シンガーポール料理

10月23日の塾報告をさせて頂きます。
まず始めに、今回のメニューです。

●BAK KUT TEH
●CHILLI CRAB
●白米

今回のメニューは、先日シンガポールから10名ほど見学者が来られた際に、お土産としていただいたものです。シンガポールの皆さまありがとうございました。

そして、その先日の園見学では、各クラスを順に回り、環境や様子を見ながら、英語を話せる子どもや職員と英語で会話をする姿も見られました。海外の方ともコミュニケーションを取れるのは、本当に羨ましいなと感じました。
さて、シンガポールと言えば、塾長の講演でよく耳にしますが、経済協力開発機構(OECD)が実施している、PISA(国際学習到達度調査)で調査教科3教科とも1位という結果で現在、世界の中で最も学力の高い国として知られています。
その世界学力1位の背景には、シンガポールがマレーシアから1965年に独立した当時、資源もなく貧しく、教育レベルも低い国だったそうです。そのため、当時のシンガポール政府が世界の中で、生き抜いていくためには、“教育が大切だ“と国をあげて教育の向上を推進し、そして今では、世界でも有数の豊かな国と変貌を遂げたという歴史があるそうです。
そして来週末には、そのシンガポールに塾長が出張に行かれます。どんなエピソードが待っているのでしょうか。出張報告が楽しみです。

本日の料理を作ってくれたのは、柿崎先生と松元先生、横田先生です。
私も手伝うつもりが、調理方法が英語で書かれており見ていることしかできず・・・。
松元先生・横田先生が訳し、調理は柿崎先生が進めてくれました。

 

お土産でいただきました!!

お土産でいただきました!!

 

調理を進めながらこんなことを話していました。
「アニメのキャラで一番強いのって誰?」
「やっぱ、孫悟空?」
「ワンパンマンやと思いますよ!」
「ワンパンマン!?」
こういった何気ない世間話をしていましたが、話は盛り上がり、知らないアニメも知ることができました。

私は、東京に来て自分がどれだけ何も知らないかを痛感しているところですが、塾に入らせていただいたことで、初めて出会うことや初めて知る機会が増えています。毎日、何かしらの新しい発見があるのですが、答えを知って終わりではなく、さらに深く知っていこうとすることも大切だと教えてもらいました。
今回は、アニメについてでしたが、こうした仕事以外での何気なく楽しい会話をすることは、もしかしたら大切なことなのかもしれません。それは、園での昼休み時間にも、クラスの職員で一つのテーブルを囲んでコーヒーを飲みながら、こうした世間話をしたり、子どものことについて話あったりしながら連絡張を書く時間があります。チーム保育をする上でも、相手のことを知る機会であり、ベテランの先生や新人の先生もみんなで意見を交換し、それがチーム保育の連携につながっているのではないかと感じています。

書いているうちに、話がそれてしまいました(笑)

IMG_5021

ピリ辛味でとてもおいしかったです!!

食事を済ませ、食後のデザートにはシュークリームをいただきました。

 

そして、毎月行っている、臥竜塾セミナーが10月24日にあるので、そのプレ発表を森口先生が行ってくれました。
今年のテーマは「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」ですが、今回は「自然との関わり、生命尊重」についてです。
指針にはこのように記されています。
『自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探求心を持って考え言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念を持つようになる。また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さに気づき、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちを持って関わるようになる。』
保育をする上でも、『自然』というテーマはつながりが大きいものだと思います。
月案や週案でも、「自然を感じる」「自然に触れながら」という言葉はよく使いますね。
「10の姿、自然との関わり、生命尊重」を紐解きながら、新宿せいが子ども園での実践を交え発表してくれました。とても分かりやすく、そして、聞いていて楽しい発表でした。
詳しくは、10月24日の臥竜塾セミナーで。ぜひ、ご参加いただければと思います。

今回の報告を終わりたいと思います。

報告者 田崎 天悠

面白がる3

田崎先生の富山出張報告です。

富山キトキト空港安着。塾頭山下先生のお父様が迎えに来て下さいました。

そこから講演会場となる岐阜県高山市まで84km。道中、スーパーカミオカンデを知り、「飛騨」を「ひぜん」ではなく「ひだ」と呼ぶことを知り、さるぼぼを知り、と初めての出会いの連続であったようです。

