ここでは、臥竜塾で話し合った議題や、塾長が塾生に向けて話してくれた内容を紹介していきます。
今日の臥竜塾
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6月17日の塾報告
こんにちは!6月17日の塾の報告になります。
当日は現地の塾でしたが、保育園を飛び出して、学びの園庭の花壇作りと、園の2階テラスの緑のカーテン作りのために、ホームセンターに買い物に行くところから始まりました!
前提として、2025年5月14日の塾報告「学びの園庭」を参考にしていただければと思います。
こちら中野の島忠です。初めて行きましたが、近くにこんな大きめのホームセンターがあったとは…!私事ですが最近観葉植物を集めているで、今後お世話になりたいなと思いました(笑)

こちらがテラスに緑のカーテンとして植えようと考えているゴーヤです。苗を12本と4つのプランター、ゴーヤをくくりつけるようのネットを買いました。

そして、肝心の花を買うところを撮り忘れてしまいました。すみません…。
花は15本ほど、色合いや季節感を考えて買っていたと思われます。
そして、こちらがものすごい量の土(笑)通常の土14L×30個と、培養土14L×10個、鉢用の石2セットです。

会計するのも一苦労でした!お店の方もここまで買われる方は中々いないとおっしゃっていました笑

流石に手では持って帰れないので、トラックをお借りして、園まで運びました。

場所は園に戻りまして、ここから花壇作りです。まずは園庭の一角の木板を剥がすところから始まりました。

土が流れないように、かつ水捌けも考え、6つのうちどこのブロックを埋めるか相談しながら進めます。







完成です!本当にお疲れ様でした!やっぱり皆んなで相談して、工夫して何かを作るっていいですね。今後もこの園庭に対して皆んなでアプローチをかけていきたいです。
後日談になりますが、わらすテラスにもゴーヤを植えました。どこまで伸びるか。これからの成長が楽しみです。
そして今回のように園から外に出て、フィールドワークするのもいいなと思いました。心のアンテナ増やしていきたいです。ありがとうございました。
報告者 伊藤カ

6月4日 塾報告
6月4日の塾の報告になります。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
新宿せいが子ども園では5月末に親子遠足が実施されました。
新宿せいが子ども園の親子遠足はウォークラリーになっており、お子さんと保護者の方が一緒に地域を歩いてその地域にあるお店や学校、記念館をチェックポイントとし、回るものになっており、今年は中井地区を使わせていただきました。
私は今回係のサブリーダーをやらせていただきました。
上京して4年が経ちましたが、まだまだ知らない道や場所がたくさんあることに気づかされ、またこの行事を通して地域の方の優しさを改めて感じることができました。




さて、この日は現地(園)での開催になりました。
本日は藤森園長先生が5月に行かれた出張報告がはじめにありました。
長崎の出張際に、長崎市内に新しくできたPEACE STADIUM Connected by SoftBank内にあるホテルに宿泊されたとのことでした。

私も長崎県出身で観戦の際に訪れたことがあるのですが、スタジアム内にはショッピングモールやホテルなどもあり一日楽しめるようになっており、座席からピッチの近さが圧巻でした!


