9月18日のzoom塾「楽しいと思える方へ」

9月18日の塾報告をさせていただきます。

お世話になっております。

森口達也です。

この日はzoomでの塾となりました。

まずは藤森先生から、案外忘れてしまいそうだけど、忘れてはいけないことについてのお話がありました。

内容としましては、乳児クラスの配膳の際に、なるべく職員は床に座って横から配膳するように意識してほしいということがありました。

また、手拭きも1歳児は4人の手拭きの中から自分のものを見つける。2歳児は全員の手拭きの中から自分のものを見つけるというように、発達が進んでいくにつれ、抽象的な発達も進んでいくので、そのように手拭きを選べるように環境設定をしていくということもありました。

以前からこれは大切にしてきたことですが、年数が経っていくことで、そういうことは丁寧に言っていかないとだんだんと伝承されなくなってしまうので、気をつけたいところだよねという話がありました。

確かに、日々、保育に追われていると、ついついこういった「伝える」ということを「後でいいか」「まあいいか」と後回しにしてしまいがちです。

そういった後回しが多くなると、少しずつ変化が生じ、日を追うごとにその変化が大きなってしまう。そのようなことは保育という生活の中でいくつもありそうですね。

研修旅行中の水田くんです。写真と報告の内容には何の意味もございません。

プラレールや、積み木の電車も、最初は些細な曲がりではありますが、時間が経つにつれてその曲がりはどんどん大きくなり、やがて元の直線とは違う方向に行ってしまうということがありますね(一周回って戻ってくるということはなしで笑)。

そうならないために早めに起動を修正していくということは保育の中で重要ですね。

また、藤森先生から「本多くんのプールの片付けの指示は的確だね」という言葉がありました。

先日、プールの片付けを行ったのですが、このプールというのがかなり大物で、かつ重量もあり、かつ園内が狭いということもあり、工程をちゃんと踏んでいかないとスムーズにプールの収納ができないのが、当園のプール事情なのです。

ですが、このプール収納に関する工程の指示が本多先生は本当に的確なのです。そして、嫌味がない。これこそ、まさに持って生まれた得意分野なんだと思います。本人は難しいことをやっているという感覚はないと思うのですが、なかなか真似することのできないディレクションなのです。

そう思うと、本当に人には生まれもった得意なことは必ずあるのではないかと思います。そういった自分に向いているもの、楽しいと思えるものを見つけて、とことん楽しんでいく、得意を伸ばしていくのが教育そのものだと思います。

よく藤森先生も言いますが、苦手な部分を伸ばそうとしてところで、得意な人には敵いません。この話は相手と比べるということではなく、だったら、得意なことに時間を割いていった方が、結果として、苦手なこともそれ何り向上するようになるということだと思います。

誰かと比べるのではなく、自分の得意なこと、楽しいと感じることを見つけるとが幸せな人生の一つなのかもしれませんね。

報告者 森口達也

落ち着きは環境構成の蓄積

おはようございます。こんにちは。こんばんは。塾生廣田です。9/4にZOOMにて行われました塾の報告をさせていただきます!

この日は、海外の話から始まりました。というのも私事なのですが、先日初めての海外旅行に行ってきまして、そちらの話を藤森先生に聞いていただきました。

バリとシンガポールに行ったのでそちらの話をしているところで、シンガポールの「マリーナベイ・サンズ」の話題に。

藤森先生は以前に、シンガポールで1000人ほどの前で講演を行ったというお話を伺っていました。その会場が「マリーナベイ・サンズ」の大ホールだったそうです!

私はこの日初めて知ったので驚きが隠せませんでした。笑

その時同行されていた柿崎先生のマーライオン写真もお見せいただきました!

柿崎先生が出しておられるようにも見えますね!

海外話の締めには、カレラ先生の海外旅行で行きたい場所の話に。実際に長期休みが取れたら、香港か上海に行ってみたいと話し、一人旅を計画中とのことでした!一人海外旅行、、尊敬します!

塾頭の山下先生からは、保育コンサルを行っている日南町の園に関するご報告がありました。

環境に関してのお話では、「今ある物からどのように環境を作るか、とにかく工夫して試行錯誤されていた」というお話がありました。

「このおもちゃを置きたいから買いたい」「こんな家具を置きたい」と思ってなんでも購入できるかといえば、そうではないですよね。園の経済状況や方針などもあると思いますし、この課題に頭を抱える保育者の方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

ではどうやって環境を作って行くのか。

購入したいと思った物とまったく同じものは作れないかもしれませんが、目的に沿って似たような物は製作して、手作りの物を置くことができる。そのように工夫して、環境を整えようとしている職員の皆さんを見て、とても刺激になったとのことでした。

そして、改めて物的環境を整えることの重要さに気付いたとも話します。人的環境(保育者の声掛けや関わり)は、人が変わるたびに環境が変わり、不安定なものと表現します。しかし物的環境というのは、壊れたり無くなったりすることがない限り、環境として質が保たれやすい。一度整えたら質が長持ちするという性質をもつというお話しでした。

