近況報告と今後の課題

5月19日の臥竜塾の報告です。

今回はいつもより早く食事が終わり、特に出張報告もなかったので久しぶりに「最近自分が、クラスが園で取り組んでいること」について一人ずつ話していきました。

 

最初は3,4,5歳担任の天悠君からでした。

「3年目になって、今はまだ先輩の保育士さんたちがいろんなことを先に先にやっていってくれているので、とにかくそれにくらいついて自分も仕事を覚えられるようにしていきたいと思っています。」という事でした。

天悠君は現在3,4,5歳児クラスで、「1年目に担任をした子たちが4歳児になってどう感じるか?」という塾長からの問いかけに対して、「1年目の時のクラスでは、子どもたちの発達はゆっくりと聞いていたのですが、1年目なのでわからなかったですが、3,4,5歳の異年齢クラスに入って離れてみていると、その特徴がわかるようになりました。と答えていました。そして最近クラスで取り込んでいる事は、「同じクラスの加藤先生と環境をどんどん良くしていこうという話をしいています」とのことでした。「今は、一つのゾーンに集中してしまって遊べない子もいたりするので、どうにか各ゾーンを遊び込めるように、2階と3階の使い分けを明確にしたりとか、環境を変えて子どもたちにアプローチしていこうと考えています」という事でした。

塾長は現在「子どもの参画」について考えていることから、「権利だから参画させるのではなく、参加させることでどう変わっていくのか。という事をすすめて行きたいと提案されていました。

 

2番目は2歳児担任の松元君からでした。

「散歩の道中でまだ並んで歩くのが難しいので、先ずは手をつなぎながら歩けることをしっかりとやっていきたいです」「ゾーンで言うと落ち着ける場所をつくったりしたいです」とのことでした。

2歳児について話をしていたところ、今、世間では2歳児の「イヤイヤ期」という名称が話題なっているという話題になりました。「イヤイヤ期」という名前だと子どもが悪者になってしまうような言い方に聞こえてしまいそうですが、塾内で話を進めてみると、逆に親の目線になってみれば、「今はイヤイヤ期だから仕方ないか」という気持ちになり、ある意味で「2歳児の親はみんな一緒なんだ」「自分だけじゃないんだ」と親は安心するのではないか!?という答えになっていきました。

3番目は1歳児担任の横田君からでした。

「まだ担任になって間もないので先輩の保育士さんにいろいろ教えてもらっています」「クラスでは噛みつきが増えてきているのでそれを注意しながら見ています」また、「部屋から出てしまう子が夕方に多くなってきているのでそういったところも注意しながら見ています」ということでした。それに対して塾長から「探索活動の時期もあるからあまり静止しすぎるとストレスが溜まって逆に噛みつきが増えるこがあるよ」というアドバイスがありました。

 

4番目は一時保育の本多君からでした。

「今日たまたま1歳児の先生に一緒にお散歩へ行かないかと誘われて行くことが出来ました。一時保育の部屋は他のクラスと階も違うし離れているので、一緒に行くことで他のクラスの様子がわかるのでとてもあがたかったし、誘ってくれた1歳児の先生にもお礼を言われた。

5番目は調理の柿崎からです。

「個人的に今頑張っているのは今月に入ってから今までほとんどやっていなかった17~8人分の離乳食を作っていて、それを時間通りに終わらすことを頑張っています。そして最近作るのが徐々に楽しくなってきました」また「全体的に言えば、5月から入ってきた新人さんに早くいろいろと覚えてもらうこと」という事を報告させてもらいました。

6番目は研究員の森口君からです。

「アメリカの保育の質を評価する指標を使い、項目が200個くらいありますが環境評価スケールを行いました。うちの園ではどの位当てはまるかを、今日の午前中に山下先生とチェックしていきました。」あと「個人的な事で言えば、徐々に園にも慣れてくるとすぐに調子に乗ってしまう癖があるので気をつけたいと思います。」とのことでした。