極め付けは、

「ピストンカーブ」

「ピストンカーブ」

「ヘアピンカーブ」の言い間違えですが、急なカーブも経験しました。それを全て運転して下さった山下先生。いつも本当に有難うございます。

その日は高山保育福祉会50周年記念の式典に参加。会場は衆議院議員、県会議員、市議会議員の方々も参加され、約250人程の参加者で会場はいっぱいであったとのことです。その記念講演で塾長が登壇されました。

食事会にも参加し、飛騨牛、松茸のお吸い物を経験。芸妓さんもいる中での食事もまた初体験でした。

また、この地域での伝統であるのか、食事会が始まったにも関わらず、参加者の皆様が静かに黙々と食べるのだそうです。不思議に思っていると、会の理事が三味線で「祝い唄」歌を歌い始めました。するとその会場全体での合唱になり、歌い切った後、大いに笑い声混じる歓談となったそうで、こういうことを粋と表現するのでしょうか、素敵な伝統との出会いがありました。

食事会の終わり方も一味違い、

万歳三唱→中締め→閉会の言葉→三々一拍子を3回

と、盛り沢山な会の終焉を経験しました。行く先々でこのような体験ができることはとても貴重ですね。

この話の流れから塾長が「手締め」について解説してくださいました。

ブログ『臥竜塾』2007年12月2日『手締め』の中にもこう書かれています。(太字をクリックすると塾長藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回の全文を読むことができます。)

最後にやる場合でも始まりのときにやる場合でも普通は「ちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃん、ちゃん」とやりますが、それは、「三が三つで九」「それに一つの点」を入れて「九に点」で漢字の“丸”を表し、いろいろの行事などが全部とどこおりなく、トラブルもなく無事丸くおさまった時など、とやるのは、「すべて丸くおさまりまして、みなさんご苦労さんでした」という意味になり、また、「これから万事うまくやりましょう」という願いをこめてやる場合もあります。

受け継がれてきたものには意味があるのですね。

そして2日目。

ブラ高山へ

ブラ高山へ

朝市へ出向きました。

魅力的な出店がたくさん

魅力的な出店がたくさん

そこで試食に試食を重ねているとナツメの種で歯を折りそうになりました。

昼食

昼食

こってりそうだけどさっぱりしてました

こってりそうだけどさっぱりしてました

試食のし過ぎでお腹がいっぱいでしたが、油で覆われたスープは意外な程あっさりしていて、美味しく全部いただけたそうです。

メモを見ながら一生懸命報告してくれた田崎先生。面白がって、色々なことに興味をもって取り組もうとしている姿勢に感化されます。次回の出張報告もとても楽しみです。

(報告者 加藤恭平)

面白がる2

話題は運動会について。

「清々しい秋空のもとで、というのは殆ど幻想で、実際に晴れの中でやれる確率はとても低い」

近くの中学校の体育館をお借りして、天候に左右されることなく運動会が行われる利点について塾長は話されていました。また、校庭を借りている場合は、悪天候の為でも順延をすることができずに多くの場合中止になってしまうとのことで、改めて予定日に決行できることの有難さを感じてしまいます。

また、運動会、と言えばパラバルーンや鼓笛隊、組体操など、お遊戯と呼ばれるような取り組みをする園も多く、子どもを主体として考えた時にその取り組みを見直したいと願う現場と、その取り組みを望む保護者との間で摩擦が起こる場合があるということです。

塾長もせいがの森保育園開園当時、保護者からの様々な声があったことを回想して下さいました。一斉保育や保育者主導の教育形態が当たり前と思われていた時代だったからこそ、その反響はとても大きなものがあったのでしょう。

「悪気でやってるわけではないから、そうするとポツンポツン、苦情を言ってきた人の声が少しずつ変わってきて、褒めてくれた人の声が大きくなってくる」

「苦情じゃ死にっこないし、そんなことで命を縮めたらもったいない」

塾長が園長になられてから今日に至るまで数々の試練や苦労があられたこと、それを乗り越えられてきた膨大な積み重ねの上に今日の塾長があることを改めて思います。また、当時園に対して様々な意見をもっていた保護者がある時、外で園のことを絶賛していた、ということを他の保護者から聞いたことがあり、

