小1プログレム

9月14日の塾報告をさせていただきます。本日の塾は、実に二ヶ月ぶりくらいに園の4階で、オフラインでの塾でした!久しぶりの対面での塾は、心なしか、みんな、少しテンションが高めだったような気がしました。そして、みんなで食事をとるのも、久しぶり!本日のメニューは、牛丼と、味噌汁でした。もちろん、感染症対策もとり、換気しつつ、それぞれの距離もとりつつ食事をいただきました。やはり、みんなと一緒に食べる食事は、美味しいだけではなく、楽しいもプラスされてとても素敵な時間でした。

さて、最初の話題は、「素直な気持ち」です。塾長が話してくださいましたが、ある病気を治すのに、周りの人が色々手を加えても、本人の治そうとする意思がないと無理だそうです。続けて、せいがの森の話をしてくださいました。ある子が、小山に登ろうとしていたそうです。しかし、うまく登れず、それを見ていた別の子が、手伝って昇らせてあげようとしたそうで。が、なぜか、手伝うのをやめてしまったそうです。自分は「えっ、なんで、やめてしまったの!?」と話を聞きながら素直に思いました。そして、塾長がその訳を話してくださいました。登っている本人に、登ろうとする気がないから、手伝っても登れない。だから、やめてしまったそうです。「なるほど!!」とすごく納得してしまいました。そして、それは、大人もそうです。先輩や同僚、あるいは目上の人からのアドバイスを素直な気持ちで聞くことも同じです。「自分には、関係ないや、自分はできている」などと思って、直そうとする気持ちがなければ、決してよくなりません。自分はどうだろうかと、省みること、そして、素直に聞き入れることが人の成長には必要不可欠であると、教えていただきました。私自身も、我が強く出てしまうことが多々ありますので、この話を聞き、また深く反省しなければと、省みることができました。

そして21時になり、ここからは、zoomを繋ぎ、ハイブリットでの塾に移行していきました。ここでは、小林先生から話題提供がありました。テーマは「小1プログレム」についてです。

西村先生の髭にみんな爆笑!リーチマイケルみたい!やバスケット選手みたい!などの声がありました。

先日、小林先生のお子さんが通う学校で、臨時の保護者会が開かれ、学級崩壊が起こったそうです。夏休み明けに、2人の友達が転校してしまったそうで、その理由が、いじめがあったそうです。そして、担任の先生も休みに入ってしまったそうで、引き継ぎもできておらず、学校側もよくわかっていない現状であったそうです。1学期の間でこう言ったことが起こり、保護者として、信じられなくて、皆さんはどう思います?

佐野先生:自分も子供が小1でいますが、娘の友達が、猫じゃらしも、葉っぱも食べるんだという話をしていて、キックとかもあるとか話を聞き、全体的に幼くなってきている気がします。

塾頭:地域柄もあったりするかもですね。ある家庭が引っ越しをしたそうで、それに対して、ここなら、恥ずかしくないわね、みたいな話を聞いたりもした。

また、別の子は、我が子がいないのに、平気で家に入ってきたりもあったそうで、「暇だから遊ばせてよ」と言われたそうです。

邨橋先生:小学校でも、年長クラスでも、喧嘩をしたら、石を投げたりして、血がでるくらいまで激しいことが多々あったそうです。特にM君が荒れていたんですけど、ある先生が時間をかけて話を聞いてあげたり、気持ちを受け入れてあげたりしたそうです。そして、まあまあ荒れた状態で小学校に言ったそうです。そして、しばらくしてある時、M君が将棋にハマったそうで、そこで、ある程度、落ち着いてきたそうです。その子が担任の先生にとても感謝していたそうです。あの時、先生がしっかり向き合い、受け入れてあげたから、M君も他人を受け入れることができてきたのでは…。やっぱり、こう言った経験って大切ですよね。小一プログレもと関わるかわかりませんが、そういったことがありました。