そのあとAIについての話もあり、園長先生は以下のことをおっしゃっていました。
ロボット(AI)ができたときに今までは、単純作業はAIができるだろうと言われていましたが、生成AIができた途端に真逆のインテリで高度なことほどAIが得意と言います。
次のノーベル賞は全部AIがとるのでは?とも言われています。
仮説を立てて、365日実験をして論文を書くことはAIでもでき、その論文を審査することもAIができます。
実際に今年のノーベル賞も2部門はAI関係でした。
AIはインテリなことほど得意ですが一番不得意なのは赤ちゃんです。
赤ちゃんは人の真似をすること(舌を出すと真似をして舌を出すなど)は瞬時にできるが、AIはこれは無理だと言われています。
AIは人の姿を見て、自分の中の筋肉のどこをどう動かせば、同じ顔つきになるのか瞬時に判断ができません。
それを赤ちゃんは瞬時に判断します。例えば、赤ちゃんの前でボタンを押してみせると赤ちゃんも真似をしてボタンを押します。
そのボタンを押すときに頭でボタンを押すと、赤ちゃんは咄嗟に「この人がなんで頭でボタンを押したんだろう」と考えます。
その時にこの実験では、毛布で両手を結んで手を出せないようにして頭で押すと、赤ちゃんは瞬間的に「この人はボタンを押したいけど、手が使えないから仕方なく頭で押したんだ」と考えます。そした、赤ちゃんは自分が手を使えると瞬時に真似をして手で押すんです。
それを手を机に置いた状態で頭で押すと「この人は頭で押したくて押したんだ」と瞬時に考え、真似をして頭で押すそうです。
これはAIにはできないです。
そういう赤ちゃんを相手にする保育者は残ると言われています。
ですが、その保育士が書類主義になったり、文集主義になるとそれはAIでもできます。
実際に子どもと触れ合って一緒に過ごすことは人間しかできないだろうと言われています。
面倒を見ること(食事をさせたりおむつを替えたり)はロボット(AI)でもできます。
ですが、そうではなくその子の気持ちに共感して寄り添ったり、そのときの子どもによって声掛けを変えたり、その子どもによって食事の食べさせ方を変えたりすることは人間しかできません。
なので、保育者が残る仕事かどうかは私たちにかかっています。
このように今ものすごい勢いで便利なAIが普及していっていますが、書類などのAIを活用できるところでは上手くAIを使い、保育士である私たちにしかできない子どもとの関わり方や接し方を日々保育者自身も考え、保育で実践していくことが今後も大切になると感じました。
AIが普及することでなくなるかもしれない職業や普及することによって新たにできる仕事もあると言います。
その時代をこれから生きる私たちや子どもたちのためにも、AIについてよく知り上手に使っていくことが今後大切になると感じました。
他にも様々な話があった学びの多い充実した塾となりました。
本日もありがとうございました。
報告者 伊藤
5/21 塾報告 室内での戸外遊び
おはようございます、こんにちは、こんばんは。5/21に行われたzoomでの塾の内容を報告させていただきます。
今回の塾では①出生率に関して②藤森先生の考える戸外遊びについて③子ども主体の意味についてなど、印象深い話題があがりましたので、こちらをメインにお伝えできたらと思います!
出生率に関してですが、こんな記事がありました。
日本の子供人口は1366万人、44年連続の減少で前年比マイナス35万人
総務省では毎年この時期になると、「こどもの日」にちなんで国内外の子供の人数などを取りまとめたレポートを発表している。今年も5月4日付で「我が国のこどもの数 -「こどもの日」にちなんで-(「人口推計」から)」が発表されたが、それによれば日本の子供(14歳以下)の人口は2025年4月1日時点で1366万人であることが明らかにされた。これは去年の同時期と比べ35万人の減少で、1982年から44年連続の減少。子供の総人口に占める比率は11.1%で前年比マイナス0.2%ポイント。また、統計記録のある1950年分以降では、過去最低値を示している。
子どもたちに携わる私たちにとって、大きなニュースですね。前年から全国的に35万人も減少しているそうです。
実際に、定員割れをしている保育園・子ども園も多いと聞きます。
「こども誰でも通園制度」を実施をしていると、外部塾生の先生方から声もあがりました。経営面だけでなく、子どもの育ちのためにも、園児を確保しておきたいという気持ちが強いと感じます。
「こども誰でも通園制度」だけに関わらずですが、地方と都心でニーズは大きく変わってくるのだろうと話を聞いていて感じ、こういった全国的な課題や制度にも目を向けていかなければいけないと考えるきっかけをいただきました!
藤森先生の考える戸外遊びに関しては、以前の講演で出た質問「これから気温がどんどん上がってきて、外で遊べないときはどうしたらよいか」に対して、こうお答えしたそうです。
「外に出れないのなら、園庭などの環境を室内に用意するのはどうか。散歩も園内を歩き回って園内散歩をしてもいいし、戸外でできる遊びを行うゾーンを作ってもいい」
固定概念に捕らわれた私も「はっ」とさせられるお話でした。戸外に出れないのなら、室内で活動を保障しようという、ある意味逆転の発想をせいがでも取り入れていこうという話になり、今の段階で候補に挙がっているのは、ベランダでゴーヤを育て、日除け+作物を育てる体験。日が当たりづらくなったベランダで、ミストを発生させて涼しい環境を作りながら、水遊びができる環境づくり、などが挙がっています。
こういったアイデアも職員同士で話し合い、ワクワクを胸に環境設定ができると、保育者冥利に尽きるなと思います!
最後に「子ども主体の意味」に関しての内容です。
藤森先生は、子ども主体という言葉には少なくとも2つの意味があるとお話します。
1つは、**子どもにとってどんな意味があるか(子ども中心)**という意味
もう1つは、**子ども自らが行おうとする(子どもの自発)**という意味
この2つの子ども主体が混ざってしまっている園が多いのではないかと先生はお話します。
藤森先生の大切にされている子ども主体というのは後者、子ども自らが行おうとすることです。
ゾーン遊びや自由遊びの重要性を説いているのは、そういった理由があります。子どもは自発的に環境に働きかけて成長していくものだからです。
子ども自らが環境に向かっていこうとするには、設定保育も欠かせないと言います。設定保育は、子どもが新たなを経験する場になるからです。
「楽しかった!」「もっとやりたい!」という気持ちがなければ、子どもは自ら環境に働きかけようとしないものだとお話しされていました。
「子どもは”0”からじゃ、学びも考えも生まれない」というお言葉もとても印象的でした。
今回も大変学びの多い塾となりました。印象に残ったこれらの内容は特に、保育に取り入れていき子どもたちに還元していきたいと思います。
ここまでご精読いただきありがとうございました。次回もお楽しみに!
報告者:廣田
5月14日 塾の報告
こんにちは。塾生の小林です。
今回は5月14日に行われた塾の内容について紹介させていただきます。当日は新宿せいがの4階にて行われました。
この日は藤森先生より「学びの園庭」というテーマでレクチャーいただきました。全部を紹介することは難しいですが、特に印象に残ったところを紹介いたします。
今回お教えいただいたことで最も大切なことは、園庭は運動をするためだけの場所ではないという認識をもつことなのではないかと思いました。幼稚園の園庭や小学校の校庭のというと、だだっ広い運動場のイメージを思い浮かべると思います。これは戦前からの名残であり、軍事教練をするための環境として考えられていたからだそうです。
ですが、現在の保育において園庭は子どもたちが運動をする場であるだけでなく、それ以上の役割も担っています。園庭での遊びは、運動能力の向上はもとより、自然の科学的理解の基礎を与え、また、協調性や創造性、判断力その他の人格形成や社会生活の訓練等、極めて重要な役割があるのです。

