4月 2017のアーカイブ
塾長、お誕生日おめでとうございます。 episode final
ありがとうございます。実はチョコレートケーキは塾生の分で(笑)、
塾長の好物「サヴァラン」を用意させていただきました。
「サヴァラン」ブリオッシュを切って紅茶味のシロップを染み込ませて冷やし、ラム酒やキルシュをかけて生クリームや果物で飾りつけたもの(参照:Wikipedia
洋酒の染み込んだサヴァラン。味見をした本多先生から「お酒の高野豆腐ですね」と名言が飛び出します(笑)西村先生が塾長と行った初めての買い物でサヴァランを試食し、赤い顔になって帰園するというエピソードも披露されました(笑)
お腹も満たされ、いよいよです!
今年も恒例の臥竜塾メンバー全員の似顔絵のプレゼント。大河ドラマ『真田丸』よりアイディアを拝借し、今年はこのような構図です。
最高ですね。過去の絵と見比べたりして、大盛り上がりをしました。
塾頭山下先生から以前より提案されていた、一筆で描かれるという龍の絵をプレゼント。現在新宿せいが子ども園の応接間に飾ってありますが、とてもインパクトのある、壮大な絵です。龍の向きや色合い、言葉など、塾生で話し合い、決めました。
喜んでいただけたことと思います。塾長、本当にお誕生日おめでとうございます。
さて、ケーキを食べ終わり、話題は先日より西村先生と森口先生が参加されています『乳児の研究会』での話し合いの報告に。
聞いていて、大変難しい話し合いに参加されている印象を持ちます。西村先生、森口先生から受けた報告について、塾長がいくつかコメントをしておられました。印象的だった内容に触れたいと思います。
赤ちゃんには主体性はない?→「生きていく為には、待っているわけにはいかない、自分の方から仕掛けていかないと。」つまり赤ちゃんは「能動的に受動している」と塾長は言います。赤ちゃんはどれを自分の中に取り入れるかを選択して取り入れようとしている、ということです。
「能動」と「受動」の間に「中動」という働きがあり、それは例えば「見る」という行為が能動であるのに対し、「見られる」が受動。それにおいて中動は「見えちゃう」と表現されます。「意図しないで目に入ってきてしまったこと」、というようなニュアンスとなります。
その中動の重要性について報告は展開されていましたが、それについて塾長から「目に移るかどうかは意識していなくても、それを自分で理解しようとしたら、意識しようとしたら、それは能動ではないか」と意見があり、なるほどやはり「赤ちゃんは能動的に受動している」という言葉に力が加わるように感じられました。
また、「赤ちゃんには、誰かに見られている感覚、殺気だったり、嫌な予感だったり、気配だったり、そういうものを感じる本能が備わっている」と塾長は言います。例えば赤ちゃんは身に迫った何らかの危険に対し「危ない」と感じ、それを「避ける」力を持っている、と言われています。無意識の中の行為と思われていた「原始反射」も赤ちゃんが意識して、自覚してやっているという最新の研究もあります。
また、途中で「色」についての話にもなり、とても興味深かったのですが、例えば信号機の青。実際は緑色ですね。そこから派生し、「木が青々と茂っている」「ブルーマウンテンも実際の色は緑」という話が出ました。(ここでは割愛させていただきますが、信号機の青の話についてはインターネット等で調べるとしっかりとした回答が得られます。)
対象物を美しく表現しようとする中で、また、言葉遊びのような遊び心の中で生まれた言葉なのか、実際のところは別にしても、実際にどう見えるかは自分にしかわかりません。誰かがそれを青だと思うとして、殆どの場合青としてそれに同意しますが、誰かにとってはそれは緑色に見えているのかもしれず、それをその人は昔から青だと思っていてその人にとっての青は緑色なのかもしれません。つまり、自分の見えている色と他人が見えている色が同じかどうかはわからない、ということです。そういった話を否定も肯定もできないのは、実際に相手がどう見えているのか証明することができないからです。
面白いですね。自分の作ってる世界は自分の作っている世界だけのものかもしれません。
そこで塾長はこう言いました。
「どんな色に見えても、自分の世界にいるのだから、それは主体的だよね。」
生まれる前、胎児の頃から赤ちゃんは主体性を持ち、自分の世界を着々と形成している、そんな情景が目に浮かぶような一言でした。
さて、来週は(もう今週となってしまっていますが)森口先生と、そして若林先生が藤森先生の出張の助手を務めます。若林先生にとっては初陣ですね。報告が楽しみです。
最後に、5月最初の臥竜塾、引越しをしたばかりの柿崎先生のお家で行おうという話が出ました。想像以上に広いマンションで庭にはネギが生えているそうで、期待が高まりますね。
来年のこの日、塾長の69歳のお祝いを皆でできることを楽しみに、この一年もがんばっていこうと気持ちを新たにしたこの日の臥竜塾でした。
(報告者 加藤恭平)
塾長、お誕生日おめでとうございます。 episode1
春の足音聞こえる臥竜塾。先ずはメニューの紹介です。
豚肉、
更に、
そう、
何とも豪華な夕ご飯となりました。それもそのはず、この日は4月15日に68歳のお誕生日を迎える藤森先生へ、塾先から感謝を込めたお祝いの日。
藤森先生、本当におめでとうございます。
「熱々の出来立てを食べよう」藤森先生の計らいで、すぐに配膳をし、食べ始めました。
すると、
外部塾生の佐野先生も参加です。
そして、
全員集合の嬉しい日となりました。
食事中は森口先生が焼きそばにマヨネーズをかけるというなんとも高カロリーなアプローチをとびきりの笑顔で続けられる様を見て、「あんこ大臣ではなくマヨネーズ大臣なのではないか」、という話で盛り上がりました。
塾生皆それぞれ「◯◯大臣」という肩書きをもっています。塾頭は「カステラ大臣(某有名店に限るとのこと)」本多先生は「ネギ大臣」、といった具合です。
面白い話なのですが、大臣への任命には〈定義〉を理解する必要があり、「これならお腹がいっぱいになってもいくらでも食べられる物」という、大好物とも少しニュアンスの異なる食べ物が選択されています。小松﨑先生のよく言うところの「これならバスタブ一杯分は軽くいける」というやつですね。実際にいけるかどうかはともかく、それほどまでに好きな食べ物という条件を自分の中でクリアしたものが塾の中で公表されることによって、いよいよ〈大臣〉に任命されるのです。
「藤森先生は焼きそば大臣ですね。」と塾頭と西村先生。なるほど、焼きそばの買い出しにおける具材へのこだわり(基本はキャベツと豚肉のみ。もやしはシャキシャキして美味しいから入れるが、キャベツのみでもむしろ良し。)を思い出し、一人とても納得してしまいました。
さて、18人前の焼きそばと24ピースのケンタッキーフライドチキンをさらりと食べ終え、洗い物をしつつ、本日のメインへ。
おもむろに生まれた闇の中で、〈68〉の数字ろうそくが優しげな光を放っていました。
(報告者 加藤恭平)
新年度1発目!!