「苦情なんて当てにならない、とその時は思った」

「直すところ、改善するところはすぐ改善してクヨクヨしない」

そう考えるようになられたそうです。

「そんなに園のことを考えてくれてるなら有難い、一日中園のことを考えてくれてるなんて」

「苦情は親にとってのサンドバッグの時もある」

そんなユニークな言葉を交えながら、話をしていただきました。

邨橋先生もまた、「ベテランの先生方の有難さ」「近くにポジティブな人がいることの大切さ」について話されていました。現状を把握し、この状況があったからこそ見えたこと、この状況を肯定的に捉えられるような前向きな姿勢へと転じていく中で、ポジティブな人の存在や現場の第一線で園を守ってくれている先生方の存在の大きさは計り知れない、ということを話して下さいました。邨橋先生は、実際にその環境、状況に身を置いて初めてわかることの多さを実感していると言い、「耳で学ぶこと」との学びの質が異なる、と話して下さいました。

その立場、境遇へ、開拓者のように進まれている邨橋先生の言葉。とても心に残りました。

食器を片付けてコーヒータイムへ

食器を片付けてコーヒータイムへ

ボルダリングを初めた邨橋先生。数年前とは別人のような身体を手に入れました。強靭な肉体を更なる高みへと目指す塾頭と筋肉談義です。保育のことだけでないこういった時間もまたこの仕事のパフォーマンスを上げていくとても大切な要素ですね。

すると、部屋が暗くなり、

ありがとうございます

ありがとうございます

先日また一つ歳を重ねさせていただきました。

中に粒状の栗がたっぷり

中に粒状の栗がたっぷり

等分して

等分して

美味しくいただきました

美味しくいただきました

仲間と過ごす掛け替えのない時間は塾長からいただくプレゼントですね。感謝の気持ちでいっぱいになります。

そんな仲間の一人が先日から塾長の助手として出張に同行しています。先日の富山出張報告を田崎先生からしていただきました。

(報告者 加藤恭平)

面白がる

 

キノコを炒める横田先生

キノコを炒める横田先生

保育士試験が迫っています。息抜きになりますね。

その横では牛肉を柿崎先生が切ります

その横では牛肉を柿崎先生が切ります

今日はいいお肉です

今日はいいお肉です

なぜなら

朴葉焼き

朴葉焼き

富山への出張のお土産に塾長が買ってきて下さいました。

同行されたのは田崎先生

同行されたのは田崎先生

カメラ目線が様になってきました

カメラ目線が様になってきました

出張報告は後半です。

料理を担当する先生方が活躍してくれることでこんな時間も生まれます。

筋力トレーニング

筋力トレーニング

youtubeに上げられている、筋トレに最高のサイトを塾頭が教えてくれました。

映像と音に合わせて2セット

映像と音に合わせて2セット

腕がパンパンに。たんぱく質がいよいよ欲しくなりますね。

できたよー

できたよー

キノコの味噌炒め

キノコの味噌炒め

炙った朴葉の上へ盛り付けます

炙った朴葉の上へ盛り付けます

「この葉っぱは食べるんですか?」

田崎先生の投げかけに応じて塾頭が「もちろん」ただ最後に食べる、ということを力説しようとしている最中に一口パリパリ。

「嘘だったんですか」

「嘘だったんですか」

「塾頭の嘘は未だに見破れないです」

「塾頭の嘘は未だに見破れないです」

素直な好青年です。

盛り付けは得意な松元先生に委ねられました

盛り付けは得意な松元先生に委ねられました

味噌のたっぷり絡んだ牛肉がよそわれていきます

味噌のたっぷり絡んだ牛肉がよそわれていきます

完成

完成

ネギとかまぼこのすまし汁

ネギとかまぼこのすまし汁

味噌料理なので味噌が重ならないようにという工夫ですね。

何とも贅沢

何とも贅沢

ここで邨橋先生到着

ここで邨橋先生到着

スペシャルゲストです。

今日は焼酎も

今日は焼酎も

「磯野家の焼酎」ユニークな名前とは裏腹、どっしりとした旨味と甘味のある焼酎で、朴葉の香り、味噌の香りと最高の組み合わせでした。

塾長、ご馳走様でした。

さて話題は算数のことから。勉強したにも関わらず思い出せない、今だにわからないことだらけの算数や数学で、どちらかと言えば苦手という塾生も少なくない科目です。ルートについて塾長からご教授いただきました。