先生は以下の内容のことをおっしゃられていました。
子どもの頃から自然に触れ、自然と遊び、自然を使うことによって養われる感性や想像力が、人や自然に対する「思いやり」や「やさしさ」を持つことにつながり、人と、木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心が育っていきます。
こうした経験を通して、知恵と技術を培うことが、自然と人が共存して生きる「持続可能な社会」を生み出す力となっていくのです。環境教育は公害や環境災害の恐怖を子どもたちに植え付けることではなく、手足や鼻、口、目、五感のすべてを使って楽しく遊びながら自然に親しませ、自然を愛する心を育てることなのです。
子どもというものは、好奇心が強く、探究心が強く、いろいろなことを知りたがり、やりたがります。それを満足させるものが屋外には多くあります。そして、屋外でこそ、子どもたちは物事をじかに体験することができるのです。
その体験は、自然の中に多くあります。水が流れるところ、草むら、木々の間には子どもたちが遊んだり、発見できる可能性が無限にあります。かつての園庭というと、大きな空間と、周りに遊具がいくつか備え付けてあるだけのところが多く見られました。この刷り込まれた園庭から、植に工夫を凝らして子どもたちがさまざまな遊びをしたり、隠れたりできる新しい愉快な空間を作り出すことが必要です。
もちろん一部は広い空間で走り回ったり、ボール遊びをするために残しておくことは必要かもしれませんが、どこかーか所でも、木々の中で子どもが過ごすことができる場所を用意します。たとえば、フェンス沿いでまだ植物のない所に低木の生け垣を植えたり、子どもが隠れるような小さな茂みを作ったりするのです。
このように園庭遊びにおいては、運動する場という以外に自然と触れ合うことができる場所という役割も大きいということを改めて学ばせていただきました。
また環境白書には下記のような文が書かれています。
児童期における自然とふれあう遊びは、自然への親しみ感や愛情を醸成させ、人間と自然とのかかわりを知覚させるものと考えられる。さらに、自然とのふれあいが遊びという行為を通じてなされることの意味も大きい。遊びの特徴は、自発的な行為・活動であること、行為そのものが目的であること、不確定で自由な行為であること、遊ぶ主体が可能態(心理的に開放された状態)にあること等が挙げられる。遊びを通して、自発的に、楽しく自然とふれあうからこそ、自然への思いが醸成される。そして、遊びが不確定な行為であるからこそ、子どもは自然とのかかわりにおいて様々な場面に対峙し、創意を持って自然に対処し、知識を獲得するのである。(令和6年版環境白書より)
子どもたちにとって大切なのは自然との関わりが「遊び」の中に組み込まれていることだと、上記を読んで感じました。自然とふれあう体験が、特別な時間や学習の一環として切り離されるのではなく、日常の遊びの中に溶け込んでいることが、子どもたちの豊かな感性や創造力を育んでいくのだと思いました。
草の感触、水の流れ、木漏れ日、虫の動き……そうした自然のひとつひとつが、子どもたちの好奇心をくすぐり、心を動かします。そしてその遊びが「やってみたい」「見てみたい」という気持ちから始まるものであればこそ、学びはより深く、生き生きとしたものになるのではないでしょうか。
園庭は、子どもたちが自由に走り回る「広場」であると同時に、自然と出会い、対話し、深く学ぶことができる「学びの森」でもあります。むしろそういった自然環境の面の方がより重要視されているものと思います。
これからの園庭づくりには、整備された空間だけではなく、子どもたちが「探して」「感じて」「想像できる」ような自然の要素を取り入れ、子どもの心と体を豊かに育てる場として再構築していく視点が求められています。
今回の塾を通じて、「遊び」と「自然」が織りなす保育の可能性に、あらためて気づかされる時間となりました。
それではまたお会いできればと思います!ありがとうございました!(塾生 小林)
5月7日の塾〜園庭の学び〜
5月7日の塾の報告になります。
この日はzoomでの開催になりました。
4月に行われたGT鹿児島で塾生でもある松青こども園の松元先生が「藤森メソッドにおける園庭」について、自園での実践を踏まえて考察したことを発表されたそうなのですが、その発表を塾の中でもしてくれました!
身近にあるものをいかに保育者が意図して取りだし、子どもの興味関心を育むのかということを松元先生が伝えてくれました。
環境ができると、子どもたちはその環境の中で主体的に遊びこむことができます。そして、その環境を常に工夫していくことが私たち保育者の重要な役割です。しかし、ここで注意しなければいけないのが、環境があり、子どもが遊び込んでいると、ついつい日々の保育の中で工夫をしたり、保育者の意図を持った活動を子どもに提供することを忘れてしまうことです。
意図を持った活動ばかりをしてしまい、毎日大人の意図ばかりがあるのも問題ですが、環境だけ用意して、そのままというのもやはり良くないですね。子どもの様子を見て、意図性を大切したり、子どもが自由に遊ぶことを大切にしたりできるバランス力が保育の専門性でもあるのかもしれません。
そんなことをみんなで議論するいい時間になりました。
報告者 森口達也
4月30日塾報告
新年度が始まり、水田康貴(みずたこうき)先生が新しい塾生として仲間入りしました!
よろしくお願いします!
今日はそんな水田先生のことを深掘りしていきたいと思います。
水田君は長崎出身で、なんと外部臥竜塾の宗先生と同じ中学校だったそうです。
先輩後輩ですね!
そして、水田先生も生徒会長をやり、宗先生も生徒会長をしていたそうです。
まさかの偶然が重なりました!
好きな食べ物は、町中華のチャーハンや餃子が好きで、餃子のタレについてみんなで盛り上がりました。
大学時代はバンドをしており、ギターやピアノ、キーボードが弾けるそうで、今後の保育が楽しみですね!
さて、そんな水田先生から見た塾生の第一印象について聞きました。
たすく先生、「フィジカルが強そう、体幹が強そう」
森口先生は、「いつも明るけど、一人になったら反省会をしてそう」
佐野先生は、「木工が好きそう」
小林先生は、「めっちゃ真面目そう、スーパー真面目」
中村先生は、「愛妻家っぽい、ペットをを大事にしてそう、動物に優しそう」
廣田先生は、「かっこいい、イケメン、だけど悪い友だちがいそう・・・」
伊藤あきと先生は、「気さくに話しかけてくれた、サッカーの下平批判がすごい」
伊藤カレラ先生は、「マカロニえんぴつのボーカルに似てる」
平井先生は、「ジャグリングが上手」
本多先生は、「年齢不詳な顔をしている。爽やかで若いイメージ」
柿崎先生は、「あまりいない人(調理にいることに気づいた)」
最後に、水田先生から「実際に新宿せいが子ども園で働いたことで、これまでの父が話してくれていたことや考えはここに繋がっていることに気がつき、実家の園の変遷を感じることができました。」とのことです。

