結局は「環境」・・・

2月10日(火)報告 オンライン開催

【すくわくプロジェクト】

先日、森口先生とともに他園で「すくわくプロジェクト」第3回目のワークショップを実施してきました。

今回は“復習”がテーマです。
これまで行ってきた科学遊びを再び体験できる環境を整え、子どもたちが自分でやりたい活動を選択できる時間をつくりました。

すると、子どもたちは迷うことなく、自分のやりたい実験へ向かい、
繰り返し試したり、友だちと話し合ったりしながら、じっくりと遊び込む姿が見られました。

大人が「やってみよう」と促さなくても、
環境があれば、子どもは自ら学び始める。

そのことを改めて実感する時間となりました。

すくわくプロジェクトの目的は、科学遊びそのものではありません。
科学遊びを通して、

・好奇心
・探究心
・粘り強さ
・自己決定力
・協働性

といった、将来にわたって大切になる「非認知能力」を育むことにあります。

知識を与えるのではなく、
「学び続ける力」の土台を育てること。
そのために大切なのが、子どもが主体的に動き出せる環境づくりです。

【成長展という行事】

来週土曜日には、新宿せいが子ども園で最も大切な行事のひとつである「成長展」が開催されます。

この行事は約40年前、藤森平司園長の「子どもの成長こそが作品ではないか」

という思いから始まりました。

成長展は、いわゆる作品展ではありません。
絵や制作物を単純に並べるのではなく、

5領域に応じた課題となる作品を1年間を通して、子どもたちが製作します。

そして、5領域に応じた作品は名前を伏せて、保護者の方に、

お子さんの作品を当ててもらう、少し遊びを交えた作品展です。

保護者の皆さまが、
「こんなに成長していたんだ」と感じられる時間になればと願っています。

【国語的・算数的な力も、遊びの中に】

文部科学省の「今後の幼児教育の教育過程、指導、評価等のあり方に関する有識者検討会 最終報告」を藤森先生から重要な部分を解説していただきました。

その中に、乳幼児期から育むべき力として、言葉や数量の基盤が示されています。

それは、早く文字を読めるようにすることや、計算を覚えることではありません。

大切なのは、

・言葉で伝え合うこと
・経験を言語化すること
・比べたり、分類したりすること
・数量や形に気づくこと

これらはすべて、日々の生活や遊びの中にあります。

絵本から発展する劇遊び。
配膳時の「いっぱい」「ちょっと」というやり取り。
ブロック遊びの中で形を組み合わせる経験。

こうした全ての経験は「子ども集団」「環境」があるからこそ成り立つ学びです。

藤森先生がずっと言われていることが、ようやく追いついてきました。

すくわくプロジェクトも、成長展も、日々の保育も、目指している方向は同じです。

子どもが主体となり、環境の中で遊び、
その過程で人格形成の基礎を育てていくこと。

私たちの仕事は自己が満足するのではなく、あくまで子どものためだと私は思います。

目の前の子どもたちの「今」と「未来」を見据えた保育、教育を実践していくことが大切ですね(報告者 山下)

1/14現地塾

おはようございます。こんにちは。こんばんは。塾生の廣田です。2026年最初の報告となります。今年も日々の学びを塾生の皆さんと共有し話し合い、さらに保育を深めていきたいと思います。子どもたちだけでなく、「今日の臥竜塾」の場でも、学びや経験を還元できることができたら、塾生冥利に尽きる思いです。時間は経過してしまいましたが、改めまして今年もよろしくお願いいたします!

