人類誕生

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大変、遅くなってしまいましたが、4月10日の臥竜塾の報告をさせていただきます!
(もう、1ヶ月も経ってしまっています!!すみません!)

この日はまず、ある番組を見ることから塾が始まりました。
その番組はNHKスペシャル「人類誕生」というものです。全3回から構成される壮大な番組(なんと言ってもCGがすごいです)で、僕たちが見たのは第1集「こうしてヒトが生まれた」という回です。
5月13日には第2集「そしてヒトが生き残った」
6月10日には第3集「ついにヒトは海を越えた」
が放送される予定ですので、興味のある方はチェックしてみてください。

Web

今、相次ぐ新発見により、人類の歴史が次々と塗り替えられているそうです。そんな新事実に基づいた内容になっています。
余談ではありますが、歴史というのは本当に分からないですね。今まで、そうだと思い込んでいたものが全く違っていたということがよくあります。だからこそ、おもしろいのかもしれませんね。

では、第1集「こうしてヒトが生まれた」の内容ですが…

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私事ですが、先日産まれた友人の子どもの名前が「一生」になりました笑

まず、なぜヒトは二足歩行をはじめたのかということからはじまります。
現在分かっているだけで、20種類もの人類が同時期に共存していたそうです。その中でも、アルディピテクス・ラミダス(なんだか、あれですね。横浜ベイスターズの監督みたいな名前ですね。個人的には去年のクライマックスシリーズで我が広島東洋カープは…あ、関係ない話になってしまいました)という類人が二本足で立っていたそうです。
それは、骨盤の形からも分かっているそうです。
しかも、従来の研究では二足歩行は草原ではじまったと考えられていたのですが、ラミダスは木の上で生活していたそうです。

そもそも二足歩行では歩く速度が遅くなってしまうので、肉食獣から逃げるのは不利だったそうです。
では、なぜ、そんな状況でもラミダスは生き残ることができたのでしょうか。
それはなんと環境変化によるものだったそうです。
地下のマントルの上昇に伴い、アフリカ大陸が持ち上がり、山脈が生まれます。その山脈が大きな壁になり、山脈の東側は遮られ、乾燥が進みます。そうなることで、木々がまばらなってなってしまいました。木々が少なくなったことで、果物などの食物が手に入りにくくなります。

しかし、そんな状況になったことで、たまたま、木の上で二足歩行をしていたラミダスが有利になったのです。
それは遠くからエサを運ぶことができるからなのです。そして、木登りが得意な猿から逆転し、ラミダスが生き残っていったそうです。

たまたまというのがおもしろいですね。
番組の中で、人類学の先生が
「進化は偶然に起きることがある」ということを言われていたのが印象的でした。
「こうなってやろう」という意志ではなく、偶然に進化したというのはおもしろいですね。

また、他にもラミダスの特徴として、犬歯が小さかったということがあげられるそうです。
チンパンジーの場合はメスを巡って争うために犬歯が発達しているそうなのですが、ラミダスはそうではありません。
それは、ラミダスは一夫一妻制で、協力して生活するため、メスを巡る争いがなかったからと考えられるそうです。
メスを巡って争うことにエネルギーを費やすのではなく、メスの子育てを協力することにエネルギーを費やすことができ、生存競争に勝ち残ったというのです。
一夫一妻制の方が有利だったのですね。ついつい生存競争に有利なのは、一夫多妻の方なのかなというイメージを抱いてしまいますが、そうではないのですね。

そして、そんなラミダスからやがて、様々な人類が生まれていきます。
しかし、その中で、生き残ったのはアウストラロピテクス・アファレンシスという人類だけになります。
では、なぜ、アファレンシスは生き残ったのか。
それは乾燥が広がり、アフリカはさらに草原になっていきます。そんな大地で、ひ弱なアファレンシスが生き残れたのは、10人ほどの集団で行動していたからだそうです。数だけが肉食獣に対抗する術だったのですね。そして、仲間を持つヒトに進化したのです。

そして、さらに人類はそこから
ホモ属とパラントロポス属に分かれていきます。
パラントロポスは噛む力が強く、頑丈型猿人と呼ばれます。反対にホモ属であるホモハビリスはとてもひ弱な存在でした。しかし、そんなひ弱なホモハビリスが生き残ることになります。

ここにもたまたまという偶然があったのです。
それは、石器の発明でした。
顎の弱いホモハビリスはなんとかあがくことで、石器という道具を発明し、生き残ったのです。
弱い方がピンチをチャンスにすることができるのですね。
まさに、必要は発明の母!かつて、長嶋監督は「失敗は成功のマザー」という名言を残しましたね。

その後、ホモエレクトスという人類が生まれます。このホモエレクトスは「足が長くなり、体毛がうすい」ということが特徴でした。そして、狩りをしていたそうです。
ホモエレクトスは狩りをしていた。
体毛がうすいことで、汗をかき、体温の上昇を防義ながら、走ることができたので、長く走ることができたので、狩りに適していたのですね。そして、肉を食べることで、脳が大きくなり、知恵をもち、心を持つヒトになっていったそうです。

そして、
紆余曲折あり、さらにホモ・サピエンスという人類が生まれます。しかし、そんなホモ・サピエンスにピンチが訪れます。
それが氷河期の到来です。
アジアにいた人類には氷期の影響はあまりなく、ヨーロッパにいた人類はいち早く寒さに対応していたため問題なかったのですが、アフリカにいたホモ・サピエンスはもろにその影響を受けてしまいました。
アフリカの草原は砂漠になり、住処を追われ、ホモ・サピエンスはある岬に逃げ込みます。
そんな岬でなんとホモ・サピエンスは今まで口にすることがなかった貝を食べることで、生き残っていったそうです。

「見慣れない食べ物をたべるための好奇心が人類を生き延びさせた」のですね。

というよう流れで番組は進んでいきました。
私たち、人類が生き残ってきたというのは本当に不思議なことですね。
偶然があったり、逆転があったり、ピンチをチャンスにして生き残ってきたと思うと、生きるということを考えさせられるような気がしてきます。

そして、この番組の内容はまさに塾長が話をされることでもあり、塾長はそこから乳幼児教育の本質を見ようとされています。塾長のこの、あらゆる知識を関連させる力は本当にすごいです。物事をこのようにいろいろな方向から見ることを私も忘れたくないなと思います。

そして、この日は少し早いですが、4月15日が塾長の誕生ということで、みんなでお祝いをしました。
メニューもお祝いということで、いいお肉を使って、牛丼を作りました!!
塾生から竜のネクタイピンを塾長にプレゼントしたのですが、わたくし、写真を撮り忘れてしまいました!!

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数え歳で塾長は今年古希を迎えられました。そのような年齢を感じさせないパワフルさがあります!
「人類誕生」の番組と重なりますが、生きるということを改めて感じた塾になりました。

報告者 森口達也

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