貴重な体験

随分、遅れた報告になってしました・・・。

2019年8月末に私たち塾生にとって、とても貴重な体験をさせていただきました。

その体験というのは、「出張塾セミナー」です。

 

臥竜塾セミナーはご存知の方も多いかと思いますが、その塾セミナーの依頼が舞い込んできたのです。

 

鹿児島のGT園の園長先生から

「毎日、藤森先生から直に学ばれている塾生の方から話しを聞きたいのですが・・・」

という連絡がありました。

具体的にいうと、藤森先生の保育理論を実際の現場ではどのように実践しているのか?

というのを塾生から聞いてみたいということです。

ですので、去年の塾セミナーで「10の姿」を塾生が発表したので、

それを鹿児島でも行い、そして最後は質疑応答・・・という研修内容になりました。

日頃、新宿せいがで実践していることもそうですが、

何よりも現場の先生方を同じ目線で一緒に研修を行えたことが何よりも財産でした!

改めて鹿児島の先生方にお世話になり、ありがとうございました!

我々、塾生も本当に学びの多い出張塾セミナーになりました。

鹿児島と東京と離れていますが、目指す保育は一緒です!

今後もよろしくお願いします! (報告者 山下祐)

がまんの発達科学

先日、GTのリーダー研修が行われました。
そこで、京都大学の森口佑介先生が講演をされたのですが、最近、塾長がブログで森口先生の本を解説されているということもあり、今回の講演会が実現しました。
森口先生は「がまんの発達科学」という題名で2時間講演をしてくださいました。
その中で、いくつか印象的な言葉がありました。

まず、私たちの日常生活は「我慢」に溢れているということでした。
ある研究によると人は1日に4時間も我慢しているという結果がでているそうです。
「4時間」というとその時間に驚いてしまいますが、確かに、私も自分のことを想像しみると、あらゆる場面、あらゆる瞬間で浮かんでくる感情を我慢しているなということを思い出しました。それが積もると4時間にもなるとかと思うとやはり驚いてしまいます。

また、「常に我慢することが大切なのではなく、自ら進んで我慢できること、我慢すべき時に我慢できることが大切になってくる。そして、ただ、我慢することではなく、目的に向かって我慢できることが大切」とありました。
私の勝手な印象ですが、もしかすると日本には「我慢すること、苦しむことがいいこと」といったような感覚があるのかもしれません。大切なのは目的のためにする我慢であったり、目的のために結果として苦労することなら分かるのですが、どうもそうではない雰囲気があるように思います。このあたりは「好きなことばかりしてたら小学校に行って苦労するんじゃないか。だから就学前にも苦労すること、我慢することが必要」と思ってしまう考えにも繋がってしまうのかもしれません。
塾長も「楽しくてちゃんとしてるなら、楽しい方がいいのにね」という働き方のお話しされることがあります。やっぱり、私も楽しいがいいなと思います。なんだか、そんな苦労に関することを考えてしまいました。少し話が逸れてしまいました!

森口先生は講演の中で「我慢」という言葉を使われていましたが、どうしてもこの言葉だと子どもに対して、とにかく我慢させることが大切だという印象を受けてしまいますが、そうではなく、塾長がよく話をされる「自制心」という欲望をコントロールする力ということで、森口先生もお話をされていますので、私たちには自制心、自己抑制の方が分かりやすいかもしれませんね。

また、自己抑制にとって重要になる脳の部位は「前頭葉」であり、特に、「外側前頭前野」という部位が欲求を抑える上で重要なブレーキの役割を担っているそうです。
そこで、私がおもしろいなと思った話なのですが、なぜ、人は青年期にバランスを崩してしまうのかということでした。
詳しい説明は省かせていただきますが、青年期になると性ホルモンが急激に高まり、それが欲求というアクセルになってしまうそうです。そのアクセルが急激になってしまうことで、本来のブレーキではそれが抑えられなくなってしまうので、バランスを崩してしまうそうです。アクセルとブレーキの話は分かりやすいですね。
なので、青年期の子どうしても欲求というアクセルが先に発達してしまうので、ギャンブル課題などの実験でも、リスクの高い方を選んでしまうのだそうです。