そんな水田先生は雑貨が大好きで、以前、おしゃれな部屋として紹介されたこともあるらしいです!今後の成長が楽しみな水田先生です!
次は伊藤カレラ先生の畔上りんご園さんの出張報告がありました。
向かう途中に山手線が工事で使えないとのことで、様々な交通手段を考えたそうで、
保育も1つの方法にこだわらずに、状況に合わせて進められたらいいと藤森先生からアドバイスをいただいたそうです。
さて、講演では、「AIが発展していく中で子どもたちにはどんなことが必要か?」ということで、
・実行機能
・対話する能力
・他と協力する能力
を中心に話されたそうです。
カレラ先生は、助手としてついて行くことで、保育以外にも社会人としての振る舞いを考えたり、質問に対して自分なりに考えられるように日々の保育の目的や自分のクラスのことについて追求していきたいとのことでした。
これからのカレラ先生のさらなる成長が楽しみです!
カレラ先生の話を聞き、ついつい忙しさのあまりに自分の保育を見直していなかったと気がつきました。一つ一つの自分の行動に対して、説明ができるようにしていきたいと改めて思いました。こうしてみんなの話を聞くことで自分の学びにつながる塾という存在がありがたいです!
(報告)佐野
それぞれの今
今週の塾(4/23)は藤森先生が長崎出張に行っていることもあり、オンライン塾となりました。

