ZOOM塾

花粉が飛び交う今日この頃です。私事で初めて花粉症になってしまい辛い毎日です。緊急事態宣言、残念ながら東京は延びてしまいましたが……

つい先日には成長展が終わり、あいかわらずの素晴らしい工夫をしながらこの状況下にも関わらず開催してくれたことの親御さんから感謝の言葉を頂きました。

新宿せいがの行事はコロナのなかで大きく変わったかと思えばそうでもなく、その時代の社会における背景を考慮しながら、園長先生の考えのもと、こどもの最善の利益を追求するために具現化していく様を見せていただいた一年になりました。

怪我の功名ではないですが、コロナが出てきたからこそ新たな考えが出て難しい中でも一生懸命クラスの先生たちが一丸となって、やる姿をまざまざと見させていただきました。これぞチーム保育があるからこそ成せる事なんだと思わせていた頂きました。感謝です。

さて今回の塾の入りは年賀状動画の観賞からはじまりました。出演は、わいらんすいの先生方と森口先生です。おもしろ動画に仕上っており、さすがの森口先生の軽妙なトークが絶妙で見ているほうも楽しい動画になっていました。

わらすの先生方と森口先生

動画の観賞が終わり小松崎先生の発表から始まりました。中国公演に向けての乳幼児期の発達の特徴について語っていただきました。

発達の6原則、発達の特性、順序性、連続性、速度の多様性、敏感期、相互作用の流れがあるのだと、かみ砕いてわかりやすく説明していただきました。

発達の6原則を把握し、発達の過程を見て守り、次の発達に適した環境を設定することが重要であると。だからこそ、その時、その時期における行為を保証していくことが大切になるのだと最後に園長先生の言葉を引用して非常にわかりやすく説明していただきました。

ここで感想タイムに、森口先生は、やはり見やすい事が一番。深いとこまでいってしまうとなかなか中国の方もわかりずらい所もある。中国で話したことがある先生ならではのアドバイスですね!

次に振られたのが、西田先生、クオリティーが高い。次に発表する僕の心臓のドキドキがとまらないと(笑)山下先生からもパワポは個性が出るよねと。私にもわかるようなさすがの小松崎先生の発表でした。

この流れから西田先生の発表に乳児期の実行機能と愛着関係の重要さを 養育者から少しずつ離れて、自分自身で感情や行動をコントロールし、実行機能を育んでいくんだと動画を入れて分かりやすく、小松崎先生同様発表されました。

今回の塾は盛りだくさんの内容で非常に有意義な時間を過ごさて頂きました。

報告者 川辺

保育の世界からAを抜く!?

女の子の日に男だけがあつまり、今回も塾開始です。3月3日の塾報告をさせていただきます。今回も、zoomを使ったオンライン塾でした。

突然ですが、皆様はどんなイヤフォンをお使いでしょうか?今はBluetoothで繋がるワイヤレスのイヤフォンも多く出てきています。その中でも、AirPodsのような線が全くないものもあります。

そんななか、世界でイヤフォンを飲み込むという事件があったそうです。「えっ?どういうこと?」となりました。普通に考えれば、逆にどうやって飲み込むのだと思ってしまいます。Apple製品には「〇〇を探す」という機能がついています。もちろんAirPodsというApple製のワイヤレスイヤフォンにもついています。その機能を使うと、なんとお腹の中から反応が、、、。塾生からは耳からぽろっと落ちて、パンに挟んでたべたんじゃない?という声もありました。正解はイヤフォンをつけたまま寝てしまい、そのまま飲み込んでしまったそうです。その後、イヤフォンは無事、体内から排出されたそうですが、皆様はどうか、寝ながらのイヤフォンはしないようにお気をつけください。

また近年、どんどん小型化する機械製品は子供の誤飲にもつながりかねますね。気をつけて行きたいです。

さて話題は移り成長展の話になりました。

先日新宿せいが子ども園では成長展がありました。コロナ禍の今、密にならないように保護者の入り方を工夫しました。どの部屋にどれだけの人数がいるのかを把握し、ロケット鉛筆のように一方通行で行いました。5〜6家庭のグループを作り、受付の時間、部屋で作品を見る時間を等をあらかじめ決め行うと、ちょうどいい感じにスムーズに行うことができました。保育士が保護者に説明や案内などの対応をしっかりできました。

タイムスケジュール表

保護者からも、成長展を実施したことに対する感謝が多くありました。

塾長が今年度、1年を通しておっしゃいっていますが、できないとやめてしまうのは簡単。今できることを考えてやっていくことが大切。まさにですね。これから先、コロナがどんな風になるのか、先の読めない状況が続きますが、このような考えはこれからもずっと大切にしていきたいです。

そして話題はわらす(345歳児クラス)の話になりました。

先日わらすのごっこゾーンではジュエリーショップが開かれたそうです。しかし今回のお店を仕切るのは子どもたちではなく、石井先生でした。普段は子供達が主体なのですが、今回は先生が店長。なぜ??