最後に塾頭からでした。

「今年から森口君と一緒に用務の仕事をやっているが意外とモノを知らないという事に気づきました。それは、年長担任と子どもたちとナスとトマトの種を植えたかったんですが、自分は用があってできなかったので森口君が「任せて下さい!」と一言。いざ子どもたちと種を巻いていたら年長の担任に「なんか雑だなぁ」と言われてしまったらしく後々話を聞いたら、1つの穴に種を3ついれていた(小学生の理科の授業で、1個の種だと発芽しないかもしれないので、穴を近くに3個つくりそれぞれの穴に種を一つずつ捲くというやり方)そうで、「ちゃんと教えていなかった自分が悪いんだ…」と反省しました(笑)とのことでした。また、この前の遠足の看板を作るときに布を切る際に30㎝のものさしを使って測って導き出した長さが、なぜか20㎝ものさしと勘違いして測っていたといううっかりがありました。

という感じで、現状の取り組みや、課題などを話し合っていきました。

後は、塾頭から今後のGTセミナーで販売する冊子についての話や、今後の臥竜塾セミナーの話をしました。

残りの時間は、最近の西村君の大学生活についての近況報告がありました。

「編入で3年生から入ってみたけど、1年生からいる人間に比べて知識量が違うので危機感が出てきてます。逆に編入で良かったのが、授業については全部が専門科目なので、全部が横つながりで学びが深く感じれた。仏教学部に入って思うのは、保育と仏教だったり宗教というのは近いものを感じるがまだ言葉にはできないので、それを学んでいくところで楽しくなってきている。という近況を聞き今回の塾は終わりました。

ちなみに今回のメニューは、個人的に大好きな麻婆豆腐丼、塾長から頂いた新玉ねぎでオニオンサラダ、ワンタンスープでした。

(報告者 柿崎)

今回の夕食

今回の夕食

 

本当の自立

5月1日の塾の報告をさせていただきます。

まずは今晩のメニューの紹介から。新年度も始まり、はや一ヶ月が経ちました。新年度の疲れもたまってきているだろうということで、元気をつけようと思い、納豆、オクラ、山芋、まぐろなどを入れたねばねば丼、それになめこを入れた味噌汁にしました。また、園長先生から愛媛県宇和島産のかまぼこをいただきましたので、ねばねば丼に入れて食べさせていただきました。ありがとうございます。食後には田崎先生から長崎のお土産でカステラを食べました。カステラ大臣(塾頭)曰く、卵の使い方(黄身と白身の配分?)が普通のやつとは違っていて、しっとり、しっかりした味付けになっていてとてもおいしいとのことでした。田崎先生、おいしいカステラをありがとうございます。また、塾長から鹿児島のお土産で西郷どんのお菓子も食後にいただきました。ありがとうございます。

宇和島のかまぼこ 塾長のお土産です

ねばねば丼

ねばねば丼

なめこ入り味噌汁

なめこ入り味噌汁

食事前 塾風景

食事前 塾風景

田崎先生からの長崎土産 高級カステラ!

田崎先生からの長崎土産
高級カステラ!

鹿児島のお土産 西郷どんのお菓子

鹿児島のお土産
西郷どんのお菓子

さて今回の塾では、まず、食事を食べながら田崎先生がGWで実家に戻っていましたので、その時の話から始まりました。休日はどこにも出かけずに家族の時間を大切にしたそうです。弟たちと買い物に出かけたりもしたそうです。「これかってよ~」と弟たちからのおねだりにも、「こんなときしかできないからな」と思いながら買ってあげたそうです。さすがお兄ちゃんですね。

また実家の園にも行かれたそうです。そこでは、職員さんからの質問をたくさん受けたそうです。いくつか受けた質問を紹介します。

Qピーステーブルを置いているが、子どもがピーステーブルに行けばいいんでしょ。ってなる。どうしたらいいですか?

A泣いている子がいて、その周りに声をかけそうな子がいたら、その子に任せる。でも自分(保育者)からどうしたの聞くことは悪いことではない。関わりすぎないように気を付ければいい。

 

Q食べ残しが非常に多いのですが、どうしたらいいですか?