しかし、幼児期に我慢する力、自己抑制力がついていれば、青年期でもそこまでの異常行動をしないということが分かってきているそうです。
ですので、とても乳幼児期が重要になってきます。

このことは塾長もかねてから言っておられます。
また、自己抑制力は5歳児以降では遺伝的な要因が大きくなり、それより下の年齢では環境的な要因が大きくなるということが現在の研究では分かっているそうです。これはつまり、5歳以下の年齢の子どもが自己抑制力をつけるのには環境の影響を遺伝的な要因よりも強く受けるということになるそうです。だからこそ、塾長が常々言われるように、小さい頃から子ども集団の中で、子どもを育てることが重要になってくるのですね。

そして、森口先生も環境要因となる関わり方として、
「答えを教えるのではなく、ヒントを与えるというような関わり方」が重要であると言われていました。
親が率先してなにんでもやってしまうと自己抑制力が育たなくなってしまうそうです。
これもまさに私たちの実践している見守る保育の形でもあると思います。

いつも思うことなのですが、このような話はやはり塾長が常々話しておられることでもあります。そして、そのための実践のあり方を塾長は示してくれます。
研究として、「こうである」という結果を知るだけでは、なかなか現場での実践につなげていくのが難しいです。
私たちはその研究を踏まえてどう実践として行っていくのかということが大切になるのですが、この形を分かりやすく示してくださっているのが塾長です。
そして、なにより塾長の話があるからこそ、乳幼児の研究の話をされる大学の先生などの話を私たちはより現場の目線で理解しながら聞くことができるのだと思います。

そんなことを改めて感じた時間でした。

ちなみに京都大学の森口佑介先生は、わたくし、森口達也とはただただ、たまたま苗字が同じというだけの関係であります笑

報告者  森口達也

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写真はあまり関係ありませんが、GTセミナーの会場周辺の写真です笑

今年度最後の臥竜塾セミナー EPISODE FINAL

 

先ずは、横浜六ツ川保育園の先生方の発表からクローズアップ。

先ずは、横浜六ツ川保育園の先生方の発表からクローズアップ。

何でも黒板にできる塗料を用いた回の実践報告で〈むTwitter〉なるTwitter風ボードを作成されました。写真のように、紙に可愛かった子どもの姿や感動した出来事などを書いて掲示し、子どもの姿を共有できるボードに仕上げておられました。職員同士が共有して楽しんでいる姿を見ることができ、とても面白かったと報告をして下さいました。

次は、慈光保育園の先生の発表からクローズアップ。

次は、慈光保育園の先生の発表からクローズアップ。

 科学をテーマにした回で水と油の実験をしました。その回のことを園に帰って報告をした際に調理の先生からドレッシングの原理に似ているという旨のアドバイスがあったとのことです。その言葉にヒントを得て、年長児のクッキングの際に〈ドレッシング作り〉へと発展させられていました。

次は新宿こだま保育園の先生の発表からクローズアップ。

次は新宿こだま保育園の先生の発表からクローズアップ。

豆腐作りの回の実践報告です。

写真左側の男の子の表情をご覧ください(笑)

写真左側の男の子の表情をご覧ください(笑)

当日は驚かれた先生も多かったように思い出すところで、しぼり立ての豆乳は何とも言えない独特の風味があり、顔を思わずしかめてしまう味わいでした。子どもたちもあの味を経験したのですね。とても貴重な体験だと思います。

