5月24日の塾〜長崎から熊本〜

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5月24日の塾報告をさせていただきます。

まずは、5月18日に長崎県平戸市で行われた保護者講演会、5月19日〜20日に熊本県菊池市で行われた地域合同研修会の報告を、西村先生より行っていただきました。

18日の保護者講演会は平日の夜だったにも関わらず多くの方の参加があり、評判もよかったそうです。

この日の塾の写真を撮っていなかったので、先日の親子遠足の写真をアップいたします。

その講演会では、藤森先生ももちろん講演されたのですが、もうひと方、渡辺さんという新宿せいが子ども園の元保護者の方も講演されました。

というのも、渡辺さんは新宿せいが子ども園の元保護者であり、保育園を考える親の会の会長さんでもあり、横浜市の保育園選定委員でもあるということで、今回、藤森先生と一緒に保護者講演会をお願いされたそうです。

このあたりの企画は、西村先生らしいですね!

渡辺さんからは、

「いろいろな保育園を見てきて、見守る保育の良さが分かっている」

「みのりこども園の学童を見た時に、せいがと同じようなにおいがした」

という言葉があり、西村先生も大変喜ばれていました。

西村先生から、「渡辺さんの言葉からは、せいが愛が溢れたいた」という言葉もありました。

ぜひ、私もお話を聞いてみたくなりました。

また、みのりこども園の保護者の方に、様々な園にいき、やっとみのりこども園という理想の園に出会えたという方がおられ、講演会を聞いて、「ここ(みのりさん)にきてよかったと確信した。せいが愛と、みのり愛が重なった」ということを言われたそうです。

とても嬉しい言葉ですね。

少し話はそれてしまいますが、日々の生活の中でも、ついつい言葉にするということが恥ずかしかったり、言わなくても分かっているだろうと思い、具体的に言葉にしないということも多々あるのではないでしょうか。

私はこのような話を聞いて、そして、報告を書きながら、やはり「言葉にする」ことの大切さを改めて感じさせられました。なるべく、感謝の気持ちなんかは恥ずかしがらずに言葉にしていきたいなと思います。

さて、話は、西村先生のご実家であるお寺で実践している「3つの整う」の紹介がありました。

その3つとは、

サウナで体を整える

座禅で心を整える

腸活で腸を整える

ということのようです!

それぞれ、サウナは西村先生、

座禅はお父様

腸はお母様が担当され、

これらがお寺で体験できるようにしていきたいと計画されているようです。

とてもおもしろそうな体験ですね。

少し話は変わりますが、先日、わたしの大好きな養老孟司先生の本を読んでいた時に、このような言葉がありました。

『人生の意味なんて「わからない」ほうがいいので、わからないと気がすまないというのは、気がすまないだけのことで、それなら気を散らせばいい。私は気を散らすために、虫捕りをはじめとして、いろいろなことをする。』

読み始めて、しょっぱなからこの言葉にやられてしまいました。

私はいろいろとぐずぐず悩むタイプなので、気を散らす方法をもっと見つけたいと思います。

そんな話を西村先生にしたら、「まさに禅の考え方かもね」という話になり、なるほど!となった次第です。

話がそれてしまいました!

また、こぼれ話ですが、藤森先生と、渡辺さんの長崎行きの飛行機ですが、同じ時間の飛行機をそれぞれが予約されていたそうで、座席は完全に藤森先生と、渡辺さんがご自身で決められたそうです。ですので、互いにどこに座るか知る由もなかったのですが、なんと、お二人とも偶然に隣同士になったそうです!

そんなことってあるんですね!

なので、長崎空港に着く頃にはしっかり打ち合わせは完了していたそうです。

さて、次の日は熊本県の菊池市において、地域の3園さんが主催する研修会が開催されました。

藤森先生の話の中で、「見守る」の基本である、「見ること」、「守ること」はどういうことなのかという話があったそうです。

このことですが、私自身、改めてしっかりもう一度自分の中で頭に入れておきたいことだなと思いました。

そして、頭に入れるだけではなく、言葉にしたり、何かを伝える時には、改めてこの見守るの意味を口にしていきたいと思います。

ついつい、当たり前すぎて忘れてしまっていた部分ですが、やはり見るとは、守るとは、ということが何よりも大切な部分であり、そのことが、まさに「子どもの最善の利益」を実現することですね。

