11月4日 出張報告

11月4日の報告をさせていただきます。

今回の塾では主に①森口先生からの報告、②塾生から塾長へ質問、でした。

時間軸は前後しますが、まずは森口先生の報告について書いていきたいと思います。

  • 森口先生の報告

先日、株式会社こどもの森様の研修に塾長が行かれ、助手として森口先生が一緒に行かれました。参加人数がなんと、500名だったそうです。100〜200名は全馬の会場で直接参加し、その他に方はオンライン(zoom)での参加でした。会場は府中で、9時から12間で3時間の研修だったそうです。また11月4日にはきくせい会様の研修もあり、その報告もありました。

さて、ここからは、研修を聞き、森口先生がホットに思った内容です。

子供自らの経験をもとにして、周囲の環境に働きかけることができる!

経験があって、初めて「何かをしよう、あれがやってみたい、これをやってみたい」と思うことができる。経験がないと、チャレンジすることがうまれない。

保育をしていると、いいことを教えてあげたりすることに目が行きがちだが、なんでも子供自身が経験することが大切である。

次に、心情意欲態度が大切であると、指針に書かれていますが、まさしく、主体性のことだと感じたそうです。

心情:まずは感動することが大切。「あー、綺麗な花火だな」とか「綺麗な花だな」と思うことが始まり。それから

意欲:何かをしたいと思う。「花火を絵に描いてみたい」、「花のことを知りたい」など。それをできる環境を用意することが大事。

態度:子供が、やりたいと思ったことができる環境を用意すること。これが、まさしくゾーンである。子供が感動することを提供できれば、次はこうやってみたいと思う意欲につながる(環境があれば、次につながる気持ちになる)。

また保育士は、情緒的な理由で子供を遊ばせてはいけないと話していました。

なんとなく楽しそうだからと、遊ばせるのではなく、科学的な根拠があって遊ばせなければならない。自由遊びの重要性。

しかし、子供、保護者はそれを知る必要はない。多少は必要かもしれないが。とのことでした。

そして、研修中にこんな質問があったそうです。

「この園(新宿せいが子ども園)はなんでこんなに見学者がいるんですか?」

森口t「いろんな保育の世界で主体性とか社会性とかが大事といわれるが、実際どうやっていいかわからない。園長先生は実際、それをやっているからでは。」と答えたそうです。

以上、森口先生からの出張研修の報告でした。

今回、研修を通して、多くの質問が多く出たそうで、塾長曰く、質問の内容を聞くと、どのくらい理解しているのかわかる。逆に講演の中で、このあたりがわからなかったのかと思うこともあるそうです。

という話から、塾生も、塾長に日頃思っていることを質問してみようとなりました。

さっそく、塾生からの質問タイムスタートです。

つづく

報告者 横田龍樹

暖かさ

吐く息にまだ色はつかず、本格的な冬の訪れはもう少し先なのかな?なんて考えながらも風の冷たさにはかなわず、クローゼットから冬物のコートを引っ張り出しました。ふとポケットに手をいれると、小銭がチャラチャラと。ラッキーなハプニングに報告を書く手も進むというものです。

塾長は先日福岡に出張に行く際、空港でハプニングに見舞われたそうですが、たった一度の人生ですから、嬉しいハプニングもちょっと困るようなハプニングも全部楽しめたら良いなと思います。

11月18日の塾は臥龍塾セミナーのあとということもあり急げ急げと準備をしても落ち着いたのは夜も更けた頃でした。

最近は、冷凍食品の技術がかなり進化を遂げているようで、急速冷凍という技術を用いて、より安全により美味しく食べられるようになっているそうです。

手間ひまをかけて美味しいご飯と、手間ひまをかけずとも美味しいご飯、ブログ読者の皆様だったらどちらを食べたいと思いますか?

確かに、年越しそばをうって食べただとか、畑で自分で育てた野菜を使ったカレーを作っただとか、手間ひまが思い出となるような食べ物であれば、それはとても価値のあるものだと思います。

わたしも、未だに幼い頃指を切りながらも父に教わってはじめて作ったご飯の味は忘れられません。

しかし、日々のなかで、もし食材を買い、切り、焼き、蒸し、煮るという時間を大幅にカットできるとするならばどうでしょうか。その時間を自己研鑽に使えたら、我が子と触れ合う時間に使えたら、ゆっくり晩酌をする時間に使えたら、なんだか色々と出来そうな気がしてこないでしょうか。

もちろん料理をすることが好きという人がいたり、先のわたしの思い出のように家族でわいわいご飯を作るというのもとても楽しいですから、料理そのものを否定するつもりはないのですが、少し前の時代よりも、冷凍食品を食卓に出すということのハードルが、下がってくれば良いなと思うのです。

最近塾長は講演のなかで、見守る保育をしていると言いながら、見てばっかりで守っていない、ということをよく話されます。

わたしも少し前までは、例えばこどもが喧嘩をしていても、それも経験だし、そのなかで小競り合いをし、少し怪我をするくらいは問題ないのではないか、と思っていました。

しかし、小競り合いをしなくても、ただ話し合っているだけで子どもが十分な発達を遂げるのであれば、そこで起きた怪我と言うのは、我々の職務の怠慢ということに他ならないのです。

子どもが嫌な気持ちになったり、保護者が嫌な気持ちになったりすれば、信頼関係も部屋の中の空気もどんどん濁っていってしまいますから、何が本当に必要で、何がこどもの育ちをより促すのか、ということは常に考えなければいけないことだと思います。

