おはようございます。こんにちは。こんばんは。廣田です。報告が遅れてしまいましたが、8/7の塾報告をさせていただきます。
この日はオンラインでの塾でした。最初の話題は、藤森先生と塾生の本多先生が、昔仙台に出張へ行かれた時の話をお聞かせいただきました。
その時は、東北新幹線はやぶさが開通して間もないころだったそうです。初めてのはやぶさの感動はいまだ忘れられないと、本多先生がお話しされておりました。
記憶に残ったエピソードは、はやぶさでは終わらなかったとのことです。皆さんは仙台で行われている七夕まつりをご存じでしょうか?
仙台七夕まつりは、東北夏祭りの一つで、毎年200万人以上が訪れる大きなお祭りです。
この時の出張は、7/7の七夕の日に行かれたとのことでしたが、お祭りもやっていなければ、人も全然いないと…。なぜだ?と調べてみたところ、七夕まつりは本来、旧暦7/7の行事として全国で広まっているが、仙台七夕まつりでは、その季節感に合わせるため、新暦の一か月遅れの暦である中歴を用い、8/6~8/8に開催されていると記載があったそうです…。
これも新たな学びだったとのことでした。笑
余談になりますが、僕の学びとして、岩手の「盛岡さんさ踊り」や新潟の「長岡花火大会」などの有名な行事、ありますよね。てっきり大きな祭りのような行事は、8月の第一週の週末に行われるのだと思っていましたが、盛岡さんさは8月1日~4日。長岡花火大会は8月2日~3日と、曜日ではなく日にちを基準に毎年行われています。長岡花火大会に関しては、1945年8月1日の空襲被害から、長岡復興祭として、日にちが決まっているようです。盛岡さんさは、伝統的に上記の日にちで行われているようです。
日本の伝統的な行事は、開催する日にちにも意味があるのだと学びを得ました…!
さて、今回の塾報告では、印象に残った2つの話題についてお伝えしていこうと思います。
1つ目は「おあつまりについて」。そして2つ目が「保育の遊び心について」です。
まず「おあつまりについて」です。皆さんの園では“おあつまり”、行っているでしょうか。
そして“おあつまり”と聞くと、どのようなものを想像されるでしょうか。
よくあるものとしては、子どもたちが大体登園した時間帯、主活動に入る前に、子どもたちが同じ場所に集まって、日にちや天気を確認したり、活動についての話や大事な話を聞いたりする場、というのが“おあつまり”ではないかと考えています。
藤森先生は“おあつまり”に関して、こうお話されていました。
おあつまりは、生活にメリハリをつくる一つの区切りである。朝のおあつまりでは、今日することを伝え、それを聞いた子どもたちは、自由に活動を選択する。そして遊ぶゾーンの話し合いをこの場で行うことで、参加していた子どもたちの意見を反映できる。逆を言うならば、参加しなければ自分の意見は反映されなくなってしまう。子どもたちが自由に選択して過ごすには、これらの基本が大切。
園生活でのメリハリと選択するための取り組み、この2つの要素が強いのだと、話を聞いていて感じました。
よく「子どもがおあつまりに来ない」という話を耳にします。そこに関しても藤森先生は、話を聞かなければ、その子が困るのだから、無理に呼ばなくてもいい。と話します。
僕も以前、おあつまりに参加しない子を見ていて、結局おあつまりに参加しなくても、活動には入れるし、遊べるし、ご飯は食べられるしで、困るという経験をしていないように見えました。
「これでは、自分の好きなことをし続けていても困らないのだから、おあつまりに参加しようとは思わないかもな」そう思ったことを思い出しました。
ここで少し気を付けなければいけないことがあると、藤森先生は話します。それは、来なかった子に対して、嫌味を言うことです。
嫌味とは例えば「○○くん(ちゃん)が来なかったからできないんだよ」とか言うことですね。そうではなく、淡々としていればよい、とおっしゃられていました。
無視をするということではなく、あまり関わりすぎない、諭そうとしすぎないことが大切なのかと、今回の話を聞いていて感じたところです。
おあつまりの中で、ゾーン決めのような、子どもたちが意見を述べ、それを基に遊びを展開していくような取り組みがあることも重要なのでしょう。
そして、2つ目の話題にもつながりますが、リーダーを務める保育者が、子どもが「見たい!」「参加したい!」と思うようなことを行うことも大切だと思います。
そこで出てくるのが「遊び心」です。
塾生の小松崎先生のお話に出てきた「ラッキーボーイ・ラッキーガール」というイベントが楽しそうで、強く印象に残っています。
イベントとは言いましたが、行うのはご飯の時間。食事を終えた後、1枚だけお皿の裏にマーク?を隠しておくそうです。
そしてご飯を食べ終えた子が、お皿の裏を見て、マークがあるか確認する。マークがあった子が、その日の「ラッキーボーイ・ラッキーガール」です。
景品があるわけでもなんでもありません。周りの友だちから、「今日いいことあるよ!よかったじゃん!」と言われる。それも当たった嬉しさの一つなのです。
周りの友だちから祝福をされることというのは、子どもたちにとって想像以上に嬉しいようで、みんないい表情を浮かべるそうです。
この遊びは、配膳をもらった後の子どもたちがお皿の裏を見て「今日模様入ってる!」「こっち書いてないやー」と会話しているところから着手したそうです。
この遊びへの広げ方も、日々「遊び心」をもっていなければ、見逃してしまうことだったんではないかと思います。
ちょっとした工夫で、保育はどこまでも楽しくなるのだと感じさせられる回でした。
以上で報告を結ばせていただきます。また次回、お楽しみに!
報告者:廣田