さて今回は、新年を迎え、今年最初の現地での臥竜塾でした。

今回は1/19,1/20に行われました、リーダー研修で行うディスカッションに向けて、塾生で“プレディスカッション”を行いました。

「藤森メソッドを職員に浸透させるには?」というテーマに対して、塾生で考えたことを出し合い、付箋に書くことで可視化して議論が進められるようにしました。

このような大きな紙を用いて進めていきました

この大きなテーマを考える前にまず、「藤森メソッドの浸透を妨げているものは?」という視点から考え、各々感じていることを書き出してみました。

順に出し合って、内容について一言説明していきます

そして挙がった内容をグルーピングしてみることで、抽象的な視点でその課題について考えられるようにしたところ、このようなグループ分けとなりました。

こうして保育で出てきた考えや悩みなどを言語化することで、段々頭の中が整理されていく感覚になります。アウトプット、重要ですね。

次に、課題とは逆に(見守る保育の視点で)「うまくいった!」と感じられるような場面を挙げてみることに。

課題を考えていたからか、ポジティブな側面もスイスイ出てきて、塾生のペンの動きも良くなってきました。笑

ここで挙がった内容は青色の付箋で記載されています。

出し切った後、先ほどグループ化したところに、話し合いながら当てはまる内容を貼っていきました。

するとこのようなグループ分けとなりました。

青い紙(ポジティブ要素)もグルーピング

画像を見ていただくとわかるように、青い付箋(ポジティブ)が少ないグループが「ゆとりグループ」だということに気がつきました。

そこで次は、「ではどうしたらゆとりがもてる?」と、ポジティブな内容が少なかった、改善の余地がありそうなグループに焦点を当てて考えることに。

出てきた内容は黄色い付箋で書き出しています。

「ゆとり」が生まれるには?について考えたものを黄色い付箋に書いています

ここで出た内容が、「藤森メソッドを浸透させること」に繋がるかもしれないということで、黄色い付箋の項目を一つひとつ考えてみました。

この項目での大きな共通点としては、「人間関係」「職員同士のコミュニケーション」があるという気づきを得ました。

人との関わりが主となるこの仕事。やはりこの人的環境を良くすることは、心の余裕をもたせ、質の高い保育に繋がっていくのかもしれません。

最後に、黄色い付箋で挙がった項目から、「実際に明日から取り組みたいこと」をアクションプランとして1人ひとつ選択しました。

僕は「(人に)パスをする」というアクションを選びました

選んだ項目を紙の下に書いて、ディスカッションは終了となります。

プレディスカッションでしたが、塾生にとっても貴重な言語化の場となり、他の職員が感じていることを知ることのできる機会となりました。

率直に私自身、この機会を得れてよかったと思っています。

ぜひ塾生だけでなく、クラスや園全体でも行えると、チームワークの向上に繋がるのではないかと感じました。

ディスカッション後の塾では、いただいた「赤てん」を夕食として頬張りながら、その他の議論もしました。

盛りだくさんになってしまうので、そちらの内容は割愛させていただきますが、今回の内容を見て、明日からのアクションに繋がるキッカケとなれば塾生共々、嬉しく思います。

ここまでご精読いただきありがとうございました!また次回もお楽しみに。

報告者:廣田

あけましておめでとうございます!1月8日 塾報告

皆様、あけましておめでとうございます。

新年最初の塾は、ZOOMでの開催となりました。

画面越しではありましたが、久しぶりに皆さんのお顔を見ながら、新しい一年のスタートを切ることができました。

今回は、年末年始の過ごし方についてのお話でとても盛り上がりました。

先生方それぞれの過ごし方を聞く中で、リフレッシュの仕方や大切にしている時間が伝わってきて、聞いているこちらまで温かい気持ちになる時間でした。

水田先生は、一年ぶりに地元・長崎へ帰省されたそうです。

ご家族や祖父母、お友だちなど、さまざまな方と再会し、とても有意義な時間を過ごされたとのことでした。

水田先生のご実家は長崎で保育園を運営されており、見守る保育〜藤森メソッド〜を実践されています。今回、その園が新園舎になったとのことで、園見学もされたそうです。土曜日に訪れた際には子どもたちもたくさんいて、園が開放されている様子を見ることができたとのことでした。

新宿せいが子ども園で保育士として働く中で、これまで何となく見ていた園の環境や保育が、改めて違った視点で見えるようになり、学びや気づきの多い時間になったと話されていました。

カレラ先生は、年末年始は実家には帰らず、お友だちと会って過ごされたそうです。

その中で、皇居マラソンにも挑戦されたとのことでした。マラソンにハマっているお友だちと一緒に、皇居の周りを4周することを目標に走ったそうですが、最終的には2周走り切ったそうです。

また、年始にはお父様のお誕生日があり、その際には帰省して一緒にお祝いをされたとのことでした。初詣にはまだ行けていないそうで、後日お散歩がてら神社へ行けたらと話されていました。

佐野先生は、ご家族でサンリオピューロランドへ行かれたそうです。

娘さんが大好きなシナモンに会うことを目的に、事前にスマートフォンで予約をして行かれ、無事にシナモンに会うことができたとのことでした。交流をとても楽しめたようです。