「50年以上前のことが思い出せるものだね」

中学生の時の記憶から話をして下さったようです。

「算数や数学が苦手な人は暗記だと思っていることが多い」

「何に使えるか、どうしたらこうなるのか、と面白がれると好きになれる」

公式を暗記した記憶が蘇り、だからだったのか、と納得しました。好奇心や探究心の大切さを改めて理解します。同時にそれは人間関係にも通じることがあるようにも思われ、何か提案があった時など、できる、できない、したい、したくない、という端的な結論へ向かう為だけの議論に終始するのではなく、面白がってその提案が膨らむようなやりとりができたならば、提案をした方もされた方もきっと楽しい時間を過ごすことができることでしょう。

焼酎も進みながら食事も半ば、話題を邨橋先生が提供して下さいました。

(報告者 加藤恭平)

当時の遊び

10月9日(火)の塾報告をさせていただきます。
最近朝はセブイレブンのコーヒーにハマっています。本多です。
今回の塾内容
『幼少期の遊びについて』
塾生
・ドロケイ
・ファミコン
他にも色々出ましたが…
こんな遊びを塾生はしていたそうです。
そこで塾長はどんな遊びをしていましたか?という塾生からの質問。
 塾長
 長馬跳びという遊びは今では考えられないような遊びに一同驚愕でした。
今こうした遊びをしていたら大変ですねということ。
昔の遊びというのはなかなかハードであることがわかりました。
 そしてこの二つの遊びから面白いエピソードを塾長から聞くことができました。
 当時の塾長はSケンや馬跳びに夢中になって遊んでいたそうです。夢中になりすぎるあまりに試験の合間の休憩では試験が終わる10分前まで気付かず遊んでいたそうです。慌てて10分前に試験が終わると気付いて教室に戻ると先生から
「そんな汗だくじゃ試験ができないから顔を洗ってきなさい」との一言。
試験終了の10分前での鬼の一言から、試験を開始した塾長。
しかしその結果は100点だったそうです…。
規格外ですね。
笑いながら
 「得意の音楽だったからだけどね」
ともおっしゃっていました。
おそらくどんな教科でもいい点数を取っていたであろうということが想像できます。
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『チーム保育について』
ある見学者からの質問
「チーム保育はどこで生み出したんですか?」
 塾長からこんな話を聞きました。
当時小学校の先生を務めていましたが、その教育方法というのは
「担任王国」であったそうです。
クラスの子どもたちが他のクラスの先生から教えを受けると担任が生徒を操れなくなるというような風潮があったというお話です。
まず、子どもを「操る」という表現がいささか問題であるように感じます。
塾長は子どもは操り人形ではないと強く思うことから保育園を作る際にはそうしたくはないという思いが根本にあったそうです。
ですから「生み出したとかではなくそういったことが嫌いであったからというのが根本にある」ということをおっしゃっていました。
少し内容は違いますが、
臥竜塾ブログにも当時の教員時代のエピソードが書かれています。塾長の子どもへの接し方、伝え方というのは真似できないところがあるのかなとも感じますが、考え方というのを日々学んでいかなければならないとブログを見返していて思うところでした。
こうした塾長の教員時代のお話を聞けることが個人的には面白く、勉強になります。
いつも発想の違いに驚きますし、こんな関わりをしてみたいと思うお話です。
 最後にこぼれ話ですが、森口氏が家でお子さんにミルクをあげたあと、全力で子守をし、高い高いをしてあげた時に「レロ」っとミルクが逆流してきたのを奥さんが見て「本当に保育士?」と言われたそうです。
なかなか子育ては難しいですね。
塾長の大好きな焼きそばです。

塾長の大好きな焼きそばです。

かた焼きそば!

かた焼きそば!たくさん酢をかけました。(私だけ)

今回のメニューでした。

報告者 本多

これからは日本語

10月2日の臥竜塾の報告です。

最初の話題は、園にいる5歳児のハーフの女の子の英語の発音がすごいという話になりました。その子は家で日常的に英語で会話をしているそうなのですが、先日昼食後のお当番の仕事を塾頭とやっていて塾頭に英語で「can I play〜」と話しかけてきたそうなのですが、発音の良さのせいか聞き取れずもう一度ゆっくり話してもらったそうなのですが、それでもわからなく、日本語で話してもらうと「もう友達と遊びに行ってもいい」と聞いていたそうです。つまり「can I play my friend?」と聞いてたそうなのですが、その子にとっては日常会話なので「マイフレンド」を「マイフレ」と略して話していたので塾頭もわからなかったと言っていました。という話をしていたところ塾長から、「今はパソコンなどで英語や中国語などすぐに日本語に翻訳できたり、逆に日本語で入力した文字が英語や中国語に翻訳されたり、あっという間にできるから、近々東大の入試から英語がなくなる」という話を聞きました。

