10月2日 zoom塾 報告

みなさま、初めまして。水田康貴(みずたこうき)と申します。

10月2日に行われたZoom塾の内容を、印象に残った3つのテーマを中心にまとめさせていただきます。

① 小林先生のインタビューから考える「保育におけるジェンダーバイアス」について

まず、小林先生が東京新聞の取材を受けられたというお話がありました。

先生はその取材を受けて、「新宿せいがは、ベテランも若手も、女性も男性も、フラットな関係の中で働いている。それを子どもたちが見て学んでいくんじゃないか」と話されていました。

たとえば「力に自信のある人、手伝って」と呼びかけるときも、性別ではなく個人として声をかける。

そうした日常の積み重ねの中で、子どもたちは“男女の区別ではなく、人として関わる”姿勢を自然と身につけていくのだと思いました。

せいがという園自体が、社会の縮図のようになっていて、いろいろな大人と子どもが共に暮らしている。

そうした環境の中で育つことで、子どもたちは大きくなってからも多様な社会の中でしなやかに生きていけるのかもしれません。

真の多様性とは、誰かを排除しないこと――それを日々の保育から感じました。

② 福岡の保育園での不適切保育から考える「今の時代の保育」について

次に、福岡の保育園で起きた“不適切保育”のニュースについて、森口先生からお話がありました。

保育をしていると、本当に「今の時代はやりづらいな」と感じることがあります。

たった一瞬のやり取りでも、切り取られて広まってしまう。

けれど、そういう時代だからこそ「言葉をどう使うか」「どう伝わるか」という視点を改めて持たなければならないのだと思いました。

一方で、この出来事は“教訓”にもなると思います。

世の中の目と、保育現場の感覚との間には大きなギャップがある。

それを他人事にせず、「明日は我が身」として受け止めていく必要を感じました。

③ ステムゾーンの鏡のおもちゃから見られる「子どもの工夫」について

最後に、ステムゾーンにあった鏡のおもちゃから見られる子どもの遊びについての話がありました。

鏡だけでも、子どもたちは工夫次第でさまざまな遊び方を生み出していく。

そうした「工夫の芽」をどう支えるかが、保育者の大事な役割だと感じました。

たとえば「ぐんぐん」のクラスでは、おもちゃの数自体は決して多くありません。

けれど、だからこそ子どもたちは、身の回りのものを使って遊びを工夫していきます。

新しいおもちゃでその一瞬を楽しむよりも、“今あるものをどう遊びに変えるか”という力が自然と育まれているのだと思います。

「与えられた目新しいもので楽しむ」ではなく、「子ども自身があそびを発見していく」。

それこそが、せいがの子どもたちの力だと改めて感じました。

終わりに

最後に、藤森先生のお話で心に残った言葉を紹介します。

「Discovery(発見)」という言葉は、“Dis(外す)+Cover(覆い)”からできています。

つまり、“覆いを外すこと”が発見であるということ。

中に何が入っているかわからないからこそ、そこに「学び」や「発見」が生まれる。

あらかじめ答えのわかっていることをなぞるだけでは、それは学びではないのです。

子どもたちが日々の生活の中で出会う小さな「発見」を、これからも大切に見守っていきたい――そう感じた一日でした。

報告者:水田

9月18日のzoom塾「楽しいと思える方へ」

9月18日の塾報告をさせていただきます。

お世話になっております。

森口達也です。

この日はzoomでの塾となりました。

まずは藤森先生から、案外忘れてしまいそうだけど、忘れてはいけないことについてのお話がありました。

内容としましては、乳児クラスの配膳の際に、なるべく職員は床に座って横から配膳するように意識してほしいということがありました。

また、手拭きも1歳児は4人の手拭きの中から自分のものを見つける。2歳児は全員の手拭きの中から自分のものを見つけるというように、発達が進んでいくにつれ、抽象的な発達も進んでいくので、そのように手拭きを選べるように環境設定をしていくということもありました。

以前からこれは大切にしてきたことですが、年数が経っていくことで、そういうことは丁寧に言っていかないとだんだんと伝承されなくなってしまうので、気をつけたいところだよねという話がありました。

