オープン臥竜塾

12月12日に行われたオープン臥竜塾(クリスマス会)の様子を報告させていただきます。今回もたくさんのみなさんに参加していただきました。ありがとうございます。

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塾長自ら飾りつけされました!

メニューはケンタッキーのチキン、焼きそば、モツ煮、各種おつまみという感じだったのですが、今年も焼きそばは塾長が自らの手で作ってくださいました。
焼きそば補佐として、序盤は横田先生、終盤は私がついていたのですが、麺のほぐしが雑だったりと今年も塾長に「森口くんは雑なんだから」というお言葉を頂き、改めて、成長していないなと思いました笑

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というのも最近は私の横着な部分がどんどん露わになってきて、みんなに突っ込まれることも多くなりました。でも、それがすごく嬉しかったりします(嬉しいというのも変ですが笑)。自分を嘘で塗り固めるのではなく、そのままの自分を出せているからこそ、ダメな部分が露わになり、だからこそ、そこを受け入れて、少しでもよくしていこうという流れになるんだと思います。塾での関係というのは本当に特別だなとしみじみ感じます。少し話がそれてしまいました。

食べ物を囲みながら、乾杯をし、みんなでわいわい歓談タイムです。
そして、その後は恒例のプレゼント交換に移りました。このプレゼント交換はそれぞれがまず、1000円程度のプレゼントを用意します。そして、クジでプレゼントを渡す人を決めます。ここからがこのプレゼント交換のみそなのですが、クジで引いた人にプレゼントと共に、メッセージを送るというのが習わしになっています。今年もグッとくるメッセージ、笑ってしまうメッセージといろいろあり、楽しい時間になりました。

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柿崎先生が若林先生からもらったプレゼントを安藤先生と楽しく試す図です笑

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このプレゼント交換で不思議なのが、なぜか毎年同じ人にあたるという現象が起こるんです。僕自身、オープン臥竜塾はまだ、2回目ではあるのですが、そんなことを感じました。というのも僕自身が、今年も塾長からプレゼントを頂くことになりました(他にも安藤先生は今年も塾長にプレゼントを渡しておられましたし、他の先生も昨年と同じ人という人が何人もおられました。不思議ですね。)昨年もらった巾着袋はパソコンの充電器入れとして毎日使っています。
そんな中で、塾長からみなさん向けてこんな話をされました。
「私が職員みんなにのぞんいることは一つしかありません。それはみんなが幸せになってほしいということです」
もうこの言葉に説明はいらないように思います。

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今年ももうすぐ一年が終わります。一年は終わりますが、私たちの人生はまだまだ続いていきます。まだ終わりを意識するような現実味はありません。ですが、どう生きていくのか、何を思い人生を過ごすのかというのは誰もが考えることではないでしょうか。なかなかその答えというのは見つからないものなのかもしれませんが、一つの思いのもと一緒に働いている仲間がいること、そんな仲間と今年も年末を迎えられていること、そして、塾長という存在がいるからこそ、みんながこうやって幸せに、時には悩みながらも、でもそれでも、楽し過ごせているということを塾長の言葉から感じたような気がします。

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かつて塾長は「幸せというのは人との関係性の中にある」というようなことを言われたことがあります。その時はその言葉の意味があまりピンとはきていなかったのですが、少しずつなんだか分かってきたような気がします。
それは、きっと一人で考えても感じることのできなかった感情なんだろうなと思います。これから年末に向けて、私自身、そんなことを幾度となく思うんだろうなと思います。
年末という空気が自然とそうさせるのかもしれません。
みんなの顔を思い浮かべながら、この報告をかいています。そのことがなんだか嬉しいです。

報告者  森口達也

遠藤利彦氏の「アタッチメント」講演からみる大人のあり方

11月22日(火)の生臥竜塾

今回の塾は、東京大学院教授の遠藤利彦氏の講演をみんなで観賞しました。

内容は主に「アタッチメント」「情緒的利用可能性」で、新宿せいが子ども園の今年のテーマである「集団的敏感性」にもつながるということで、遠藤氏の講演から学びを深めるための回となりました。

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アタッチメントとは?

「何らかの危機に接した時あるいは危機が予想された時に生じる恐れや不安などのネガティブな感情を、特定の他者に対するくっつきを通して調整しようとする欲求及び行動の傾向」

遠藤氏はこうも言います。

「アタッチメント、くっつくという言葉から、時々それがべったりくっつくこと、お母さんや保育士さんにた依存している状態を思わせるかもしれません。でも、アタッチメントは、この依存性とは全く逆の意味です。アタッチメント、心理的に繋がっているからこそ、独り立ちができるようになる。それはとどういうことかというと、結局、危なくなったら、 あそこに戻ればいい、危なくなったら助けてもらえるから大丈夫、だったら、あちこち出かけて行ってもっと遊ぼう、もっといろいろなことをしてみよう。 心理的なつながりができているからこそ、我々は自律的に独り立ちをしてきちんと一人で行動できるようになった。アタッチメントは依存性とは間逆の、むしろ自律性という、これを促すものと認識されています」

「アタッチメントとは逆説的で、不安の時にちゃんとくっつくことができていた子ほど、ちゃんと一人でできるようになる」と。

塾長も常々、「子どもが負の状態になった時にいつでも駆け込める存在が重要である」と主張しています。また、その存在は決して一人ではない「複数の特定な存在」であると遠藤氏も主張します。