以前、成長展の動画で色々なお店をやったそうですが、その時に、あまりにもお金のやりとりができていませんでした。ですから、今回は先生がお見本ということで、石井先生がレジをちゃんと置き、本当のお金のやりとりをしたそうです。(700円の商品を買う時に1000円預かったので、300円のお釣りです。)また、売り物であるジュエリーも今回は先生がつくりました。

後日、石井先生が作成したお金の表

今回のごっこ遊びをきっかけに、今後、どんな遊びが広がるか楽しみです。

次はSTEM話になりました。

STEMにA(アート)をいれたSTEAMというのもあるそうです。しかし塾長はあえてAを抜いたSTEMが大切だと話をされました。なぜAを入れないのでしょう?塾長は保育の世界からある意味ではAを抜こうとしているそうです。というのも、保育の世界ではなんでもアートでやろうとする節があるから。例えば、お絵描きでも、子供はただやっているだけで、それをアートにしていくのは大人。言葉でも子供の発言にたいし、大人は知的な表現だというが、それは言葉を知らないだけ。

子供は抽象的な絵を描くが、大人目線ではそれはすごい、綺麗などとアートとして思ってしまうがそれは違う。デッサンなどの基礎ができて初めて抽象的な絵がアートとして生まれる。

体を動かすことも、子供は体を動かしたくて動かしているのに、大人はそれをスポーツにしてしまう。STEMは今の時代に足りないものを補うためにやっていくことで、やるべきこと。大人は子供のやりたいことを引き出すことが大切で、そうすれば、自然と深まっていくそうです。

またSTEMをとうして育みたい力に論理的思考力があります。それは因果を考えることと塾長は話されます。今があるのは必ず原因がある。指が痛い、それは、トゲトゲだからだと説明できないと、ただ、痛かったで終わってしまいます。考えることの重要性を感じますね。新宿せいが子ども園では毎週火曜日に森口先生や山下先生が「学びの時間」をとって、さまざまな実験を行っているのですが、そこでは、子供たちが自ら色々な方法を考え、実験を行っているそうです。子供たちの自由な発想と考えが自然に実験を深めていますね。

机に橋をかけるには?自然と蛇腹おりにしています

STEMの話で盛り上がるなか、楽しい時間はあっという間に過ぎるものですね。今回の塾も終わりの時間になり、森口先生のしめの言葉と同時に終了しました。

報告者 横田 龍樹

失敗を恐れない

本日の塾はまず、調理と保育の話からスタートしました。

塾長から「最近はいろいろとメニューも攻めたものがあって、おいしいよね」という言葉があり、それに対して、カッキー先生の口から「でも、攻めすぎて失敗することもありますが笑」とありました。

「攻めすぎて失敗」いい言葉ですね。

この失敗が許されるような雰囲気がとてもいいなと思います。

何か新しいものを生み出すためには失敗はつきものですね。しかし、それを恐れていてはなかなか前には進めません。常に成功を描きつつしてしまう失敗というのはとても前向きなもので、決して悪いことではなく、むしろ成功へのプロセスとも言えそうですね。

私は塾長はこの「失敗を肯定する」雰囲気をいつも作り出しておられるような気がしています。子どもの関わり方も最初から分かる訳ではありません。こうしたらいいのな、ああしたらうまくいくかなと試していく中で、うまくいかないこともありながらも、また試していくことでどんどん分かってくるのではないでしょうか。

まさにこのプロセスは科学的思考でもあり、STEMにもつながっていきますね。

最初から失敗できない雰囲気があると、挑戦することそのものが怖くなってしまい、じゃあ何もしない方がいいというような循環になっていってしまいますね。

そして、話題はこの日の園でのおやつ、「ちくわの磯場揚げ」の話題に。

横田くんはこの磯辺揚げ、自分の中では10点満点中9点に位置する好きな、メニューのようです。では、10点は?と聞かれると「三つ葉のすまし汁」という返答が。

まさか、すまし汁がくるとは笑。

なかなか乙ですね。

ちなみに高橋くんの10点メニューは「もやしのナムル」だそうです。

いや〜いずれも濃い味好きの野菜苦手な僕からすると考えられない答えですが、

「そういう人に自分もなりたい」と思ったりもします。

次に、先週、塾長と私が石川県の金沢市にある園の園内研修にお邪魔した話題に。

いつ見てもインパクトがあります!

なんと、こちらの園さんは川辺先生のご実家の園になります。

そんなことから石川では、川辺先生がいろいろとご案内をしてくださいました。

また、研修にも参加されたことからまずは川辺さんから報告がありました。

報告を聞き終えて塾長から「私はその話はあんまり深くしたつもりはないけど、人それぞれにもつ印象は違うんだね」とあり、いろいろな見方があるということで、

芥川龍之介の「藪の中」を連想させるねという言葉が。

この藪の中という話は、ある事件の関係者7人がそれぞれに証言をするのですが、それぞれ矛盾していて、真相をとらえることができないというような内容で話が進んでいくそうです。まさに、真相は藪の中。この小説からそういった言葉も生まれたのですね。

藪の中の話は知りませんでした!また、一つ勉強になりました。

講演に入る前、川辺先生のお父様(園長先生)と少し話をする機会がありました。

その中で、現状の課題を読み取った塾長は、講演の中で、その課題のヒントになる話をどんどん展開されていました。「経験がある人は、子どもの変化、時代の変化に気がつけるはずだ。だからこそ、ベテランが保育を率先して変えるべき」という話もされましたが、まさに、その園さんが抱えている課題をちゃんと根拠を示しながら話されていました。

塾長の言葉というのはなんとなく、ぼんやりしたものではなく、ちゃんと根拠を示しつつ、改善策やヒントを話されるので、とても説得力があります。

この根拠を示すということ、とても大切であるように思います。それで、どうするべきかという話をされるので、聞いている人も何をしていけばいいのか明確に理解できるように思います。まさに科学的なアプローチを示してくれます。

このことが人に伝わっていくためにはとても大切になると改めて聞いていて感じました。

そして、次に私からも写真を交えながら報告をさせていただきました。

歩いて園に向かう途中に見つけた金沢では有名な飴屋さん

少しだけ、西田先生にお会いすることもでき、改めて人との繋がりを感じるととても嬉しくなりますし、温かい気持ちになるなということを感じる思いがしました。

西田先生に金沢のおいしい食べ物をたくさん教えていただきました笑。

報告 森口達也