生まれながら有能

2月21日(水)の塾報告

2月21日(水)の塾報告になります。

はじめに、保育方法の話になりました。

皆さんは保育をする上で、

「子どもは何もできないから教えてあげないといけないと考えるか」、

それとも「子どもは生まれながらにして育つ力を持っているからそれを引き出すのか」

どちらの考えをお持ちでしょうか?

藤森先生は子どもは赤ちゃんから有能な存在であると考え、だからこそ、その力を引き出せるような環境が大切だと仰っています。

私自身も保育者として子どもたちと接していると、子どもの持つ力に驚かされます。

それは他人を気遣う様子があったり、0歳から危険なことを察知したり、試行錯誤しながらおもちゃを遊んだり・・・

子どもの有能さには驚かされます。

特に遊びに対しては意欲の塊だと感じるほどです。

遊んでいる友だちの様子を見て、「やってみたい!」とすぐに他の子どもも真似をして遊んでいます。

保育者が手取り足取り教えなくても、子どもは学ぶ力を持っています。

だからこそ、その力を十分に引き出し意欲的に学べる環境作りが求めらるのでしょうね。

 続いて、北欧が日本の保育や道徳に着目しているという話になりました。。

藤森先生は、「日本は昔から国土が狭いため、生活していくためにはより工夫が求められる。みんなが生活しやすいようにするのが躾。

玩具もみんなが物を使いやすいようにするのが躾。ルールを教えるのではなく、お互いを思いやるからこそ躾が必要。」と仰いました。

また、片付けに関しても、「ルールとして片付けるのではなく、次の人が使いやすいように片付ける、こには相手を思いやる気持ちが必要」と仰いました。

みんなが自由に遊べるためにルールがあります。そそこに秩序がなく、みんなが好き勝手やっていたら社会は崩壊してしまいますね。それは主体性ではありません。以前、朝の会や帰りの会について藤森先生は「周りがうるさかったら、静かにする時間だよと言える子どもに育てていかないといけない」と仰っていました。

ルールを教えることも大切ですが、子どもの心を育み、見守っても大丈夫な子どもに育てられる保育者でありたいです。

最後に2月17日に新宿せいが子ども園の保護者と、卒園家庭からなる「落四小学校区域の学童クラブを考える会」が開いた「子どもが幸せに生きていくヒントを見つけよう」という会の話になりました。

その会に参加した小松崎先生は、子育てをしている保護者の方が今後の教育についてのあり方を話しているのが印象的だったそうです。

世界では乳幼児期は8歳までと言われているそうで経験カリキュラムを重視しているそうです。

日本は小学校との連携接続に課題があるといわれていますが、乳幼児期は8歳までと考えると、小学校から急に座学になることは発達的に難しいことしていることになります。脳の臨界期も8歳と言われていたり、また、小学校の生活科も3年生から理科と社会に分かれていくことも8歳という境目が関係しているのではないかと塾で盛り上がりました。

小学校との接続にはまだまだ課題がありますが、小学校の先生が子ども園に子どもの様子を実際に見に来てくださったりと、小学校側の歩み寄りを感じたりと変化を感じます。子どもを中心に、子どもにとって何が一番良いことなのか、みんなで考えていきたいですね。

(報告者 佐野)


2月14日の塾報告

你好! 小林です。ついこの前までお正月だったような気がしますが
もう2月も半ばを過ぎているとは驚きです。
今日は2月14日にありました塾の様子について報告させていただきます。

この日はご飯を炊いて焼き鳥をおかずにして食事をしました。
健啖家揃いの塾生はそれに加え、コンビニで買ったゆで卵やenのお弁当などをそれぞれ用意して食べていました。
また廣田先生が富山へご旅行にいっていたとのことで「黒作り」というイカ墨を混ぜた塩辛も一緒にいただきました(好吃!)

夕飯の後はコーヒーを飲みながら様々なことをテーマにお話をしました。
その中で私が最も印象的だったのでは「子ども同士のいさかい時における保育者の対応」についてのお話です。

このテーマは「かしてって言おうね問題」がきっかけとなりました。
未満児クラスにおいては、他児の持っている玩具を無言で取ろうとする子どもの姿が多く見られます。ほとんどの場合、取られそうになった子どもは、そうはさせじと抵抗して玩具の取り合いとなります。このような時、保育者はどのような働き掛けを子どもにすべきなのでしょうか。
当然、その子どもの発達や日頃の様子などから対応は変わるものと思います。が、「かしてって言おうね」という言葉掛けをすることは少なくないのではないかと推察します。実際私もそういう言葉を掛けてしまうことが多いです。

藤森先生はそのことに疑問を呈せれています。お話を要約させていただきますと下記になります。

「玩具を取ろうとする子どもに『かして』と言うように保育者が言葉掛けするということは、取られそうになっている子どもに玩具を貸すよう促すことになるのではないか。「かして」と言われた子は貸さなければならないのか。楽しんで遊んでいたのに貸さなければならなくなるその子は可哀想である。玩具を取ろうとしている子に対しては『今使えなくて残念だね。じゃあ他の玩具で遊ぼうか』などの言葉を掛けて他の玩具や遊びに誘った方がいい」