遠藤氏は、就学前教育いつから行えばよいかと疑問を抱きます。ある研究では、貧民街の子どもたちに「ヘッドスタート」という試みを行ない、幼児教育を受けた子と受けなかった子とを比べると、受けた子の方が勉強ができたとのこと。しかし、そのヘッドスタートは失敗します。10年たったら差はなくなってしまったからです。

また、ヘッグマンの幼児教育を受けることによって高校・大学の成績が良かったという研究から「好奇心・集中力」等の勉強以外の力が左右しているのではないかという、「非認知能力」の重要性から、これらの研究は貧しい地域で行われ、子どもの気持ちにちゃんと反応してくれた大人がいたかいないかの差ではないのか、愛着が将来に関連するのではないかという仮説を立てます。

そこから、「アタッチメント(愛着)」の研究を始めたそうです。

これに、「愛着存在がいないと非認知能力はつかない」と塾長は加えます。

そして、遠藤氏は冒頭のようなアタッチメントの考えに行き着きます。

子どもが不安や恐怖を感じていなければ、必要以上に手を出してはならない。

大人はいつも子どもの後ろを心配してついて回るのではなく、どっしりと構え、子どもが求めてきたときに「情緒的に利用可能」な存在でなくてはならない。

これが「情緒的利用可能性」です。

「子どもからの求めに応える、もし弱って帰ってきたら情緒的にエネルギーを補給してあげる、そして、子どもが一人で取り組んでいることに関しては大人がづけづけと入り込んではいかないこと。これは、子どもに無頓着でいるということではなく、心理的にはいつも子どもに寄り添いつつ、離れたところから見守り、ときには、声をかけ、子どもの自律的な活動を支えていくということ。こうしたかかわり方は、子どもが成長すればするほど重要なことになる」

「怖い時に保護をするのがアタッチメント。でも、実は保護するからこそ探索活動ができる。探索というのは、言い換えると遊びであり学び。保育と幼児教育を別々に考えがちだが、実は遊びにとって一番重要なことは、遊びの中でどれだけ自発的に学んでいけるか。それを豊かに保障できるかということが、きちんと保育の中で考えられなければいけないこと」

つまり、遠藤氏が一番言いたかったことは……

「子どもが必要な時にちゃんと情緒的に利用できる大人であろうよ」

ということなのかなと思いました。また、何かをしないということで大切なものを守れることもあるということも感じました。

ここで、アタッチメント関係を築けない母子の例を挙げていました。将来、子どもが「偽りの自己」を構築し、大人の「これいいよ」を言われるがままにするようになってしまう傾向です。問題形式ですので、考えてみてください。

保護者が子どもをお迎えに来た場面です。

1、「わーお母さんきたー!」と子どもが喜び、微笑みながら両者駆け寄って一緒に仲良く帰る

2、母がお迎えに来たが、子どもが嫌悪感。「何かあったのね…」一時的なものかな。仕方ないね。一緒に帰ろう。

3、母がお迎えに来たが、子どもが嫌悪感。「お母さん嫌!」と子どもが言うことに対して親が怒ってひっぱたく。引っ張って帰る。

4、母がお迎えに来たが、子どもが嫌悪感。「お母さん嫌!」と子どもが言う前に「嫌いなはずないわよね」と母。

この中で、将来危険性のパターンとは?

一見、3のように思います。叩くことは良いこととは言えませんが、この場合は、子も親も両者の意見を対等にぶつけています。問題は4であると遠藤氏は言います。子どもの言っていることを真剣に聞いてない。「先回り干渉」になってしまうことが、危険であるというのですね。

また、塾長は「昔は親信仰が強すぎた。今は、親以外の人との関わりも重要」と加えます。

家庭以上に円滑な人間関係の重要性、保育者とのアタッチメント関係が危険性を和らげる役目も担っているとこ。

そして、なるほどなぁと思ったのが、アタッチメントと健康についての内容でした。

乳幼児期での良いアタッチメント関係が築ければ、健康状態も将来長続きする傾向があるとのことでした。

どういうことかというと、恐怖や不安を必要以上に感じていると、それから逃げるための緊急反応として心臓がフル稼働して瞬時に血管に負荷がかかり、アタッチメントが安定している人と比べると将来4倍もの身体症状を訴えているという研究結果もあるとのことでした。

遠藤氏は、こんなことも言っていました。

「発達心理学の領域では、かつては、子どもの発達に大人のどのような特徴が重要かといった時に、敏感であること、敏感性がとても重要だといわれていました。敏感性とは何かというと、子どものその気持ちを的確に読み取って、迅速に応答してあげること。これが敏感性です。実はこの敏感性というものと、子どもの望ましい発達との間には、かなり強い関連性があることが、明らかになっています。しかし、子育てや保育の実践の文脈、例えば、お母さんを目の前にして、あるいは、保育士さんを目の前にして、 とにかく子どもにとって、大人の敏感性がとにかく大切ですなどとはあまり言わなくなってきています。 なぜかというと、敏感性というのを強調すると、子どもが痛い思いをしないように、辛い思いをしなくて もいいようにと先回りして、子どもにそれこそネガティブな感情を経験させないようにする。それが大切だと勘違いされることが多い。そういう中で、この敏感性という言葉ではなくて、最近、情緒的利用可能性という言葉が使われるようになってきた」

敏感性という、子どものその気持ちを的確に読み取って、迅速に応答してあげることを「集団」に置き換えると、大人は黒子として支え、目配りし、全体の雰囲気が楽しいと思えるような環境を作って、子ども同士が「気持ちを的確に読み取って、迅速に応答」し合う関係性を構築できるような環境にしてあげることのようです。

「子ども一人一人というよりは、集団がうまく楽しくまとまるよう気を配り、全体の活動を構造化し、子どものちょっとした過ちや粗相などには子どもがあまり萎縮しないで済むよう、できる限り許容的に振る舞うといった意味での敏感性」であり、何よりも、子ども同士でいることが「楽しい」と感じられる環境を作ることが「集団的敏感性」には重要であると、塾長は言います。

報告者 小松崎高司

 

本日のメニュー 親子丼・ワンタンスープ

本日のメニュー
親子丼・ワンタンスープ

本多氏からのお土産 島らっきょう

本多氏からのお土産
島らっきょう

本多氏からのお土産 黒糖チョコレート

本多氏からのお土産
黒糖チョコレート

田崎氏の22歳の誕生日会! おめでとう!!