確かに、日々、保育に追われていると、ついついこういった「伝える」ということを「後でいいか」「まあいいか」と後回しにしてしまいがちです。

そういった後回しが多くなると、少しずつ変化が生じ、日を追うごとにその変化が大きなってしまう。そのようなことは保育という生活の中でいくつもありそうですね。

研修旅行中の水田くんです。写真と報告の内容には何の意味もございません。

プラレールや、積み木の電車も、最初は些細な曲がりではありますが、時間が経つにつれてその曲がりはどんどん大きくなり、やがて元の直線とは違う方向に行ってしまうということがありますね(一周回って戻ってくるということはなしで笑)。

そうならないために早めに起動を修正していくということは保育の中で重要ですね。

また、藤森先生から「本多くんのプールの片付けの指示は的確だね」という言葉がありました。

先日、プールの片付けを行ったのですが、このプールというのがかなり大物で、かつ重量もあり、かつ園内が狭いということもあり、工程をちゃんと踏んでいかないとスムーズにプールの収納ができないのが、当園のプール事情なのです。

ですが、このプール収納に関する工程の指示が本多先生は本当に的確なのです。そして、嫌味がない。これこそ、まさに持って生まれた得意分野なんだと思います。本人は難しいことをやっているという感覚はないと思うのですが、なかなか真似することのできないディレクションなのです。

そう思うと、本当に人には生まれもった得意なことは必ずあるのではないかと思います。そういった自分に向いているもの、楽しいと思えるものを見つけて、とことん楽しんでいく、得意を伸ばしていくのが教育そのものだと思います。

よく藤森先生も言いますが、苦手な部分を伸ばそうとしてところで、得意な人には敵いません。この話は相手と比べるということではなく、だったら、得意なことに時間を割いていった方が、結果として、苦手なこともそれ何り向上するようになるということだと思います。

誰かと比べるのではなく、自分の得意なこと、楽しいと感じることを見つけるとが幸せな人生の一つなのかもしれませんね。

報告者 森口達也

落ち着きは環境構成の蓄積

おはようございます。こんにちは。こんばんは。塾生廣田です。9/4にZOOMにて行われました塾の報告をさせていただきます!

この日は、海外の話から始まりました。というのも私事なのですが、先日初めての海外旅行に行ってきまして、そちらの話を藤森先生に聞いていただきました。

バリとシンガポールに行ったのでそちらの話をしているところで、シンガポールの「マリーナベイ・サンズ」の話題に。

藤森先生は以前に、シンガポールで1000人ほどの前で講演を行ったというお話を伺っていました。その会場が「マリーナベイ・サンズ」の大ホールだったそうです!

私はこの日初めて知ったので驚きが隠せませんでした。笑

その時同行されていた柿崎先生のマーライオン写真もお見せいただきました!

柿崎先生が出しておられるようにも見えますね!

海外話の締めには、カレラ先生の海外旅行で行きたい場所の話に。実際に長期休みが取れたら、香港か上海に行ってみたいと話し、一人旅を計画中とのことでした!一人海外旅行、、尊敬します!

塾頭の山下先生からは、保育コンサルを行っている日南町の園に関するご報告がありました。

環境に関してのお話では、「今ある物からどのように環境を作るか、とにかく工夫して試行錯誤されていた」というお話がありました。

「このおもちゃを置きたいから買いたい」「こんな家具を置きたい」と思ってなんでも購入できるかといえば、そうではないですよね。園の経済状況や方針などもあると思いますし、この課題に頭を抱える保育者の方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

ではどうやって環境を作って行くのか。

購入したいと思った物とまったく同じものは作れないかもしれませんが、目的に沿って似たような物は製作して、手作りの物を置くことができる。そのように工夫して、環境を整えようとしている職員の皆さんを見て、とても刺激になったとのことでした。

そして、改めて物的環境を整えることの重要さに気付いたとも話します。人的環境(保育者の声掛けや関わり)は、人が変わるたびに環境が変わり、不安定なものと表現します。しかし物的環境というのは、壊れたり無くなったりすることがない限り、環境として質が保たれやすい。一度整えたら質が長持ちするという性質をもつというお話しでした。

いわゆる子どもが落ち着いている園というのは、長い間良い環境の好循環、蓄積があるからこその子どもたちの姿なのかもしれません。もちろん物だけではなく、人・空間の環境構成も怠ってはいけませんね。