また、大好きな木工にもたくさん時間を使い、朝から木を切って作業をしたり、おせちを食べたりしながら、東京でのんびりとした年末年始を過ごされたそうです。

小林先生は、今住んでいる町内で行われた餅つき大会のお話をしてくださいました。

そこで、担当しているクラスの園児と偶然出会い、一緒に餅をついて、一緒に食べて過ごしたそうです。園とはまた違う場所で子どもたちと関わることができ、とても楽しい時間になったとのことでした。

中村先生は、年末年始の少し前にインフルエンザにかかってしまったそうですが、無事に回復し、年末年始は奥様のご実家で過ごされたとのことでした。初詣では水天宮を参拝し、その後小網神社へも行こうとしたそうですが、行列がとても長く、今回は断念されたそうです。

小網神社はパワースポットとしても有名で、多くの人が訪れていたようです。

太田先生は、昨年度で新宿せいが子ども園を退職され、現在は地元・富山県で保育士として働いています。今回は久しぶりの塾への参加となりました。

富山県では車移動が多くなり、体重が増えたそうですが、大きな病気や怪我もなく元気に過ごされているとのことで安心しました。現在は子どもの人数が多い園で、初めての幼児クラスを担当されており、日々学びながら保育に向き合っているそうです。

本多先生は、毎年恒例となっている結婚式を挙げた神社への初詣に今年も行かれたそうです。また、日帰りで群馬へ出かけるなど、充実した年末年始を過ごされたとのことでした。今年は本厄とのことで、早めに厄払いにも行く予定だと話されていました。

柿崎先生は、年末に園の先生方数名をご自宅に招き、一緒に食事や会話を楽しんだそうです。また、ご家族で毎年干支のおみくじを買う習慣があり、今年は馬年ということで川越氷川神社へ行かれたとのことでした。奥様のご実家へ行ったり、お家の近くを散歩したりしながら、ゆったりとした時間を過ごされたそうです。

廣田先生は、奥様のご実家がある岩手へ5泊6日で行かれたそうです。旅館に泊まり、スノーボードをしたり、お酒を飲んだり、初詣に行ったりと、充実した年末年始だったとのことでした。元旦には親戚の方々が13人ほど集まり、お昼から夜まで賑やかな時間を過ごされたそうです。

私自身も、地元・長崎へ帰省し、福岡で大学時代の友人に会ったり、家族とゆっくり過ごしたりと、心身ともにリフレッシュできる年末年始となりました。

先生方それぞれの過ごし方を聞き、年末年始の時間がいかに大切で、日々の保育や仕事への活力につながっているかを改めて感じました。

まだまだ楽しいお話がたくさんあり、新年最初の塾は終始和やかで温かい雰囲気に包まれていました。

本年も、皆様にとって希望にあふれる一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

報告者 伊藤

12月4日の報告

 みなさまこんにちは。塾生の小林です。
 今回は、12月4日に行われた塾の報告をさせていただきます。

 この日は、ケンタッキーフライドチキンを囲んで和やかに舌鼓を打つところから始まり、リラックスした雰囲気の中での学びの時間となりました。

バーレル!

 当日は伊藤カレラ先生から福岡出張の報告がありました。11月末に福岡で複数の園を見学させていただいた際の様子について、写真を交えながらお話をしてくださいました。
 また見学された園の紹介だけでなく、実践発表や藤森先生の講演内容についてのお話、また太宰府などを観光したことなども共有していただき、幅広い内容に触れる機会となりました。

 紹介された園はいずれも印象的で、それぞれの環境や条件の中で工夫を重ねていらっしゃる様子を知ることができました。
 異常気象や雨の多い状況の中でも屋内で自然を感じられるように環境づくりを工夫している園のお話や、思い切ったオープンなスペースへと環境を変えていく中で、当初あった課題が解消され、子どもたちの姿が変化していったというお話などを聞き、どの園もそれぞれの状況に応じて試行錯誤を重ねていらっしゃることが伝わってきました。

報告用に資料をつくりこんでくれたカレラ先生

 カレラ先生が強調されていた一番の学びは、「まずやってみること」の大切さでした。
 まずアンテナを広く持ち、さまざまな情報や実践に目を向けることで、これまでになかった視点や未知の体験に出会うことができる。そして、そこで得た気づきを実際の環境や保育の中で試してみる。その積み重ねとしてのトライアンドエラーが、結果的によりよい環境をつくり、質の高い保育につながっていくという言葉が心に残りました。

