それぞれの今

今週の塾(4/23)は藤森先生が長崎出張に行っていることもあり、オンライン塾となりました。

森口先生は遅番だったため後の参加です笑
  1. 新人研修と藤森メソッドについて
  2. 各保育園での近況や課題について
  3. 中国からの見学者の反応と、見守る保育に対する評価
  4. 保育士の仕事の難しさや疲労について
  5. 異文化交流や海外での藤森メソッドの展開について
  6. 職員間のコミュニケーションや指導方法について
  7. 子どもたちとの関わり方や成長の様子について

今回は上記のことが話題に上がりました。

まずは新宿せいが子ども園では新人研修が行われました。
年度の始めに新人の先生が参加し、配信している森口先生の講演を昼の時間を使い聞いています。
こうした新人さんに対するアプローチというのはとても大事なことと思います。どの園さんもやっているかもしれませんが新人の方が理念であったり、見守る保育、藤森メソッドの基本となる部分を知ることでそれが基盤となりそれらをベースに物事を考えられるいい機会なのではないかと思います。
私も新人の頃に藤森先生が我々にしてくださったことを覚えています。
一つ覚えているのが、子どもがクレヨンを箱ごと落としてしまい、クレヨンが散らばってしまった時先生はどんな対応をするだろうかというお話でした。
ある子には先生が2、3本拾って手伝い、あとはできるねと子どもに任せていました。ある子にはほとんど拾い、最後の数本だけ子どもに任せていましたという話です。
何が言いたいかと言いますと子どもの発達、能力に合わせて先生が手伝う量を変えているということです。
新人の頃の私としてはとてもわかりやすく、頭にスッと入ってくると同時に子どもみんな同じ対応ではないんだというのと、こういうことが発達に合わせた保育なんだと新人ながら思った記憶があります。
こうした基本的な考えやチーム保育についてお話をしただけると現場に入った時にスムーズとはいかないかもしれませんが、少しは理解できるのではないかと思います。
森口先生には感謝ですね。

2の各園の近況や課題についてでは4月ということもありそれぞれ環境は変わった中で奮闘している方々のお話でした。
新宿せいが子ども園を退職され、自園に戻られた中村先生は元からある文化の違いに戸惑ったり、連絡帳アプリに苦戦したりと日々頑張っている姿が伺えました。
石川に帰られた、川辺先生もとにかく大変だと疲労の顔を見せておりました。


3については大阪の邨橋氏は中国からの見学者の話をしてくださり、とても講評だったと伺いました。
その中でも中国からの見学者が日本の見守る保育に高い関心を示し、その様子がYouTubeで300万回再生されたという話題が印象的でした。これはなかなかすごいことですね!!


6の話では新宿せいが子ども園でも2、3年目の先生が初めてやるクラスのお話をしてくれたり、幼児クラスの近況を教えてくれたりと4月の様子がよくわかるお話でした。

最後にzoomのAIなんちゃらにzoomの内容を聞いてみるとズラズラーと内容を打ち出したくれた最後の文章にこんなことが書かれていました。
「全体的に、各参加者(塾生)が自分の経験や課題を共有し、互いに励まし合っているような雰囲気が感じられます。」
とありました。
互いに励まし合う関係というのはとても塾生にとっては大事なことと思っているのでこれからもその関係を続けていけたらと思います。
最後までお付き合いありがとうございました。

報告者 本多悠里


コミュニケーションの大切さ

4月9日の報告です。

個人的な都合もあり私が参加したのが20時になってしまいましたが、到着したときには4月5日(土)に行われたブラヘイジの報告を塾長が紹介していました。

新宿せいがに10時集合で参加は、小林君先生、カレラ先生、伊藤先生、平井先生の4名でスタートしました。最初の目的地は面影橋で満開の桜を見に行きました。その後は細川庭園→椿山荘→鳩山邸(ここで今年からせいがに入職した水田先生が合流)→徳川慶喜終焉の地(ここで報告を聞いていた本多先生に塾長から「本多君、徳川慶喜ってどういう人か知ってる?」と質問。本多先生は「え〜っと、あれですよね⁉︎・・・ジャイアンツの・・・笑」という笑いを交えながら、最後は廣田先生がしっかりと答えていました笑)→凸版印刷博物館(ここで小林先生が帰宅)→千鳥ヶ淵へ行き17時に解散という流れだったそうです。紹介された写真から綺麗な桜スポット巡りをし、途中で昼食やお茶タイムをしながら2万歩以上の歩数を記録したそうです!