塾長:小1プログレムとは別だが、一番多いのは、たまたま悪が2、3人固まってしまったケースで、かつたまたま担任の先生が若い新人の先生の時に学級崩壊しやすい。このケースは昔からもあるが、最近、どうも違う傾向がある気がして…。発達支援の施設に診てもらうという話がたくさん出ているよね。多動や暴力なんかも。

昔、ある国で、監禁されていた集団がいて、しばらくして、解放されたんだけど、その子ども達がとても暴力的であったそうです。それは集団が監禁され、親も一緒で、一人ではないのに、どうして暴力的なのか?

精神科医のブラウンは、暴力的な人、殺人を犯したり、凶悪な犯罪を実行したりする人は、そうでない人と何が違うのだろうと思い、調査し始めたそうです。そして、凶悪な人の生育歴を調べ始めたそうです。その結果、理由は2つあり、1つ目は、幼い頃に虐待を受けて育っている子。2つ目は、幼いときに、自由遊びをしていない子だそうです。そして、どっちの方が、より大きい影響があるかを調べると、後者の自由遊びをしていないケースだそうです。最近の子も、年々、習い事や、ゲームなど大人の決めたルールがあることばかりで、自由遊びが減ってきている。コロナの影響で、親の監視のもとで過ごす時間が増えてきているのもあるかもしれない。

また、食事もそうで、添加物や農薬も関係している気がしている。安全でない食が影響を与えているのではとも考えている。知らないうちに蓄積されているのでは。

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まあ、学級崩壊は、周りの悪につられないようにするか、転校は自由だから、転校するかだね…。昔は中学生がよく起こっていたけど、年々、低年齢化じゃないけど、だんだんと下がってきている、ついに小1までかとなっているのでは。

そして、不登校も年々、急速に増えてきている。これに対して、学校側の対策が、好きなところで学べるようにすること。タブレットなどの普及も進み、好きなところで授業を受けられるようにすることで、学校全体を学びの場にしていくそうです。

確かにこうすれば、不登校の子も、悪の子も、自分のペースで学ぶことができますね。決して、できないから別、というわけではなく、その子にあった場所とスタイルで学びに参加できるのはいいなあと思いました。

みんなの話を聞きながら、あっという間に時間は過ぎていきました。小1プログレム、とても難しい問題ですね。塾生や塾長の貴重な意見を聞くことができ、とても楽しく、勉強になる時間でした。小林先生、とても興味深い話題提供ありがとうございました。今回も素敵な塾の時間でした。

報告者 横田龍樹

GT環境セミナー報告

9月7日の塾報告をさせていただきます。先週にGT環境セミナーがありましたので参加した、伊藤先生、太田先生から報告がありました。 まず伊藤先生から「物的環境についての学び」を報告してくださいました。お二人ともせいがの森こども園に見学に行き、良い刺激をもらってきたそうです。

 「働き始めて5ヶ月ですが実際に働き始めてから考え方、見方も話を聞いて変わってきたと実感しています。最近は手作りおもちゃが少ないというのにも気付かさせて今回学んだことを生かして何か作っていければなと感じています。また城山保育園の実践発表でステムの環境に驚きました。先生が楽しんでやっていることが印象的で先生が楽しんでやっているからこそ、子どこたちも楽しんで取り組めるのかなと思う。先生がいろいろなことに好奇心を持って取り組まれているからこそなんだと思った。時には失敗もあるが熱心に取り組み楽しむ姿勢を学びました。」 伊藤先生の感想を受けて思うのはやはり、手作りおもちゃに関して、いうと一番先生が子どものそばにいてこの子たちは今どんな遊びが面白いんだ、この発達に合っているんだという認識が一番あると思います。だからこそ、手作りおもちゃでその発達のピンポイントの遊びを作れるのかなと感じます。そこで重要なのがステムのお話にもあったように先生が楽しんでやれることだと感じます。このおもちゃを作って子どもたちに出してみたらどんな反応をするだろうか?こんな風に遊んでくれるかな?予想外の遊び方になるかな?といったようなワクワク感が生まれるように思います。 伊藤先生の報告を聞いてこんなことを思いました。