 このお話を聞き、私自身が特に考えさせられたのは、行動することの大切さです。保育の現場でもPDCAという言葉がよく使われますが、計画や振り返り以前に、まず一歩踏み出してみることがなければ何も始まりません。どれだけ考えても、実際にやってみなければ見えてこない子どもの姿や課題があることを、改めて実感しました。
 やってみてうまくいかなかったとしても、それは失敗ではなく、次につながる大切な学びだと捉えたいと思います。トライアンドエラーを繰り返す中で、子どもの反応や環境の変化に気づき、そこからまた新たな工夫が生まれていく。その積み重ねこそが、保育の質を高めていくのではないかと感じました。
 また、この「まずやってみる姿勢」は、仕事だけでなくプライベートにも大切なものだと思います。新しいことに挑戦したり、これまで経験したことのないことに触れたりすることで、自分自身の視野が広がり、その経験が保育を考える際の引き出しになっていくと感じました。日常の中での何気ない出来事や体験も、見方次第で保育に活かせるヒントになるのではないかと思います。
そのためにも、常にアンテナを張り、「これは保育にどう活かせるだろうか」「子どもたちの環境づくりにつながることはないだろうか」と考え続ける姿勢を大切にしていきたいです。特別なことをしなくても、日々の生活や周囲の出来事に目を向け、そこから学ぼうとすること自体が、保育者としての成長につながるのだと思います。
 今回の学びを通して、立ち止まって考えすぎるのではなく、まずは行動すること、試しながら学び続けることを意識し、今後の保育や自分自身の在り方に活かしていきたいと感じました。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また次回も学びを共有できたらと思います。(報告 小林)

11月20日の塾報告


今回の塾は園における行事の話からはじまりました。

行事は 「メリハリと 変化」を生む大切な機会

藤森先生から、日々の生活は安心感を作る一方で、単調な毎日が続くと、子どもが本来もっている 探究心や好奇心 が生まれにくくなることがあるのではないか、そのため、行事で「特別な変化」を作り出し、子どもの心を揺さぶることが大切ではないかとありました。

また、人は遺伝的に「新しいものに慎重になる」性質を持っていますが、それ以外の場面では子どもはとても好奇心旺盛・
その変化を楽しめる環境づくりが大切だという話にもなりました。

行事の取り組みは「大人が作りすぎない」ことが鍵

こちらも藤森先生から、

劇などの活動では、セリフを一字一句覚えさせるのではなく、
ストーリーだけ伝え、表現は子どもに委ねる ことで、子ども自身の工夫や発見が生まれていく。

  • 同じ練習の繰り返しは飽きやすい
  • 変化を楽しむからこそ、子どもは面白さを感じる
  • 変顔やアドリブが好きなのも、まさに「変化」があるから
  • その“変化”を大人が全部用意すると負担が大きくなる。むしろ子どもに任せればいい

結果よりも 試行錯誤の過程こそが学び
身体表現を豊かにしたり、動物になりきってみたりする表現活動も大切にしていきたいという話がありました。

「ゾーン」やは空間の名前ではなく心理状態

またゾーンについての説明も藤森先生からありました。

絵本ゾーンや制作ゾーンなど、ゾーンは空間を設定すること自体が目的ではありません。
大切なのは、そこで子どもが 集中し、没頭しているかどうか

区切られた場所でなくても、
子どもが自然と集まり、夢中になる場所がゾーンになえう。

環境はきっかけにすぎず、
本当に大切なのは 子どもが熱中していること であり、
その場を「子ども自身と一緒につくっていく」ことが重要だという結論に至りました。

まとめ

今回の話し合いでは、

  • 行事は子どもに「変化」を提供する大切な機会
  • 大人が作り込みすぎず、子どもの工夫や探究を引き出す
  • 試行錯誤そのものが学びである
  • 子どもを信じて任せる姿勢を大事にしたい
  • ゾーンや環境は「子どもの心理状態」がつくるもの

といった点が共通理解として深まりました。

今後も、子どもが自ら発見し、喜び、学びにつながる行事や環境づくりを、みんなで話し合いながら試行錯誤をしながら、実践していきたいと思いました。

報告者 森口達也


入園前見学について(10月9日)