- 新人研修と藤森メソッドについて
- 各保育園での近況や課題について
- 中国からの見学者の反応と、見守る保育に対する評価
- 保育士の仕事の難しさや疲労について
- 異文化交流や海外での藤森メソッドの展開について
- 職員間のコミュニケーションや指導方法について
- 子どもたちとの関わり方や成長の様子について
今回は上記のことが話題に上がりました。
まずは新宿せいが子ども園では新人研修が行われました。
年度の始めに新人の先生が参加し、配信している森口先生の講演を昼の時間を使い聞いています。
こうした新人さんに対するアプローチというのはとても大事なことと思います。どの園さんもやっているかもしれませんが新人の方が理念であったり、見守る保育、藤森メソッドの基本となる部分を知ることでそれが基盤となりそれらをベースに物事を考えられるいい機会なのではないかと思います。
私も新人の頃に藤森先生が我々にしてくださったことを覚えています。
一つ覚えているのが、子どもがクレヨンを箱ごと落としてしまい、クレヨンが散らばってしまった時先生はどんな対応をするだろうかというお話でした。
ある子には先生が2、3本拾って手伝い、あとはできるねと子どもに任せていました。ある子にはほとんど拾い、最後の数本だけ子どもに任せていましたという話です。
何が言いたいかと言いますと子どもの発達、能力に合わせて先生が手伝う量を変えているということです。
新人の頃の私としてはとてもわかりやすく、頭にスッと入ってくると同時に子どもみんな同じ対応ではないんだというのと、こういうことが発達に合わせた保育なんだと新人ながら思った記憶があります。
こうした基本的な考えやチーム保育についてお話をしただけると現場に入った時にスムーズとはいかないかもしれませんが、少しは理解できるのではないかと思います。
森口先生には感謝ですね。
2の各園の近況や課題についてでは4月ということもありそれぞれ環境は変わった中で奮闘している方々のお話でした。
新宿せいが子ども園を退職され、自園に戻られた中村先生は元からある文化の違いに戸惑ったり、連絡帳アプリに苦戦したりと日々頑張っている姿が伺えました。
石川に帰られた、川辺先生もとにかく大変だと疲労の顔を見せておりました。
3については大阪の邨橋氏は中国からの見学者の話をしてくださり、とても講評だったと伺いました。
その中でも中国からの見学者が日本の見守る保育に高い関心を示し、その様子がYouTubeで300万回再生されたという話題が印象的でした。これはなかなかすごいことですね!!
6の話では新宿せいが子ども園でも2、3年目の先生が初めてやるクラスのお話をしてくれたり、幼児クラスの近況を教えてくれたりと4月の様子がよくわかるお話でした。
最後にzoomのAIなんちゃらにzoomの内容を聞いてみるとズラズラーと内容を打ち出したくれた最後の文章にこんなことが書かれていました。
「全体的に、各参加者(塾生)が自分の経験や課題を共有し、互いに励まし合っているような雰囲気が感じられます。」
とありました。
互いに励まし合う関係というのはとても塾生にとっては大事なことと思っているのでこれからもその関係を続けていけたらと思います。
最後までお付き合いありがとうございました。
報告者 本多悠里
コミュニケーションの大切さ
4月9日の報告です。
個人的な都合もあり私が参加したのが20時になってしまいましたが、到着したときには4月5日(土)に行われたブラヘイジの報告を塾長が紹介していました。
新宿せいがに10時集合で参加は、小林君先生、カレラ先生、伊藤先生、平井先生の4名でスタートしました。最初の目的地は面影橋で満開の桜を見に行きました。その後は細川庭園→椿山荘→鳩山邸(ここで今年からせいがに入職した水田先生が合流)→徳川慶喜終焉の地(ここで報告を聞いていた本多先生に塾長から「本多君、徳川慶喜ってどういう人か知ってる?」と質問。本多先生は「え〜っと、あれですよね⁉︎・・・ジャイアンツの・・・笑」という笑いを交えながら、最後は廣田先生がしっかりと答えていました笑)→凸版印刷博物館(ここで小林先生が帰宅)→千鳥ヶ淵へ行き17時に解散という流れだったそうです。紹介された写真から綺麗な桜スポット巡りをし、途中で昼食やお茶タイムをしながら2万歩以上の歩数を記録したそうです!