他児の持っている玩具を使いたい場合、その玩具に執着して無理やり取ろうとしたり泣いたりする子どもの姿はよく見られます。その後も中々気持ちを切り替えられずに泣き続けることもあります。もし保育者の言葉によって気が逸らさせ別の玩具で遊び込むことができれば、より安定した心持ちで豊かに活動ができるのではないかと考えます。またそういったことは、気持ちを切り替えたり立て直したりする経験につながるのではないかと思いました。
もちろん先程述べた通り子どもたちの発達やその日々の様子によって、その対応はケースバイケースであるかと思います。0歳児・1歳児クラスの子どもたちではなく、2歳児クラスの高月齢児であれば、「一緒に遊んだらどう?」といった保育者の言葉掛けによって協同して遊べる可能性はあるのではないかと考えます。

さらに3歳以上児であればまた違ったアプローチがあるものと思います。以上児のぶつかり合いに対する保育者の対応についても藤森先生は以下のようなことを仰いました(以下は筆者の要約)
「以上児同士でぶつかり合いがあった際、保育者は『どうして喧嘩になったの?』といった声掛けをすることが多い。なぜそういったことを聞くのかといえば、どちらが悪いかを決めようとしているからではないか。保育者はどちらかに謝らせて終わりにさせたいという気持ちがあって、そういう問い掛けをするのではないか。だがそんなに単純なものではない」

そういった話の流れで話題に上がったものが「ピーステーブル」です。
ピーステーブルの説明につきましては藤森先生のご著書「MIMAMORU 見守る保育」(株式会社Gakken 2010 )から下記に引用させていただきます。

今、3・4・5歳児の保育室には、子どもたちがよく使うコーナーがあります。それは、「ピーステーブル」と呼ばれる机といすが置いてある場所です。 集団生活には、みんなで力を合わせるというよさがある半面、必ず意見のぶつかり合いがあります。そんなとき、この場所を使うのです。そこには、子どもの字でこう書かれています。「じぶんの かんがえを きちんと いおう」「ひとの はなしを きちんと きこう」
人と意見がぶつかったとき、瞬間的にはカーッとしても、時間を置けばずいぶんと収まってくる ものです。その時間をつくるのがこの場所です。
ここへは、当事者同士が自ら行って、話し合うこともありますし、仲裁しようとする子どもがそ の場へ連れていくこともあります。また、3歳児のケンカなど、まだ自分で解決できない子どもたちを、5歳児が連れていき、書かれてある事柄を読んで聞かせて、解決する手順を教えていることもあります。
同じいすがテーブルをはさんで向かい合わせに なっていますから、同じ姿勢、同じ立場で意見を いい合えます。片方が立っているとか、片方が物を持っているというような状況では対等になりませんし、年齢差を感じてしまうこともあります。
(52P)

またこの日ピーステーブルについて藤森先生からは下記の趣旨の解説をいただきました(以下、小林による要約)

「喧嘩して仲直りする場所であると同時に、自分とは異なる考え方を知りそれを認める場であり、それが民主主義の基本である」

「基本的には子どもだけで解決してく場である。だが当事者同士で解決できず、仲裁する子が介入してもダメな場合は、保育者が声を掛けることもある。その時は『先生が手伝うことある?』と聞く。すると多くの場合、子どもたちは『大丈夫だから向こうへ行ってて!』と反応することが多い。それは自分たちで解決するという宣言となり、解決するきっかけとなる」

「ピーステーブルは仲直りの意味だけでなく、心の平和という意味もある。ゾーンで特に何もしたくない子がぼーっとして座って過ごす場でもある」

子ども同士のぶつかり合いが起こった際、保育者はどのように対応すればいいか。子どもの様子やいさかいの状況は様々であり、答えは一つではない分難しい問題かと思います。未満児の保育においては「かしてって言おうね」という言葉を、あまり考えなく口にしている面があったと省みます。一人ひとりの子どもの気持ちに寄り添い、真心を持って丁寧に接していかなければならないと改めて思いました。以上児クラスにおいてはピーステーブルという環境を利用しながら、子どもたちの持っている力を信じて見守っていくことが肝要なのだと感じました。

報告は以上となります!
再見!
報告者 小林

新年一発目!

みなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします!

1月17日に今年最初の塾を行いました。塾長が鹿児島へ出張中だったこともあり今回はZOOMでの開催でした。

最初の話題は廣田君が群馬県みなかみ町のスキー場にある託児所で保育をしてきた話からでした。今年から見守る保育の導入を考えつつということで、現在新宿せいがにいる方の紹介ということで行ってきたそうです。

1日目は、利用者が2人と少ない状況ということもあり、子どもたちとの距離が遠くても近くても不安に感じている様子だったということでした。というのもスキー場利用の方の託児所で、子どもたちにとっては知らない場所で知らない人と過ごすというのは不安しかない中での保育だったので、接する距離感が難しかった1日目だったそうです。

2日目は午前が1名、午後が6名の利用ということでした。午前中の子はなかなか部屋にも入れず、玄関で大泣きし、外に散歩しに行くなど色々としてみたのですが、利用していた2時間半をほとんど泣いて過ごしていた感じだったそうです。午後は人数が増え、年長さんのような子もいたので、一人でも遊び込めるし何より他の子との関わりがあり一緒に遊んでいたので俯瞰して見れたそうです。

3日目の午前は2人の利用でそのうちの一人が前日に大泣きしていた子だったのでどうなることかと思っていたそうですが、徐々に慣れて行く様子があり帰る頃には笑顔で過ごしていたそうです。午後は10人ととても多かったのですが、年長さんもいたことで年下の子の面倒は見てくれるし、遊び込めるし廣田君がほとんど関わらなくても平気で、関わったのは寝かしつけの時だけということでした。