田崎氏の22歳の誕生日会!
おめでとう!!

久々の失敗…

1114日(火)の生臥竜塾

スタートは、森口先生からこの日に玉川大学教授の大豆生田さんが来園した際のお話です。

大豆生田教授から保育の質の三本柱を塾長にお聞きしたいという趣旨で来園されたそうで、その三本柱が「園内研修」「同僚性・リーダーシップ」「家庭・地域」だったそうです。

この三本柱について塾長が答えてくださった中で、森口先生が「地域のお祭りなど地域の人たちが集まれる場を共有するシステムを作っていくことが重要」と塾長が言っていたことが最も印象的だったそうです。

ちなみに新宿せいが子ども園での1つの例として、会議室を開放して地域の人たちが集まって話し合える場を提供しています。

また、動画を撮ることについては「動画を構えることは子どもを理解していることにつながる」というお話があったそうです。確かに、保育現場に携わっていると動画や写真を撮る際に直感のようなものが働く印象を受けます。

この塾長と大豆生田教授の対談は、保育ナビの4月と5月に連載されるそうなので、より詳しく知りたい方はぜひそちらをご覧ください。

次に森口先生と西村先生の2人が参加している童心社での会報告です。

今回の会で印象に残ったのは、童心社の会長さんの言葉だったそうです。それは、理論や難しい話をするのも大切だが、もっと現場の保育士さんが実践できるようなわかりやすい話をしていくこと、そういう実践を作ることも大切ではないかということでした。それは、ちょうど塾長が最近話をしていることと全く同じだったようで、森口先生やに西村先生もかなり共感したとのことでした。

そこで塾長から、ある社会学者の提案を教えていただきました。

・集団があるから「いじめ」が生まれる

・家庭学習であれば「いじめ」がなくなるかも

というものです。しかし、そうなれば社会が作れなくなるので不可能ですね。

そんな中、学校教育の補完に縦割りの子ども社会を作れば「いじめ」がなくなると、ある進化生物学者が言っているそうです。

これが「0歳児からの集団の意味」につながるものがある気がします。

次に1110日(金)にあったGT関東の報告を西村先生が話してくれました。

遠藤先生による集団的敏感性のお話があったそうで、モノトロピーという「ひとりの特定の人に愛着関係を持った方がいい」が今まで脚光を浴びていたが、否定され始めていて、現在では「複数の人と愛着関係を持った方がいい」が注目を集めているそうです。

これは、「0からの集団の意味」に通じるものがあると思いますし、塾長からはチーム保育の考え方につながるとおっしゃっていました。

乳幼児の頃からシチュエーションに応じて大人を選べるようになることは、将来的に見た人間関係の幅や社会的適応力にも影響を及ぼしていくようにも感じました。

また「子ども同士の関係にいかに大人が目配りできるか」というお話もあったそうで、そこらへんのお話においては遠藤先生の講演の動画を録ってくださったそうなので、塾生が全員揃った塾で見る予定です。乞うご期待!!

そして塾長から、先生と言えど特別ではないことを伝えたいために先生でも「~さん」と子どもたちが呼ぶところもあるが子どもたちの中で先生は特別な存在であると考える。よって、例えば普段は森口くんだけど、子どもたちの前では森口先生と呼ぶそうにしているそうです。しっかり意識して見習っていこうと思います。

最後にメニュー紹介です。 

今回はカルディコーヒーのヒット商品で、テレビでも紹介された塩レモン鍋つゆを使った鍋1品にしました。

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カルディの塩レモン鍋つゆ

 しかし、スライスレモンを一緒に煮込んでしまった結果、苦味が…(笑)

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塩レモン鍋

 タイトルにもありますが、久々の失敗となってしまいました…。あの西村先生の箸が止まるほど…(笑)ですが、塾長の「私は好きだけど。」の一言に救われました。さすが塾長は優しい(涙)皆様はレモン鍋をする際にはスライスレモンは見栄え用であって、決して煮込まないようお気をつけください。今度個人的にリベンジしてみます!

 しめはチーズリゾットにしたのですが、こちらは苦味が調和されて美味しく食べることができました!

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しめのチーズリゾット

そして!!柿崎先生の34回目のバースデーが祝われました!!

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ろうそく34本!!

 

柿崎先生!改めておめでとうございます!!

