9月11日の塾報告を行います!
本日は少し遅れての参加となり、塾長のご自宅に着いた頃には、ほとんどの塾生が食事を終え、映像を見ていました。映像の内容は一度置いておいて・・・食事のメニュー紹介から!!
今日は職員会議と塾が重なっていたので、手軽にできる丼モノにしました。
こちらです・・・
余談ですが、私はサーモンが大の苦手でして・・・。
富山出身なので鱒寿司は大好きなのですが・・・どうも東京のサーモンは・・・。
ですので、本多先生に食べていただきました。ありがとうございます。
あとは即席のお味噌汁です。
さて私が到着した時にはNHKスペシャルで大正新教育運動について見ていました。
中でも塾長が塾生達に見せたかったのは「及川平治」についてかと思います。
彼について詳しくは・・・
さすがですね!同じ名前だけに、しっかりとブログを書かれています。
そんな及川平治氏は当時から「アクティブラーニング」を実践していた先生です。
「アクティブラーニング」おそらく教育関係者ならば一度は耳にしたことがある言葉でしょう。こちらも塾長のブログから(笑)
映像で流れていた及川平治氏の授業方法を紹介させていただきます。
テーマは「熱の伝導」についてです。
及川氏はまず初めてに子ども達に言ったことは
「今からさつまいもを煮て、みんなにご馳走しよう!」
と言い、準備に取り掛かりました。
まず、大きな鍋に水を入れて、カマドに火をつけました。
やがて温度が上がり水が沸騰し始めると、部屋中に湯気がたまってきたときに、及川氏が児童に
「窓を開けて見なさい」
そうした現象から、冷たい空気は暖かい空気のところに入り込む性質があるのを知り、
この現象が、風が起きる性質となります。
そして沸騰したお湯の中に芋を入れて、煮ていきますが、
やがて芋に火が通ったら、かまどの火を消さなければいけません。
また及川氏が児童に
「かまどに蓋をしてみなさい」
児童がカマドに蓋をして、しばらく時間が経過してから蓋をあけると・・・。
火が消えていました。この現象に児童たちは驚きと同時に、
燃焼の原理を知ることになります。
そして、いよいよ芋が煮えて出来上がり上がりました!
「なぜ芋が煮えたのかな?」また児童たちに尋ねました。
沸騰した水から熱が伝わり・・・
その水は火から鍋を通して伝わり・・・
鉄の鍋は火の熱を伝えやすい!!
こうして芋煮から「熱の伝導」を体験から児童たちに教えたのです。
まさに私たち、見守る保育で大切にしていることの一つです。
及川氏はこう言っています。
子ども達の主体性を大切にしている我々と全く同じ視点ですね。
また及川氏は「八大教育運動」という講演会で「教師観の転換」を唱えています。
当時、この教育手法を「動的教育論」と提唱していますが、これを強く主張しています。
この番組を進めるパネリストの人たちのコメントもなかなか面白く、その中でも
「新教育運動の理念は理解できるが、どこまで子どもの主体性?」という疑問が上がっていました。
それに対して明確な答えは出ませんでしたが
「子ども達の水場を用意するのが先生の役割かもしれませんね」
なかなか考えさせられるエンディングでした・・・。
塾長が講演などで言われる「新しい子ども観」
まさに八大教育運動で及川平治が主張したのと同じ視点のような気がします。
かつて、日本の教師達も及川平治のような考え方を目指していたものが、
いつしか変わってしまったことに、映像を見ながら個人的に感じました。
最近の塾長の講演は「これからの保育」という演題が多いです。
AI(人工知能)をはじめとする、科学技術が私たちの想像を超えるほどのスピードで進化していく中で、
どう生き延びていくか?本当にそれが重要な気がしてなりません。
私の二人の息子が社会に出るのは約20年後です。
どんな時代になっても逞しく、生きて欲しいと強く願っています。
(報告者 山下祐)