年長さんやある程度人数がいることで関わりが生まれたり、子どもの適応能力すごさを感じたとの感想でした。

また塾長からは、こういったところでも見守る保育というものを全面的に押し出していけたらいいよねというコメントでした。

ある程度ZOOMに参加してきたこともあり、気になっていたゲストの紹介がありました。鹿児島県から塾長はZOOM参加していたので、同じ画面に松元君ともう一方が映っていました。鹿児島県の研修で一緒に参加していたということで今回は、じげんじ保育園の宮原先生がゲスト参加してくれました。

次の話題ではおめでたい話でした。長崎の西村君に第一子が誕生したということで、塾長から心境の変化を聞かれた西村君は「まだ帰ってきていないので、心境の変化はまだないけど、今は安心した気持ちが強いですね」とのことでした。塾長から「男は子どもが生まれた当初は我が子の実感がないから、最初は父親に顔が似ると言われているそう」とのコメントがありました。

確かに私にも子どもが生まれた時、コロナ禍だったこともあり、立ち合いもできなければ、退院するまで会えなかったので、本当に実感がなかったです。いろんな人に見てもらった時には私に似ているという声が多く、今ではどっちにも似てきたと言われてきたので、納得してしまいました。

なにはともあれ西村君からは奥さんが妊娠したという話は塾長含めみんな知らなかったので本当に驚きで嬉しいサプライズでした。

次の話題は、小松崎君の園で設置している「ご意見・ご相談BOX」についてでした。そのBOXの中に「お迎え時に子どもが駐車場で走り回っているので危ないと思います」との意見があったそうです。それに対して小松崎君は見守る保育というものも理解して欲しかったので「当園で目指している保育は地域で子どもを見守っていく保育です。保育園で保育者が見るだけではなく、目の前の子は保育園の大切な子どもではなく、地域の大切な一人です。共同保育という考えから、みんなで一緒に見ていきましょう」というコメント書いたとのことでした。他の塾生からも自分の子どもだけではなく、そういう考えって大切だよねと話しました。

他にも地域で迷惑だったことを園の保護者だからといって役所に伝えそれを園から伝えてくれと言われても誰が当事者なのかわからないので注意の仕方が難しいよね。なんていう話もありました。

考えてみれば、昔に比べて子どもにも大人にも地域で注意し合うっていうのは希薄になっていっているように感じますね。お祭りや、地域行事が減っていっているので地域のコミュニティーが薄れているのも原因なのかなと感じました。そんな中でも新宿せいがの遠足は毎年地域を巡るというのは、そのコミュニケーションを維持し広げるというのは素晴らしいことだと改めて感じました。

最後は、元日に石川県を震源とした地震の中、金沢の実家に帰っていた川辺君の話題でした。やはり地震は凄かったようで、園の方も物が倒れたりと大変だったそうです。何より元日だったのでスーパーなど開いていなかったのでみんなコンビニで水を買いあさるという状況ということでした。川辺君がコンビニへ行った時にコンビニをハシゴし2Lの水を何本も抱えている兄弟におじさんが「お前らー!」と声を上げているのを見て何とも言えない切なさを感じたとのことでした。いつまたどこで起こるかわからないので水の備えは大切です。とのことでした。

そういったことも考えれば地域とのつながりや関係というのは、ますます大切なものになってくるなと感じた今回の塾でした。   (報告者 柿崎)

一年の振り返り・・・

1年間の振り返り・・・

今年最後の塾では、みんなから一年の振り返りを話してもらいましたので、そちらを紹介させていただきます。

廣田先生

7月に臥竜塾に入りましたが、入る前はみなさんと距離があり、思うように話せませんでしたが、塾のおかげで距離が縮まったことが嬉しかったです。昨年までは塾セミナーなど申し込む側でしたので、憧れの場に一緒に入れることが嬉しいです!!

そしてzoomでの外部塾生の先生方の話がとても勉強になりました。

また保育では、もっとチーム内で共有して、楽しく保育をしていきたいです。

太田先生

去年から今年はクラス担任を持ち上げることで、子どもの育ちをしっかり見ることができました。低月齢の子が話せるようになったり、自分のことを名前で呼べるようになったり、喜びを感じることができました。その中で、自分がどれだけ子ども同士の関わりを見守れるのか?手を出すタイミングが難しかったです・・・。

来年は厄年なので、体調に気をつけていきたいです。

伊藤先生

昨年も楽しかった!!

今年も楽しかった!!!です。

今年が3歳児クラスの担任として、一緒に組んだベテランの先生が自分に全てを任せてくれたので、とても楽しめました。

その分、責任感を感じましたが、それも楽しみ、充実した1年でした。

中村先生

自分の中で「経験」と「責任」を体験した1年でした。

園長先生に「年中組を担任してみない?」と言われてから1年が経過し、

子どもたちを、より深く見ていかないといけないので、そういう部分で「経験」「責任」を今まで以上に感じました。

来年は年長組の担任になるので、今年の経験を活かしていきたいです!

本多先生

とにかく「楽しかった!!」

今年は1月1日に銀歯が抜けてスタートしましたw

1歳児クラスの担任として、子どもたちのことを考えて「環境」の部分に特化して保育してきました。

チームのみんなが、ついてきてくれたことに感謝です!そのお陰で、1年通して環境を作ることを継続できたと思います。

また年数を重ねるごとに、見える景色が変わっていくので、自分ができることを少しずつ増やしていきたいです!

小林先生

1歳児クラスの担任として、てんてこ舞いでした・・・

昨年は0歳児クラスの担任だったので、子どもたちの発達を連続して見ることができ、

少し、見える景色が変わった気がしますので、来年はもっと視野を広げて、もっと貢献できる立場でありたいです。

藤森先生と出張に行かせていただたり、塾セミナーでアウトプットする経験をさせていただき、もっと勉強して、深めていきたいです!