以前の塾の時にも塾長は毎年のドイツをはじめ、最近ではシンガポールなどで講演を行う際に、話をする時にしっかりと理論や例などを伝えないと勘違いしたり間違って伝わってしまう。そうならないためには、現地の言葉が話せる事に越したことはないけど、自分がしっかりとした日本語を話すことができないとちゃんと伝わらないと言っていました。

また、大学生が行なったテストでも数式からは答えが導き出せるが、文章問題を読み解き数式を作って答えを導き出す問題になると途端に正解率が減ってしまったそうです。

確かにニュースなどを見たりネットで調べてみると、「日本人の若者を中心に読解力の基礎となる語彙の量が不足している」というデータが多数あるのが現実です。

 

私自身、英語がとても苦手で道端で海外の方に英語で話しかけられたり、塾長と行ったドイツ研修も通訳さんがいるとはいえドキドキしていました。

そんな中、ついこの間塾長と天悠くんと電車に乗っていたら中刷り広告に「世界とポケトークしよう!!」というキャッチフレーズの広告がありました。それはスマホより小さめの手の平サイズ。なんと74言語も対応しているという翻訳機で値段も3万円前後!これを見た時に、英語の塾に通い月謝を払い続けるよりは、自分ならこの機械を買って海外の人とたくさん会話をした方が楽しそうだし、世界が広がりそうだなぁと感じてしまいました。(単純に勉強が嫌いというのが本音です!笑)

通訳は機械ができても言葉を考え発するのは自分自身にしかできないことなので、表現する言葉、語彙力がこれから特に重要視されていくのではないかと思いました。

 

その他の話題としては、安倍内閣が組閣した時だったので政治の話、学生時代の話をしました。

 

ご飯は、以前に塾で作った梨酒と塾長宅近くの餃子屋さんの餃子、頂いた太平燕(タイピ―エン)に、横田くんが作った野菜炒めを追加し具沢山にしました。

デザートには、横田君の顔の大きさに匹敵するほどの大きな梨を食べました。    (報告者 柿崎)

本日の晩ご 飯

本日の晩ご飯

 

巨大な梨

巨大な梨

 

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瓢鮎図 final

副園長中山利彦先生主催のリーダー研修会に田崎先生も参加されました。

塾長からの提案で田崎先生も来場者の方の前で話をする時間があったそうです。

森口先生からは「35点」その理由は、「塾長と聞き手が求めていることを話せるようになるといい」

その後塾長からも同じ内容でアドバイスをいただいたとのことで、何とも考えさせられるものがありますね。

駒沢こだま保育園石田園長先生からいただいた「人形焼」

駒沢こだま保育園石田園長先生からいただいた「人形焼」

可愛いですね。

可愛いですね。

皆で美味しくいただきました。いつもありがとうございます。

「厚木ふじの花保育園」では保護者講演がありました。

パワーポイントで構成された塾長の講演。パソコンを操作する役割を初めて担いました。

「(キーを)押すだけですよね」

「(キーを)押すだけですよね」

と強気な姿勢を見せていたそうですが、塾長のタイミングに合わせることや、間違えて2回続けて押してしまったり「指が勝手に動いてしまった」とのことで、一筋縄でいかないものであることを強調されていました。その中で沢山のメモをとる森口先生や、シンガポール講演を成功に導いた西村先生、助手として初代からその仕事を確立された塾頭山下先生、「食後の講演はどうしても眠気との戦いになるから、チョコレートがいい」と実践的なアドバイスをくれる柿崎先生。助手の先生方の積み上げてきたものの大きさを改めて感じさせられます。

田崎先生の報告の中でとても印象的だったことが、日本の保育とピアノの関係についてでした。

関信三(1843天保14年−1880明治13年)浄土真宗僧侶、wikipediaによると、

「明治政府の命を受けキリスト教の内情を探るべくキリスト教徒の中に長期にわたり潜入。(略)その後、東本願寺の命により、東本願寺の大谷光瑩(現如)上人の随行員としてイギリスに留学。その後、政府のキリスト教解禁のため帰国、東京女子師範学校の英語教師となる。欧州滞在中に見聞したフレーベル教育を活かし、1876年、日本初の幼稚園(現・お茶の水女子大学附属幼稚園)を創立し、その初代監事(園長)となる。主任保母は、松野クララが務めた。」