(報告者 若林邦彦)

ビビンバ

まずは臥竜塾に入って間もない塾生のために当時新宿せいが保育園の職員で作った園紹介を見ました。
職員が子ども役と先生役をし、新宿せいが保育園にはこんな子どもがいてどのように見守られているかというDVDです。
なかなかのクオリティーに一同微笑ましく見させてもらいました。
気になる方は是非お声かけください。
続いて2011年のドイツ報告を振り返りました。
ちょうど文字数科学を中心とした発表であり、現在塾セミナーでやっていることとリンクしているのでよい振り返りとなりました。
0.1歳の環境ではもう年長児が扱うような環境ばかりです。
0歳クラスの環境で置かれている物になります。

0歳クラスの環境で置かれている物になります。

そしてその中でも特徴的なのは森の幼稚園です。
森の自然物を使い、数の学習が行われていました。
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画質が悪くてすみません。 くちばしが不等号になります。

さらに
数字とドットで表された用紙があり、その数の自然物を集めるという学習です。 葉っぱの数で集めたりもしていました。

数字とドットで表された用紙があり、その数の自然物を集めるという学習です。
葉っぱの数で集めたりもしていました。

この上の画像が塾セミナーの「数」のところでも触れた部分になります。

1の他にもの2、3、4、5と大きな数のものもいろいろと集めて学習しているそうです。日本とは違い、ワァーっと遊ぶのではなくこうして落ち着いて数に触れる時間を意図的に作っていることがわかります。また外でも多くの学びができることがわかります。

こうしたことが自然と行われ、カリキュラムに組み込まれていることがわかります。
次にドイツの食事です。
印象に残っているのが
「持てる大きさが食べる量と比例する」という考えです。
自分が持てるお皿を自ら持ってきて食べます。 お皿が陶器というのも驚きですね。

自分が持てるお皿を自ら持ってきて食べます。
お皿が陶器というのも驚きですね。

そして自分でよそう、選択をする。
どんなに小さい子でも選択をさせて自分でよそっています。

どんなに小さい子でも選択をさせて自分でよそっています。

日常がこうした日々であったら子どもたちの成長は日本とは違うであろうなと感じますね。

こうして以前のドイツを振り返りました。

最後には西村先生による韓国報告です。

藤森先生による韓国報告が臥竜塾ブログで上がっていますので今回はプライベートな部分を少しのせてみます。

どうやら韓国でこれがハートのマークになるそうです。写真を撮るときにはよくこのポーズをするそうです。

どうやら韓国でこれがハートのマークになるそうです。写真を撮るときにはよくこのポーズをするそうです。

ナンジャコリャ。

ナンジャコリャ。

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そして何より藤森先生が韓国で講演をされました!! またしても世界進出です!!

韓国の園長クラスの方々がお聞きになられたそうです。後ろの方では立ち見という方もいらしたほどのようです。これまた驚きです。

内容としましては「日本の問題と韓国の問題は共通するところがあり、そのためには乳児保育が重要であり、見守る保育が必要になるという話。」であります。

大人になってからの問題というのは乳児のときの影響が大きいという意味でもあると思います。

だからこそ乳児からの見守る保育が必要になるということですね。

 

そして今回のご飯はビビンバとスープです!

韓国のお土産でキムチとカクテキを買ってきてくださり、デパートでビビンバの具材も買ってきてくださったので本格的な韓国料理をいただくことができました。

ありがとうございました!!

キムチ

キムチ 良い酸味が効いていました。

カクテキ

カクテキ

美味でした。

美味でした。

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お菓子も美味しかったです。

お菓子も美味しかったです。

報告者 本多悠里

新メンバー加入しました!

今回の塾は、環境セミナーに参加した横田君と田崎君からのセミナー報告がありました。
1日目の報告を横田君から塾長の講演内容、「小学校へ上がる前の基礎」「外遊びを通じて社会のルール等を知れる」「保育の専門性」などといった話。それぞれの見学園の紹介の報告がありました。
田崎君からは2日目のセミナー報告がありました。京都にある園と、都内にある2園の実践園報告でした。そして倉掛先生からの「見守る保育の5つのポイント」についての話、Q&Aで、「見守る保育を受けた子が将来どのようになっていくか」という質問に対して「これからの学習は自分で考えて行動することが大切なので、世田谷区のガイドラインのように乳幼児期の底力を鍛えることが大事」そして塾長自身も「どのようになるのはまだわからなく、私自身も知りたいところ。ですが、今までの教育を受けて育ってきたのが今の大人。結果が出るのはまだ先だが、変えていく事が大事」という話をされていたそうです。また「大人になり切れない若者の増加」ということに関しても話もあったそうでとても勉強になりました。との報告でした。
環境セミナーの際に森口君が見学園紹介をするのですがその動画と、西村君のドイツ発表の動画が面白いという事でみんなで見たり、田崎君がせいがではクラスの担任はどのように動いているのかと質問されたとの事だったので、どう答えたかを再現してもらい、改めて担任の動きを知りました。

そして今回から、鹿児島県の保育園の息子さんで松元君が塾の新しいメンバーとなったので自己紹介をしてもらいました。
松元君は歳の離れたお姉さんが2人いる末っ子長男なので、物心ついた時から母親が2人いるような感覚だったみたいです(笑)。中学では生徒副会長をやったり、部活は野球部に入ろうと思っていたそうなのですが、学校に野球部がなく、その時の部活動紹介で一番面白かったのがバレー部で、この人たちについて行けば面白い人間になれると思った事からバレー部に入部したそうです。高校もエスカレーター式だったので6年間同じチームでバレーをしていたそうです。大学受験の際には、一人暮らしをするために県外の大学を考えていたところ、親から県内の国立大には入れたら一人暮らしの許しが出たので、頑張ってその大学に入学したそうです。心理学が面白そうと思いはじめていたので、2年生から心理の専門コースに入ろうと思っていたのですが、ずっと心理士になるのを目指していた人間がたくさんいてそのコースには入れず、ヨーロッパ言語文化コースというコースに入りそこからフランス語を学ぶ日々が続いたそうなのですが、特に興味もなく入ってしまった事からあまり続かず、中退してしまったそうです。その後、自分の園で半年ほど働いていた時に、療育施設を法人が建てたのでそこで働き、発達が気になるような子たちと過ごしていく中で、塾長の講演にお姉さんが参加していたそうで、その研修報告や書類を見たときに、そのころ自分が気になっていた部分だったという事から、塾長の名前を検索したり書籍を取り寄せたり、親からも塾長の名前が出ていたこともあったので、せいがを見学し働きたいという旨を伝え今に至るという事でした。