「ブラヘイジは塾長と参加者1名からでも行う」「途中参加、途中帰宅OK」「子どもの参加もOK」といったルールを確認し、参加した伊藤先生は「4年住んでいるが知らなかったことがたくさん見つけられた。また、都内だけど自然がいっぱいあることにびっくりでした」と感想を教えてくれました。
次の話題は、「暴力を振るう子が増えてきた」という記事を塾長が紹介してくれました。去年で7万件、加害児童数5万人という数字から、暴力は繰り返してしまう子が多いのではという話になりました。
小学校の校長先生が述べる原因の1つとして「対話ができない」「伝え方がわからないことらそういった行為になってしまう」といった会話をすることが減ってきていることが問題なのでは?ということを述べていました。
時代の流れもあるが、ゲームやYouTube、SNSなど一人でも楽しめるものがたくさん増えてきたことで会話が減っているのはあると思います。
大学生や大人でもコロナの時はzoomで授業や会議などをしたり便利にはなってきた反面、やはり会話をする機会は減ってきているし、それに伴って相談などもしにくくなってきているのではないか、そして最近では退職代行を利用する人が増えていることに関しても会話することが減ってきている原因なのでは⁉︎という話をしました。
塾に参加していた青山さんもおっしゃっていましたが「我慢とか忍耐といった力が減ってきている。いろんなものが便利にはなってきているが、変えちゃいけないものもある」というのはその通りだなと感じました。
仕事の話はもちろん大切ですが、先輩だったり上の人間が仕事と関係ない話をしてみたり、とにかく話やすい雰囲気を作るのが大切だなと感じていました。そこで小林先生から「報連相の元々の意味では、下の人間が上の人間に物事を言うのではなく、上下の関係にこだわらない関係で話ができることを目的としたスローガンのようなものだった。でもいつの間にか意味が変わってしまった」と言う話を聞き、人同士が関わっていく社会だからこそコミュニケーションの大切さを学んだ今回の塾でした。(報告者 柿崎)
2025年度 始まりました!
2025年度最初の臥竜塾です。
オンラインでしたが、いつものように各地域の塾生が参加していただき、様々な意見を交換でき、有意義な時間となりました。
さて、今回の主な議題となります・・・
①離乳食の進め方について、中期食の回数や内容についてアプリの情報と園の方針の違いについて
②園庭の改善や活動
③保育士の個性と保育理念の共有の重要性について
④藤森メソッドの特徴であるゾーンの概念について、その重要性と正しい理解の必要性
①離乳食の進め方について、中期食の回数や内容についてアプリの情報と園の方針の違いについて
離乳食に関しての話では、今ではアプリなどを使用して保護者が離乳食の進め方などが確認できるようです。少し前は育児書やインターネットで調べて、試行錯誤して作っていたかもしれません。便利になりましたね。
おそらくアプリにお子さんの月齢などを入力すると、順序通りに離乳食の形状を指示してくれるのでしょう。
初めての親からすると、進め方の基準ができて、とても助かるかもしれませんが、逆にアプリを信じきってしまうと、目の前の子どもの姿が霞んでしまう恐れがあります。本多先生は昨年に引き続き、乳児の担任になりましたが、やはり離乳食の進め方は子どもの食べ具合によって違うため、一人一人に合わせる必要があると意見をいただきました。
②園庭の改善や活動
邨橋先生より実践と計画を話していただき、とても興味深い内容でした。
・古い隠れ家を取り壊し、その場所に年長用の遊具を移設した
・グラウンドを改造し、築山とビオトープ、手押しポンプを設置した
・雨水タンクを設置し、手押しポンプで水を汲み上げられるようにした。
以上3点を改善しました。私は見たことがないので、一度写真を送っていただきましたが、とても素晴らしい環境です。そして、今後の計画としていくつか発表していただきました。
- 古い図鑑をラミネートして園庭に設置し、子供たちが植物を調べられるようにする計画がある。