「ブラヘイジは塾長と参加者1名からでも行う」「途中参加、途中帰宅OK」「子どもの参加もOK」といったルールを確認し、参加した伊藤先生は「4年住んでいるが知らなかったことがたくさん見つけられた。また、都内だけど自然がいっぱいあることにびっくりでした」と感想を教えてくれました。

次の話題は、「暴力を振るう子が増えてきた」という記事を塾長が紹介してくれました。去年で7万件、加害児童数5万人という数字から、暴力は繰り返してしまう子が多いのではという話になりました。

小学校の校長先生が述べる原因の1つとして「対話ができない」「伝え方がわからないことらそういった行為になってしまう」といった会話をすることが減ってきていることが問題なのでは?ということを述べていました。

時代の流れもあるが、ゲームやYouTube、SNSなど一人でも楽しめるものがたくさん増えてきたことで会話が減っているのはあると思います。

大学生や大人でもコロナの時はzoomで授業や会議などをしたり便利にはなってきた反面、やはり会話をする機会は減ってきているし、それに伴って相談などもしにくくなってきているのではないか、そして最近では退職代行を利用する人が増えていることに関しても会話することが減ってきている原因なのでは⁉︎という話をしました。

塾に参加していた青山さんもおっしゃっていましたが「我慢とか忍耐といった力が減ってきている。いろんなものが便利にはなってきているが、変えちゃいけないものもある」というのはその通りだなと感じました。

仕事の話はもちろん大切ですが、先輩だったり上の人間が仕事と関係ない話をしてみたり、とにかく話やすい雰囲気を作るのが大切だなと感じていました。そこで小林先生から「報連相の元々の意味では、下の人間が上の人間に物事を言うのではなく、上下の関係にこだわらない関係で話ができることを目的としたスローガンのようなものだった。でもいつの間にか意味が変わってしまった」と言う話を聞き、人同士が関わっていく社会だからこそコミュニケーションの大切さを学んだ今回の塾でした。(報告者 柿崎)

2025年度 始まりました!


2025年度最初の臥竜塾です。

オンラインでしたが、いつものように各地域の塾生が参加していただき、様々な意見を交換でき、有意義な時間となりました。

さて、今回の主な議題となります・・・

①離乳食の進め方について、中期食の回数や内容についてアプリの情報と園の方針の違いについて

②園庭の改善や活動

③保育士の個性と保育理念の共有の重要性について

④藤森メソッドの特徴であるゾーンの概念について、その重要性と正しい理解の必要性

①離乳食の進め方について、中期食の回数や内容についてアプリの情報と園の方針の違いについて

離乳食に関しての話では、今ではアプリなどを使用して保護者が離乳食の進め方などが確認できるようです。少し前は育児書やインターネットで調べて、試行錯誤して作っていたかもしれません。便利になりましたね。

おそらくアプリにお子さんの月齢などを入力すると、順序通りに離乳食の形状を指示してくれるのでしょう。

初めての親からすると、進め方の基準ができて、とても助かるかもしれませんが、逆にアプリを信じきってしまうと、目の前の子どもの姿が霞んでしまう恐れがあります。本多先生は昨年に引き続き、乳児の担任になりましたが、やはり離乳食の進め方は子どもの食べ具合によって違うため、一人一人に合わせる必要があると意見をいただきました。

②園庭の改善や活動

邨橋先生より実践と計画を話していただき、とても興味深い内容でした。

・古い隠れ家を取り壊し、その場所に年長用の遊具を移設した

・グラウンドを改造し、築山とビオトープ、手押しポンプを設置した

・雨水タンクを設置し、手押しポンプで水を汲み上げられるようにした。

 以上3点を改善しました。私は見たことがないので、一度写真を送っていただきましたが、とても素晴らしい環境です。そして、今後の計画としていくつか発表していただきました。

  1. 古い図鑑をラミネートして園庭に設置し、子供たちが植物を調べられるようにする計画がある。
  2. 外壁に黒板塗料を塗り、水で絵が描けるようにする予定
  3. スラックラインを購入し、自然を使ったアウトドア遊びができるようにしている。

以上3つの点を計画しているようです。藤森メソッド「学びの園庭」として、とても参考になる実践です。個人的には1の古い図鑑をラミネートして園庭に設置というのは、新しいアイディアです。

これらの取り組みを通じて、子供たちの学びや遊びの環境を充実させようとしています。

③保育士の個性と保育理念の共有の重要性について

こちらのテーマでは、「職員の趣味を活かす」というテーマで盛り上がりました。藤森先生は「保育士という仕事は、自分の趣味を仕事に活かせる」と言われます。手先が器用で物作りが得意な人、運動が好きな人、ゲームが得意な人はプログラミングに活かせます。チーム保育の一つの考え方として、「それぞれの得意分野を活かす」とあるように、趣味が仕事に活かせるでしょう。しかし、趣味や個性を出したとしても、やはり園の理念がある限り、そこは何でもかんでも自由にやって良いわけではないでしょう。この辺のバランスが難しいかもしれませんね。西村先生が当時、新宿せいがの職員として仕事をしていた時に、自分の趣味を現場で活かしながら、その実践を保育指針と照らし合わしていると、とても当てはまることが多かったとのことです。