〈温めた豆乳を飲んでみよう!「美味しくなってる」

〈温めた豆乳を飲んでみよう!「美味しくなってる」

完成した豆腐に喜ぶ子どもたちの表情が浮かんでくるような報告をしていただきました。

 次は、いるま保育園の先生の発表からクローズアップ。

次は、いるま保育園の先生の発表からクローズアップ。

燻製作りの回の実践報告で、ちくわなど、卵アレルギーの子どもに配慮をした食材を用意してやっていただいたそうです。子どもたちの評判も上々であったようです。写真の男の子の香りを嗅いでいるかのような姿勢もいいですね。

最後にみんなのとっぽ保育園の先生の発表からクローズアップ。

最後にみんなのとっぽ保育園の先生の発表からクローズアップ。

 

園庭を作り変えることに取り組まれているようです。

園庭を作り変えることに取り組まれているようです。

とてもスケールの大きな取り組みですね。そこに黒板を導入し、子どもたちが自由に絵を描けるように環境設定をされたとのことです。気付くと黒板を支える木の部分がチョークで彩られているとのことで、「黒板のところに描いてくれない。こちらの思い通りにはならないものですね(笑)」と会場を笑わせて下さいました。

それぞれの園で独自に実践をしていただき、また、その実践内容がどれも素晴らしく、とても勉強になりました。

最後に、塾生を代表して森口先生から締めの言葉をいただきました。藤森先生の助手として確実に力をつけておられることがはっきりとわかる素晴らしい演説でした。その中でとても印象深かったのは、「〈学ぶ〉ことは〈真似る〉こと。自分も以前いた園にいた時はこんなに真似ばかりしていいものかと不安だった。しかし、〈すっかり真似をする園からどんどん伸びていく〉という藤森先生の言葉通りで、出張先でも、そのように実践をされている保育園さんはぐんぐん伸びている、そんなように感じる。」という話です。

〈真似る勇気〉と森口先生は表現されていました。真似る勇気、それは謙虚に学ぼうとする勇気、姿勢そのものなのかもわかりませんね。

参加された先生方の実践からたくさんの学びを得ることができたこの度のセミナー。最後に焼きあがったコップを渡して今年度最後の回は幕を閉じました。

来年度もまた、引き続きワークショップ形式によるセミナーを開催していきます。異なるのは〈文字・数・科学〉に特化する、という点。どのようなセミナーが展開されていくのでしょうか、考えるだけでわくわくしてきます。

参加者の皆様とこれからも学びを深めていきたいと思います。来年度の臥竜塾セミナーも、どうぞよろしく御願い致します。

(報告者 加藤恭平)

今年度最後の臥竜塾セミナー EPISODE 1

先日、今年度最後の臥竜塾セミナーがありました。

全員揃いました。

18時。今年度最後の臥竜塾セミナー、スタートです!

司会は我らが本多先生です。

今回のプログラムは、

1.コップの焼き付け

2.実践発表

専用のペンを用いての〈コップの焼き付け〉体験と、今年度当セミナーから得ていただいたものを各園それぞれどのように実践されたのか、その発表を先生方にしていただきました。

先ずは〈コップの焼き付け〉。

先ずは〈コップの焼き付け〉。

〈ワークショップ形式〉という〈体験〉を通したスタイルで臨んだこの一年。この度初参加の方もいましたが、この一年間で育まれた人と人との繋がりの織り成す柔らかな雰囲気があることを、参加する先生方の会話や表情から感じ取ることができました。

真剣な表情です。

真剣な表情です。

 

キャラクターを描く人も。

キャラクターを描く人も。

 

こちらの先生は文字を書かれています。

こちらの先生は文字を書かれています。

 

皆様、描き上がりました。

皆様、描き上がりました。

それを柿崎先生がスチコン(スチームコンベクションオーブン)で焼きます。時間にして約1時間半程。

その待ち時間がいよいよ実践発表の時間です。

その待ち時間がいよいよ実践発表の時間です。

少し緊張されていた方もいたとのことですが、その内容、話し振り、今思い出してみてもどの方もとても堂々とされていました。

あまりにも充実した1時間半。どの園の方々もとても熱心に取り組んで下さり、感無量です。今回はカメラマン森口先生が思わずシャッターを切った写真を元に、いくつかの実践例を報告したいと思います。