そして今日のご飯はオムライス、サラダ、コンソメスープでした。
食後には塾長が頂いた都まんじゅうと、塾頭のからの名古屋土産でラスクと、せんべいを頂きました。

新しい仲間が増えたことで今後の塾や活動がますます楽しくなりそうです。(報告者 柿崎)

見学園紹介

見学園紹介

ドイツ報告

ドイツ報告

塾ご飯

塾ご飯

都まんじゅう

都まんじゅう

塾頭からのお土産

塾頭からのお土産

 

諦めない力

10月10日の臥竜塾の報告をさせていただきます。

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秋茄子を使った麻婆茄子

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ワンタンスープ

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柿崎先生、即興の一品。チンゲンサイの炒め物

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長野県 西田先生からいただいたぶどう

今回のメニューは麻婆茄子とワンタンスープ、チンゲンサイの炒め物でした。秋になってきましたので、秋茄子を食べようと思い、麻婆茄子にし、それに合う品を柿崎先生が足してくださいました。また巨峰を長野県の西田先生からいただきました。ありがとうございます。

さて、今回の塾には、ゲストとして、熊本の城山保育園さんから、わたなべ先生とひらた先生が参加してくださいました。お二人とも、とても気さくな方でメンバーともすぐに打ち解け、楽しい雰囲気の塾でした。お土産もいただきました。とても美味しかったです。ありがとうございました。

城山保育園の先生方からいただいたお土産

城山保育園の先生方からいただいたお土産

今回の塾は、西村先生の報告からスタートしました。10月9日に塾長、森口先生、西村先生の3名でSEL(Social Emotional Learning)の研修に行かれたそうです。SELとは簡単にいうと、社会との関わり、自己の感情をコントロールする力のことらしいです。世界的に、コミュニケーション能力の低下が見られています。社会人になると、実家に帰って親とともに生活したいと思う人が増えてきており、社会との繋がりを持とうとしない人が増えてきているそうです。またチャレンジをしない若者が増えてきており、失敗するとすぐに心が折れてしまう人も増えています。感情をコントロールできる人、そういった力を持った人が社会から求められているそうです。SELの5つのポイントがあるようです。1:自分をしる。2:感情のコントロール。3:やる気といい判断(モチベーション)。4:相手の立場になって考える共感能力。5:空気を読む力。

これを聞いて、日頃から子ども達に大切にしてほしいと思って保育していることばかりで驚きました。SELが低い子は学校に行ってもうまく関係が持てずにいることが多いそうです。SELができれば、物事を継続的に取り組めかつ、くじけても立ち上がる力につながるそうです。

昔は知識を持っていることが評価されていましたが、今では、知識をどう使っていくが、知識の関連性が大切です。時代の変化とともに、求められる力も変化していきます。こういったことを見逃さないように日々の保育に繋げていきたいと感じました。

西村先生からの報告が終わると、次は植木等のドラマをみんなで見ました。内容は、植木さんが、収録中に怪我をしてしまったのですが、それでも、頑張って収録を続けました。そのことを知らないテレビを見ている一般の人からは「自分勝手で気楽でいいね」なんて言われていました。しかしその裏ではたゆまぬ努力があり、体に鞭打ってやっていました。「植木等も楽じゃねーな。だからこそ面白い」というセリフがあり、終わりました。人には見えぬ努力があり、そのことを知らない人からは罵声や罵りがあり心無い一言がある。しかし、そう行った壁を乗り越えてからこそ面白いことができるという内容でした。

柿崎先生即興の一品。チンゲンサイの炒め物

柿崎先生即興の一品。チンゲンサイの炒め物

怪我をしても諦めず、危険なシーンを撮り続ける植木等

怪我をしても諦めず、危険なシーンを撮り続ける植木等

塾長はよく出張で講演に出かけられますが、そのための準備の時間はすごく多いらしいです。講演時間の10倍以上は時間をかけて準備されているそうです。

やりたいことだけやって行けるような仕事はないとおっしゃっていました。自分のことをいいと思ってくれる一人いるなら、嫌いな人が一人でてくる。苦情も、嫌なことも言われるが、それらの苦労を乗り越えてこそ楽しさが見えてくる。他人に色々意見されても、それを他人が助けてくれるわけではなく、自分で超えていくしかない。苦労を乗り越えただけ、実りは大きくなってかえってくる。失敗しても失敗してもそれを乗り越えないと成功は見えてこない。

そして、くじけた時は仲間の存在が大切。臥竜塾はそんな存在で、信じ合えたり、ともに乗り越えて行けるとこであってほしいと言ってくださいました。

塾長の話を聞いて、「ジーン」と感動しました。以前、株式会社カグヤの野見山さんに「一緒に先生を守って行こう」と言われたことがあります。今回の塾でその言葉の意味が少しわかった気がします。自分も塾長のことを心から信じて、それを支えて行けるようになろうと強く思いました。また、臥竜塾で繋がった仲間の存在、諦めない心を大切にして来たいと感じました。