今日、新宿せいがに見学者が来られたので、少しの時間、森口先生と私の二人で対応させていただいた時にチーム保育についての質問がありました。その回答の一つとして

「職員の中には、リーダーが向いている人、サポートが得意な人、いろいろなタイプの職員がいるからチームが成り立っている。前に出て目立っている人を見るのではなく、影でサポート、フォローが得意な人も見てあげてほしいです」と言いました。人を惹きつける、趣味を活かす、個性を出す、特に1年目の保育士さんにそこを求めるのは・・・少々酷かもしれません。私は個性というのは自然に出てくるものであり、無理に出すことではないように思います。新宿せいが子ども園の理念「共生と貢献」のように、職場で他者と共に生き、他者に貢献することで、自然と自分の個性が出てくるでしょう。

④藤森メソッドの特徴であるゾーンの概念について、その重要性と正しい理解の必要性

最後のテーマです。ギビングツリーのホームページがリニューアルしたのは既にご存知の方が多いでしょう。藤森メソッドを全面に押し出したホームページにしたつもりです。まずは5つのポイントがメインに書かれてあります。

◾️ギビングツリーHP URL

http://www.givingtree.jp/about/

西村先生が当時、新宿せいがで勤務し、見学者を案内している時に「ゾーン」について詳しく説明していたので、ぜひ「ゾーン」の重要性を記載してはどうか?と提案いただきました。確かに、私も今でも保育室をコーナーではなく「ゾーン」について話しているのを完全に見落としていました。このゾーンの考え方は、おそらく藤森先生が日本で一番最初に提唱した考え方だと思います。それまではコーナー保育というのが耳にしていたと思いますが、「ゾーン保育」という概念はなかったはずです。今でも私が鮮明に覚えているのは、藤森先生が「ゾーン保育」という概念を作り出した瞬間です。新宿せいが保育園(当時)が開園した2007年に出張に同行した際、時間が余ったので観光をすることに。お城を見学したのですが「喫茶コーナー」と「遊びのゾーン」と書かれた案内板を藤森先生が見た瞬間に「これだよ!」と何かが繋がった瞬間「ゾーン保育」という概念が誕生したのです・・・。

近日中にギビングツリーのホームページに「ゾーン保育」について詳しく掲載します!完成した暁にはお知らせしますので、お楽しみに。

(報告者 山下祐)

ほら 終わりは未来だ (3月26日)

星野源の「光の跡」にはまっている佐野です。

歌詞の「ほら 終わりは未来だ」という部分が大好きです。

切なさもあり、でも、一瞬一瞬を大切にしようと前向きになれる、そんな歌だと個人的には思います。

さて、3月26日の塾は、今年度最終となり、退職される先生もおられるため、みんなで手巻き寿司を食べました。

みんなで食べるとやはり美味しいですね!

退職される先生方から一言ずついただきました。

・紘睦先生より

最初は右も左もわからずにせいが入ってきて、子どもの人数の多さに驚いた。必死で周りが全然見えていなかった。あまり話せなかったが、緊張もあまりしなくなり、行事のリーダーも無事にでき、色々と経験ができた。とても学びがある塾だった。最後に、ひろむ先生が大好きと子どもが言ってると保護者の方に言ってもらえたり、楽しかった。

・永哉先生より

塾の存在は聞いていたが、仕事的にきついため塾は2年目に入った。塾で印象的だったのが、学生さんに案内した時のことで、自分なりに言葉にできた。学生さんに話すことで、自分自身が振り返えりたり、考えを整理することができた。塾での手作りおもちゃを発表したことが印象的だった。

・太田先生より

自分が塾セミナーの時に発表できたことが思い出です。みんなの前で話すことがなかったが、セミナーで経験できたことは大きい。普段から意識して見ていないとわからないことがある。人に伝えるには、自分が学ばないといけないことがわかった。忘年会でフォーマルな格好で高いものを食べることは新鮮で、一年の振り返りをしたことが印象的だった。せいがでは、初めての社会経験だったが、先輩が教えてくれた。社会人としてのあり方も。3年間があっという間に過ぎた。このつながりを大切にし、地元に戻って頑張りたい。

・中村先生から

「塾の存在は知らなかった。藤森先生のブログを読むと楽しそうだし、いろいろな学びがあるんだなと思った。たすく先生に「塾に入らないのか?」と聞かれて入ったのを覚えてる。塾セミナーの発表は大変だったが、達成感があり自信につながった。いろいろ考えることがあって、みんなが励ましてくれたことが支えてくれた。それからまた頑張ることができた。藤森先生が塾でいろいろと分かるように噛み砕いて話してくれて勉強することができた。そして、何よりも、横のつながりができたことが宝物!今できることを積み重ねて、またみんなに会いたい。」

最後に、塾頭の山下先生からみんなへの一言。

「自分に合った道がある。まだまだ若いので、いろいろとチャレンジしてほしい。保育だけではなく、人が生きる場を学ぶ場所が臥龍塾。この塾から離れるけど、オンラインの塾に参加して、他の先生たちがどんな生き方をしているのか学べるのがこの塾のいいところ。ここで学んだことを120%出し切ってほしい。」

藤森先生から退職祝いとしてプレゼント🎁

モバイルバッテリーとマルチハサミでした。

一緒に働く仲間がいなくなることはとても寂しいですが、新しい環境に行っても学びはやめず、この塾で学んだことを活かしてほしいです。

(報告者 佐野)