六ツ川保育園の先生の発表です。

横浜六ツ川保育園の先生の発表です。

パワーポイントを使って、とてもきれいにまとめられた内容に、会場からは拍手が沸いていました。

(報告者 加藤恭平)

子育て講座② 番外編

さて子育て講座の後にエピソードがあったので紹介します。

講座のあとに保育園を見てみたいと言われたので、案内させていただきました。

案内をしている時に

「なかなか子ども同士で関われる機会が少なくて、どうしたらいいでしょうか?」

という相談を受けました。ちょうど育休中のお母さん方は同じような悩みを持っているのかもしれません。子育てで困っている方を少しでも支援できるようにと思って始めたのがマタニティカフェと子育て講座です。今後も定期的に行っていくので、良かったら参加してくださいと伝えました。

子育て講座を企画した目的の一つが「地域の人同士が繋がれるように」というのがあります。マタニティカフェ、子育て講座を参加された親同士が顔見知りになって、道端で会った時、お買いもので、スーパーで会った時、色々な場面でコミュニティが広がることを期待しています。

そんな期待を胸に、玄関から参加して下った皆さんをお見送りさせていただきました。

そして次の日、0歳児クラスで参加してくださったお母さんがちょうど登園されていたので、お礼を言ったところ、どうやら講座のあとに、一緒に見学をしたお母さんと自宅でお茶を飲んだそうです。

ちょうどお子さんも同じような月齢だったり、自宅が近所だったり、家庭環境が似ているなど、共通点が多かったそうで、そのまま話が盛り上がり・・・。

この話しを聞いて本当に嬉しかったです。

まだ子育て講座も2回目で私も手探りの所もありますが、保育園が地域を結ぶ役割になっていけたら!と思っています。

(報告者 山下祐)

子育て講座② 番外編

さて子育て講座の後にエピソードがあったので紹介します。

 

講座のあとに保育園を見てみたいと言われたので、案内させていただきました。

案内をしている時に

「なかなか子ども同士で関われる機会が少なくて、どうしたらいいでしょうか?」

という相談を受けました。ちょうど育休中のお母さん方は同じような悩みを持っているのかもしれません。子育てで困っている方を少しでも支援できるようにと思って始めたのがマタニティカフェと子育て講座です。今後も定期的に行っていくので、良かったら参加してくださいと伝えました。

子育て講座を企画した目的の一つが「地域の人同士が繋がれるように」というのがあります。マタニティカフェ、子育て講座を参加された親同士が顔見知りになって、道端で会った時、お買いもので、スーパーで会った時、色々な場面でコミュニティが広がることを期待しています。

そんな期待を胸に、玄関から参加して下った皆さんをお見送りさせていただきました。

 

そして次の日、0歳児クラスで参加してくださったお母さんがちょうど登園されていたので、お礼を言ったところ、どうやら講座のあとに、一緒に見学をしたお母さんと自宅でお茶を飲んだそうです。

ちょうどお子さんも同じような月齢だったり、自宅が近所だったり、家庭環境が似ているなど、共通点が多かったそうで、そのまま話が盛り上がり・・・。

この話しを聞いて本当に嬉しかったです。

まだ子育て講座も2回目で私も手探りの所もありますが、保育園が地域を結ぶ役割になっていけたら!と密かに思っています。(報告者 山下祐)

子育て講座②

10月22日(土)に子育て講座を②「赤ちゃんの体調変化」というテーマに沿って講座を企画しました。

なぜ、そのテーマにしたのかというと、毎週火曜日に保育園に入園を考えている保護者向けに入園前見学を行っています。私がよく案内をさせてもらっているのですが、その時に「慣れ保育はどれくらいですか?」「熱が何度になったらお迎えですか?」という質問が多くあります。おそらく職場を復帰するにあたって、育児と仕事との両立に不安を感じているお母さん方が多いのと、初めての子育てに不安を感じていたり・・・それならば、そんな不安を抱えているお母さん、お父さん方に対して少しでも解消できるようなテーマにしようと思ったのがきっかけです。そして新宿せいが保育園の保健士に赤ちゃんの体調変化について話していただき、そして質疑応答をしてもらう形式にしました。