- 外壁に黒板塗料を塗り、水で絵が描けるようにする予定
- スラックラインを購入し、自然を使ったアウトドア遊びができるようにしている。
以上3つの点を計画しているようです。藤森メソッド「学びの園庭」として、とても参考になる実践です。個人的には1の古い図鑑をラミネートして園庭に設置というのは、新しいアイディアです。
これらの取り組みを通じて、子供たちの学びや遊びの環境を充実させようとしています。
③保育士の個性と保育理念の共有の重要性について
こちらのテーマでは、「職員の趣味を活かす」というテーマで盛り上がりました。藤森先生は「保育士という仕事は、自分の趣味を仕事に活かせる」と言われます。手先が器用で物作りが得意な人、運動が好きな人、ゲームが得意な人はプログラミングに活かせます。チーム保育の一つの考え方として、「それぞれの得意分野を活かす」とあるように、趣味が仕事に活かせるでしょう。しかし、趣味や個性を出したとしても、やはり園の理念がある限り、そこは何でもかんでも自由にやって良いわけではないでしょう。この辺のバランスが難しいかもしれませんね。西村先生が当時、新宿せいがの職員として仕事をしていた時に、自分の趣味を現場で活かしながら、その実践を保育指針と照らし合わしていると、とても当てはまることが多かったとのことです。
今日、新宿せいがに見学者が来られたので、少しの時間、森口先生と私の二人で対応させていただいた時にチーム保育についての質問がありました。その回答の一つとして
「職員の中には、リーダーが向いている人、サポートが得意な人、いろいろなタイプの職員がいるからチームが成り立っている。前に出て目立っている人を見るのではなく、影でサポート、フォローが得意な人も見てあげてほしいです」と言いました。人を惹きつける、趣味を活かす、個性を出す、特に1年目の保育士さんにそこを求めるのは・・・少々酷かもしれません。私は個性というのは自然に出てくるものであり、無理に出すことではないように思います。新宿せいが子ども園の理念「共生と貢献」のように、職場で他者と共に生き、他者に貢献することで、自然と自分の個性が出てくるでしょう。
④藤森メソッドの特徴であるゾーンの概念について、その重要性と正しい理解の必要性
最後のテーマです。ギビングツリーのホームページがリニューアルしたのは既にご存知の方が多いでしょう。藤森メソッドを全面に押し出したホームページにしたつもりです。まずは5つのポイントがメインに書かれてあります。
◾️ギビングツリーHP URL
http://www.givingtree.jp/about/
西村先生が当時、新宿せいがで勤務し、見学者を案内している時に「ゾーン」について詳しく説明していたので、ぜひ「ゾーン」の重要性を記載してはどうか?と提案いただきました。確かに、私も今でも保育室をコーナーではなく「ゾーン」について話しているのを完全に見落としていました。このゾーンの考え方は、おそらく藤森先生が日本で一番最初に提唱した考え方だと思います。それまではコーナー保育というのが耳にしていたと思いますが、「ゾーン保育」という概念はなかったはずです。今でも私が鮮明に覚えているのは、藤森先生が「ゾーン保育」という概念を作り出した瞬間です。新宿せいが保育園(当時)が開園した2007年に出張に同行した際、時間が余ったので観光をすることに。お城を見学したのですが「喫茶コーナー」と「遊びのゾーン」と書かれた案内板を藤森先生が見た瞬間に「これだよ!」と何かが繋がった瞬間「ゾーン保育」という概念が誕生したのです・・・。
近日中にギビングツリーのホームページに「ゾーン保育」について詳しく掲載します!完成した暁にはお知らせしますので、お楽しみに。
(報告者 山下祐)
ほら 終わりは未来だ (3月26日)
星野源の「光の跡」にはまっている佐野です。
歌詞の「ほら 終わりは未来だ」という部分が大好きです。
切なさもあり、でも、一瞬一瞬を大切にしようと前向きになれる、そんな歌だと個人的には思います。
さて、3月26日の塾は、今年度最終となり、退職される先生もおられるため、みんなで手巻き寿司を食べました。