 次は太田先生になります。 「せいがの森こども園では地域の交流を大事にしていることから、会議室も地域の方のために使うこともあることを聞いて共生と貢献をを行っていることがわかりました。」「印象に残っているのが園庭で水辺や丘、などがあるだけで子どもの動作が増えるところがあり選択肢が多くあり良いのでは思った。子どもが何をしたいかの選択肢があることで良い学びの場になっているのではないと思いました。」 研修の印象「見立て遊びで具体的なおもちゃではなく、積み木で遊ぶことで想像力が豊かになる話を聞いて子どもたちが想像力を働かせている姿を見ると実際にいかせていることを実感している。これからの時代に合わせて、新しい発想をしていけるような環境を用意できたらな感じました。」 この話を受けて、「共生と貢献」と言う理念を根底に考えて保育の環境を考えていくことの大事さを改めて感じます。人は共に生きて人それぞれの貢献をすることを考えること。そのために声かけ、環境作り、行動というのを改めて考え直すいい機会になりました。

 またその話から、藤森先生のお話をたくさん聞いている人でもあぁこれかと思い流すのでなく違う解釈をその都度できる人というのは力があるのではないかというお話をいただきました。聞き手がどのように捉えて考えるかというのも非常に重要なことだと私も思います。藤森先生が見守る保育を何十年もかけて築き上げてきたことを少し話を聞いただけでわかるわけがないと思っています。実践をしてみてそして子どもの姿を見て、さらに子どもの発達に合わせてられるかなど深い深い学びがないことできないことなのかなとの感じますが、実際にやってみて、こうなのかも?と自分なりの発見があることの楽しさもあるのかなと感じます。終わりがないという言い方はおかしいかもしれませんが、答えが出てしまったらそこでおしまいですので常に進化し続けているのが藤森先生だと思います。こんなことを思いつかなったという発想を生み出すのもまた様々な経験をしているからこそで、常に探究心、好奇心をお持ちになられている藤森先生を見ているとまだまだこれからと思わせてくれます。 すいません、話がそれてしまいました。 他には最近幼児クラスの先生である、佐野先生が木工が得意でして幼児クラスのおもちゃや環境をガンガン作ってくれています。こんなものどうですかね?と相談に来られて、クラスの先生とお話されているなと思ったら、次の日にはもう出来上がっているというが驚きです!笑スピード感がすごいですね。これこそ先生が楽しんでおられることを実感します。そんな姿に非常に刺激を受け、私も!という気持ちでいっぱいです!環境を一緒に作っていける喜びを今改めて感じております!

 藤森先生から日南町の町長からも木工ゾーンの使い方について尋ねられてそうです。そこで藤森先生はこう答えています。木工には2つあって「一つは子どもたちはドライバーなどの使い方を教えて免許証を出して使えるようにして何かつくのが目的。」「二つ目が、職員が木工で作っているのを子どもが見ている。保育中に作ってもらうことで子どもが見れる。昔の父親は家の棚だったり、ちょっとした家具だったりを家で作っていたから家で金槌や鋸を触る機会があった。今ではそんな機会がないため、園で作るのを見せることが大事になってくる。」 この二つの目的で使っていますとお話されたそうです。実際に子どもたちはすごい佐野先生がやっているところを見ています。こうした環境は子どもたちに興味や好奇心が湧くなのだなと改めて感じます。 他ににもまだまだ話題はありましたが盛りだくさんになってしまうので割愛させていただきます。