今回の日南町の園コンサルでは、とにかく自分たちにできることをできる範囲で環境構成しようと取り組む姿勢に大変感銘を受けたとのことでした。

この報告に塾生のコメントとしては、

佐野先生「せいがの環境はシンプルで子どもにもわかりやすい。大変恵まれている環境だと思う。この良い環境で働くことができることにとても感謝している。改めて、遊食寝が分かれている環境の良さを感じる。」

本多先生「長年保育を行ってきて一周回って「環境の重要さ」に戻ってくる気がする。乳児の子どもたちを見ていても強く感じる。」

といった気付きをもっていらっしゃいました。私も今のわらすで、子どもたちが文字通り没頭して遊びこむことができているのは、先生方の環境構成の賜物だなと感じています。まさに環境構成は、保育者の専門性が現れる部分ですね。

話は広がり、以前山下先生がNHKの「すくすく子育て」の取材を受けた際のお話になりました。

大豆生田先生から新宿せいが子ども園を見学園に推薦されたということで、インタビューに入ることが決まったそうです。

取材のテーマとしては、入園を考えている保護者が、どのような視点で保育園の見学をしているか、どのような観点で園を選ぶかを知ろうといったものでした。

山下先生がご案内した保護者の方は「表情」を見ている、とのことでした。遊んでいる日常の「子どもたちの表情」や働いている「職員の表情」に注目していると。表情が明るかったり、子どもたちが満足そうに充実感をもって遊んでいるか、といったところに焦点を当てていたそうです。

この話を聞いて、確かにその通りだと強く感じました。これから入園を考えている園の職員、子どもたちが無表情で、楽しくなさそうに過ごしている園には、預けたいとは思いにくいですよね。少し話は脱線してしまうかもしれませんが、在園の保護者の方に送り迎えでお会いする時、その会った瞬間、たまたま嫌なことがあったところだったり、疲れていたりして表情がなかったら、その顔が、その先生のイメージ、となってしまいかねないなと思います。常にニコニコでいるというのは、難しいと思ってしまうのですが、安心して通える空間を作るためにも、朗らかな表情でいることを心掛けていきたいと思ったお話しでした。

最後に、今日の話を通じて、塾生の邨橋先生からは「環境は、目指す環境、目的がないと考えられないと思う。見守る保育の本質を捉えないといけない。見守る保育を実践しようとして、形ばかり追ってしまっている時もあった。しかし本質を突き詰めていくと、目指しているところ、職員間の総意みたいなのも見えてくる。他の職員に対してのやり方を見ていて、少し自分の考えと違うな…といったことを思った時にも、行きつく先が合っていれば良いよなと思えるようになった。」そういったご感想を持たれたようでした。

私自身も“形”にとらわれがちな時があるので、先生のお話から改めて、環境を考えるうえで『本質を突き詰めること』の大切さに気づかされました。

今回も学びと気づきが多くある内容でした!ここまでご精読いただきありがとうございました。

報告:廣田

8月27日 塾報告

8月27日の塾の報告になります。

8月も終盤、皆様いかがお過ごしでしょうか。

夏の疲れが出やすい時期ですが、ここでひと息入れて、残りの夏も楽しんでいけたらいいですね!

今回の塾はzoomでの開催でした。

まずは中村先生のお話でした。

中村先生は昨年度新宿せいがを退職され、現在働かれてる園で見守る保育・藤森メソッドを地域や保護者の方に広めようと頑張っているとのことでした。

まずはせいがを真似するところから始めているとのことで、成長展も4月からはじめており、シルエットを8月にやってみたとのことでした。

成長展のシルエットを初めてやる子どもたちしかいないので、おもしろい作品がたくさんできていたみたいです。

はじめは探り探りで子どもたちもやっていたみたいですが、興味を持ってやってくれていたようです。

みんなシルエットを並べて話やストーリーを教えてくれてたみたいです!

この写真は、ある年長さんの男の子が作った作品とのことでした。

その男の子はシルエットで恐竜を作ったみたいです。

はじめてシルエットに取り組む子が多い中で、子どもたちの色々な発想や考えがあることがわかり、とても興味深いお話でした。

シルエットもせいがでは機械がカットしてくれるのですが、中村先生の園では先生方がハサミで切っているとのことで、 とてもありがたいことだとお話さされていました。

3月の成長展に向けて少しずつ取り組んでいる最中とのお話でした。

次運動会もあるそうで、子どもの発達や成長を保護者と共有できるものにするために少しずつ取り組んでいき、できるところから少しずつはじめているとのことでした。

私は大学を卒業した頃から新宿せいがで働かせていただいているので、この環境や行事が当たり前になっていますが、1から見守る保育・藤森メソッドを導入している園の話や子どもたちの様子を聞くことができて、とてもおもしろくタメになるお話でした!

