好き嫌いの構造

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2020/7/22
コーンおにぎりのコーンを残しています

ぐんぐん組(1歳児クラス)の子、

器用にコーンだけを取り除いて食べています

2018年12月6日『好き嫌いの構造の中でこう書かれています。

「以前、義姉が甘い赤ビーマンの収穫をしているときに、その一つを甥に与えたことがある。彼がそれを口に入れると、彼の妹も『私にも!』と主張した。すると甥はその味が気に入らず、口から出していいかと聞いてきた。すると姪はすぐさま考えを変えた。実際に味見するまでもなく、彼女は自分も甘い赤ピーマンは嫌いなのだと決めつけたのだった。」

この例は、まさに好き嫌いの構造の一部を表していますね。親は赤ピーマンが好き。でもそれは小さな姪っ子には関係のないことだったようです。彼女にとって重要なのは、お兄ちゃんがそれを好きかどうか、それだけなのです。発達心理学者リーン・バーチは、就学前の子どもたち、食べ物の好き嫌いが最も顕著だといわれる年代の子どもたちは親がおだててもその子の嫌いな、もしくは嫌いだと決めつけている食べ物を口に入れようとはしないことに気が付いたそうです。親がどう宣伝しようが、説明しようが、彼らは妥協しようとはしません。就学前の子どもたちの嫌いなものを好きにさせる方法はただ一つ。その子をその食べ物が好きだという子どもと一緒にテーブルに座らせ、全員にその食べ物を与えることだとハリスは言います。まさに、私が提案していることと全く同じことに驚きます。子ども同士、子ども集団の大切さがわかっている人にとって、他の部分も同じように考えるものなのですね。

家族と、そしてきょうだいのいる彼、コーンが苦手な家族がいるのか、興味が湧きます。

また、この子がコーンを食べていけるようになる過程が園でのこれからの姿の中にあるような気がして、追いかけてみようと思います。

(報告 加藤)

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