 報告者 本多悠里

「守破離(しゅはり)」

8月19日の塾報告です。

本日もzoomで開催しましたー。

少し遅れての参加でしたので、話の途中からの報告になりますが、

ちょうど公開保育についての話題を話していました。

コロナの影響で他の園を視察する機会がかなり減ってしまいましたが、

以前は他の施設を見学したり、見学されたりと互いに学び合う機会が、

多くありました。

新宿せいが子ども園は公開保育を大々的に行うことはありませんが、

見学者の方が多く来られていたので、毎日が公開保育みたいなものですw

でも、それが自分達の保育を見直す貴重な時間です。

もちろん見られることのプレッシャーはありますし、緊張します。

ましてや藤森先生が来られるとなると、職員の皆さんの緊張はすごいでしょうね。

しかし、大阪の邨橋先生は公開保育をすることで

「自信をつける」

「やってよかった!次に向けて頑張ろう!という風に終わるのが良い」

と言われました。

そうですね。公開保育が決まると、当日までに保育室の環境を見直し、

環境を改めて設定することで、確実に保育の質が上がります。

また振り返ることで、改善点も見つかり、次に繋がることも可能です。

そうしたプロセスを経ることで、職員全員が「自信」がつくのでしょう。

そして続けて、邨橋先生が・・・

「園を良くするために見守る保育を実践するのであって、見守る保育をする事が目的になっている」とのことです。

これは、結構G T園ではあり得る状況のような気がします。

もちろん見守る保育を実践することも目的の1つかもしれませんが、

それに囚われすぎてしまうと、視野が狭くなってしまいます。

よく塾セミナーで森口先生が

「目的と手段を履き違えない」と言いますが、まさにその通りですね。

「守破離(しゅはり)」

この言葉を聞いたことがあるでしょうか??


修行に際して、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから修業が始まる。師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、師匠の型はもちろん他流派の型なども含めそれらと自分とを照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破る」ことができるようになる。さらに鍛錬・修業を重ね、かつて教わった師匠の型と自分自身で見出した型の双方に精通しその上に立脚した個人は、自分自身とそのについてよく理解しているため既存の型に囚われることなく、言わば型から「離れ」て自在となることができる。このようにして新たな流派が生まれるのである。(Wikipedia参照)

「まずは真似をしよう!!

まずは見守る保育をそのまま実践しよう!!」

と長崎の西村先生が言われます。

ご存知の通り西村先生は新宿せいが子ども園で働いている経験がありますし、藤森先生の助手として行動を共にしていたので、見守る保育はもちろん藤森先生の考え方もよく知っている先生です。

それでも、実家に戻り自分の園で働いてみると、難しいことが多いと言われます。

そんな西村先生が言われた言葉があります。

「省我から離れたからこそ「守」を大切にしている」

とても深い言葉ですね・・・。

新宿せいがで働いた経験がある人ならではの言葉であり、感覚です。

新宿せいがでは成功したことでも、東京と地方では文化も環境も違います。また自分の立ち位置だったり、周囲の仲間も違うので、全く同じ方法で成功するというのは難しいでしょう。

だからと言って何もできない訳ではなく、自分の園に合ったアプローチの仕方を見つけるためにも、「守」を大切にするというのは、そういうことのような気がしました。

また公開保育や実践発表を聞くことで、各園の工夫した取り組みを知ることも、重要ですね。

そうした色々な側面から多く学び、試行錯誤していく中で、独自性が生まれ、それが「破」の段階。

そして、最後は自分の園の型ができて「離」

となっていく気がします。

何か、本気で学び、身につけるには

まずは、とにかく真似るところからスタートですね。

よく、ある程度、理解した時点で真似るのを辞めて、我流に走る人がいるかと思います。

その能力とバイタリティも素晴らしいと思いますが・・・

どことなく浅い印象があります・・・。

私もまだまだ「守」の段階だと思いますが、そこからの進化は、

自ずとやってくるもので、意識して次の段階に行くものではないと思いました。(報告者 山下祐)