6月4日 塾報告

6月4日の塾の報告になります。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

新宿せいが子ども園では5月末に親子遠足が実施されました。

新宿せいが子ども園の親子遠足はウォークラリーになっており、お子さんと保護者の方が一緒に地域を歩いてその地域にあるお店や学校、記念館をチェックポイントとし、回るものになっており、今年は中井地区を使わせていただきました。

私は今回係のサブリーダーをやらせていただきました。

上京して4年が経ちましたが、まだまだ知らない道や場所がたくさんあることに気づかされ、またこの行事を通して地域の方の優しさを改めて感じることができました。

さて、この日は現地(園)での開催になりました。

本日は藤森園長先生が5月に行かれた出張報告がはじめにありました。

長崎の出張際に、長崎市内に新しくできたPEACE STADIUM Connected by SoftBank内にあるホテルに宿泊されたとのことでした。

私も長崎県出身で観戦の際に訪れたことがあるのですが、スタジアム内にはショッピングモールやホテルなどもあり一日楽しめるようになっており、座席からピッチの近さが圧巻でした!

そのあとAIについての話もあり、園長先生は以下のことをおっしゃっていました。

ロボット(AI)ができたときに今までは、単純作業はAIができるだろうと言われていましたが、生成AIができた途端に真逆のインテリで高度なことほどAIが得意と言います。

次のノーベル賞は全部AIがとるのでは?とも言われています。

仮説を立てて、365日実験をして論文を書くことはAIでもでき、その論文を審査することもAIができます。

実際に今年のノーベル賞も2部門はAI関係でした。

AIはインテリなことほど得意ですが一番不得意なのは赤ちゃんです。

赤ちゃんは人の真似をすること(舌を出すと真似をして舌を出すなど)は瞬時にできるが、AIはこれは無理だと言われています。

AIは人の姿を見て、自分の中の筋肉のどこをどう動かせば、同じ顔つきになるのか瞬時に判断ができません。

それを赤ちゃんは瞬時に判断します。例えば、赤ちゃんの前でボタンを押してみせると赤ちゃんも真似をしてボタンを押します。

そのボタンを押すときに頭でボタンを押すと、赤ちゃんは咄嗟に「この人がなんで頭でボタンを押したんだろう」と考えます。

その時にこの実験では、毛布で両手を結んで手を出せないようにして頭で押すと、赤ちゃんは瞬間的に「この人はボタンを押したいけど、手が使えないから仕方なく頭で押したんだ」と考えます。そした、赤ちゃんは自分が手を使えると瞬時に真似をして手で押すんです。

それを手を机に置いた状態で頭で押すと「この人は頭で押したくて押したんだ」と瞬時に考え、真似をして頭で押すそうです

これはAIにはできないです。

そういう赤ちゃんを相手にする保育者は残ると言われています。

ですが、その保育士が書類主義になったり、文集主義になるとそれはAIでもできます。

実際に子どもと触れ合って一緒に過ごすことは人間しかできないだろうと言われています。

面倒を見ること(食事をさせたりおむつを替えたり)はロボット(AI)でもできます。

ですが、そうではなくその子の気持ちに共感して寄り添ったり、そのときの子どもによって声掛けを変えたり、その子どもによって食事の食べさせ方を変えたりすることは人間しかできません。

なので、保育者が残る仕事かどうかは私たちにかかっています。

このように今ものすごい勢いで便利なAIが普及していっていますが、書類などのAIを活用できるところでは上手くAIを使い、保育士である私たちにしかできない子どもとの関わり方や接し方を日々保育者自身も考え、保育で実践していくことが今後も大切になると感じました。

AIが普及することでなくなるかもしれない職業や普及することによって新たにできる仕事もあると言います。

その時代をこれから生きる私たちや子どもたちのためにも、AIについてよく知り上手に使っていくことが今後大切になると感じました。

他にも様々な話があった学びの多い充実した塾となりました。

本日もありがとうございました。

報告者 伊藤

5/21 塾報告 室内での戸外遊び

おはようございます、こんにちは、こんばんは。5/21に行われたzoomでの塾の内容を報告させていただきます。

今回の塾では①出生率に関して②藤森先生の考える戸外遊びについて③子ども主体の意味についてなど、印象深い話題があがりましたので、こちらをメインにお伝えできたらと思います!

