梅雨もコロナもなかなか終わりの見えないこの頃ですね。7月29日の塾報告です。
本日の塾はズームでの開催です。
9時から開始するのですが、時間前に集まった先生方で時間がくるまでまで雑談に花が咲きます。
話題は岩手県で新型コロナウイルスの感染者が二人同時に出たことでした。
あれだけ東京都で感染者が増えても感染者を一人も出さなかった県ですから、県内でも一人目の緊張感は並々ならぬものだったでしょう。ただ二人同時に出た、ということでなんだか感染者の方も救われたのではないかと思いました。ただ、無症状での感染者も多いですし、検査数も多くはありませんから果たして本当に今回の患者がはじめてか、と聞かれれば誰にもわからないことではあります。
全員が揃ったところで、今日は近況報告です。
各々様々な報告をしてくださったのですが、なかでも、過去せいが園で働きメソッドを自園に持ち帰り今最前線で活躍されている先生達からのお話がとても興味深かったので今回はそちらにフォーカスを当てた報告としたいと思います。
まず話していただいた内容のなかで、『管理職』という立場を持った先生達と、自分との間に感じた大きな違いは、なによりも子どものことを考えているのはもちろんなのですが、それと同じくらい保護者のことも考えていることでした。
今コロナで行事の開催が一切なくなったといった園もあるなか、どうすれば開催できるか、どうすれば保護者も安心して行事に参加したいと思えるかを、保護者の反応を見ながら慎重に進めていったという話を聞いて、目の前の子ども達だけで手一杯になっている私と違い、その周囲にいる存在をきちんと気にかけることで結果的に子どものためになるのではないか、など感じることが多く、私も見習わなければと痛感しました。そしてそこには自分の子どもを保育施設に通わせているからこその視点もあるような気がしました。
以前どこかで、
「男性保育士は子どもと接するときに、自分の子供にされたら嫌だと感じることはしてはいけない」
といったようなことを聞いたのを思い出しました。私はまだ子どもがいませんからその思いは全て想像になってしまうのですが、わからないからこそ今以上に慎重に想像しなければいけないと思います。
その他にも、自園での子どもの姿が少しずつ以前と変わったことに喜びを感じた話や、映像コンテンツの使い方の話など興味深い話がたくさんあったのですが、その中で特に、研修の意義についての話が私は強く刺さりました。
ある先生が
「今やっているこの見守る保育を見直したり共有したり出来ないのがもどかしい」
と仰っていました。
ギビングツリーという輪のなかで切磋琢磨しあっていたのに、今現在コロナでそれが出来ないという状況で、陳腐な表現ではありますが、
『仲間がいるということが当たり前では無いことに失くしてはじめて気づいた』
といったところなのでしょう。
そんな一言からもわかるようになにより子どものことを考えて最善を尽くしているはずでも、同じ空間で同じ相手とだけ過ごしているとマンネリが起きてしまうのだと感じます。
ただだからこそ出来ることをするといった点ではディスカッションであったり、実践発表等であればオンラインでも可能ですし、こういった状況が他と差をつけるチャンスなのかもしれませんね。
これからコロナが落ち着くかどうかはわかりませんが、子どもたちが園に来て関わりを持ちながら成長していく、という点は絶対に変わることのない事実です。これからも自分達がやっていることに自信を持つと共にそれを深く深く追求していければなと思った1日でした。
(報告 髙橋)