10月9日(木)塾報告

今回のテーマは、先日Eテレ「すくすく子育て」で放送された 新宿せいが子ども園の特集 についてです。
番組のテーマは「保護者の園選び」。
解説者としてよく出演されている 大豆生田啓友先生 がディレクターに当園を紹介くださり、今回の撮影が実現しました。本当に有り難いことです。

私は普段、入園前見学の案内を担当しており、撮影当日もその案内の様子をそのまま収録する形でした。カメラを向けられながらの案内はなかなか緊張しましたが、貴重な経験となりました。

放送までは編集内容も知らされていなかったため、どのようにまとめられるのかとても楽しみでした。
実際に視聴してみると、「これから子どもを預けようとする保護者は、どのような視点で園を選んでいるのか?」という点が丁寧に描かれており、私自身の見学対応を見直す良い機会となりました。

★保護者の関心と視点

案内後のインタビューで、見学者の方から

「子どもたちと保育士の表情を見ていました。どんな雰囲気で接しているのかを感じ取りたくて。」
という感想をいただきました。

教育方針やカリキュラムももちろん大切ですが、やはり一番の関心は「子どもたちの表情」と「先生たちの姿」なのだと改めて感じました。
「優しそうな先生に見てもらいたい」という気持ちは、どの保護者にも共通する思いですね。

撮影後には「子どもたちがとても楽しそうで、先生の表情も穏やかで素敵な園でした」とお褒めの言葉もいただきました。

★「遊び中心の保育」をどう伝えるか

大豆生田先生は番組の中で、「遊びを中心とした保育内容」が園選びの重要なポイントであると述べられていました。
確かに、体育や英語などカリキュラムの充実した園は目を引きますが、藤森先生もおっしゃるように「遊び中心の保育」を選んでほしいという思いが番組制作の背景にあるようです。

さらに藤森先生は、「子ども同士の関わりがあるか」という視点も見学時に注目すべきと話されています。
これは一見わかりにくい部分ですが、見学者に意識的に伝えていくことが重要だと感じました。
今後は、私の案内でもこのポイントをしっかり伝えていこうと思います。

★「文字・数」への関心と園の考え方

見学の際によく聞かれる質問のひとつに、

「小学校に向けて文字や数の学びはありますか?」
というものがあります。

新宿せいが子ども園では、「遊びや生活を通して文字や数に触れる経験」を大切にしています。
給食の際に「おかわりをどのくらい入れてほしいか」を伝えることも量の認識の一つ。
階段を数えながら登ることも立派な数の体験です。
また、2歳児クラスでは、子どもたちの顔写真と名前を掲示し、自然に文字に親しむ工夫をしています。
保育者が「触れられる環境」を整えることが何より大切なのです。

見学対応者としての学び

多くの見学対応を重ねて思うのは、最終的な園選びは各家庭の教育方針によるということです。
私たちの役割は、家庭が納得して園を選べるよう、理念や教育方針を誠実に伝えることだと思っています。
今後も保護者に寄り添いながら、園の魅力をしっかり伝えていきたいと思います。

(報告者:山下)

◼️番組の内容を詳しく知りたい方は↓↓↓

NHKONE すくすく子育て「知りたいイマドキの園えらび」

https://www.web.nhk/tv/an/sukusuku/pl/series-tep-DNYRMZW5Q1/ep/2NK165QRZQ

9月25日 塾報告

おはようございます。塾生の伊藤カレラです。
9月25日の現地塾の報告をさせていただきます。

この日は、すいすい担任の小林先生が、お楽しみ会でのテーマの話から、昔、本多先生がらんらんクラスの担任の時に、傘地蔵をテーマにした劇の話をしてくださいました。
 おじいさんが雪をはらうシーンが、とても印象的なシーンだったらしく、昔のおもしろエピソードに笑いに包まれました。また安藤先生や小松崎先生は、劇の脚本に子どもの好きなことや得意なことを取り入れるのがとても上手だったらしく、演出などもとても面白かったそうです。ぜひとも今回の話を参考に、今年のお楽しみ会も楽しいものにしていきたいですね!