柿崎先生

月1での食育活動を通して、子どもたちが食材を混ぜることが楽しいということに気づきました。来年は他にも子どもが楽しむ経験をもっとさせてあげたいです。

私も厄年なので、体調に気をつけていきたいです・・・

森口先生

藤森メソッド、そして先生の考えを残していくこと、継承していくこと、伝えていくことを改めてしっかりやっていきたいと思うし、それにやりがいを感じる一年でした。

そのためには先生の教え、考えを丁寧に実践していくことを忘れてはいけないと思いを強くしました。

特に今年は保育技術ではなく、人としてどう子どもと関わるのか、職員と関わるのかということを考えることが多く、そこに藤森メソッドの奥深さがあるということを感じた年だったと思います。

日々の仕事の中で、我や欲をなるべく出さずに、他者といかに丁寧に関わるかということを今後も大切にしたいと思う一年でした。

あ、あと、最近、質疑応答を先生と一緒にやらせてもらうことが多く、終わった後に「私と森口くん、2人で質問にこたえるとちょうどよくなるね」言われたのを嬉しかったことですねww

佐野先生

今年は2年目ということで、少しは余裕が出て、全体を見ることができました。

ただ、もう少し工夫をしながら保育をできたら良かったと思います。

佐野木工として色々な取り組みをさせて頂きましたが、来年もチャレンジして、面白い環境作りをし、佐野木工を深めていきたいです。

山下

もっと「頑張る!!」です。

なんだかんだ、立場的にベテランになり、そうは言っても後輩は自分に気を遣ってくれるようになります。

そこに甘えるのではなく、積極的に自分から動き、お見本になる!

というのを心がけた1年でしたが・・・まだまだ足りないなぁと実感しています。

西村先生

スマホの写真を見て振り返っていました・・・

ちょうど1月にお寺の儀式があり、お坊さんとしての位が上がったことで、できることが増えました。

園長が少しづつ、身を引いているのを感じ、いずれ自分が園長になったときに、職員をどうマネジメントするか?というのを考えるようになりました。

そして藤森メソッドを「広め」「引き継ぎ」「守り」長崎から新たな風を吹き起こしていきたいです!

邨橋先生

外部塾生のみんなが、地元に戻り、頑張っている姿を見て、焦った1年でした・・・。

時々、藤森先生とお会いし、話すことで、栄養補給になりましたw

「園長は新しいことを職員に伝える役割」と藤森先生から教わりましたが、全てを伝えることで、現場の先生たちを信用できていなかったと思います・・・もっと現場の先生たちと一緒に楽しめるようにしていきたいです!!

川邊先生

今は千代田せいがで働いていますが、新宿せいがで保育士としてスタートして、そこで皆さんと出会えたことが本当に嬉しかったです!!

今年は見守る保育をしっかり落とし込むため、相手に伝えるため、

もっと指針、教育要領など勉強しないといけないな・・・と感じた一年でした。

高橋先生

私ともう一人の先生、二人で3歳児クラスの担任をしていますが、組んだお陰で自分の保育を振り返る機会になりました。それは、新宿せいがで保育士として働いていた時に、3、4、5歳児クラスの先生方の言動がようやく理解することができたからだと思います。

そのせいか、今年はとても保育が楽しかった1年でした!!

限られた時間の中で、現場のみなさんに見守る保育をどう伝えたら良いか?難しい中でも、自分自身で成長を感じられた1年でした。

藤森先生

「自分よりみんなが評価される」

自分が評価されるのは簡単なことだけど、

自分に関係する人が評価され、褒められるようになっていかないと、

歳をとる意味がないです。

見学にきた人が「目から鱗」と言われる人がいるけど、実践し気づいたら、

自分の園も同じ評価をされるようになることが「メソッドとなる」と気づきました。

日本の保育を変えるために、メソッドを作り上げる・・・。

と皆様から言葉をいただきました。

ありがとうございました。

「我を省みる」

新宿せいが子ども園の「せいが」の意味です。

ご存知の方も多いと思いますが、ぜひこの年末、ゆっくり過ごしながら、振り返って見るのも良いかもしれません。

良いお年をお過ごしください。

(報告者 山下祐)

12月6日の塾報告

おはようございます。こんにちは。こんばんは。12/6の塾報告を致します、廣田です。

12月に入り、つんとする寒さと共に、クリスマスや年末などに向けて、ワクワクする気持ちでいっぱいですね。

そんな12月の始め、新宿せいが子ども園では、“成長展~言葉と表現の育ち~”という行事がありました。副題の通り、子どもたちの言葉や表現の育ちを保護者に見てもらう行事です。今年は近くの小学校の体育館をお借りして、成長展を行いました。

藤森先生のお話しの中にも、成長展についての話が上がりました。全クラスの演目の終わりに、幼児クラスの子どもたちによる、合唱が行われます。その際、年長の子どもたちは、3歳児クラスの子どもたちの手を握って入場します。歌をうたう時には、年長の子どもたちが3歳児の子どもたちの肩に手を置いて歌います。その理由として、3歳児クラスの子どもたちは初めての合唱で、不安感を持っていたり、わからなかったりする。だから年長の子どもたちが側にいることで、3歳児の子どもたちは安心して参加できる、という話がありました。

さて、本題に入りまして、この日の塾はZOOMで行われました。

ZOOM画面です(参加塾生が全員映っておらず申し訳ありません…。)