そして、話はGTチャンネル サブちゃんで公開された新宿せいがの夕涼み会の動画についてでした。

中村先生も拝見されたみたいで、とても懐かしくなったとのことでした。

ぜひ皆様もご覧ください!

次に、久しぶりに参加されたひろむ先生のお話でした。

ひろむ先生も中村先生同様に昨年度で新宿せいがを退職され、8月からは長崎の見守る保育・藤森メソッドを取り入れはじめたばかりの園で働かれているとのことでした。

今は0.1のクラスにいるとのことで、環境もこれから作っていっているとのことで、その日の活動もひろむ先生がせいがで学んだことを活かして実践しているとのことでした。

私は、ひろむ先生が入職された1年目と2年目で同じクラスでやらせていただき、同じ長崎県出身とのことで、ぜひ頑張っていってほしいですね!

次に佐野先生のお話でした。

佐野先生は、保育をしながらサノモッコーとして子どもたちが遊ぶおもちゃや家具を作ってくださっています!

サノモッコーでは、お家で遊ぶおもちゃというよりは、子ども集団の中で遊べるおもちゃを主に作っていらっしゃっています。

そして、そのおもちゃで子どもたちが遊ぶ姿を見て、改めて子どもたちがと友だちがいるから自分のおもちゃが成り立っているんだなと感じているそうです。

佐野先生の作ったおもちゃはどれも子どもたちに人気で、その時の子どもたちの様子や発達にあったおもちゃや家具を作ってくださるので、園では本当に佐野先生の存在はありがたく助かっています!

サノモッコーのInstagramでは、色々なおもちゃや家具が見れるので、皆様もぜひ目を通してみてください!

他にたくさんの先生方から色々なお話を聞くことができましたが、今回は割愛させていただきます。

色々な先生方や久しぶりに参加された先生方のお話や近況を聞くことができ、とても刺激をもらえる塾となりました!

最後にたすく先生からで、今回ギビングツリーの公式ラインをはじめたとのことでした!!

ラインだと手軽に隙間時間にでも見守る保育・藤森メソッドのことが見ることができるため、皆様ぜひ追加お願いいたします!

トーク画面はこのようになっています。

本日もありがとうございました。

報告者 伊藤

8月21日塾報告(燻製づくり)

こんにちは。塾生の小林でございます。
暑い日が続いていますが、朝夕の風に少しずつ夏の終わりの気配も感じられるようになってきました。季節の移ろいを感じる今日この頃、8月21日に行った塾の活動についてご報告いたします。

今回は「燻製づくり」に挑戦しました。
用意した食材は、ベーコンやチーズ、ソーセージといった定番のものから、枝豆やお刺身、さらにはお菓子のコアラのマーチまで、バリエーション豊かに取りそろえました。燻製中は立ちのぼる煙の香りがなんとも心地よく、鼻をくすぐる香ばしさに自然と笑みがこぼれました。

作業の合間には、煙に包まれながら「これはどんな味になるかな?」「これ、意外と合うかも!」といった声が飛び交い、楽しい雰囲気で活動が進みました。実食してみるとチーズはやはり安定のおいしさで、「やっぱりチーズは間違いない!」という声が多く聞かれました。少し煙の香りがついたうずらの卵もおいしかったです。また、意外にもコアラのマーチも「これはこれでアリ!」と好評で、ちょっとした発見にもつながりました。

こうした一見すると保育とは関係のなさそうな活動も、実はとても大切な学びの場になると改めて感じました。
それぞれが自然に役割を引き受け、声をかけ合いながら進めるうちに、作業の流れが整い、居心地のよいチームの空気ができあがっていきました。お互いの声かけだけでなく、うなずき・目配せなどのアイコンタクトによって、言葉以上のやりとりが生まれたことが印象的でした。こうしたやりとりはまさにチーム保育の基礎そのものであり、役割を明確にしながらも、お互いを気にかけて柔軟に補い合う姿勢は、日々の保育においても欠かせないものだと感じました。