このことをもっとしっかり理解したくなりましたし、しっかり言葉にしていきたいなと思いました。

今週も、とてもありがたい時間でした。

報告者 森口達也

臥竜塾と見龍塾 保育を語る3

会場のセッティングが終わり、

一人ずつ、担当された内容について、見龍塾の園長先生方と臥竜塾生とで意見交換が行われました。

この日は九州に猛烈な台風が迫ってきているということで、zoomによる参加は人数を限定して行われました。

パワーポイントによるプレゼンや、動画や写真を用いた内容など、全てのプログラムを終え、最後は塾長による講演です。

今回初めてのzoomでの取り組みの中で、より見易くなるようにと、講演者以外は自身のカメラを切って、講演者だけが映るように配慮をして行いました。

塾長も最初は、その中で話をしていたのですが、

少しずつ、参加者の方々の様子がわかる設定に、画面が切り替わっていきました

塾頭による配慮で、それはまるで桜の花が少しずつ花開いていくように、やがて全ての画面が切り替わった時には満開の様相でした。

会場を同じくする講演とは異なりますが、それに近いような臨場感を感じたように思えたのは、僕だけだったでしょうか。

新しい生活様式を、と謳われる中で様々な取り組みがなされています。その中で生まれる新しい感動に立ち会える喜びを感じることのできた1日となりました。

(報告 加藤)

健康な心と体3

先ずは足湯

案内されたエレベーターから出ると、そこには足湯が。「人が集まる場所にしたい」という光明保育園理事長先生のお考えのもと、訪れた2日前に完成された足湯で、塾長にぜひ入ってもらいたいと待って下さっていました。靴を脱いで、靴下は脱がないで、その代わりにビニール袋を靴下の上から履いて入湯。温かなお湯加減に、思わず会話も弾みます。

お弁当をいただき、研修が始まりました。

今回は見守る保育 Fujimori Methodについての基本的な内容でした。

印象的だった内容をいくつか挙げていきます。

  • 塾長教員時代のプリンの話

給食の時間、余ったプリンが3つ→①早い者勝ち②ジャンケン③手をつけないで返す→そのどれでもない「全て先生(塾長)が食べる」という答えを出し、実際に食べた→生徒たちに走った衝撃

「子どもたちはある意味ではどんな先生なのかを試していた」そこから生徒に慕われる毎日が始まるわけなのですが、塾長は「子どもに迎合しない大人」「フレンドリーでありながら、子どもは大人を尊敬したい」子どもの持つそういう気持ちを叶えたからではないかと考えます。見守る保育 Fujimori Methodの実践者としての基本姿勢のようにも感じられます。

  • 塾長教員時代、算数における割合の授業の話

「今日は算数の授業はやめて腕相撲大会をしよう」→それぞれの子どもたちが何勝何敗としながら大会が進んでいきます→途中で、誰が一番強いのか、という話に→ただ、試合をした回数はまちまち。どうすればいいのか→野球の好きな子から「打率」というキーワードが→皆で「勝率」について考えることに

子どもたちの興味を存分に引き出しながら、割合の授業へと導きます。体験型の授業です。

  • 会話、話し合うことについて

あなたのクレヨンと私のクレヨンを交換して下さい→手元には1本のクレヨン→「秋と言えば」を頭の中で想像して下さい→あなたの「秋と言えば」を教えて下さい→「私の秋と言えば」と「あなたの秋と言えば」→頭の中には「2つ」の秋と言えば

会話とは、話し合いとは「より豊かになる」ということであり、「ディベートは相手のクレヨンを折ってしまう」と塾長。遠足で「海に行きたい人、山に行きたい人」の話と重なる部分があるように思えます。多人数で生活をする中で、多様性や様々な価値観はそこにあるべきで、それらは尊重されるべきものではあります。ただ、例えば何か物事を決定する、遠足で海に行きたい、山に行きたい、と意見が分かれた際に、一つに決めなければならない場面が生まれます。大切なことは皆でそこに妥協点を設け、最適解をいかに出していくかということ。海に行きたい人の理由が「水に親しみたい」というものであれば、「湖のある山に行く」、という選択肢が生まれる、そういう最適解を出していくことがこれから求められる力ではないか、と塾長は話されていました。

初めて出張に同行させていただきましたが、何よりも驚いたことが二つ。塾長はパソコンに殆ど触れることなく普段と変わらない様子で講演へ向かわれる、ということと、講演中水分を殆ど摂らない、ということです。講演におけるPowerPointの位置付けを、塾長の講演を見て改めて考え直そうと思いました。そして、本番前も本番中も、喉の乾きがないよう摂っていた水分についても、その頻度はイコール腹の据わり具合を表していたのではないか、と思いそれについてもとても考えさせれるものがありました。そして、講演中のPowerPointも、塾長は手元のリモコンで操作され、助手の方々がパソコンを操作していた時の話を聞いていただけに、改めて助手の方々の偉大さがわかる思いがしました。

次回は、リーダー層の職員の方々を対象にした研修が行われるということで、こちらもとても興味深く思います。

体に栄養、脳に知識、そして心に徳。日々の学びを重ねながら、健康な心と体を追求していきたいと思います。

(報告 加藤)