松野クララ(1853年−1941年) wikipediaによると、

フリードリヒ・フレーベルが創立した保母学校に学ぶ。1876年(明治9年)に来日(略) 日本における近代幼児教育の基盤整備に取り組み、東京女子師範学校附属幼稚園の最初の主席保母として、ドイツの要請所で学んできたフレーベルの理論や保育内容の実際をほぼ舘に直接教え、後には東京女子師範学校の保母練習科の生徒たちにも教授した。また当珍しかったピアノをいて一に子どもたちとしんだ保育者の第一号でもある。

明治時代の教育者が最初に導入したピアノが、今日の日本の保育にこれほどまでに影響を与えるとは思ってもいなかったことでしょう。また、それだけの経緯でもあるという見方もできるようにも思えます。ドイツでは朝の会や帰りの会など皆で集まる時間に、様々な場所で行う為に持ち運びの簡単なギターやアコーディオンなどを用いると聞きます。ウクレレの音質、音量なども保育に適していると保育雑誌で目にしたこともありますし、少し前まで小松崎先生は朝の歌をカズーで子どもたちと歌っていました。楽器が弾けなければアカペラで構わないわけですし、弾きたい子どもたちが弾いてくれるかもわかりません。その人の得意不得意をそのまま表現できるような環境は、子どもたちにとっても保育者にとってもとても過ごし易いものと言えるように思います。

最後に

最後に

金沢「わかばこども園」施設長西田泰幸先生からいただいた九谷焼の湯飲み。その際に、皆でそれぞれの柄を決めました。

西村先生がコーヒーを担当してくれていて、誰がどの柄かを全て暗記しているのですが、実際に配ろうとすると、中々思い出せないものです。

でも一つだけはっきりとわかります

でも一つだけはっきりとわかります

ひょうたん柄の湯飲み。柿崎先生のものです。

ひょうたん→たこ→海の生き物→柿崎先生

西村先生の考案が柄を見ると思い出されるからです。

「ひょうたん→なまず→カッキーという覚え方もあるね」

「そういう絵がある」

塾長の提案で、調べてみると『瓢鮎図』日本の水墨画を代表する画僧・如拙作の絵画作品に辿り着きました。

「室町時代、「禅」は最先端の学問でありアートでもありました。その禅に精通していた将軍・足利義持のもとに集められた31人の僧は、(略)京都五山を代表する超エリート。それぞれの答えは漢詩で書かれています。(intojapanより抜粋)」

日本の国宝に指定されています

国宝に指定されています。上半分が賛(漢詩)で、公案に対する31人の僧の解答です。

室町幕府将軍足利義持の命により、ひょうたんでナマズを押さえるという禅の公案を描いたもの(wikipedia)

ひょうたんでナマズを押さえるという禅の公案(wikipedia)面白いですね

塾長からの問いかけもまた公案のようで、それを読み解く思考回路の発達こそ、知恵を授かる、ということなのかもわかりません。

(報告者 加藤恭平)

 

瓢鮎図 episode4

「多様性は色々な人を認め合うということであって、何でも許していいという訳でない」

「色々な選択肢がある中で選択してはいけないこともある」

組体操や鼓笛隊を例に運動会について考察してきましたが、多様性を認めるということは人を認めるということであり、組体操や鼓笛隊という取り組みを受け入れることとは異なるということでしょう。また、殆どの場合、クラス全員で行う取り組みでもある為、参加したくない子もそこにはいるかもわかりません。「相補性」(人間関係が深まると、相手と自分との相違点が明らかになってきて、この違いが明瞭になってくると、お互いが相手にない部分を補うような形ができていくこと)についても話されましたが、