A子ども達の自分から食べる、食べたいという意識付けだけでだいぶ変わる。

 

Q保護者の意識が低い

A都会の人はトイレトレーニングなどがつがつ言ってくる人が多い気がします。田舎はゆっくりなのかもです。

 

など聞かれたそうです。応えられるところは答えて、そうでないところは、「どうしたらいいんだろうね」と一緒に考えていたそうです。

 

さて食事が終わると、今度は田崎先生の保育に対する心境の変化という話をパワーポイントを見ながら聞きました。

保育のモチベーションのグラフを作っており、最初はあまり高くなかったそうです。とりあえず資格だけは思い大学に入ったのですが、そこで、先輩から保育実習の話を聞くそうです。実習はただの地獄だと。そこで保育に対するモチベーションはものすごく下がっていったそうです。自分は保育関係の学校行っておらず、保育実習の大変さも苦しさも知りませんので、へえ、そうなんだぁと思いました。

 

ところが、そのモチベーションは実習をきっかけにグンと上がったのです。田崎先生の実習先は「新宿せいが保育園」でした。はじめは、どうせ地獄なら東京に出れるからいいか、くらいに思っていたそうです。実際に実習が始まると、聞いていた話とは真逆のことが多く、毎日が楽しくてしょうがないくらいだったそうです。実習では見られるというよりは、見せてくれているような感覚。集団とは決して同質を求めるのではなく、それを補いあうような。保育者同士は競い合う存在ではなく、互いに支えあうような存在であったそうです。それぞれに個性、特技があり、それを生かす保育を心掛けている。とても面白い話で、勉強になりました。

また主体性と自発性の違いについても話題になりました。

 

田崎先生の話が終わりと、次は自立の話に移っていきました。

5月の塾セミナーでは自立心をテーマに発表させていただく予定です。

一般的に自立と聞くとどうしてもなんでも一人でできるようなことを想像しがちです。実際、社会にでて働きだし、経済的に親元からはなれ、一人で生きていいく時に自立したと言います。しかし、塾長の考える自立の意味は違っていました。

例えば、無人島に行ったとしても、生き抜いていける力のことを自立というのではなく、社会の一員としてその役割をもって生きていくことを自立というそうです。これにはとても驚きました。実は新しく出た保育指針の人間関係のところに「他者と支えあって生きていくために自立心を育て」と記載されているそうです。指針にも社会(人と人の関わり)とのかかわりの中での自立と書いているんですね。

よく塾長が出張に行かれた際に質問をうけるそうですが、その中にこんな質問があるそうです。

 

Q子どもに何かを要求された時にすぐにその要求にこたえてもいいんですか?大人がやってしまったら、子どもは甘えて、大人に頼りっきりになったりしませんか?

 

自分はなんとなくよくわかるなと思いました。普段の保育でも、子どもにやらせてあげた方が、自分でできるようになるのかな、なんてよく考えます。自分がやってあげちゃっていいのかなと思います。しかし塾長の答えは違いました。

 

Aある研究結果で、子どもに抱っこを要求された時に、その要求にすぐに応えてあげた方が、抱っこをする総時間数は、要求に応えない群よりも減るそうです。実は、求められたらすぐに応えた方が、できるようになるのは早いそうです。

 

加えてこんな話もしてくださいました。

 

子どもが頼みに来た時に、大人が丁寧にやり方まで教える場合と、そうでない場合(大人がさっさとやっちゃう)では、丁寧に教える方が、技術の習得は早いかもしれないが、そうでない場合では、大人を真似して他の子にやってあげるようになるそうです。

自立(社会への貢献)を考えると後者の方がいいですね。すごく面白い考えだなと思いました。

よく挨拶しなさいと子どもに教えている様子を目にしますが、それよりかも何も言わずに大人が挨拶する方が、挨拶を返してくれる子どもは多い気がします。大人をモデルにしている例ですね。

4月5月は子どもも慣れていなく、大人がモデルを示すことが大切です。見守るためにも今はがっつり介入することが必要だ、という話で今回に塾は終了しました。

 

報告者 横田龍樹

人類誕生

大変、遅くなってしまいましたが、4月10日の臥竜塾の報告をさせていただきます!
(もう、1ヶ月も経ってしまっています!!すみません!)

