう書かれています。

彼らは、「成功」「幸せ」ということをこのように定義づけています。「健康で、思慮深く、思いやりがあり、他者と関わって生きる幸せな子どもを育て、皆が他者と協力し、創造的で、自分の能力を存分に発揮する責任感溢れる市民となる」こととしています。また、「『超』一流の市民」とは、無為の二流に甘んじることなく、一流というブランドに惑わされることなく、誰もが様々な分野で「『超』一流」となって輝くこととしています。

では、どうしたら良いのかということで、そのカギとなる能力として、六つのCの力=6Csを提唱しています。それは、

Collaboration:それぞれの強みを活かし弱みを補い合う

Communication:対話によって互いが満足するストーリーを作る

Content:専門領域について熟知し直感が働く

Critical Thinking:根拠に基づき熟慮して上手に疑う

Creative Innovation:変革について大きなビジョンを持つ

Confidence:熟慮した上で失敗にひるまず挑戦し続ける

この六つの力を見ると、その中の1,2は、他人との関係が示されています。私たち科学と言うと、実験室に一人閉じこもって、試験管を振ると言うイメージがあります。しかし、ここには、1ではお互いに「補い合う」という人類の進化における特性である、協力する、助け合う、ということが求められています。また、2では、対話を大切にしています。もちろんこの対話は、言葉によるものだけではないかもしれません。そこには、共感など、心の問題もあるかもしれません。ということから、私は、これからの時代における本当の新しい生活様式、教育の目指す方向を考える上でのヒントがあるのではないかと思っているのです。

生活の中で育まれていけるよう、このような姿が生まれるよう、保育は考えられていかなくてはならないことを改めて思います。

(報告 加藤)

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