みんなで一緒に作業を進める中で自然と生まれる会話や協力関係、ちょっとした工夫や気づき――そうしたひとつひとつが、私たちのチームとしての絆を深めてくれます。そして、日常ではなかなか得られない体験を通して、五感や発想が刺激され、保育という仕事に新たな視点やアイデアをもたらしてくれるのだとあらためて実感しました。

子どもに多様な経験を届けるためには、まず大人である私たち自身が多様な経験をしておくことが大切です。こうした体験は、いずれ言葉や関わりの端々にじわじわとにじみ出て、子どもたちにも伝わっていきます。
保育とは、保育者自身の人間性がにじみ出る仕事です。だからこそ、人としての感性や視野を広げていくこと――それが最終的には「質の高い保育」へとつながっていくのだと思います。

これからも「保育と直接関係なさそうだけど、面白そうなこと」にもどんどん挑戦していきたいです。みんなで一緒に笑って、ちょっと真剣に向き合って、ときには新しいことに驚いて――そんな時間を重ねていけたらと思います。

以上、8月21日の塾の活動報告でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!(報告小林)

様々な材料を切っていきます
ダンボールを利用して燻します
ここから少し色がついていきます
サーモンもおいしい
やっぱり安定のチーズでした

森口君とカレラ君より

7月9日の報告です。

最初の話題は、森口君より最近見ている本に書かれていた言葉がすごく良いことが書いてあったとのことで、紹介をしてくれました。

一部ですがその本の内容が「『内側』から『これから』を考える」というテーマでした。自分がいるグループ(家族、趣味、会社、日本、世界など)に良い影響を与えるためには何をしたらいいか、考えることが大切ということでした。何か大きいことをしなくてもよく、朝会った時に「笑顔で挨拶をする」ということでも、明るい雰囲気がつくれる。「電車で席を譲る」という行動も日本をよくすることにほんの少しだけ影響を与えることになるかもしれない。自分がいるグループを「内側から」よくしようとする意識、そして「終わったこと」を話すのではなく「これからどうするか」にフォーカスを当てて行動することが大切ということでした。

確かに自分のいるグループや環境が、より良くいたいという気持ちは当然誰しもが思うことだと思いますが、受け身のままだとそう簡単に変わらないというのも当然だと思います。

何か難しいことをやらなければならないと言うことではなく、「笑顔で挨拶」や少し勇気がいるかもしれませんが「席をゆずる」など小さな積み重ねの中から良い環境となることに少しでも貢献できればなと感じました。

次の話題はカレラ君の出張報告でした。

カレラ君の出張報告

出張先は毎年講演を依頼される滋賀県の園さんでした。塾長は前日から兵庫県へ出張中だったため、現地合流ということでした。

金曜日の勤務終了後にのぞみに乗り京都経由で滋賀県へと向かい、宿泊先のホテルで合流したそうです。翌日は講演依頼のあった園さんで、午前中は保護者向け講演を行いました。そこの保育園さんには10年くらい毎年行っているそうなのですが、保護者の方でも何回も塾長の話を聞きにくる方もいたそうで、今回もとても好評だったそうです。

午後からは保育士さん向けの講演でした。新入職員が複数名いると事前に話があったそうなので、子どもの発達を促す保育士の専門性の話などをしたそうです。また、質問などもあったそうで、入職2年目のカレラ君も質問に答える機会があったとのことでした。その質問が「0、1歳児の物の取り合いについてどうしたらいいか」ということでした。「集中して遊んでいる子から取ろうとしていたので、『今は難しそうだからこれ使ったら?』と他のものを手渡してみるか、それでもしつこく取ろうとするなら遊んでいる子を逃がします(笑)またそういった事で危険が無いように職員のチームで見るようにしています」と答えたとのことでした。

その後は、園舎内の見学をさせてもらったとのことでした。私や森口君も何度かその園さんの講演には同行したことがありましたが、園舎内をみたことがなかったのでカレラ君の撮ってきてくれた写真を通じて初めて見ることができました。何人かも言っていましたが、せいがの環境にとても似ているという感想でした。