以上で報告を終わります。

報告者 横田龍樹

第二回「かず」セミナーを終えて

9月25日の臥竜塾の報告をさせて頂きます。
今週の26日(火)は第二回目の「かず」の臥竜塾セミナーが開かれました。
少しだけ、9月26日に開かれたセミナーについて報告します。
今年度の臥竜塾セミナーでは「もじ・かず・かがく」について発表させて頂いていますが、9月は「かず」ということで本多先生が発表してくれました。

第1回目の「かず」セミナーでは「数覚」について
今回は「二歳児」をテーマに数を生活や遊びに密着させ、遊びを通して日常の中で体験していくことを中心にした発表となりました。
セミナーを開くにあたって、塾生として発表する立場に立たせていただいてはいますが、セミナーに向けての準備や当日の発表を通して、私たち自身の学びにつながっていることを実感しています。いつも参加してくださる先生方、本当にありがとうございます。
第3回目の「かず」セミナーでは「小学校の授業」をテーマに準備を進めています。
次回も参加していただけると嬉しいです。

ワークショップ

ワークショップ

今回のワークショップでは、板と釘を使って図形遊びを行いました。
一斉に、金づちを使って釘を打ち込むので塾生の話す声が聞こえないという…(笑)
参加者から、新しい遊びの提案もしていただき、なんとも楽しい時間を過ごすことができました。

さて、今回の臥竜塾は事務所を使わせていただきました。
メニューは、餃子・ご飯・スープです。

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塾長からお土産としていただきました!!

 

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餃子は全部で100個 !!          1人9個も食べれるなんて幸せです

餃子といえば、森口先生の「餃子なし!」の話は面白いですね。
聞いたことない方は、本人に尋ねてみてください!!

おいしい食事をいただきながら、最初の話題は、この日新宿せいが子ども園に見学に来られた青山保育園さんの話になりました。実は、塾生の小松崎先生の実家の園で、初めてお父さんにもお会いすることができました。青山保育園さんは、見学の後にLUMINE THE 吉本に行かれたそうです。この日は、ロバートや千鳥が出演していたそうで「今度、塾生で行こう!」と話が盛り上がりました。

次に、先週から宮崎の稗田保育園に研修に行かれていた横田先生からの報告がありました。

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運動が多い園なので、毎日体操服だそうです。
お集まりは基本的に外で、子どもたちは裸足で遊んでいるそうです。

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朝の会後には、その日の給食に出る食材を赤(体を作る)緑(体の調子を整える)黄(力や体温になる)で分ける取り組みをしているそうです。

そのほかにも、ひらがなを宿題として取り組むこと。土曜日保育では、8割以上の子どもたちが登園してくるなどがありました。

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運動会 パラバルーン

 

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運動会 鼓笛隊

報告の中には、運動会の様子もありましたが、盛大な印象を受けました。
上の写真はパラバルーンですが、甲南女子大学教授であった水谷英三により考案された遊具で、集団でパラバルーンを使った様々な動作を行なうことにより、遊びながらタイミング感覚・リズム感・スピード感・表現力などを養え、仲間とのコミュニケーション能力を育てることができるそうです。

鼓笛隊や、パラバルーンは九州では多く見かける気がします。
私の出身は、長崎ですが土曜保育や運動会など似ていることがいくつかあり、
報告を聞いて地域によって保育の色が変わってくることを感じました。

横田先生の感想として「不思議に思うことがたくさんあった」そうです。
新宿せいが子ども園での生活を通して、稗田保育園の新しい環境に行くとまた違った視点から見ることができ、気づきがあるのでしょうか。新宿せいが子ども園には、見学者がたくさん訪れますが、その人たちの視点から見ると、私たちには気づくことのできない部分があるのかもしれませんね。そうした意味でも、他の園に見学に行くことや保育を見てもらうことは大切なことなのかもしれませんね。

今回の報告はここまで。

報告者 田崎 天悠

情緒


9月19日の塾の報告をさせていただきます。

今回のメニューは季節もだんだんと秋になってきこともあり、キノコのソテーとなめこ汁にご飯というヘルシーメニューにしてみました。

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今回はまず、1月に行われたGT熊本の懇親会の様子をみんなで見ました。
というのも、その懇親会で披露してくださった熊本のなぎさこども園さんの出し物がとてもおもしろかったので、みんなにぜひ見てほしいと思ったからなのです。なぎさこども園さんにそのことをお伝えすると、なんとその様子が録画されたDVDをいただきました!
その懇親会では新明保育園さんが、獅子舞を披露してくださり、なぎさこども園さんは、歌と「狂言」を披露してくださいました。この「狂言」がとてもおもしろかったので、あるところで行うことの参考にさせてもらおうかなとも考えています!