次に、後日小林先生が受ける東京新聞の取材の話になりました。事前に幾つか質問が振られているそうで、その中でも、
・「男性なのに保育士さんなの?」と園児に言われたことはありますか?
という質問についての話になりました。
 まずせいがでは、男性保育士が多いため職場でそういったことを言われる経験やバイアスを感じることはあまりないという見解でした。ただ、地方であったりお父さん同士の会話、昔本多先生が保育士に成り立ての頃は、驚かれることが多かったとのことでした。

また、藤森先生より、「卒園式の中で男の子が将来の夢を話す時に保育士になりたいと言った子が居たけれど、せいがは男性保育士が多いから、逆にバイアスを与えないんだろうね」とお話しされていました。そして、運動会での大道具係は男性という言い方はせず、力のある人という言い方にしているという話もされていました。そこで結果的に集まったのが男性であるのは良いけれど、力があるのは男性と決めつけるのはよくないというのは、私も共感すると共に言い方は気をつけないといけないと感じました。

また、森口先生から、年長だから〜、お姉ちゃんだから〜という言い方はしないように気をつけようね。それぞれ個人であり、いけないことは年齢が上でも下でもいけないという話をしてくださいました。私自身、すいすいがお手伝い保育で他クラスに入っている時に、ついつい「すいすいさんなんだから〜」と言ってしまうことがあるので、気をつけたいと思います。

最後に、今日の話を通して森口先生より、
「ジェンダーや年齢で見るのではなく、人はそれぞれだよね」と言葉をいただきましたが、
私は改めて見守る保育の中の、徹底した個人理解の大切さに繋がるなと感じました。
性別や年齢によるものではない、その子の発達にあった言葉がけや関わりを意識したいと思います。
本日もご精読ありがとうございました!

報告者 伊藤カ

10月2日 zoom塾 報告

みなさま、初めまして。水田康貴(みずたこうき)と申します。

10月2日に行われたZoom塾の内容を、印象に残った3つのテーマを中心にまとめさせていただきます。

① 小林先生のインタビューから考える「保育におけるジェンダーバイアス」について

まず、小林先生が東京新聞の取材を受けられたというお話がありました。

先生はその取材を受けて、「新宿せいがは、ベテランも若手も、女性も男性も、フラットな関係の中で働いている。それを子どもたちが見て学んでいくんじゃないか」と話されていました。