話はまず、「母子関係の深まり」についての話で盛り上がりました。先ほどの年長さんと3歳児クラスの子どもたちの話にも繋がりますが、子どもを助けるのは、必ずしも大人ではない、という話がありました。対大人ではなく、子どもが子どもを助ける、フォローするということが望ましいといいます。

母子関係が多い子は発達が遅れていくという話もあり、核家族化や一人っ子、少子化、公園の減少など、子ども同士で関わる機会がどんどん減ってしまっているのが現代の課題と話します。人々に猛威を振るったコロナウイルスも影響があり、人との非接触がさらに進行してしまいました。家族の中でも、お父さん、お母さんのみならず、祖父、祖母、曾祖父、曾祖母、兄、弟、姉、妹、地域の人など、昔はたくさんの人と関わる環境が自然とできていました。それが当たり前でなくなった今、保育者の専門性はさらに高まっていかねばならないと痛感します。藤森先生のお話の中にも、「大人が何でもやってあげるのではなく、子ども同士の関わりを促すような専門性を高めてほしい」といった話がありました。「やってあげよう」という気持ちが強く、抱っこばかりしてしまう。そうなると子どもはハイハイしたり、歩いたりする必要性を感じなくなってしまいます。「子どもの発達を妨げることになる」という話も出てきましたが、常に日々の保育を振り返る癖をつけたいと、考えさせられる議題でした。

話は「ピーステーブル」の話に移行していきます。ピーステーブルの元になった物は、アメリカの“ハイスコープ”という物で、そこは、“喧嘩する場所”のようです。「ケンカテーブルと聞いたことがあり、そこからピーステーブルを考えた」という話でした。しかし、ただ喧嘩をする場所だけでなく、「仲良くする場所でもいいのでは?」という考えから、今のピーステーブルの形ができたようです。何もしない権利を保障するために、“ぼーっとしてもいい場所”として、環境を用意しています。外が眺められるような場所に設置されているのも、心の平和を促すための工夫の一つのようです。

新宿せいが子ども園のピーステーブルです。

 シンガポールでは、スクイーズやドロップモーションのようなものも。ピーステーブルに用意されているとのことでした。ドイツでは、あるものにパンチをして気を収めるという物のようでしたが、藤森先生は言葉で言い合ってすっきりできることを大切にしたとのことです。「ケンカはいいことだけど、暴力はやはりよくない。力がある人が勝つというのはおかしいよね」という話がありましたが、まさにピーステーブルの根源を考える、とても貴重な時間でした。

そして、話題は2月に長崎県で行われる、第3回GT全国大会の話になりました。とてもワクワクする話がたくさん上がりましたが、まだ内容は伏せておきたいと思います。参加される先生方、参加はできないが、人づてに様子を聞く方、ぜひお楽しみに!私も期待感を胸に、当日を心待ちにしたいと思います。

 他にもワクワクする話が上がり、その一つに“ギビングツリーのHPが新しくなる”という話がありました。わかりやすく、見やすく、誰にでも伝わるようにという思いの元、HPの改善が進んでいるそうです。新しいHPは、現在のところ来年度以降に導入予定です。こちらも楽しみで仕方がありません。

 今回の塾でも、考えさせられる、ワクワクするようなお話が多く上がりました!また、日々の保育に生かすことができるようにしていきたいと思います。

 それでは12/6の塾報告を終わりにします!次回もお楽しみに。

(報告者:廣田)

目白を知ろう!

11月22日の塾報告をさせてもらいます。
この日は我らが佐野木工先生の塾セミナーの日でもありました。

成し遂げた佐野木工先生

感想を聞いてみました。
「普段子どもたちを見るときは全体を見て保育することが多かったのですが、今回この発表をするにあたって、子どもの姿を意識して動画を撮ったりことがなかったので動画を撮ってみて意外と面白い関わりをしてるんだなぁと思いますし、こうやって楽しく遊んでいればその中に関わりって生まれてくるんだなーって思いました。」

森口氏からは
「まさに塾セミナーという感じでしたね」
という一言もいただきました。

実際に聞いていた私も実践からこういった発表を作ってもらえると現場はとても共感と共にこうすればいいのか!や、なるほど真似してみよう!という気になり聞いている、見ているだけでやる気が出てくる次第です。

さらにはそれらの発表を元に藤森先生からのお話も加えてありますのでなんとも贅沢な時間が設けられ、非常に有意義な時間になりました!

この発表は録画していますのでいずれ配信という形で皆様にもお伝えできると思いますので楽しみにしていてください。

さてその後の塾はと言いますと…

あ?

こういった形でご飯を食べながらなんとみんなで
「ブラタモリ」見ました!
地域は目白!我々新宿せいが子ども園がある場所は高田馬場の下落合という場所なので目白は隣駅で非常に近く、歩いて数分ですのでとても馴染みのある場所となります。
あーここは!という場面もちらほらあり、その土地がこんな理由でこうなってるんだ!という知識も豊富に蓄えることができました。これはとてもいい機会であり、我々子ども園の親子遠足は「地域を知ろう」というのがテーマでもありますので良い学びにまりました。いつかまた目白周辺の遠足があった場合は参考になりそうです!

最近森口氏は筋トレにハマっており、胸の下あたりにくびれができてきてみんなに披露してくれました。画像があるのですが自粛させていただきます。

久しぶりの参加ができてやはり現場での参加は楽しいと実感しています。
報告者 本多悠里

11月8日 個性を認めよう!