代わりがきかないものは大切にして、そうでないものはどんどん改善していかなければいけませんね。

わたしも今夜は少しサボって美味しい冷凍食品をポケットから出てきた小銭で買ってこようと思います。

(報告 髙橋)

STEM教材の選定

10月28日の塾報告をさせていただきます。

この日は「STEM教材」がメインの塾となりました。

というのもなかなか保育教具雑誌の中に、STEMに関連した遊具がないということがあります。科学ゾーン、STEM環境を充実させたいなと思っていても、なかなか何を揃えたらいいか分からないということはないでしょうか。

私も園の科学ゾーンの中身を考える際にはいろいろと悩みましたし、悩んでいるところでもあります。

ただ、ダイソーなどでいろいろと物を見ながら、これをこうしたら科学ゾーンに置けるかもや、ホームセンターなどでいろいろと見る中で思いつくというのもとてもおもしろいですよね。

それでもやはり限界もあるので、ハンズや科学系のおもちゃが売っているところで調達したりするのですが、なかなか日本ではまだ科学遊具というのが保育園の中でも確立していない部分もあるので、悩ましいところですね。

そんな時に、小学校の理科の教材カタログはおもしろいなと思います。

授業の中で使う物ではありますが、園の中において、遊具としても使えるものがたくさんあります。

ということで、今回の塾はそんな理科カタログの中からSTEM教材として使える物をみんなで選んでいくという作業をしました。

黙々とカタログの中から「これは!」と思う教材を選んでいく。

静寂はありながらもみんなの手はとまることなく動いているという感じの雰囲気ではありました。

ずっと静かなのも気持ちが乗ってこないので、自然と誰かが曲を流しはじめました。

音楽を聞きながらの作業はやはり気分が違ってきますね。

よく野球の試合前の練習なんかではノリのいい音楽が流れたりしていますが、

きっと選手たちは気分良く練習ができているのではないかと思います。

高校の時の部活を思い出します。音楽を聞いてウォーミングアップをするなんて、

なかなか学生の中では浸透していませんでした。しかし、我々剣道部の隣の柔道部はそれをやっているではありませんか!

これがなんとも新鮮で、いや〜自分たちも好きな音楽聴きながらウォーミングアップしたいななんて思っていました。

そんなある時、チャンスが訪れます。

柔道部の怖い顧問の先生がいない!ということで、柔道部の先輩に頼み、デッキを借りることに成功しました。

そして、私たちも夢のBGMウォーミングアップを楽しんでいたのですが、、、

なんと、柔道部の顧問の先生が突如現れたのです。

私たちが柔道部のデッキを使っているということにすぐに気がついた先生は開口一番

「お前ら何やってんだ。ぶっ○○すよ」という大人なしからぬ発言を。

私たちは固まりました。そして、許可をくれた先輩に助けを求めるように目線をやるのですが、見事にそらされてしまいました。

話がかなり逸れてしまいましたね笑。

そんな作業中、私が小学生の頃に友達とよく聞いてた「嘉門達夫の」替え歌メドレーを流してみました(最近は副園長の中山先生とこの話題で盛り上がっています笑)いや〜今も色あせませんね。嘉門さんの替え歌メドレーは!

塾長も時折、笑っておられるのがとても印象的でした!

替え歌の元歌が分からないとなかなかおもしろくないので、塾生の中でも若い塾生にはあまりヒットしていなかったのが悔しいです笑。

私もまだまだ若いですが!

となんの話をしていたのでしょうか。

そんなこんなで、数多くのカタログからSTEMとして使えそうな物をピックアップは完了しました。

どんな形になるかはまだまだ分かりませんが、こうやってみんなで作業できたというのが

また楽しい時間でもありました。

報告者 森口達也

食こそが生きる力2

世田谷区の学校給食を有機無農薬食材にする会

その講演に触れることができました。

語り手は女性の方でした。スピード感のある話ぶりながら、所々感情の籠るタメのような、空白を作ることに長けておられ、それが食の危機について鬼気迫るような空気感を創出させていました。

概要としては、

・子どもも大人もスマホやタブレットからなどの広告によって、食については知らず知らず、多分に刷り込みを持たされている

・溢れる加工食品は味が濃いから誰も残さない。キャラクターものの食事、目で楽しい加工食品の罠に疑問を持っていない。
・ アメリカでは学校給食の牛乳に砂糖が入っている。それでも残さない、甘くて美味しいから。

・そして、 腸内環境がおかしくなる。そうすると子どもがイライラする
・製薬業界と食品業界、会社が同じ、というケースがある。その会社が作ったものを食べて、病気になって、その会社の薬を飲む。それって、おかしくないか。
・そして、その「おかしいんじゃないか」という輪が広がって、裁判で勝てた例も
・でも折角製造したそれら加工食品たち。それを情報を持っていない国へ売ってしまえば。次のターゲットは自分たちの国かもわからない

・人間が最後まで持っていたいもの、それは『食の主権』

・何が好きで、何を食べたいか、それを自分で決められる権利。でも、情報が限られている中では、それは実は自分で決めているようで、決めさせられているものだった。

・ オーガニック認証の緩い国、そこに漬け込んで、オーガニックでない食品、食材が流入してくる

・キーワードは「小さくやること」小さくやれば潰せないし、きめ細やかにやれる。

・だから、正しい情報を持つこと。そして、食の選択をするということは未来を変えることであり、

一人一人が革命家なのです

食について考える機会が、このところとても増えたような気がします。食欲の秋、体に良いものを沢山摂って、寒い季節へ備えていきたいですね。

勿論、食についての内容ながら、何か他の様々な事業にも通ずるような内容に、思わず聞き入ってしまいました。

(報告 加藤)