たとえば「力に自信のある人、手伝って」と呼びかけるときも、性別ではなく個人として声をかける。

そうした日常の積み重ねの中で、子どもたちは“男女の区別ではなく、人として関わる”姿勢を自然と身につけていくのだと思いました。

せいがという園自体が、社会の縮図のようになっていて、いろいろな大人と子どもが共に暮らしている。

そうした環境の中で育つことで、子どもたちは大きくなってからも多様な社会の中でしなやかに生きていけるのかもしれません。

真の多様性とは、誰かを排除しないこと――それを日々の保育から感じました。

② 福岡の保育園での不適切保育から考える「今の時代の保育」について

次に、福岡の保育園で起きた“不適切保育”のニュースについて、森口先生からお話がありました。

保育をしていると、本当に「今の時代はやりづらいな」と感じることがあります。

たった一瞬のやり取りでも、切り取られて広まってしまう。

けれど、そういう時代だからこそ「言葉をどう使うか」「どう伝わるか」という視点を改めて持たなければならないのだと思いました。

一方で、この出来事は“教訓”にもなると思います。

世の中の目と、保育現場の感覚との間には大きなギャップがある。

それを他人事にせず、「明日は我が身」として受け止めていく必要を感じました。

③ ステムゾーンの鏡のおもちゃから見られる「子どもの工夫」について

最後に、ステムゾーンにあった鏡のおもちゃから見られる子どもの遊びについての話がありました。

鏡だけでも、子どもたちは工夫次第でさまざまな遊び方を生み出していく。

そうした「工夫の芽」をどう支えるかが、保育者の大事な役割だと感じました。

たとえば「ぐんぐん」のクラスでは、おもちゃの数自体は決して多くありません。

けれど、だからこそ子どもたちは、身の回りのものを使って遊びを工夫していきます。

新しいおもちゃでその一瞬を楽しむよりも、“今あるものをどう遊びに変えるか”という力が自然と育まれているのだと思います。

「与えられた目新しいもので楽しむ」ではなく、「子ども自身があそびを発見していく」。

それこそが、せいがの子どもたちの力だと改めて感じました。

終わりに

最後に、藤森先生のお話で心に残った言葉を紹介します。

「Discovery(発見)」という言葉は、“Dis(外す)+Cover(覆い)”からできています。

つまり、“覆いを外すこと”が発見であるということ。

中に何が入っているかわからないからこそ、そこに「学び」や「発見」が生まれる。

あらかじめ答えのわかっていることをなぞるだけでは、それは学びではないのです。

子どもたちが日々の生活の中で出会う小さな「発見」を、これからも大切に見守っていきたい――そう感じた一日でした。

報告者:水田

9月18日のzoom塾「楽しいと思える方へ」

9月18日の塾報告をさせていただきます。

お世話になっております。

森口達也です。

この日はzoomでの塾となりました。

まずは藤森先生から、案外忘れてしまいそうだけど、忘れてはいけないことについてのお話がありました。

内容としましては、乳児クラスの配膳の際に、なるべく職員は床に座って横から配膳するように意識してほしいということがありました。

また、手拭きも1歳児は4人の手拭きの中から自分のものを見つける。2歳児は全員の手拭きの中から自分のものを見つけるというように、発達が進んでいくにつれ、抽象的な発達も進んでいくので、そのように手拭きを選べるように環境設定をしていくということもありました。

以前からこれは大切にしてきたことですが、年数が経っていくことで、そういうことは丁寧に言っていかないとだんだんと伝承されなくなってしまうので、気をつけたいところだよねという話がありました。

確かに、日々、保育に追われていると、ついついこういった「伝える」ということを「後でいいか」「まあいいか」と後回しにしてしまいがちです。

そういった後回しが多くなると、少しずつ変化が生じ、日を追うごとにその変化が大きなってしまう。そのようなことは保育という生活の中でいくつもありそうですね。

研修旅行中の水田くんです。写真と報告の内容には何の意味もございません。

プラレールや、積み木の電車も、最初は些細な曲がりではありますが、時間が経つにつれてその曲がりはどんどん大きくなり、やがて元の直線とは違う方向に行ってしまうということがありますね(一周回って戻ってくるということはなしで笑)。

そうならないために早めに起動を修正していくということは保育の中で重要ですね。

また、藤森先生から「本多くんのプールの片付けの指示は的確だね」という言葉がありました。

先日、プールの片付けを行ったのですが、このプールというのがかなり大物で、かつ重量もあり、かつ園内が狭いということもあり、工程をちゃんと踏んでいかないとスムーズにプールの収納ができないのが、当園のプール事情なのです。

ですが、このプール収納に関する工程の指示が本多先生は本当に的確なのです。そして、嫌味がない。これこそ、まさに持って生まれた得意分野なんだと思います。本人は難しいことをやっているという感覚はないと思うのですが、なかなか真似することのできないディレクションなのです。

そう思うと、本当に人には生まれもった得意なことは必ずあるのではないかと思います。そういった自分に向いているもの、楽しいと思えるものを見つけて、とことん楽しんでいく、得意を伸ばしていくのが教育そのものだと思います。

よく藤森先生も言いますが、苦手な部分を伸ばそうとしてところで、得意な人には敵いません。この話は相手と比べるということではなく、だったら、得意なことに時間を割いていった方が、結果として、苦手なこともそれ何り向上するようになるということだと思います。

誰かと比べるのではなく、自分の得意なこと、楽しいと感じることを見つけるとが幸せな人生の一つなのかもしれませんね。

報告者 森口達也

落ち着きは環境構成の蓄積

おはようございます。こんにちは。こんばんは。塾生廣田です。9/4にZOOMにて行われました塾の報告をさせていただきます!

この日は、海外の話から始まりました。というのも私事なのですが、先日初めての海外旅行に行ってきまして、そちらの話を藤森先生に聞いていただきました。

バリとシンガポールに行ったのでそちらの話をしているところで、シンガポールの「マリーナベイ・サンズ」の話題に。

藤森先生は以前に、シンガポールで1000人ほどの前で講演を行ったというお話を伺っていました。その会場が「マリーナベイ・サンズ」の大ホールだったそうです!

私はこの日初めて知ったので驚きが隠せませんでした。笑

その時同行されていた柿崎先生のマーライオン写真もお見せいただきました!

柿崎先生が出しておられるようにも見えますね!

海外話の締めには、カレラ先生の海外旅行で行きたい場所の話に。実際に長期休みが取れたら、香港か上海に行ってみたいと話し、一人旅を計画中とのことでした!一人海外旅行、、尊敬します!