いわゆる子どもが落ち着いている園というのは、長い間良い環境の好循環、蓄積があるからこその子どもたちの姿なのかもしれません。もちろん物だけではなく、人・空間の環境構成も怠ってはいけませんね。

今回の日南町の園コンサルでは、とにかく自分たちにできることをできる範囲で環境構成しようと取り組む姿勢に大変感銘を受けたとのことでした。

この報告に塾生のコメントとしては、

佐野先生「せいがの環境はシンプルで子どもにもわかりやすい。大変恵まれている環境だと思う。この良い環境で働くことができることにとても感謝している。改めて、遊食寝が分かれている環境の良さを感じる。」

本多先生「長年保育を行ってきて一周回って「環境の重要さ」に戻ってくる気がする。乳児の子どもたちを見ていても強く感じる。」

といった気付きをもっていらっしゃいました。私も今のわらすで、子どもたちが文字通り没頭して遊びこむことができているのは、先生方の環境構成の賜物だなと感じています。まさに環境構成は、保育者の専門性が現れる部分ですね。

話は広がり、以前山下先生がNHKの「すくすく子育て」の取材を受けた際のお話になりました。

大豆生田先生から新宿せいが子ども園を見学園に推薦されたということで、インタビューに入ることが決まったそうです。

取材のテーマとしては、入園を考えている保護者が、どのような視点で保育園の見学をしているか、どのような観点で園を選ぶかを知ろうといったものでした。

山下先生がご案内した保護者の方は「表情」を見ている、とのことでした。遊んでいる日常の「子どもたちの表情」や働いている「職員の表情」に注目していると。表情が明るかったり、子どもたちが満足そうに充実感をもって遊んでいるか、といったところに焦点を当てていたそうです。

この話を聞いて、確かにその通りだと強く感じました。これから入園を考えている園の職員、子どもたちが無表情で、楽しくなさそうに過ごしている園には、預けたいとは思いにくいですよね。少し話は脱線してしまうかもしれませんが、在園の保護者の方に送り迎えでお会いする時、その会った瞬間、たまたま嫌なことがあったところだったり、疲れていたりして表情がなかったら、その顔が、その先生のイメージ、となってしまいかねないなと思います。常にニコニコでいるというのは、難しいと思ってしまうのですが、安心して通える空間を作るためにも、朗らかな表情でいることを心掛けていきたいと思ったお話しでした。

最後に、今日の話を通じて、塾生の邨橋先生からは「環境は、目指す環境、目的がないと考えられないと思う。見守る保育の本質を捉えないといけない。見守る保育を実践しようとして、形ばかり追ってしまっている時もあった。しかし本質を突き詰めていくと、目指しているところ、職員間の総意みたいなのも見えてくる。他の職員に対してのやり方を見ていて、少し自分の考えと違うな…といったことを思った時にも、行きつく先が合っていれば良いよなと思えるようになった。」そういったご感想を持たれたようでした。

私自身も“形”にとらわれがちな時があるので、先生のお話から改めて、環境を考えるうえで『本質を突き詰めること』の大切さに気づかされました。

今回も学びと気づきが多くある内容でした!ここまでご精読いただきありがとうございました。

報告:廣田

8月27日 塾報告

8月27日の塾の報告になります。

8月も終盤、皆様いかがお過ごしでしょうか。

夏の疲れが出やすい時期ですが、ここでひと息入れて、残りの夏も楽しんでいけたらいいですね!

今回の塾はzoomでの開催でした。

まずは中村先生のお話でした。

中村先生は昨年度新宿せいがを退職され、現在働かれてる園で見守る保育・藤森メソッドを地域や保護者の方に広めようと頑張っているとのことでした。

まずはせいがを真似するところから始めているとのことで、成長展も4月からはじめており、シルエットを8月にやってみたとのことでした。

成長展のシルエットを初めてやる子どもたちしかいないので、おもしろい作品がたくさんできていたみたいです。

はじめは探り探りで子どもたちもやっていたみたいですが、興味を持ってやってくれていたようです。

みんなシルエットを並べて話やストーリーを教えてくれてたみたいです!

この写真は、ある年長さんの男の子が作った作品とのことでした。

その男の子はシルエットで恐竜を作ったみたいです。

はじめてシルエットに取り組む子が多い中で、子どもたちの色々な発想や考えがあることがわかり、とても興味深いお話でした。

シルエットもせいがでは機械がカットしてくれるのですが、中村先生の園では先生方がハサミで切っているとのことで、 とてもありがたいことだとお話さされていました。

3月の成長展に向けて少しずつ取り組んでいる最中とのお話でした。

次運動会もあるそうで、子どもの発達や成長を保護者と共有できるものにするために少しずつ取り組んでいき、できるところから少しずつはじめているとのことでした。

私は大学を卒業した頃から新宿せいがで働かせていただいているので、この環境や行事が当たり前になっていますが、1から見守る保育・藤森メソッドを導入している園の話や子どもたちの様子を聞くことができて、とてもおもしろくタメになるお話でした!

そして、話はGTチャンネル サブちゃんで公開された新宿せいがの夕涼み会の動画についてでした。

中村先生も拝見されたみたいで、とても懐かしくなったとのことでした。

ぜひ皆様もご覧ください!