みんなで食べるとやはり美味しいですね!
退職される先生方から一言ずついただきました。
・紘睦先生より
最初は右も左もわからずにせいが入ってきて、子どもの人数の多さに驚いた。必死で周りが全然見えていなかった。あまり話せなかったが、緊張もあまりしなくなり、行事のリーダーも無事にでき、色々と経験ができた。とても学びがある塾だった。最後に、ひろむ先生が大好きと子どもが言ってると保護者の方に言ってもらえたり、楽しかった。
・永哉先生より
塾の存在は聞いていたが、仕事的にきついため塾は2年目に入った。塾で印象的だったのが、学生さんに案内した時のことで、自分なりに言葉にできた。学生さんに話すことで、自分自身が振り返えりたり、考えを整理することができた。塾での手作りおもちゃを発表したことが印象的だった。
・太田先生より
自分が塾セミナーの時に発表できたことが思い出です。みんなの前で話すことがなかったが、セミナーで経験できたことは大きい。普段から意識して見ていないとわからないことがある。人に伝えるには、自分が学ばないといけないことがわかった。忘年会でフォーマルな格好で高いものを食べることは新鮮で、一年の振り返りをしたことが印象的だった。せいがでは、初めての社会経験だったが、先輩が教えてくれた。社会人としてのあり方も。3年間があっという間に過ぎた。このつながりを大切にし、地元に戻って頑張りたい。
・中村先生から
「塾の存在は知らなかった。藤森先生のブログを読むと楽しそうだし、いろいろな学びがあるんだなと思った。たすく先生に「塾に入らないのか?」と聞かれて入ったのを覚えてる。塾セミナーの発表は大変だったが、達成感があり自信につながった。いろいろ考えることがあって、みんなが励ましてくれたことが支えてくれた。それからまた頑張ることができた。藤森先生が塾でいろいろと分かるように噛み砕いて話してくれて勉強することができた。そして、何よりも、横のつながりができたことが宝物!今できることを積み重ねて、またみんなに会いたい。」
最後に、塾頭の山下先生からみんなへの一言。
「自分に合った道がある。まだまだ若いので、いろいろとチャレンジしてほしい。保育だけではなく、人が生きる場を学ぶ場所が臥龍塾。この塾から離れるけど、オンラインの塾に参加して、他の先生たちがどんな生き方をしているのか学べるのがこの塾のいいところ。ここで学んだことを120%出し切ってほしい。」
藤森先生から退職祝いとしてプレゼント🎁


モバイルバッテリーとマルチハサミでした。


一緒に働く仲間がいなくなることはとても寂しいですが、新しい環境に行っても学びはやめず、この塾で学んだことを活かしてほしいです。
(報告者 佐野)