おはようございます。こんにちは。こんばんは。塾生廣田です。9/4にZOOMにて行われました塾の報告をさせていただきます!
この日は、海外の話から始まりました。というのも私事なのですが、先日初めての海外旅行に行ってきまして、そちらの話を藤森先生に聞いていただきました。
バリとシンガポールに行ったのでそちらの話をしているところで、シンガポールの「マリーナベイ・サンズ」の話題に。
藤森先生は以前に、シンガポールで1000人ほどの前で講演を行ったというお話を伺っていました。その会場が「マリーナベイ・サンズ」の大ホールだったそうです!
私はこの日初めて知ったので驚きが隠せませんでした。笑
その時同行されていた柿崎先生のマーライオン写真もお見せいただきました!

海外話の締めには、カレラ先生の海外旅行で行きたい場所の話に。実際に長期休みが取れたら、香港か上海に行ってみたいと話し、一人旅を計画中とのことでした!一人海外旅行、、尊敬します!
塾頭の山下先生からは、保育コンサルを行っている日南町の園に関するご報告がありました。
環境に関してのお話では、「今ある物からどのように環境を作るか、とにかく工夫して試行錯誤されていた」というお話がありました。
「このおもちゃを置きたいから買いたい」「こんな家具を置きたい」と思ってなんでも購入できるかといえば、そうではないですよね。園の経済状況や方針などもあると思いますし、この課題に頭を抱える保育者の方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
ではどうやって環境を作って行くのか。
購入したいと思った物とまったく同じものは作れないかもしれませんが、目的に沿って似たような物は製作して、手作りの物を置くことができる。そのように工夫して、環境を整えようとしている職員の皆さんを見て、とても刺激になったとのことでした。
そして、改めて物的環境を整えることの重要さに気付いたとも話します。人的環境(保育者の声掛けや関わり)は、人が変わるたびに環境が変わり、不安定なものと表現します。しかし物的環境というのは、壊れたり無くなったりすることがない限り、環境として質が保たれやすい。一度整えたら質が長持ちするという性質をもつというお話しでした。
いわゆる子どもが落ち着いている園というのは、長い間良い環境の好循環、蓄積があるからこその子どもたちの姿なのかもしれません。もちろん物だけではなく、人・空間の環境構成も怠ってはいけませんね。
今回の日南町の園コンサルでは、とにかく自分たちにできることをできる範囲で環境構成しようと取り組む姿勢に大変感銘を受けたとのことでした。
この報告に塾生のコメントとしては、
佐野先生「せいがの環境はシンプルで子どもにもわかりやすい。大変恵まれている環境だと思う。この良い環境で働くことができることにとても感謝している。改めて、遊食寝が分かれている環境の良さを感じる。」
本多先生「長年保育を行ってきて一周回って「環境の重要さ」に戻ってくる気がする。乳児の子どもたちを見ていても強く感じる。」
といった気付きをもっていらっしゃいました。私も今のわらすで、子どもたちが文字通り没頭して遊びこむことができているのは、先生方の環境構成の賜物だなと感じています。まさに環境構成は、保育者の専門性が現れる部分ですね。
話は広がり、以前山下先生がNHKの「すくすく子育て」の取材を受けた際のお話になりました。
大豆生田先生から新宿せいが子ども園を見学園に推薦されたということで、インタビューに入ることが決まったそうです。
取材のテーマとしては、入園を考えている保護者が、どのような視点で保育園の見学をしているか、どのような観点で園を選ぶかを知ろうといったものでした。
山下先生がご案内した保護者の方は「表情」を見ている、とのことでした。遊んでいる日常の「子どもたちの表情」や働いている「職員の表情」に注目していると。表情が明るかったり、子どもたちが満足そうに充実感をもって遊んでいるか、といったところに焦点を当てていたそうです。
この話を聞いて、確かにその通りだと強く感じました。これから入園を考えている園の職員、子どもたちが無表情で、楽しくなさそうに過ごしている園には、預けたいとは思いにくいですよね。少し話は脱線してしまうかもしれませんが、在園の保護者の方に送り迎えでお会いする時、その会った瞬間、たまたま嫌なことがあったところだったり、疲れていたりして表情がなかったら、その顔が、その先生のイメージ、となってしまいかねないなと思います。常にニコニコでいるというのは、難しいと思ってしまうのですが、安心して通える空間を作るためにも、朗らかな表情でいることを心掛けていきたいと思ったお話しでした。
最後に、今日の話を通じて、塾生の邨橋先生からは「環境は、目指す環境、目的がないと考えられないと思う。見守る保育の本質を捉えないといけない。見守る保育を実践しようとして、形ばかり追ってしまっている時もあった。しかし本質を突き詰めていくと、目指しているところ、職員間の総意みたいなのも見えてくる。他の職員に対してのやり方を見ていて、少し自分の考えと違うな…といったことを思った時にも、行きつく先が合っていれば良いよなと思えるようになった。」そういったご感想を持たれたようでした。
私自身も“形”にとらわれがちな時があるので、先生のお話から改めて、環境を考えるうえで『本質を突き詰めること』の大切さに気づかされました。
今回も学びと気づきが多くある内容でした!ここまでご精読いただきありがとうございました。
報告:廣田