11月8日の塾報告をします。

 塾報告が遅くなり申し訳ありません。

 新宿せいが子ども園の4階の床が新しく張り替えられました。エレベーター付近からスリッパを脱ぎ上がっていただくようになりました。これは藤森先生がこれからの新しい学校のように床に座って研修ができるようにと考えたそうです。多様な学び方ができるように、これまでの学校のように机と椅子に座って学ぶスタイルから変わっていかなくてはいけないですよね。

 さて、塾では「成長展〜言葉と表現の育ち〜(お楽しみ会)」の話になりました。

今年度の年間テーマが「STEMを楽しもう」にちなみ、5歳児クラスは「エジソン」をします。エジソンは探究心が強すぎるあまり、周囲を困らせてしまっていましたが、エジソンの親は研究に没頭できる環境をエジソンに与えました。

そして、エジソンは周囲の理解を得て、さまざまな大発明をしていくという話です。

 もし現代にエジソンが保育園にいたら、迷惑がかかる子、手がかかる子というレッテルを貼られているかもしれません。しかし、周囲の人がそれを個性として認めることで、力を発揮するのでしょうね。

 11月の臥竜塾セミナーで私が佐野木工として「ゾーン保育の環境」の話をさせていただきました。藤森先生は保育理念として「共生と貢献」では、人に迷惑をかけない人はいない、他者を受け入れて生きていく、そして、一人ひとりが持っているもの、能力や得意なことは他者のために使い貢献することが大切だとおっしゃっています。

345歳になると、自分の好きなことや得意なことがわかってきてゾーンという環境の中で個性を発揮しています。そこでお互いに教え教わりながら成長しています。きっと子どもたちは”誰かのために”とは考えていないと思うのですが、これは「共生と貢献」の姿を体現しているのではないでしょうか。私もセミナーを発表を通して、自分の実践を振り返えることができました。今後も自分の好きなこと、木工で新宿せいが子ども園に貢献したいですし、自分の苦手な部分は無理をせず周囲に頼っていけたらと思います。そして、「ありがとう」という言葉を大切にしていきたいです。

 この後も、成長展の話が続きます。予行練習が近いということもあり、話のストーリーや子どもの役作りの話になりました。藤森先生は「予行練習が同じだとつまらない、工夫が大事」だとおっしゃっています。確かに、練習ばかりだと子どももあきてしまいますし、やはり表現を楽しむことが重要ですので、工夫は大切ですね。以前、合唱ではイントロクイズをしてから歌ったり、合唱の曲を教えずにいろいろな曲を本番まで歌い、当日の楽しみにさせ、当日は子どもが一番好きな歌をうたうこともあったそうです。

 子どもたちがあきないように工夫することも環境作りでは大切ですね。ついつい保育をしている際に、目の前のことに集中しすぎてしまい、余裕をなくしてしまうことが多いのですが、塾で団欒をするように話をしていると、いろいろなアイデアが生まれますし、「明日こんなことやってみよう!」と意欲にもつながります。難しく考えるのではなく、さまざまな切り口から保育をしていきたいですね。改めて仲間のよさを知った塾となりました。

(報告者:佐野)

10月18日の塾で話したことについて

グーテンターク皆様、塾生の小林です。

秋ですね。すっかり過ごしやすい季節となりました。

私は高校の頃はワンダーフォーゲル部に所属していて、10代後半から20代の終わりまではよく山に登っていました。ですのでこの季節になると山に行って紅葉を見たいなぁと思うのですが、なかなか腰が重く行動に移すことはありません。上高地や涸沢とはいきませんが、フットワークを軽くして高尾にでも足を伸ばして紅葉狩りしたいと思う今日この頃です。

マヨネーズをかけると更においしい赤天

さて今回は10月18日に行われた塾の報告をさせていただければと思います。この日はオフラインで行われ、島根名物の赤天をおかずにしてご飯を食べました。その後、いろいろなことが話し合われたのですが、その議論の中から私が改めて気がつかされたことは主に下記の2点です。

・教育においては、子どもが楽しく学べるような工夫をする必要があること。

・知識を学んだり覚えたりすることよりも、子どもから興味・関心や「これはなんだろう」「どうしてだろう」といった疑問を引き出すことの方が大切である。

この二つのことは共通し、繋がっているところも多分にあるかと思います。

話し合いの中で、藤森先生から下記のような実験があることをお教えいただきました。

・3つのグループを作り、それぞれのグループで難しい問題を解く。Aのグループは喜劇の映画を見てから、Bのグループは数学についての真面目な映画を見てから、Cのグループは何も見ずに、その課題に挑戦した。結果としては、Aのグループが圧倒的に正解率が高く、その次がBのグループ、最下位がCのグループだった。

その後「新しい創造性は楽しい気持ちの時の方が生まれる。逆に学校の先生が怒るような教え方をしていた場合は創造力は生まれにくい」といった旨の解説を先生からいただきました。

学校教育においては楽しむという気持ちを排除するような傾向があるように個人的には思います。特に勉強という部分においては文字通り、「勉めることを強いる」といいますか、ある種の罰や苦行といったような雰囲気もあるように感じます。が、それは逆効果であり、楽しんで学んだり問題に取り組めた方が良い結果が出るということを、上記の実験は示していると言えます。

またそれに続いて先生からこのような趣旨のお話もしていただきました。

・パソコンといった新しい技術の使い方を大人が子どもに教えるとする。その場合、子ども達は大人が教えた使い方しかしない。そうではなく、ただパソコンを子どもに与えて自由に使うように言うと、大人の発想を超えた使い方を子どもはしてくる。このように教えることが逆に足枷になる。教わるということが新しいことをする時の邪魔になることがある。

そのお話を受けて森口先生から、「養老孟司氏の「バカの壁」では「教えることの難しさ」「知るということのこわさ」が書かれている」といった言葉がありました。

これらのお話から子どもへの教育、とりわけ幼児教育においては、単純な知識の習得よりも、体験的で能動的な活動から子ども達が持つ好奇心を引き出すことが重要であるということに、改めて気がつかされました。また非常に難しいことかと思いますが、「『知っている』ということで、子どもの興味関心がそこで止まってしまう」ということを常に念頭において、子ども達の学びをサポートしなければならないと思いました。

さて突然ですが、皆さんは村上春樹の著作を読んだことはありますか? 