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アンパンマン狂言

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次に、新宿で行われた民保協の研修にで塾長が講演された報告を西村先生から、次の日に栃木で行われた研修会の報告を私からさせていただきました。

民保協研修会でも、栃木での研修会でも共通して塾長に依頼があった講演内容は「乳児保育」についてということでした。

塾長の講演の中で、乳児期の脳の拡大のグラフについての話があります。実際にそのグラフを見たことがある方も多いと思います。
これは、3歳までの乳幼児期にいかに、脳の受け皿が発達するかを示したグラフになり、そのグラフから塾長が乳児保育の重要性を講演の中でいつもお話されています。
そして、そのグラフに「エモーショナルコントロール」という項目があります。塾長はこれを分かりやすく「自制心」「我慢する力」と表現されますが、この脳の拡大が3歳までにピークをむかえるとグラフには示してあります。
乳幼児期の教育の重要性が世間でもだんだんと認識されてきたのか、先日、日経新聞にこの脳の拡大のグラフが掲載され、乳幼児教育の充実が今後の課題になるというような内容が書かれていたそうです。塾長は日経新聞という経済紙が、母親の就労のために保育所を充実させるという観点ではなく、はっきりと乳幼児施設は「教育」が必要である
ということを言っていることは世の中が変わってきていることではないかというような話もされていました。
しかし、ここで、塾長が問題にしていたのが、グラフの項目の訳し方でした。
それは、「エモーショナルコントロール」の部分が、日経新聞では「情緒」というような表現の仕方になっていたのです。
これでは、記事を読んだ人が、やはり、乳児期は大人が丁寧に関わることが大切ということが、乳児担当制のような方向にいってしまうのではないかと話されていました。
確かに、「自制心」と「情緒」では読んでいる人に与える印象というのはかなり違ってくるように思いました。

また、9月の塾セミナーのテーマが「数」ということがあり、最終の打ち合わせを行いました。
その中で、小松崎先生から「数は他者との共通認識のために発達したのではないか」という質問があがりました。
この質問に私は「なるほど!」と心の中で唸ってしまいました。小松崎先生らしい鋭い視点だなと感じました。
それに対して、塾長は、共通認識は数だけではなく、言葉といったコミュニケーション全てにつながると思う。私は数はかつて、人類が獲物を平等に分配するために使い始めたのではないか。人間は赤ちゃんであっても物を平等に分ける能力がある。そして、兄弟がたくさんいたことで、物を平等に分けることを現代まで習慣として行ってきたのではないかというような答えを返しておられました。

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少し前までは日本でも兄弟の数が多く、自然と物をわけるということをしていたように思います。私の祖父も12人兄弟だったということを聞きました。はじめに聞いた時は「いやいや多すぎでしょ!」とツッコミたくなりましたが、多くの兄弟、家族がいる中での生活では、物を独り占めするということなんてできるはずもなかったのかもしれませんね。しかし、現代では、兄弟の数も減り、物も豊かになり、人類が行ってきた、物をわけるということをしないでも生活できるようになっているのかもしれません。なんだかそれはとても怖いことでもあるのかもしれないなと感じました。そういう意味でも保育園が持つ役割は大きのかもしれませんね。
数ということを意識することは、人類の歴史、存続という部分にも繋がっていくのかと驚かされた塾になりました。

報告者 森口達也

付き人と助手 episode final

 

誰かの残した刺身のつまを次から次へと平らげていく本多先生。

誰かの残した刺身のつまを次から次へと平らげていく本多先生。

 

情熱ですね。

 

お子さんを寝かせた塾頭山下先生も到着。

お子さんを寝かせた塾頭山下先生も到着。

 

一足先に食べ終えた僕らに塾長からお菓子をいただきました。

一足先に食べ終えた僕らに塾長からお菓子をいただきました。

 

好きなものを選びます。

好きなものを選びます。

 

「バスタブ一杯いける。」とは小松崎先生。余程気に入られたようです。

「バスタブ一杯いける。」とは小松崎先生。余程気に入られたようです。

 

さていよいよ、

 

小松政夫さんの名調子に乗せて番組が始まりました。

小松政夫さんの名調子に乗せて番組が始まりました。

 

NHK土曜ドラマ「植木等とのぼせもん」あらすじは太字をクリックするとサイトにとぶことができますので、ご覧になられて下さい。

僕たちが観たのは第2回「植木さんの親心」。付き人となった松崎(志尊淳さん)は毎日植木(山本耕史さん)の現場へ同行。一生懸命な彼の仕事ぶりを見るうち、植木は松崎に「自分を親父と呼べ」と声をかけます。そうは言ったものの、呼び名は「植木さん」から変わらず。松崎がどことなく心を開いてくれていないと感じる日々、自分の父植木徹誠(伊東四朗さん)に相談を持ちかけます。