その他にも、なかなか乗ることがないとのことでたくさんの新幹線の写真や、旅先で食べた美味しそうなものの写真を見せてもらいながら、とても充実した出張報告でした。

今月末の現地塾は、久しぶりに燻製作りをしようということになりました。また楽しい報告が上がると思いますのでお楽しみに(報告者 柿崎)

7月17日zoom塾

17日木曜日の報告をさせていただきます。
zoom塾では毎度森口先生がファシリテーターをしてくださいます。ありがとうございます。
まずは最近どう?という感じで塾生に質問をしていき答えていくスタイルです。

まずは平井先生に最近のクラスのことを聞いていました。
子どもたちの年齢や性格によって、大人との関わり方が異なることや最初は人見知りだった子どもたちが徐々に慣れてきた経験を共有してくれました。
それに対して森口先生は、子どもたちの年齢によって対応が変わることや、言葉だけでなく態度で子どもたちとコミュニケーションを取ることの重要性を伝えてくれたり、塾生のコメントに対して共感してくれたりとそこから学びある助言をしてくれました。
同じクラスの伊藤先生も子どもたちの成長を肌で感じ、それぞれが学びの機械として捉えているようでした。
クラスは違いますが幼児クラスの水田先生も子どもたちの発達について触れ、成長を感じているようでした。


こんな話を聞いていて、改めて子どもの成長を肌で感じられる保育士という仕事のやりがいを感じます。シンプルに子どもが成長していく姿って嬉しいですし、楽しいなと思います。
「あ、寝返りしたね!」「足抜けて前進めるようになってるね!」と私は0歳児クラス担任なのでそんな保育士同士の声が嬉しくなります。正直私は子ども一人一人をじっくり見るというのが苦手で全体(クラス)を見るという意識が強くなってしまいます。私以外の先生が「あ、この子これできるようになりましたね!」などとコミュニケーションをとることで見えている先生から色々学び子どもを理解しています。なかなか誤解されそうな文章ですが、チーム保育だからこそ私は子どもを理解できているんだと最近よく思います。
話は脱線しましたがこんなことを聞いていて思った次第です。

また森口先生は最後に2歳児クラスの成長について話ていました。動画を共有してくれて、少し気になる子が、他の子と協力したり「後で貸して」と言えるようになったことに感動していました。意図的に2歳児クラスになると発達に合わせて声かけを変えていて特に2歳児クラスは集団を意識するようになるため、「一緒にやったら?」「一緒にやった方が楽しいんじゃない?」などの声かえをすることで友だちを意識するようになります。そんなな声かけそ意識してるからだろうなと森口先生は言っていました。さすがですね。

他には選挙の話も出ましたが割愛させていただきます。

最後に話は変わりますが、先日卒園生が子ども園を訪れてくれました。もう年は22歳だそうです。私が3年目の時に幼児クラスで一緒だった子でした。もともと韓国の子で1年生になったら韓国に行っていたそうです。今回は日本に観光で訪れた際に自園に立ち寄ってくれたみたいです。
面影を残しつつ同時のことも覚えていてくれて顔も覚えていてくれたことに非常に感動しました!

写真いいですか?と
もちろんです!という感じです笑

保育士やっていて嬉しい瞬間ですね!

報告者 本多悠里

7月3日「保育現場×地域×研修の記録」

7月3日(水)の報告です。今回はzoomで行いました

オープニングトークとして邨橋先生の園の「夏祭り」についてお話をいただきました。

地域の店舗や出店者を招いた企画が紹介されました。

子どもたちにとっては“買い物体験”ができる貴重な機会ということで、出店者は出店料なしで参加し、地域と学校、保護者とのつながりを再構築する場を目的としたとのことです。

コロナ禍で見直された保護者会の在り方も含め、地域との新たな関係性が模索されています。幼稚園ならではと言いますか、職員だけでお店やブースを出店する夕涼みと違い、地域の商店がイベントに関わることで、子どもたちと地域を繋げるというのは重要ですね。

毎年、新宿せいががある地域のお祭りイベントがありますが、参加すると卒園児、保護者、多くの方と久しぶりに会うことができ、繋がりを再確認できていることを思い出しました。

その後、邨橋先生からは幼稚園と小学校の橋渡しについて、

近隣の小学校との連携も進んでいます。最近、校長先生が保育園を訪問されたことも報告されました。最近、佐野先生が同じように、近隣の幼稚園との交流会に参加した際の現状と課題を共有していただきました。小学校側からも自由遊びの導入など、子ども主体の交流のあり方が求められています。

さて、実家に戻って頑張っている??川邊先生から近況報告をいただきましたw

保育園での自身の立場や役割についての悩みを率直に語っていただきました。

現場からチーム保育についての発表を依頼されたということで、みんな「おぉ!川邊くんか?!」と驚きの反応w

なかなか上手く伝えられることができない自身を振り返り、新宿せいがへの研修やG T環境セミナーへの参加など、自身の成長に向けた取り組みも着実に進めていきますと!