「保育者主体と子ども主体は相補性がある」

「保育者主導と子ども主体は相補性がない」

やはり保育者主導である限り、子どもたちにとってその取り組みとは心穏やかでいられないものなのかもわかりません。

「色々な人の色々なやり方があって良しとされるのは、見守る保育という根本があるから」

例えば保育中に怒る、という行為についてもそれを見守ることができるのは、共通する理念の上にそれを選んでいると思えるからです。そう思うと見守る保育は宗教のようだと誰かから声が聞こえてきそうですが、「見守る保育は宗教でもいい」と塾長は仰います。それは日本にも様々な地域性があり、また世界の国と地域でも様々な文化がある中で見守る保育 Fujimori Methodは実践されていきます。様々な地域性を包括するその根本として見守る保育 Fujimori Methodがあることの重要性を仰っているのでしょう。

また、今回の運動会には保護者の親戚にあたる方で、韓国の新聞記者を務めている方が参観されていました。その中で、行事中の職員のストレスを感じなかったこと、また、その雰囲気をどう築いてきたのか、という質問に、指導するとか、教え込む、とかでなく、経験のない人が経験のある人を見て学ぶような関係性があるからではないか、との内容で解答されたこと、それに対して「いかにも日本人らしいですね」との返答があったことなどが話されました。

「日本の良さはチームワークであり、認め合う精神」

塾長がこうまとめて下さいました。

コーヒーを淹れて

コーヒーを淹れて

最後は田崎先生からの出張報告です。

(報告者 加藤恭平)

瓢鮎図 episode3

田崎先生が同行した「厚木ふじの花保育園」での保護者講演後、子どもが習い事をやめたいと言っている、やめてもいいものか、という内容の質問があったそうです。

「好きなことのために我慢するから我慢する力になる」

言い換えれば、やりたくないことを我慢して取り組んだとしても我慢する力にはならない。日本の保育園や幼稚園の運動会でよく見られる組体操や鼓笛隊への取り組みに通ずるものがあるように思えてきます。以前塾長から教わった、

やりたくてやったことをやり遂げた時得られる気持ち→達成感

やりたくないものをやらされてやり遂げた時得られる気持ち→安堵感

この話が思い出されます。そもそもその子がやりたい習い事だったのか、を見つめ直す機会になったことでしょう。

また、最近あった質問ということで、モンテッソーリ保育を実践されている園の方からのものが印象的でした。園庭で子どもたちと関わり合って遊んでほしいが関わりが少ない、どうしたらいいのでしょうか、という内容で、

「倉橋惣三が子どもの遊びとして共感遊びを提唱したことに対してモンテッソーリはそれを否定している」

「だからモンテッソーリ保育にはブロックやままごとがない」

という話をして下さいました。モンテッソーリ保育には「お仕事」と呼ばれる活動の時間があり、子どもが一人で集中して活動に取り組めるよう保育者は配慮をします。すると子ども同士の関わりはそこで断たれてしまうのでしょう。

また、「お仕事」は靴磨きや窓拭きなど、昔の時代の職人の仕事内容が中心です。

「現代のように一緒になって何かを作り上げたりするような仕事があればいいのにね」本当にそう思います。

「『モンテゾーン』『世界の保育体験ゾーン』というようなゾーンがあってもいいね」

モンテッソーリの教具、フレーベルの恩物で遊べるようなゾーンがあったら、それは楽しいでしょうね。見守る保育藤森メソッドの包容力を感じます。

(報告者 加藤恭平)

瓢鮎図 episode2

塾頭も到着です

塾頭も到着です

小学校教員時代、泳ぐことが苦手な子がいました。一生懸命泳ぎを教えてあげ、何とか泳げるようになったその子。大きくなってから会う機会があり、あの時はとても嫌だった、水が嫌いになった、などと言われたそうです。塾長はとてもショックを受け、「若い頃は変な正義感に燃えてしまうもの」「あれは自己満足だったんだと思った」と仰いました。しかし数年後、その子のお母さんに会う機会があり、積年の思いでそのことを話すと「今サーフィンばっかりやっていますよ」とのことで、一同笑いました。

「タメを思ってやることが本当はタメになっていないことがある」それは食べ物の好き嫌いを無くしてあげようと思って色々としてあげた結果、それがトラウマとなって好き嫌いの多い大人になってしまうことがあることと似ています。

「熱心な保育者と虐待する保育者は紙一重」肝に銘じたいと思います。

そして話題は運動会について。組体操や鼓笛隊などで感動してしまう親心について、「わからないでもない」という流れから、「子どもたちの発達を保育者と共に確認し、成長した喜びを感じる」ことを目的とした自園の運動会を見つめ直すような話題へと発展していきます。

(報告者 加藤恭平)