千両役者

保育の仕事と同時期に始めたクライミングも、早いものでもう3年目に突入しました。途中自粛していた期間もありましたが、二年以上1つのことを続けたというのは部活以外ではあまり無かったかもしれません。そう考えると10年以上もブログを書き続けている藤森先生は流石としかいえませんね。

ちなみにInstagramに登っている動画をアップしているのですが、未だにフォロワーが70人程しかいません。どうしたらフォロワーって増えるんでしょうね。


今回は9/15の塾報告です。


最近石川の西田先生の園がYouTubeで取り上げられたり、GT園の園長先生がYouTuberになろうと画策していたり、ただ実践をするのではなく、それを世の中に発信していく段階に見守る保育が移っているのを感じます。

それもYouTubeであったりInstagramといったsnsがテレビと同じだけの発信力を持ち始めている現状と、それらは私達のような素人でも簡単に使えるといった手軽さがあいまっているのでしょう。

ただ、それらの難しいところというのは、工夫していかなければ発信するツールとしての力をあまり持たなくなってしまうということです。

冒頭私のフォロワー数の少なさを嘆きましたが、では私がなにか工夫をしているかと聞かれるとなかなか答えられないのが現状です。一方でフォロワーを伸ばしているクライマーを見ると、期間をあまり空けない更新頻度であったり、字幕や説明、フレームをつけた見やすくて面白い動画の準備であったりと、私とはそもそもの質が違うということを感じます。たしかにそういった人たちは私よりも登攀する実力も高いのですが、それだけではない何かを感じます。

最近待機児童対策をしすぎた結果、保育園が余り始めていますが、その園を閉園するのではなく、配置基準の最低基準を広くすることで、それこそ密が避けられ新型コロナウイルス対策になったり、一人一人の子どもに対する対応の質をあげられたりするのだから、目先の物事をみて安易に判断するのはよくないね、と藤森先生はおっしゃられます。

このような素晴らしい考えも、世の中に発信して拡げていかなければ意味を持ちません。そういった意味でも我々塾生の役割というのは重要な意味を持つのだと背筋が伸びる思いです。

私が大学生だったころ、200人の学生の前で選抜された5グループがその週のテーマに沿ったパワポを発表するというものがありました。当時あまり真面目ではなかった私は、質では真剣に取り組んでいる他のグループにかなうわけがないと、面白おかしく当時流行っていたものを取り入れながらパワポを作り発表することで、優秀賞をとった覚えがあります。

まずはいかに自分の考えを聞いてみたいと思わせるか、保育でいうところの、導入をいかに出来るか、それが見守る保育がより世間に広がっていくために我々が成さなければならないことです。注目を集めるということは少し恥ずかしいかもしれませんが、世の中をさらによくするために、発信者という役になりきってみるのもいいかもせりませんね。

最後に新宿せいがのInstagramのページを貼っておきますので、よろしければ覗いてみてください。https://instagram.com/shinjukuseiga?utm_medium=copy_link

報告者 髙橋

本質

少しずつ秋の訪れ感じる臥竜塾。

この日もzoomにて開催されました。

先日より臥竜塾生数名がある法人の研修会に参加させていただいています。
パワーポイントを用いた1時間の講義の後、zoom上でグループに分かれて内容についてディスカッションをし、最後それぞれの代表よりまとめの報告と共有が行われます。

内容は様々で、前回のテーマは「2歳児」。グループの中には2歳児クラスの担任をしている人もいれば過去に経験のある先生もいたりと、様々な角度から意見が交わされます。

例えば『環境』という視点から、「パズルをどのように置いているか」という提起がありました。

各園の先生方から意見を聞きながら、自園での取り組みを話しました。
その話を一通り聞き終えた後、


『臥竜塾生が研修会に参加する意味』

について塾長から話をいただきました。


「Fujimori Methodの本質について語れなければ」


例えば、自園の2歳児クラスのフロアーは独立しています。社会性が育ち、徒党を組む時期である子どもたちを0.1歳児や3.4.5歳児という集団の中に敢えて入れず、その育ちをより丁寧に保障していく必要性からです。