川邊節を炸裂していただきました!!

次は昨年まで、新宿せいがの職員として勤務していた中村先生からの近況報告です。

園内の雰囲気や保護者との関係についての報告があり、それ受けて藤森先生と森口先生は、組織の役職や運営形態についても議論されました。

保育現場には園長、副園長、主任など役職名がありますが、企業のようにCOOやCEOといった新たな視点での役職名やそれに伴う運営も必要ではないか?と藤森先生が言われました。

少し前までは教育現場に企業の思想は合わないのでは?と何か毛嫌いしている部分があると感じていますが、最近はチームビルディングにおいて企業から見習う部分は多いのではないか?と最近とても思います。

よく森口くんが言いますが、「目的を明確にし共有することが大切」と。

これはとても単純な言葉ではあり、当たり前のことではありますが、

この当たり前の部分をお疎かにし、「私は、私たちはできている?」と錯覚を起こし、

気づくと、明確になっておらず、共有ができていなかったり・・・

それが原因でチームとして機能していない・・・

なんとことが起きているのではないのでしょうか?

だからこそ、常に言葉にして発言するという行為はとても重要かもです。

そんな「伝える力を育む」ということで、

先日G T主催の「リーダー研修」に話題が移りました。

コロナが明けてから、2年前から復活したリーダー研修ですが、

参加者同士のディスカッションを多くプログラムに組み込んだ内容にしています。

同じ境遇の先生方と意見を交換し、共感し、「勇気」をもらえる研修です。

おかげさまで、定員がすぐに埋まるほどの人気ぶりで、

懇親会形式も交流促進に効果的との声が多くいただいております!

マンネリ化にならないよう、毎年、ブラッシュアップしていけるセミナーにしていきたいです。

今回のオンライン臥竜塾も現場のリアルな声と前向きな取り組みが詰まった今回の会議でした!!(報告者 山下祐)

6月17日の塾報告

こんにちは!6月17日の塾の報告になります。

当日は現地の塾でしたが、保育園を飛び出して、学びの園庭の花壇作りと、園の2階テラスの緑のカーテン作りのために、ホームセンターに買い物に行くところから始まりました!

前提として、2025年5月14日の塾報告「学びの園庭」を参考にしていただければと思います。

こちら中野の島忠です。初めて行きましたが、近くにこんな大きめのホームセンターがあったとは…!私事ですが最近観葉植物を集めているで、今後お世話になりたいなと思いました(笑)

こちらがテラスに緑のカーテンとして植えようと考えているゴーヤです。苗を12本と4つのプランター、ゴーヤをくくりつけるようのネットを買いました。

そして、肝心の花を買うところを撮り忘れてしまいました。すみません…。

花は15本ほど、色合いや季節感を考えて買っていたと思われます。

そして、こちらがものすごい量の土(笑)通常の土14L×30個と、培養土14L×10個、鉢用の石2セットです。

会計するのも一苦労でした!お店の方もここまで買われる方は中々いないとおっしゃっていました笑


流石に手では持って帰れないので、トラックをお借りして、園まで運びました。

場所は園に戻りまして、ここから花壇作りです。まずは園庭の一角の木板を剥がすところから始まりました。

土が流れないように、かつ水捌けも考え、6つのうちどこのブロックを埋めるか相談しながら進めます。

土を堰き止めるための板をノコギリで切って調整します。
苦労の末、レンガがうまくハマってくれました!
石と土を入れていきます。土は14L×8袋程度で、案外少なく済みました。
花を植えていきます。
最後の調整はやはり本多先生が!綺麗に並び替えてくれました。