4月4日臥竜塾報告をさせて頂きます。
前回、田崎先生のブラヘイジ報告が途中だったので、その続きが今回聞けました。しかし、その前に今年の臥竜塾セミナーの日程をみんなで決めました。GTメールでも流しましたが、以下の通りです。
4月25日(火) 文字
5月23日(火) 数
6月20日(火) 科学
7月25日(火) 文字
9月26日(火) 数
10月14日(土) ブラヘイジ
11月21日(火) 科学
12月19日(火) 文字
1月23日(火) 数
2月27日(火) 科学
以前にも報告であったと思いますが、今年のテーマは「文字・数・科学」です。
最近の塾長の講演にもつながる話で、セミナーでもお話するので、ここでは詳しくは書きませんが、学力の3要素や、幼児期に育む10の力などから文字数科学を考えていこうと思います。(まだ、私自身話すことがまとまっていないので、こんな簡単な報告になりました)
では、田崎先生のブラヘイジ報告の続きです。
杜子春の話で終わっていたと思いますが、そういえば…と他の先生が思い出したのです。ちゃんこを食べて、杜子春の碑を見る前に、回向院というお寺の見学に行きました。このお寺は、今から約360年前の明暦3年(1657年)に開かれた浄土宗のお寺です。この年、江戸には「振袖火事」の名で知られる明暦の大火があり、市街の6割以上が焼土と化し、10万人以上の尊い人命が奪われました。この災害により亡くなられた人々の多くは、身元や身寄りのわからない人々で、当時の将軍家綱は、このような無縁の人々の亡骸を手厚く葬るようにと隅田川の東岸、当院の現在地に土地を与え、「万人塚」という墳墓を設け、遵誉上人に命じて無縁仏の冥福に祈りをささげる大法要を執り行いました。このとき、お念仏を行じる御堂が建てられたのが、回向院の歴史の始まりだそうです。この起こりこそが、「有縁無縁に関わらず、人・動物に関わらず、生あるすべてのものへの仏の慈悲を説くもの」として現在まで守られてきたのが、回向院の理念だと、HPに書いてありました。(笑)
この回向院の報告をした田崎先生ですが、ブラヘイジから2週間近く経っていたせいで、ワードでしか思い出せませんでした。そこで、出て来たワードが、「鼠小僧!!」でした。ブラヘイジに参加した先生は、「あー!」という反応でしたが、参加できず報告を聞いていた先生は「ん?」という反応です。それは、そうですよね。
なぜ、鼠小僧なのでしょうか。それは、回向院には鼠小僧のお墓があるからです。本名は、鼠小僧次郎吉というそうです。時代劇で義賊として活躍する鼠小僧は、大名屋敷から千両箱を盗み、町民の長屋に小判をそっと置いて立ち去ったと言われ、その信仰は江戸時代より盛んでした。その長年捕まらなかった運にあやかろうと、墓石を削りお守りに持つ風習が当時より盛んで、現在も特に受験生が合格祈願に来るそうです。私たちもみんなで、墓石を削って来ました。これまでみんなが削ったため、今の墓石は三代目だそうです。
回向院を後にし、前回報告であった杜子春の碑を通って、勝海舟の生誕の地へと向かいました。今は、生誕跡地として、家族づれで賑わう公園となっています。すると、田崎先生に塾長から、勝海舟は何をやった人?という質問が飛んで来ました。それに対する田崎先生の答えは「西郷隆盛…坂本龍馬」でした。みんな「おー」という反応。勝海舟についてあまり知らない私は、「へぇー(苦笑い)」でした。(笑)そこで、塾長からしっかりとした解説がありましたが、まだ、私もあまり理解してません。
この後は、神田川と隅田川の合流地点を見て、浅草橋へ。そこは造花などの問屋街で、ちょうど入園シーズンだったので、各クラスへ桜の造花を買って帰りました。
以上が、2週に渡った田崎先生によるブラヘイジ報告でした。出張がないため、次の回辺りまで、ブラヘイジ報告が続くかと思います。そして、今回が平成29年度最初の臥竜塾でした。新しい仲間も増え、楽しみになってきました。今年度もどうぞよろしくお願いします。
最後に、メニュー紹介です。今回は、塾長が頂いた国産牛100%のハンバーグ!
そして、昔ながらの日本の洋食屋を意識して、ハンバーグにご飯、味噌汁のセットです。
西村 宗玲