言わずと知れた大作家の村上春樹ですが、小説だけでなく翻訳やエッセイなどの著作も多いです。

そんな村上春樹の本で「職業としての小説家」(新潮社 新潮文庫平成28年10月発行)というエッセイ集があります。

その本には「学校について」という章があり、村上春樹が学校教育について思うことを書いています。私は村上春樹の大ファンというわけではないのですが(といってもほぼ全ての小説は読んでいるくらいには好きです……)、そこで村上が書いたことが今回のお話と通じるものがあると思いましたので、下記に紹介させてください。

この章の中で村上は自らの経験として、「学校教育においてテクニカルな知識を暗記することよりも、好きで読んでいた本から得た知識の方がずっと大切であった」といった旨のことを語っています。「学校で暗記させられた知識は即効性の知識、自らがすすんで読んだ本から得た知識を非即効性」として下記のように書いています(以下引用)。

“系統的にではなく機械的に暗記したテクニカルな知識は、時間が経てば自然にこぼれ落ちて、どこかにーそう、知識の墓場みたいな薄暗いところにー吸い込まれて消えていきます。(中略)そんなものより、時間が経っても消えずに心に残るものの方が遥かに大事です。当たり前の話ですね。しかしそういった種類の知識にはあまり即効性はありません。そういった知識が進化を発揮するまでには、けっこう長い時間がかかります。残念ながら目前の試験の成績には直接結びつきません。即効性と非即効性の違いは、たとえて言うなら小さいやかんと大きいやかんの違いです。小さいやかんはすぐにお湯が沸くので便利ですが、すぐに冷めてしまいます。一方大きなやかんはお湯が沸くまでに時間がかかるけれど、いったん沸いたお湯はなかなか冷めません。どちらがより優れているというのではなく、それぞれに用途と持ち味があるということです。上手に使い分けていくことが大事になります。”(新潮文庫215P)

村上春樹といえば洒脱にして的確な比喩表現が有名ですが、この「やかんの喩え」は印象的です。また上記の通り、「即効性のある知識」も不要なわけではないとしていることにも注意が必要と考えます。団塊の世代である村上の経験としてだけでなく、現在の学校教育においても「非即効性の知識」は軽視されているものと考えているようです。

私の解釈ではですが、ここで村上はアクティブラーニングの重要性を言っているように思います。

座学による知識習得だけではなく、生徒が能動的・体験的に知識を習得することが大切さである、ということを言いたいのではないでしょうか。楽しみながら学んだり自らがすすんで得た知識の方がずっと定着するということも言っていると思います。これらのことは上述の実験の結果に関係していることであると考えます。

またこの章の最後において村上は“僕が学校に望むのは、「想像力を持っている子供たちの想像力を圧殺してくれるな」という、ただそれだけです。”(236P)と書いています。子ども達の頭に詰め込むように知識を暗記させることは、子どもの想像力を奪うことにつながるのかもしれません。これは前述の「教えることが足枷になる」というお話に繋がるものであると考えます。座学的な知識の習得よりも子どもの想像力を大切にしながら、子ども自身が持つ興味関心を引き出していくようなアプローチが、今後の学校教育では必要なのだと思います。そして当然のことながら幼児教育においては、そういったことに重要性は学校教育のそれより更に高いものであると言えるでしょう。

ちなみにこの本の中では「世界をバランス良く見る視野を持つことが教育者の大切な資質である」という趣旨のところが、私にとっては一番好きというか感じ入った部分なのですが、その内容は今回のテーマとはあまり関連がないので、またの機会に紹介させてください!

報告は以上です。

それでは皆様、風邪をひきやすい季節になりつつありますのでご自愛ください。

アウフヴィーダーゼン!(執筆者 小林)

10月11日塾報告

こんにちは。10月11日開催の塾報告を中村よりさせていただきます。

今回は急遽zoomでのオンライン開催となりました。議題は大きく分けて3つ。

・臥龍塾セミナーに向けた発表相談(中村)

・廣田先生からの茨城出張報告

・山下塾頭からの名古屋出張報告

まず1つめ。来たる10月25日に臥竜塾セミナーがあります。ご存知の方も多いと思いますが、今年度は新宿せいが子ども園に入職して2・3年目の臥竜塾生メンバーがそれぞれのテーマに沿って話をするものとなっております。

そして私はその25日に“3・4・5歳児の保育”について発表するのですが、準備段階にはなりますがこの場を借りてプレ報告をさせていただきました。

正直、みなさんの前でお話しするレベルにはまだまだほど遠く、プレ報告にもなっていなかったと思うのですが、皆様の率直なご意見や貴重なアドバイスをいただくことができました…!