この日はまず、ある番組を見ることから塾が始まりました。
その番組はNHKスペシャル「人類誕生」というものです。全3回から構成される壮大な番組(なんと言ってもCGがすごいです)で、僕たちが見たのは第1集「こうしてヒトが生まれた」という回です。
5月13日には第2集「そしてヒトが生き残った」
6月10日には第3集「ついにヒトは海を越えた」
が放送される予定ですので、興味のある方はチェックしてみてください。

Web

今、相次ぐ新発見により、人類の歴史が次々と塗り替えられているそうです。そんな新事実に基づいた内容になっています。
余談ではありますが、歴史というのは本当に分からないですね。今まで、そうだと思い込んでいたものが全く違っていたということがよくあります。だからこそ、おもしろいのかもしれませんね。

では、第1集「こうしてヒトが生まれた」の内容ですが…

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私事ですが、先日産まれた友人の子どもの名前が「一生」になりました笑

まず、なぜヒトは二足歩行をはじめたのかということからはじまります。
現在分かっているだけで、20種類もの人類が同時期に共存していたそうです。その中でも、アルディピテクス・ラミダス(なんだか、あれですね。横浜ベイスターズの監督みたいな名前ですね。個人的には去年のクライマックスシリーズで我が広島東洋カープは…あ、関係ない話になってしまいました)という類人が二本足で立っていたそうです。
それは、骨盤の形からも分かっているそうです。
しかも、従来の研究では二足歩行は草原ではじまったと考えられていたのですが、ラミダスは木の上で生活していたそうです。

そもそも二足歩行では歩く速度が遅くなってしまうので、肉食獣から逃げるのは不利だったそうです。
では、なぜ、そんな状況でもラミダスは生き残ることができたのでしょうか。
それはなんと環境変化によるものだったそうです。
地下のマントルの上昇に伴い、アフリカ大陸が持ち上がり、山脈が生まれます。その山脈が大きな壁になり、山脈の東側は遮られ、乾燥が進みます。そうなることで、木々がまばらなってなってしまいました。木々が少なくなったことで、果物などの食物が手に入りにくくなります。

しかし、そんな状況になったことで、たまたま、木の上で二足歩行をしていたラミダスが有利になったのです。
それは遠くからエサを運ぶことができるからなのです。そして、木登りが得意な猿から逆転し、ラミダスが生き残っていったそうです。

たまたまというのがおもしろいですね。
番組の中で、人類学の先生が
「進化は偶然に起きることがある」ということを言われていたのが印象的でした。
「こうなってやろう」という意志ではなく、偶然に進化したというのはおもしろいですね。

また、他にもラミダスの特徴として、犬歯が小さかったということがあげられるそうです。
チンパンジーの場合はメスを巡って争うために犬歯が発達しているそうなのですが、ラミダスはそうではありません。
それは、ラミダスは一夫一妻制で、協力して生活するため、メスを巡る争いがなかったからと考えられるそうです。
メスを巡って争うことにエネルギーを費やすのではなく、メスの子育てを協力することにエネルギーを費やすことができ、生存競争に勝ち残ったというのです。
一夫一妻制の方が有利だったのですね。ついつい生存競争に有利なのは、一夫多妻の方なのかなというイメージを抱いてしまいますが、そうではないのですね。

そして、そんなラミダスからやがて、様々な人類が生まれていきます。
しかし、その中で、生き残ったのはアウストラロピテクス・アファレンシスという人類だけになります。
では、なぜ、アファレンシスは生き残ったのか。
それは乾燥が広がり、アフリカはさらに草原になっていきます。そんな大地で、ひ弱なアファレンシスが生き残れたのは、10人ほどの集団で行動していたからだそうです。数だけが肉食獣に対抗する術だったのですね。そして、仲間を持つヒトに進化したのです。

そして、さらに人類はそこから
ホモ属とパラントロポス属に分かれていきます。
パラントロポスは噛む力が強く、頑丈型猿人と呼ばれます。反対にホモ属であるホモハビリスはとてもひ弱な存在でした。しかし、そんなひ弱なホモハビリスが生き残ることになります。

ここにもたまたまという偶然があったのです。
それは、石器の発明でした。
顎の弱いホモハビリスはなんとかあがくことで、石器という道具を発明し、生き残ったのです。
弱い方がピンチをチャンスにすることができるのですね。
まさに、必要は発明の母!かつて、長嶋監督は「失敗は成功のマザー」という名言を残しましたね。

その後、ホモエレクトスという人類が生まれます。このホモエレクトスは「足が長くなり、体毛がうすい」ということが特徴でした。そして、狩りをしていたそうです。
ホモエレクトスは狩りをしていた。
体毛がうすいことで、汗をかき、体温の上昇を防義ながら、走ることができたので、長く走ることができたので、狩りに適していたのですね。そして、肉を食べることで、脳が大きくなり、知恵をもち、心を持つヒトになっていったそうです。

