こんにちは。
塾生の小林です。
5月は雨の日が続くこともありましたが、流石は「薫風の候」という感じで
気温や湿度がちょうど良い日が多かったですね!
さて5月10日に実施された塾で話されたことについて報告させて頂きます
(いつも塾の様子を写真に撮ってアップしようと思っているのですが、今回も忘れました……)。
この日もいろいろなことについて話し合いましたが
私が最も印象に残った議題は「保育者の休憩」についてのお話です。
きっかけは藤森先生の
「子ども達と一緒にご飯を食べるのは楽しい。一人で食べる方がよいという保育者がいるのは信じられない」
といった旨のお話から始まりました。
保育者の昼食の摂り方や休憩の在り方などは、園によって様々であると思います。
当園では基本的に、保育者は子どもの近くで一緒に給食を食べます(0歳児クラスは少々異なりますが)。
また休憩も別の部屋に行くということはなく、子ども達に近いところで休憩します。その時にクラスの職員同士でコミュニケーションをとったり、話し合ったりしています。
一方で、保育者は交代で子ども達とは別のところにおいて昼食を摂り、休憩も別部屋でとるという園もあると思います(おそらく当園のような形態の方が珍しいのではないかと思いますが)。
山下先生からは、それぞれの良さがあり考え方次第とされた上で、当園のやり方においては、「職員同士のコミュニケーションのとりやすい」という点が良いところではないかという旨のお話がありました。
つまり「交代で休憩をとる形であると、クラスの保育者が一緒に話し合う時間がまず取れない。もしそれをする場合は特別にミーティングの時間を設ける必要がある。が、当園の場合だとと休憩中に全員で話し合えるので時間的に効率が良い」といったご意見でした。
それに対してわらす担任の伊藤先生からは「その方が楽な部分がある。みんなでお茶を飲みながらミーティングするのが楽しい」というお話がありました。
さらにそこから山下先生より「会議のやり方をどのようにしていくかは、今後重要なのではないか」というお話へと展開されておりました。
藤森先生からは、職員室に大きなディスプレイを置いて、そこに会議の内容やスケジュール管理アプリの画面を表示させるのはどうかというご提案がありました。その画面は職員がそれぞれの携帯端末から見られたり、書き込めたりできる、というものです。小学校の職員室改革の取り組みにおいてそういった事例があるそうです。
今回の議論は休憩時間のことだけでなく、「ノンコンタクトタイム」について考える上で重要なことだと思いました。
ノンコンタクトタイムとは何かですが、下記に「マイナビ保育士」のサイトから引用させて頂きます。
“ノンコンタクトタイムとは、保育士・幼稚園教諭が、勤務時間内に子どもたちから離れる時間のことです。ノンコンタクトタイムを確保することにより、保育士が事務作業に集中できるほか、保育士同士で情報交換を行うことができます。”(https://hoiku.mynavi.jp/topic/2021/05/000694/ 2023年5月閲覧)
上記の引用においてはノンコンタクトタイムが事務作業だけでなく、保育士同士の情報交換の時間になることが書かれています。
これについては、クラス担任全員が一斉に子どもから離れる機会があるのならば、良いミーティングの機会となると思います。
が、当然ながらどうしても交代しながらにならざるをえない点において、保育士同士の情報交換などは限定的なものになるのではないでしょうか。
日常におけるちょっとした隙間時間や休憩時間などを使って、情報を共有したり、意見を議論したりする方法は、実は非常に効率的であり、また質も高いものにできるやり方なのではないかと今回の議論を通じて感じました。
休憩の取り方についても園によってその形は様々であり、一長一短の面があるものと考えます。またそれぞれ園の文化や歴史によるところが大きいと思います。
どのような休憩方法がベストなのかは中々難しい問題ですが、私個人としては当園のやり方が好きで、また性に合っていると感じています。
方法はそれぞれあると思いますが、保育者が毎日の保育を楽しく感じながら余裕を持って働けているかどうか、という点が結局大切なのではないかと思いました。
最後になりますがノンコンタクトタイムについて調べていたところ、
公益社団法人全国私立保育園連盟が作成したもので「ノンコンタクトタイム 調査報告書」という文書がありましたので紹介します。
2018年の調査と少し古いですが、ノンコンタクトタイムや保育士の働き方を考える上で参考になると思います。https://www.zenshihoren.or.jp/files/research-torikumi_7.pdf
以上になります。オブリガード!
(報告者 小林)