「0からの協力を基盤にする」

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今回は臥竜塾セミナー「書類と行事」の後の臥竜塾でした。

 

というわけで、セミナー組と料理組に分かれたのですが、今回のメニューは秋の味覚を使ったメニューで、キノコ柚子コショーパスタ、エノキとネギの蕎麦パスタ、さつまいもチーズグラタン、梨のシーザーサラダでした。DSC_0219

少し変わり種のメニューですが、味は好評でした。ただ量が少し多すぎで、、、な感じでもありました。

 

そして、塾生加藤君が明日が誕生日ということでそのお祝いもありました。

 

初めはドッキリのうまい棒ケーキ!

少し微妙な表情の加藤君でしたが、その後の本当のケーキを見てにっこり。

お腹がいっぱいのみんなでしたが、甘いものは別腹でぺろりと食べてしまいました。DSC_0222

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そんな楽しい夕食に話題になったのが、「添加物」の話でした。

この添加物。最近の手軽に食べられるものや、安さを売りにしている食べ物によく入っているそうです。これが健康を害する要因となり、癌等を引き起こすと言われているそうです。この話を聞いて、塾生の食生活がそれぞれ話されました。すると中には、ほぼコンビニ弁当だったり、外食ばかりだったりとあまり食に対して気を使わないと意見もあり改めて食の大切さを実感。そして「普段から値段ではなく、少し値が張っても健康に良いものを食べること」が大切という話になりました。ただ、今度はそれを気にしすぎることも、健康には良くない結果をもたらすので、ほどよい気を付け方で、「普段、気を付けておけば、たまの外食が気にならない」といった気持ちでいることも大切ということでした。

 

議題では「見守る保育を説明する時にどのように説明しているか」ということがあがりました。

その話の中で塾長は

子どもが自発的にやる ということは見守る保育ではないということを話されました。

それは乳幼児の原理原則で、指針の中にあることなので、保育の中では当たり前のこと。

子どもが主体的・自主的には、どの保育においても同じことで何かの特徴ではない。

 

見守る保育を説明するにあたって、そうしたことを説明するのは間違っている。ただ、ごくまれに、その原理原則も理解できていない人への説明の場合は、乳幼児の基本として説明しなければいけないこともある。

 

そして、塾長が最近子どもの様子で感動したことの話では、

見学者は午前中に見に来ることが多いが、塾長が3時から5時の間のいわゆる何も設定していない時間に感動することが多い。

それは子どもたちが誰も走り回らず、遊びに集中しているということ。

 

モンテの体験談で、普段はその日の終わりに棚に教具をしまってカギをかけるが、ある時そのカギをかけ忘れてしまったということがあったそうです。すると、その次の朝、子どもたちが棚から自分たちで取り出して遊んでいる姿を見て感動したという話があるそうです。

 

午前中のカリキュラムは、いわばその鍵を閉めている保育で、3時から5時は、その鍵を閉め忘れた時間帯。そこでの姿がどう出るかが午前中の保育が関係している。

午後の目的のない時間帯こそが子どもたちの本当の姿となる。

そこを目指してどんな切り口から攻めるかという所が、モンテや、レッジョなど様々な保育の形となっている。

 

その攻め方の1つが「見守る保育」。

モンテは医者として感覚を通して、フレネは新聞記者として活字を通して、レッジョはアートを通して。何を通してやるかという所が違い。

見守る保育はまだ世界の中では前例のない「0からの協力を基盤にしている」

子ども集団の中で保育をすることにより、3時から5時の時間がある。

最近のblogもそのことを証明することを取り上げている。

子ども集団のコミュニケーションは、相手がいないとできない。

そして、それは乳児から必要。これらは心理の観点からは語られているが、保育ではまだ語られていない。とのことでした。

 

見守る保育は特徴は「0からの協力を基盤にする」  こと。

しっかりと胸に刻んでおこうと考える臥竜塾の会でした。

 

(報告者 西田 泰幸)

「0からの協力を基盤にする」」への3件のフィードバック

  1. 加藤さん、おめでとうございました!!
    添加物の話は怖いですね。外食は多くないのですが、やはり体型のことを考えると食についてもう少し意識しなければいけないかなと思います。ちょっとだけ間食が多いのかなと反省しています。「普段から値段ではなく、少し値が張っても健康に良いものを食べること」は頭の中に入れておきたい言葉です。
    見守る保育を説明する時にどう説明するか、自分ならどうするだろう?と思い、ちょっと悩みました。これからは、説明の機会があれば0からの協力の基盤を意識していきたいと思います。同時にそのような視点で保育していかなければと思いました。

  2. 自発性・主体性・自立というものは「乳幼児の原理原則」であって、『見守る保育』を象徴するものではないということに、新たな思考が生まれていくように感じました。0歳からの関わりによって生まれる「協力行為」にこれからの重要性を説き、実践を通して社会に発信していく場としてあるのが、新宿せいが保育園であり、見守る保育の特徴であるということなのですね。

  3.  もりぐちさんありがとうございました!
     この日の回は、とっても嬉しい印象的な回でした。生臥竜塾ブログで、塾生の皆が祝われている報告を読んでいたので、自分がこのようにしてもらえるのは、本当に感慨深い思いがします。
     また、この日藤森先生が話されたことを、見学者の方に質問を受けた時や、保育について話す機会があった時など、多くの場面で伝えています。〝子どもが自発的にやる ということは見守る保育ではない〟〝それは乳幼児の原理原則で、指針の中にあることなので、保育の中では当たり前のこと〟という言葉が、とても衝撃を人に与える力を持っていると思います。

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