そして、
紆余曲折あり、さらにホモ・サピエンスという人類が生まれます。しかし、そんなホモ・サピエンスにピンチが訪れます。
それが氷河期の到来です。
アジアにいた人類には氷期の影響はあまりなく、ヨーロッパにいた人類はいち早く寒さに対応していたため問題なかったのですが、アフリカにいたホモ・サピエンスはもろにその影響を受けてしまいました。
アフリカの草原は砂漠になり、住処を追われ、ホモ・サピエンスはある岬に逃げ込みます。
そんな岬でなんとホモ・サピエンスは今まで口にすることがなかった貝を食べることで、生き残っていったそうです。

「見慣れない食べ物をたべるための好奇心が人類を生き延びさせた」のですね。

というよう流れで番組は進んでいきました。
私たち、人類が生き残ってきたというのは本当に不思議なことですね。
偶然があったり、逆転があったり、ピンチをチャンスにして生き残ってきたと思うと、生きるということを考えさせられるような気がしてきます。

そして、この番組の内容はまさに塾長が話をされることでもあり、塾長はそこから乳幼児教育の本質を見ようとされています。塾長のこの、あらゆる知識を関連させる力は本当にすごいです。物事をこのようにいろいろな方向から見ることを私も忘れたくないなと思います。

そして、この日は少し早いですが、4月15日が塾長の誕生ということで、みんなでお祝いをしました。
メニューもお祝いということで、いいお肉を使って、牛丼を作りました!!
塾生から竜のネクタイピンを塾長にプレゼントしたのですが、わたくし、写真を撮り忘れてしまいました!!

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数え歳で塾長は今年古希を迎えられました。そのような年齢を感じさせないパワフルさがあります!
「人類誕生」の番組と重なりますが、生きるということを改めて感じた塾になりました。

報告者 森口達也

「なぜか上海」♪

遅くなり、申し訳ありません。
4月24日の塾報告をさせていただきます。

まず始めに、メニューの紹介です。
先日、塾長と森口先生が愛媛県 宇和島に出張に行かれ、そこでお土産を買ってきてくださいました。

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今日のメニューは、じゃこ天ほたるじゃこ、手押してんぷら、ケンタッキー、ホタルイカ、ご飯、味噌汁です。

ホタルイカは山下先生のお父さんから頂きました。

ご飯を食べながらの話題は、上海出張の話です。

井上陽水の「なぜか上海」をBGMに…。

「上海での電車の取り合いがすごかった」そうで、降りようとしている人がいても、
関係なしに乗り込んでくるのが当たり前だったそうです。
日本ではなかなか見ない場面ですね…。

そして、上海でのご飯の話ですが、
上海蟹の食べ方が分からず、現地の人に聞いても「さぁー」という答えに、ビックリしたという話を聞き、

文化の違いといいますか、日本と中国でこんなにも変わってくるんだという印象を受けました。

海外の出張で必ず話題になるのが、飛行機のはなしです。
行きの飛行機で「家族はつらいよ」帰りは、「スターウォーズ」の映画を見たそうです。
そして、機内食も美味しかったそうです。
そして、機内での言語は中国語しかなく、機内食で何がいいか聞かれていたけど
「チキンヌードル」しか聞き取れず、チキンヌードルを選ぶしかなかったようです笑

なかなか、海外へ行くことがないので毎度、海外出張の報告を聞くたびに、自分も行ってみたいと思ってしまいます。

そして、話題は研修の話ですが、その時に上海の方が見せてくれた動画を見ました。

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お当番が食器を洗ったり、拭いたりする様子でしたが、一言を喋らず淡々と食器を洗って拭く動画でした。

その拭き方にも決まりがあるようで、一枚一枚丁寧に洗って拭く姿に、驚きました。
見ていて感じたことは、私語は禁止なのかなと思ったことと、どういったねらいからの取り組みなのだろうと感じました。

塾長の話を聞くと、その園はモンテッソーリの園ということでした。

◆モンテッソーリ教育誕生の経緯
モンテッソーリ教育は、イタリア最初の女性医学博士のひとり、マリア・モンテッソーリによって開発された教育法です。同氏はもともと障がい児教育に携わっていましたが、やがて「同教育法は障がいのある子どもの教育だけに限定されない」という考え方から、同氏監督・指導の保育施設で一般的に適用されたのが始まりです。