本番があるために詳細のお話しすることはできませんが、今回の発表準備をするにあたり、見守る保育や異年齢保育に関して改めて大変勉強になりました。藤森先生からのお話を聞いたり実際に現場に入って保育をすることがあっても、日々の保育について自分から誰かに話すことはありません。そのため、誰かに伝えるという難しさをとても痛感しました。ましてや準備段階とはいえ、藤森先生や塾生の前で話すなんて。。実はこの日の塾が始まってから発表が終わるまでずっと胃がキリキリしていました(笑)。

資料にまとめたり、話す内容を落とし込んで言葉にして練習して。頭で考えた構築も形にしようとすると大変難しいですね。藤森先生や塾生の先輩方の凄さを改めて感じています。

残り少ない期間ですが本番までしっかり準備してまいります!

さて、2つめは廣田先生からの出張報告です。

10月7日に茨城県鉾田市にある「青山こども園」さんでの園内研修があり、藤森先生と森口先生と廣田先生で行かれています。

青山こども園さんは新宿せいが子ども園のOBで臥竜塾生でもある小松崎先生が園長先生を務める園で、もちろん見守る保育〜藤森メソッド〜の実践園です。

藤森先生から見守る保育〜藤森メソッド〜の授権書が授与されている時の様子です。

青山こども園さんのHPを見てもわかる通り、自然豊かな環境でのびのびと保育をされています。私は実際には伺ったことがないのですが、以前の塾で夕涼み会の様子を動画で見させていただいたことがあり、先生方かたくさんの工夫をされている様子を覚えています

廣田先生からの報告では、園内の様子を写真に撮って見せてくれ、先生たちの工夫を感じることができました!

3つめは山下塾頭からの名古屋出張報告です。

これから新しく見守る保育を導入する園へのコンサルティングについてでした。藤森先生のこの保育を実践していく仲間が増えるのはとても楽しみなことです!

最後に佐野先生より一言いただいたのでご紹介してこの日の塾報告を終わりにしたいと思います。

佐野先生「廣田先生からの青山こども園さんの報告について、各ゾーンや環境の中に先生たちの工夫はもちろん、遊び心が垣間見れました。自分も日々の保育の中で遊び心も忘れずに環境を整えていきたいです。」

zoomの様子です!

報告者 中村英知

10.4「変化を恐れない」

まずは、と言っても私は少し遅れて入室しましたので、そこからの報告になってしまうのですが、邨橋先生の園に韓国の園長先生たちが視察に訪れた話から始まりました。

26名の方が視察に訪れたそうです。こちらは、園長先生と懇意である韓国の元烏山大学のコン先生が、どこか大阪で視察できる園はないかと園長先生に連絡があったことから実現されました。

韓国では幼保の一元化を進めているということから、邨橋先生への質問は制度についての話が中心だったそうです。

次に西村先生の園が無事に運動会を終えたという話になりました。

今年から新宿せいがと同じような形に運動会を変更されたようで、かつ運動会の名前も

新宿せいがと同じように「成長展~からだの育ち~」というタイトルに変更されたそうです。

そして、すべての行事のリーダーを今年は西村先生が担当し、せいが、藤森メソッドの行事のあり方を示しているそうです。

何かをはじめる時に、まず基本となる形をしっかり職員さんに伝えていくことが何より大切なのかもしれません。私自身も、中間的な立場になり、職員との関わり方で迷うことも多いです。そんな中でまずは先陣きって自分が動いていくことが大切なのかなと思いながら過ごしています。なので、西村先生の在り方からも刺激を受けました。

また、運動会のプログラムをSTEMのMである数に注目して、サイコロ型にしたこと、そして、それに関連して、numberの表紙に載っていたリーチマイケルに自分自身がなったことなど、細かく、ユーモアも忘れない実践が西村先生らしいところです。

似てるw

運動会ということから、ある園での運動会での取り組みがとても参考になったという話を私の方からさせていただきました。

その流れで、園長先生はどのような流れを経て、このような運動会を作り上げていったのかを質問してみました。すると園長先生から、

「昔、広い場所で運動会をしていた。しかし、そこが使えないことになり、狭い場所で行わなければならなくなった。どうせ、そこでやるのなら、広いところが使えなくて残念と思うのではなく、狭いなりの利点を生かしたものにしようと思った」ということから、一人ひとりの発達がじっくり見れるような内容の運動会に変更したそうです。

これはまさに藤森先生の考え方を表しているエピソードですね。

そして、藤森先生は「状況によって常に変えてきたからいろいろ変えることは平気」ということを言われました。

この言葉はとても印象に残りましたし、私自身も大切にしていきたい姿勢です。人はついつい変わらないことを求めてしまいます。それゆえの悩みも多いですね。そもそも変わっていくことが世の常ですね。方丈記の「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」ではありませんが、そのことを受け入れ、では、どうするかと常に考えられる人間になりたいです。

私はついつい、くよくよと悩んでしまう癖があります。起こったことは変えることはできません。それをどう受けいれ、自分を変化していくか。

このあたりは、やはり私の好きな養老先生の思考と同じですし、養老先生はよく「人なんて3ヶ月も経てばほとんどの細胞が入れ替わっている。常に同じ自分なんてない」なんて言われますし、(藤森先生と養老先生の考えはマッチするところがたくさんあります)福岡伸一さんの動的平衡のように、生物は常に絶え間ない変化をすることでバランスをとっているという考えにもつながっていきます。

すみません、この辺り自分にとってはかなりホットな部分で、悩みやすい人間なので、いつもこのような考えに戻ってきて、また自分を鼓舞していたりするので、ついつい熱くなってしまいました。

藤森先生が歩んできた道を私たちは継承することができます。それはとても大きな財産であり、それを大切にし、残していくことが我々塾生の意味であると改めて報告をしながら、振り返っています。

報告者 森口達也