完成です!本当にお疲れ様でした!やっぱり皆んなで相談して、工夫して何かを作るっていいですね。今後もこの園庭に対して皆んなでアプローチをかけていきたいです。


後日談になりますが、わらすテラスにもゴーヤを植えました。どこまで伸びるか。これからの成長が楽しみです。

そして今回のように園から外に出て、フィールドワークするのもいいなと思いました。心のアンテナ増やしていきたいです。ありがとうございました。

報告者 伊藤カ

6月4日 塾報告

6月4日の塾の報告になります。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

新宿せいが子ども園では5月末に親子遠足が実施されました。

新宿せいが子ども園の親子遠足はウォークラリーになっており、お子さんと保護者の方が一緒に地域を歩いてその地域にあるお店や学校、記念館をチェックポイントとし、回るものになっており、今年は中井地区を使わせていただきました。

私は今回係のサブリーダーをやらせていただきました。

上京して4年が経ちましたが、まだまだ知らない道や場所がたくさんあることに気づかされ、またこの行事を通して地域の方の優しさを改めて感じることができました。

さて、この日は現地(園)での開催になりました。

本日は藤森園長先生が5月に行かれた出張報告がはじめにありました。

長崎の出張際に、長崎市内に新しくできたPEACE STADIUM Connected by SoftBank内にあるホテルに宿泊されたとのことでした。

私も長崎県出身で観戦の際に訪れたことがあるのですが、スタジアム内にはショッピングモールやホテルなどもあり一日楽しめるようになっており、座席からピッチの近さが圧巻でした!

そのあとAIについての話もあり、園長先生は以下のことをおっしゃっていました。

ロボット(AI)ができたときに今までは、単純作業はAIができるだろうと言われていましたが、生成AIができた途端に真逆のインテリで高度なことほどAIが得意と言います。

次のノーベル賞は全部AIがとるのでは?とも言われています。

仮説を立てて、365日実験をして論文を書くことはAIでもでき、その論文を審査することもAIができます。

実際に今年のノーベル賞も2部門はAI関係でした。

AIはインテリなことほど得意ですが一番不得意なのは赤ちゃんです。

赤ちゃんは人の真似をすること(舌を出すと真似をして舌を出すなど)は瞬時にできるが、AIはこれは無理だと言われています。

AIは人の姿を見て、自分の中の筋肉のどこをどう動かせば、同じ顔つきになるのか瞬時に判断ができません。

それを赤ちゃんは瞬時に判断します。例えば、赤ちゃんの前でボタンを押してみせると赤ちゃんも真似をしてボタンを押します。

そのボタンを押すときに頭でボタンを押すと、赤ちゃんは咄嗟に「この人がなんで頭でボタンを押したんだろう」と考えます。

その時にこの実験では、毛布で両手を結んで手を出せないようにして頭で押すと、赤ちゃんは瞬間的に「この人はボタンを押したいけど、手が使えないから仕方なく頭で押したんだ」と考えます。そした、赤ちゃんは自分が手を使えると瞬時に真似をして手で押すんです。

それを手を机に置いた状態で頭で押すと「この人は頭で押したくて押したんだ」と瞬時に考え、真似をして頭で押すそうです

これはAIにはできないです。

そういう赤ちゃんを相手にする保育者は残ると言われています。

ですが、その保育士が書類主義になったり、文集主義になるとそれはAIでもできます。

実際に子どもと触れ合って一緒に過ごすことは人間しかできないだろうと言われています。

面倒を見ること(食事をさせたりおむつを替えたり)はロボット(AI)でもできます。

ですが、そうではなくその子の気持ちに共感して寄り添ったり、そのときの子どもによって声掛けを変えたり、その子どもによって食事の食べさせ方を変えたりすることは人間しかできません。

なので、保育者が残る仕事かどうかは私たちにかかっています。

このように今ものすごい勢いで便利なAIが普及していっていますが、書類などのAIを活用できるところでは上手くAIを使い、保育士である私たちにしかできない子どもとの関わり方や接し方を日々保育者自身も考え、保育で実践していくことが今後も大切になると感じました。

AIが普及することでなくなるかもしれない職業や普及することによって新たにできる仕事もあると言います。

その時代をこれから生きる私たちや子どもたちのためにも、AIについてよく知り上手に使っていくことが今後大切になると感じました。

他にも様々な話があった学びの多い充実した塾となりました。

本日もありがとうございました。

報告者 伊藤