◆モンテッソーリ教育の考え方と目的
モンテッソーリ教育の基本的な考え方は「子どもは生まれながらにして、自分自身を成長させ、発達させる力をもっている。したがって保護者や教師といった大人は、子どもの成長要求をくみ取らなければならない。子どもの自由を保証し、自発的な活動を助ける役割を果たすべきだ」というものです。
この考え方にもとづいて、責任感と思いやりをもった自立的な人間、一生を通じて学び続ける姿勢をもった人間を育てることが、モンテッソーリ教育の目的です。

◆モンテッソーリ教育における「整えられた環境」
モンテッソーリ教育を実践する幼児教育施設は「子どもの家」と呼ばれます。「子どもの家」では、以下の4つの要素を満たす「整えられた環境」が準備されていることがポイントです。

1.お子さまが自由に教具を選べること。
2.「やってみたい」とお子さまが思えるおもしろそうな教具があること。
3.社会性や協調性が促される、年齢縦断型のクラス編成をすること。
4.お子さま一人ひとりの発達段階に応じた環境を整備し、お子さまの自己形成を助ける教師。

◆日常生活の練習
モンテッソーリ教育の基礎である課目です。大人が行う日常生活のさまざまな動作をまねします。たとえば、ひも通しによる縫う練習、まゆばさみによる箸を使う練習、金属磨きによる磨く練習などです。
日常生活の練習によって、お子さまは秩序立った体の動かし方を身につけるとともに、自立心や独立心を育みます。

◆感覚教育
感覚を洗練させ、ものの考え方を身につけさせる教育法です。感覚教具は、「対にする」「段階づける」「仲間分けする」という3つの操作法が組み込まれています。代表的な教具は、円柱さし、音感ベル、ピンクタワーなどです。

◆言語教育
言語発達を促す教育法です。絵と文字が書かれた絵カードや、文字を並べ替えて言葉や文章を作る文字カードを使います。語彙や文法、文章構成を学びます。

◆算数教育
数の概念の基礎、十進法、簡単な計算を学びます。代表的な教具は算数棒やビーズなどです。抽象的、論理的な力が身につきます。

◆文化教育
身近なものに触れながら、歴史や地理、生物、音楽について学びます。代表的な教具は世界地図パズルや時計などです。

モンテッソーリについて、あまり知らないので調べてみました。
塾長の話の中にも、もともとモンテッソーリは障害児保育に携わっていたこともあり、裕福な家庭には、障害児が少ないと言われていた。それは、裕福な家庭の方が家の手伝いをしていたから、それが、機能回復に繋がっていたと考えられて作られたということでした。

上海の園で子どもたちが取り組んでいたことも、そういった背景があり、皿洗いを通して、日常生活の練習から責任感と思いやりをもった自立的な人間をねらいに取り組んでいたのかなと思います。

そんな会話の中、山下先生が到着しました。
「ケーキ買って来たよー」と言いながら入ってきたのですが・・・
実は、森口先生の誕生日で、普段なら本人に気づかれないようにサプライズするのですが、
あえて、普通に持ってくるという(笑)そして、すぐに森口先生が「かくせかくせ!」とツッコミ盛り上がりました。

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みんなでケーキを囲み、森口先生の30歳の誕生日を祝いながらの会話は
「30の誕生日を東京で迎えると思っていたか?」という話題へ。

私もそうですが、実家にいた頃に目覚ましテレビで新宿やお台場など東京の映像を見ていた時の感覚と今とでは、すぐそこだったりするので、何度見ても不思議な気持ちになります。
かといって、東京生まれ東京育ちの塾生からするとその感覚がわからないという話があったりしました。
そんな話から、それぞれの地方の話やCMの話で盛り上がりました笑

そんな楽しい雰囲気の中の塾でしたが、
今日一に笑った場面が、
上海のお土産で、ライチ味のポッキーを頂きました。

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みんなが食べる前に塾長が食べて・・・「まずっ!」

塾生に一本ずつ配ってくれたのですが・・・「まずっ!」

その場面が今日一で笑いがおこった瞬間でした!笑
何人かは、意外と好きだったようで、ライチが好きな人にはおいしいかもしれません!
最後に、今年度の臥竜塾生の似顔絵が完成しました!!

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これで今回の報告を終わりたいと思います。

報告者 田崎 天悠