更に、環境について言えば、


コーナーではなく、『ゾーン』である点
チーム保育によって保育が行われる点


など、Fujimori Methodの中で独自に構成されている点、その他多くの保育と異なる塾長が特殊に考えている部分、


「それを語る・語れる必要があるのではないか」
「それが塾生が研修に参加する意味ではないか」


現場のアイデア勝負や個人のキャラクターで行われるような保育の事例、
それらについて楽しく話すことは間違いではない、
けれども、それに終始してしまっていなかったか。

次なる研修に臨む心構えに変化が必要なことを痛感する思いがしました。

「保育園の原則として、」

塾長が続けます。

「保育所は、必要だから増やす。
しかしながら、少子化が進めば当然保育所は余ってくる。
いらなくなったなら失くす、
それは仕方のないこと。
では、子どもたちの社会的スキルや子ども集団の重要性
それについては誰が考え、誰が保証するのか。」


『保育所は子ども集団を保証する上で必要』これを主張する必要がある。私たち保育実践者、保育経営者は、子どもたちに必要な、家庭で行えない保育を専門的に実践できる、だから必要である。

「そうでなくては、保育所は無くなってしまうだろう」

「次の世代に保育を存続していけるのだろうか」

塾長から鳴らされた警鐘を聞き、
研修やあらゆる機会を通して、
保育を語ることが必要であることを改めて感じました。

「Fujimori Methodではこのように考えられている」
それを理解し、語れた上で、現場の経験や感覚の部分を独自に加えて、
聞き手に話すことができるよう成長していくことが求められるのでしょう。

人間は成長していく生き物ながら、
人から教えられることに苦手を感じる、という二面性を持っていると言います。

「だから応答的であるべき」
「そして、応答的である為には、本質を知らないとね」

塾長の投げ掛けの中に本質的な優しさと厳しさの同居を感じつつ、
学びの途上にあることを改めて感じる夜となりました。

(2021/8/25 臥竜塾 報告 加藤)

未来のことを考える

報告が前後して申し訳ありません!8月11日の塾報告です。

この日もオンラインでの塾になりました。

まずは岩手出張報告からスタートしました。

私保連の北海道東北ブロックの研修会と岩手県でのキャリアアップ研修が行われました。私が北海道東北ブロックの研修会に同行させてもらいましたが、家庭の都合で次の日には東京へ帰っていたので、ブロック研修の報告をさせてもらいました。

特に今回、藤森先生の話で印象に残ったのは「今、子どもたちが学んでいることは何十年後には、全く無意味である可能性がある」だからこそ、「常に学び続けないといけない。変化に前向きにならなければいけない」という部分でした。

学ぶことを楽しむ、楽しんで学べることができる人はかなり強いかもしれませんね。そのためには学びを強制されないということも大切ではないでしょうか。

自分から学びたいという人が本当の意味で楽しんで学ぶことができますし、さらに深めていくことができる人だと思います。

学ばなければいけないではなく、自然と学びたくなるようなアプローチというのは子どもにも大人にもどうあるべきなのか考えていきたいなと思いました。

またこれからの時代のキーワードとして、

少子時代

グローバル化

多様性

VUCA

人工知能

をあげられていました。このことを知っておく、意識しておくだけでも教育のあり方が見えてくるように思います。そうすることで、目の前の子どもたちへのかかわり方、見え方が変わってきそうです。

話題変わって、藤森先生が訪問された保育園の環境を写真で見せてもらいました。

平坦ではない園庭で、子どもたちのバランス感覚が育つような環境があり、また隠れることができるような環境があったりして、とても素晴らしい環境ですね。

またメダルの重さを感じてみようというのもナイスアイデアですね。子どもはやはり具体的な体験や感覚から学びを深めていくと思うと、情報だけではなく、このような感覚を通して実体験していくということはあらゆる取り組みで大切にしなければいけないことだなと改めて感じました。

報告者 森口