次に、久しぶりに参加されたひろむ先生のお話でした。

ひろむ先生も中村先生同様に昨年度で新宿せいがを退職され、8月からは長崎の見守る保育・藤森メソッドを取り入れはじめたばかりの園で働かれているとのことでした。

今は0.1のクラスにいるとのことで、環境もこれから作っていっているとのことで、その日の活動もひろむ先生がせいがで学んだことを活かして実践しているとのことでした。

私は、ひろむ先生が入職された1年目と2年目で同じクラスでやらせていただき、同じ長崎県出身とのことで、ぜひ頑張っていってほしいですね!

次に佐野先生のお話でした。

佐野先生は、保育をしながらサノモッコーとして子どもたちが遊ぶおもちゃや家具を作ってくださっています!

サノモッコーでは、お家で遊ぶおもちゃというよりは、子ども集団の中で遊べるおもちゃを主に作っていらっしゃっています。

そして、そのおもちゃで子どもたちが遊ぶ姿を見て、改めて子どもたちがと友だちがいるから自分のおもちゃが成り立っているんだなと感じているそうです。

佐野先生の作ったおもちゃはどれも子どもたちに人気で、その時の子どもたちの様子や発達にあったおもちゃや家具を作ってくださるので、園では本当に佐野先生の存在はありがたく助かっています!

サノモッコーのInstagramでは、色々なおもちゃや家具が見れるので、皆様もぜひ目を通してみてください!

他にたくさんの先生方から色々なお話を聞くことができましたが、今回は割愛させていただきます。

色々な先生方や久しぶりに参加された先生方のお話や近況を聞くことができ、とても刺激をもらえる塾となりました!

最後にたすく先生からで、今回ギビングツリーの公式ラインをはじめたとのことでした!!

ラインだと手軽に隙間時間にでも見守る保育・藤森メソッドのことが見ることができるため、皆様ぜひ追加お願いいたします!

トーク画面はこのようになっています。

本日もありがとうございました。

報告者 伊藤

8月21日塾報告(燻製づくり)

こんにちは。塾生の小林でございます。
暑い日が続いていますが、朝夕の風に少しずつ夏の終わりの気配も感じられるようになってきました。季節の移ろいを感じる今日この頃、8月21日に行った塾の活動についてご報告いたします。

今回は「燻製づくり」に挑戦しました。
用意した食材は、ベーコンやチーズ、ソーセージといった定番のものから、枝豆やお刺身、さらにはお菓子のコアラのマーチまで、バリエーション豊かに取りそろえました。燻製中は立ちのぼる煙の香りがなんとも心地よく、鼻をくすぐる香ばしさに自然と笑みがこぼれました。

作業の合間には、煙に包まれながら「これはどんな味になるかな?」「これ、意外と合うかも!」といった声が飛び交い、楽しい雰囲気で活動が進みました。実食してみるとチーズはやはり安定のおいしさで、「やっぱりチーズは間違いない!」という声が多く聞かれました。少し煙の香りがついたうずらの卵もおいしかったです。また、意外にもコアラのマーチも「これはこれでアリ!」と好評で、ちょっとした発見にもつながりました。

こうした一見すると保育とは関係のなさそうな活動も、実はとても大切な学びの場になると改めて感じました。
それぞれが自然に役割を引き受け、声をかけ合いながら進めるうちに、作業の流れが整い、居心地のよいチームの空気ができあがっていきました。お互いの声かけだけでなく、うなずき・目配せなどのアイコンタクトによって、言葉以上のやりとりが生まれたことが印象的でした。こうしたやりとりはまさにチーム保育の基礎そのものであり、役割を明確にしながらも、お互いを気にかけて柔軟に補い合う姿勢は、日々の保育においても欠かせないものだと感じました。

みんなで一緒に作業を進める中で自然と生まれる会話や協力関係、ちょっとした工夫や気づき――そうしたひとつひとつが、私たちのチームとしての絆を深めてくれます。そして、日常ではなかなか得られない体験を通して、五感や発想が刺激され、保育という仕事に新たな視点やアイデアをもたらしてくれるのだとあらためて実感しました。

子どもに多様な経験を届けるためには、まず大人である私たち自身が多様な経験をしておくことが大切です。こうした体験は、いずれ言葉や関わりの端々にじわじわとにじみ出て、子どもたちにも伝わっていきます。
保育とは、保育者自身の人間性がにじみ出る仕事です。だからこそ、人としての感性や視野を広げていくこと――それが最終的には「質の高い保育」へとつながっていくのだと思います。

これからも「保育と直接関係なさそうだけど、面白そうなこと」にもどんどん挑戦していきたいです。みんなで一緒に笑って、ちょっと真剣に向き合って、ときには新しいことに驚いて――そんな時間を重ねていけたらと思います。

以上、8月21日の塾の活動報告でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!(報告小林)

様々な材料を切っていきます
ダンボールを利用して燻します
ここから少し色がついていきます
サーモンもおいしい
やっぱり安定のチーズでした