出生率に関してですが、こんな記事がありました。

日本の子供人口は1366万人、44年連続の減少で前年比マイナス35万人

総務省では毎年この時期になると、「こどもの日」にちなんで国内外の子供の人数などを取りまとめたレポートを発表している。今年も5月4日付で「我が国のこどもの数 -「こどもの日」にちなんで-(「人口推計」から)」が発表されたが、それによれば日本の子供(14歳以下)の人口は2025年4月1日時点で1366万人であることが明らかにされた。これは去年の同時期と比べ35万人の減少で、1982年から44年連続の減少。子供の総人口に占める比率は11.1%で前年比マイナス0.2%ポイント。また、統計記録のある1950年分以降では、過去最低値を示している。

子どもたちに携わる私たちにとって、大きなニュースですね。前年から全国的に35万人も減少しているそうです。

実際に、定員割れをしている保育園・子ども園も多いと聞きます。

「こども誰でも通園制度」を実施をしていると、外部塾生の先生方から声もあがりました。経営面だけでなく、子どもの育ちのためにも、園児を確保しておきたいという気持ちが強いと感じます。

「こども誰でも通園制度」だけに関わらずですが、地方と都心でニーズは大きく変わってくるのだろうと話を聞いていて感じ、こういった全国的な課題や制度にも目を向けていかなければいけないと考えるきっかけをいただきました!

藤森先生の考える戸外遊びに関しては、以前の講演で出た質問「これから気温がどんどん上がってきて、外で遊べないときはどうしたらよいか」に対して、こうお答えしたそうです。

「外に出れないのなら、園庭などの環境を室内に用意するのはどうか。散歩も園内を歩き回って園内散歩をしてもいいし、戸外でできる遊びを行うゾーンを作ってもいい」

固定概念に捕らわれた私も「はっ」とさせられるお話でした。戸外に出れないのなら、室内で活動を保障しようという、ある意味逆転の発想をせいがでも取り入れていこうという話になり、今の段階で候補に挙がっているのは、ベランダでゴーヤを育て、日除け+作物を育てる体験。日が当たりづらくなったベランダで、ミストを発生させて涼しい環境を作りながら、水遊びができる環境づくり、などが挙がっています。

こういったアイデアも職員同士で話し合い、ワクワクを胸に環境設定ができると、保育者冥利に尽きるなと思います!

最後に「子ども主体の意味」に関しての内容です。

藤森先生は、子ども主体という言葉には少なくとも2つの意味があるとお話します。

1つは、**子どもにとってどんな意味があるか(子ども中心)**という意味

もう1つは、**子ども自らが行おうとする(子どもの自発)**という意味

この2つの子ども主体が混ざってしまっている園が多いのではないかと先生はお話します。

藤森先生の大切にされている子ども主体というのは後者、子ども自らが行おうとすることです。

ゾーン遊びや自由遊びの重要性を説いているのは、そういった理由があります。子どもは自発的に環境に働きかけて成長していくものだからです。

子ども自らが環境に向かっていこうとするには、設定保育も欠かせないと言います。設定保育は、子どもが新たなを経験する場になるからです。

「楽しかった!」「もっとやりたい!」という気持ちがなければ、子どもは自ら環境に働きかけようとしないものだとお話しされていました。

「子どもは”0”からじゃ、学びも考えも生まれない」というお言葉もとても印象的でした。

今回も大変学びの多い塾となりました。印象に残ったこれらの内容は特に、保育に取り入れていき子どもたちに還元していきたいと思います。

ここまでご精読いただきありがとうございました。次回もお楽しみに!

報告者:廣田