瓢鮎図 episode3

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田崎先生が同行した「厚木ふじの花保育園」での保護者講演後、子どもが習い事をやめたいと言っている、やめてもいいものか、という内容の質問があったそうです。

「好きなことのために我慢するから我慢する力になる」

言い換えれば、やりたくないことを我慢して取り組んだとしても我慢する力にはならない。日本の保育園や幼稚園の運動会でよく見られる組体操や鼓笛隊への取り組みに通ずるものがあるように思えてきます。以前塾長から教わった、

やりたくてやったことをやり遂げた時得られる気持ち→達成感

やりたくないものをやらされてやり遂げた時得られる気持ち→安堵感

この話が思い出されます。そもそもその子がやりたい習い事だったのか、を見つめ直す機会になったことでしょう。

また、最近あった質問ということで、モンテッソーリ保育を実践されている園の方からのものが印象的でした。園庭で子どもたちと関わり合って遊んでほしいが関わりが少ない、どうしたらいいのでしょうか、という内容で、

「倉橋惣三が子どもの遊びとして共感遊びを提唱したことに対してモンテッソーリはそれを否定している」

「だからモンテッソーリ保育にはブロックやままごとがない」

という話をして下さいました。モンテッソーリ保育には「お仕事」と呼ばれる活動の時間があり、子どもが一人で集中して活動に取り組めるよう保育者は配慮をします。すると子ども同士の関わりはそこで断たれてしまうのでしょう。

また、「お仕事」は靴磨きや窓拭きなど、昔の時代の職人の仕事内容が中心です。

「現代のように一緒になって何かを作り上げたりするような仕事があればいいのにね」本当にそう思います。

「『モンテゾーン』『世界の保育体験ゾーン』というようなゾーンがあってもいいね」

モンテッソーリの教具、フレーベルの恩物で遊べるようなゾーンがあったら、それは楽しいでしょうね。見守る保育藤森メソッドの包容力を感じます。

(報告者 加藤恭平)

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