塾頭の山下先生からは、保育コンサルを行っている日南町の園に関するご報告がありました。

環境に関してのお話では、「今ある物からどのように環境を作るか、とにかく工夫して試行錯誤されていた」というお話がありました。

「このおもちゃを置きたいから買いたい」「こんな家具を置きたい」と思ってなんでも購入できるかといえば、そうではないですよね。園の経済状況や方針などもあると思いますし、この課題に頭を抱える保育者の方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

ではどうやって環境を作って行くのか。

購入したいと思った物とまったく同じものは作れないかもしれませんが、目的に沿って似たような物は製作して、手作りの物を置くことができる。そのように工夫して、環境を整えようとしている職員の皆さんを見て、とても刺激になったとのことでした。

そして、改めて物的環境を整えることの重要さに気付いたとも話します。人的環境(保育者の声掛けや関わり)は、人が変わるたびに環境が変わり、不安定なものと表現します。しかし物的環境というのは、壊れたり無くなったりすることがない限り、環境として質が保たれやすい。一度整えたら質が長持ちするという性質をもつというお話しでした。

いわゆる子どもが落ち着いている園というのは、長い間良い環境の好循環、蓄積があるからこその子どもたちの姿なのかもしれません。もちろん物だけではなく、人・空間の環境構成も怠ってはいけませんね。

今回の日南町の園コンサルでは、とにかく自分たちにできることをできる範囲で環境構成しようと取り組む姿勢に大変感銘を受けたとのことでした。

この報告に塾生のコメントとしては、

佐野先生「せいがの環境はシンプルで子どもにもわかりやすい。大変恵まれている環境だと思う。この良い環境で働くことができることにとても感謝している。改めて、遊食寝が分かれている環境の良さを感じる。」

本多先生「長年保育を行ってきて一周回って「環境の重要さ」に戻ってくる気がする。乳児の子どもたちを見ていても強く感じる。」

といった気付きをもっていらっしゃいました。私も今のわらすで、子どもたちが文字通り没頭して遊びこむことができているのは、先生方の環境構成の賜物だなと感じています。まさに環境構成は、保育者の専門性が現れる部分ですね。

話は広がり、以前山下先生がNHKの「すくすく子育て」の取材を受けた際のお話になりました。

大豆生田先生から新宿せいが子ども園を見学園に推薦されたということで、インタビューに入ることが決まったそうです。

取材のテーマとしては、入園を考えている保護者が、どのような視点で保育園の見学をしているか、どのような観点で園を選ぶかを知ろうといったものでした。

山下先生がご案内した保護者の方は「表情」を見ている、とのことでした。遊んでいる日常の「子どもたちの表情」や働いている「職員の表情」に注目していると。表情が明るかったり、子どもたちが満足そうに充実感をもって遊んでいるか、といったところに焦点を当てていたそうです。

この話を聞いて、確かにその通りだと強く感じました。これから入園を考えている園の職員、子どもたちが無表情で、楽しくなさそうに過ごしている園には、預けたいとは思いにくいですよね。少し話は脱線してしまうかもしれませんが、在園の保護者の方に送り迎えでお会いする時、その会った瞬間、たまたま嫌なことがあったところだったり、疲れていたりして表情がなかったら、その顔が、その先生のイメージ、となってしまいかねないなと思います。常にニコニコでいるというのは、難しいと思ってしまうのですが、安心して通える空間を作るためにも、朗らかな表情でいることを心掛けていきたいと思ったお話しでした。

最後に、今日の話を通じて、塾生の邨橋先生からは「環境は、目指す環境、目的がないと考えられないと思う。見守る保育の本質を捉えないといけない。見守る保育を実践しようとして、形ばかり追ってしまっている時もあった。しかし本質を突き詰めていくと、目指しているところ、職員間の総意みたいなのも見えてくる。他の職員に対してのやり方を見ていて、少し自分の考えと違うな…といったことを思った時にも、行きつく先が合っていれば良いよなと思えるようになった。」そういったご感想を持たれたようでした。

私自身も“形”にとらわれがちな時があるので、先生のお話から改めて、環境を考えるうえで『本質を突き詰めること』の大切さに気づかされました。

今回も学びと気づきが多くある内容でした!ここまでご精読いただきありがとうございました。

報告:廣田