「お前が息子と思えているかだよ。お前だけが求めているだけじゃ、そりゃ不公平ってもんだ。」

そんなある日、父植木徹誠の言葉に導かれるように、ある出来事が起きます。

松崎の母・ハツエ(富田靖子さん)の上京です。

名産である明太子を手土産に、植木に挨拶をと息子を急き立てるハツエ。

そんな母親に息子松崎は冷たく、

そんな母親に息子松崎は冷たく、

植木の多忙さを理由に追い返してしまいます。

落胆する母の寂しげな背中。テーブルの上に置かれた手土産に、そんな母の姿が映るかのようでした。

そして数日後、植木はひょんなことからそのことを知ります。

植木宅にて、テーブルを挟み、対面する松崎に植木は言います。

「母親を追い返して、俺が喜ぶと、俺がそんな人間だと思っているのか。そんなら出て行け。そんな付き人はいらない。」

「母親を追い返して、俺が喜ぶと、俺がそんな人間だと思っているのか。そんなら出て行け。そんな付き人はいらない。」

そして、自分の過去、自分の家族の話、当時の心境を語り、親の愛に理屈のないこと、その親心を松崎は理解しているだろうことを、切々と語るのです。

早くに父親を亡くした彼松崎は、その時の植木がどのような存在に思えたことでしょうね。

「どこに電話をすれば、お前のお袋さんと話ができる?」

福岡の松崎の実家へ電話をかける植木。感動で家の中が騒然となる松崎の実家。

松崎の先日の非礼を植木自身が謝り、

「松崎くんは私が確かに責任をもって預かっておりますから、心配なさりませんように。」こう添えました。

植木に催促され、電話に出る松崎。電話口には興奮冷めやらぬ母の声が。

「電話代もったいないから早く切りなさい。体にだけは気付けないかんよ。」

その声に松崎は「ごめんな。」「ごめんな。」と涙ぐみながら応える事しかできませんでした。

「飯にするか。松崎、お前も食ってけ。」

松崎を囲んでの食卓。手土産に渡された明太子が並びます。

口いっぱいに白米を放り込んだ松崎の目から改めて涙が。

「親父さん、親父さん、すいませんでした。」

胸を撫でおろしたような、笑顔を見せる植木。

「しかし、最初に白米からいくかね。」

談笑の中、新しい二人の関係がこうして生まれたのでした。

さて、テレビを見終えて、静まる部屋の中。

「たすくん、思い出すね。」塾長が声をかけました。

塾長の初めての助手、塾頭山下祐先生。二人にしかわからないその頃が、テレビに映る二人と重なり、思い出されたのでしょう。

塾長は、あの頃のお互いの若さを笑いながら、

「迷惑をかけて、かけられて、そして人間というのは存在する。」と塾生に教えてくださいました。

 

お腹も心も満たされ、さて今日最後のテーマである9月26日(火)臥竜塾セミナー「数」のプレセミナーを、担当本多先生より行っていただく運びに。

食後の飲み物といえば西村先生ですね。

食後の飲み物といえば西村先生ですね。

 

高っ

高っ

 

いい香りです。

いい香りです。

 

本多先生は準備。

本多先生は準備。

 

 見る側の僕ら、準備万端です。

見る側の僕ら、準備万端です。

 

「数」

「数」

荒削りと豪語しながらも何とも濃い内容で、その荒削りな部分が余白となり、塾長を始め、塾生に意見を挟む隙を生ませるのですね。

熱弁する森口先生。

熱弁する森口先生。

 更に内容は深まることが容易に予想されます。9月26日(火)をお楽しみに!

(報告者 加藤恭平)

付き人と助手 episode 1

秋の香りの臥竜塾。先ずはメニューの紹介から。

 

「こんな感じですかね?」「いいと思うよ。天悠くんの好きなように切ったらいいんだよ。」

「こんな感じですかね?」「いいと思うよ。天悠くんの好きなように切ったらいいんだよ。」

 

「本当ですか?こんな感じですかね?」

「本当ですか?こんな感じですかね?」

 

「いいと思うよ。天悠くんの好きなように切ったらいいんだよ。」

「いいと思うよ。天悠くんの好きなように切ったらいいんだよ。」

 

「本当ですか?これは、こんな感じですかね?」「いいと思うよ。」

「本当ですか?これは、こんな感じですかね?」「いいと思うよ。」

 

二人は仲が良いですね。話しながら丼とスープに使う玉ねぎ、長ネギをカット。

 

一方キッチンでは、

一方キッチンでは、

 

丼に使うミョウガですね。西村先生が小気味良い音を響かせます。

丼に使うミョウガですね。西村先生が小気味良い音を響かせます。

 

「本当包丁使うの上手くなったよなぁ。」

「本当包丁使うの上手くなったよなぁ。」

 

テキパキと準備が進められます。

 

さてたまねぎ、水菜、をご飯によそい、

さてたまねぎ、水菜、をご飯によそい、

 

冷蔵庫から先程購入した魚を用意。

冷蔵庫から先程購入したカツオを出します。

 

今夜のメニューは、

 

カツオ丼と長ネギと玉ねぎのWネギ汁。

「薬味たっぷりカツオ丼」と「長ネギと玉ねぎのWネギ汁」。

 

生姜醤油、にんにく醤油、ゆず胡椒。どれもカツオを引き立て、温かいご飯をいくらでも食べさせる最高の夕ご飯でしたが、当初の予定は焼肉丼とサラダでした。きっかけは買い出し、鮮魚コーナーにてカツオが特売になっており、急遽メニューを変更。この柔軟性が大切ですね。予定より1000円近い食費の削減となり、お腹にも財布にも嬉しい献立となりました。

 

森口先生も到着。

森口先生も到着。

 

「いただきます。」

 

「天悠くん。」

「おいおい、天悠くん。切れてないじゃないか」

 

さて、食べながら森口先生より、西村先生・森口先生が参加されています『乳児の研究会』での話し合いの報告に。

聞いていて、大変難しい話し合いに参加されている印象を持ちます。

「話を聞くのに頭を使いすぎて、途中具合が悪くなりそうになった。笑」とは森口先生の言葉で、「忖度」「共同志向性」などのキーワードをもとに内容は展開されたようで、その時の内容を噛み砕こうと、話しながら塾長に意見を求める森口先生の姿勢が印象的でした。

 

さて、食事も後半に差し掛かろうとした時、おもむろに塾長から「クレイジーキャッツ」についてのお話が。なるほど、9月2日(土)よりスタートされましたNHK土曜ドラマ「植木等とのぼせもん」【放送予定】毎週土曜[総合]後8:15〜8:43(全8回)を塾長はご覧になられたのですね。

 

山本耕史さん扮する植木等さんです。

山本耕史さん扮する植木等さんです。

 

付き人と助手。その関係性が重なり、塾に感動がもたらされることとなります。

(報告者 加藤恭平)