今回の参加者は、

中国出身のご夫婦と3ヶ月の赤ちゃん、

9ヶ月の赤ちゃんとお母さん

4ヶ月の赤ちゃんとお父さん

そして新宿せいが保育園の0歳児クラスのお母さんと園児

計5名の方に来ていただきました。

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写真は今回の講座で担当していただく保健士の手作りの「リンゴカスタードタルト」です!前日に調理室で作って下さいました。これは絶品のケーキで参加者の皆さんも、見た目と味に驚いていました!私もいただきましたが、本当に美味しいのです・・・。

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そんな美味しいケーキとお茶を飲みながら講座が始まりました。

まずは参加者の自己紹介と日ごろ子育てをしている中で悩みや不安があれば言ってもらいました。すると「授乳のあとのげっぷがなかなか出ない」「先日、ベットから落ちてしまって・・・」と言った、多くの人が抱えている悩みが早速出ました。

まず保健士からこんなお話がありました。

赤ちゃんは生まれてから6ヶ月程度までは母子免疫があるので、しばらく赤ちゃんを守ってくれていますが、最近の説では2ヶ月で効果がきれてしまうと言われています。それによって早めにワクチンを接種して赤ちゃんを病気から守っている次第です。

しかし保育園に入園すると、集団生活になります。そうなると、やはり病気がちになってしまいます。冬はインフルエンザ、夏はRSウィルスなど季節によって感染症が違ってきます。それらの感染症や病気にかかるたびに仕事を休んでしまいますが、1年、2年と時が経つと、子どもは体に免疫がついてどんどん強くなり、2歳クラスになるころにはほとんど休まなくなります。ですので、保育園に入園されたら1~2年は大変かもしれませんが我慢のしどころです。

確かに私の息子も今ではほとんど保育園を休まず登園していますが、最初の1~2年の時は何度もお迎えに行ったのを思い出しました。

一通り、話し終わった後に具体的な話しに移りました。

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上の写真のプリントをベースに保健士が一つ一つ丁寧に解説をしてくれました。

いくつか紹介したいと思います。

耳の場合は「耳垂れ」が出て、匂いが臭く、黄色っぽい液体が出てきたら急性中耳炎の可能性あります。赤ちゃんは正直なので、よく耳を触る仕草をしたり、泣いたりしたらそれがサイン!早めの受診をして重症化を防ぐ。

肌の場合、発疹が出たら早めの受診をして、水疱瘡の早期発見で重症化を防ぐ、また虫刺されでも、かゆくて、かいてしまい、その場所に細菌が入ってしまい、それが原因で飛び火になってしまうので、早期対応をすること。

また参加者からの質問で「水疱瘡とあせもの違いは?」という質問に対しても、水疱瘡の場合は微熱を伴うと解答していただき、ここで微熱というキーワードからこんな話しをしてくださいました。

医師会では37.5℃は微熱と診断しているそうですが、まずは自分の子どもの平熱を知っておくことが重要とのことです。赤ちゃんによって平熱が高い赤ちゃんと低い赤ちゃんとでは、同じ37.2℃でも全く違ってくるので、とにかく自分の子どもの平熱をちゃんと把握しておくように!とここは強く言われました

続いて尿についてです。

おしっこの回数を気にかけて下さいとのことです。そして色が重要で、少し赤っぽいと膀胱炎のおそれがあるので注意です。またおしっこがオレンジの少し濃い色の場合は水分が少ないので、しっかりと水分を取るように。ただ実際にオムツを見ても分からない場合は、オムツを病院に持っていくと、医者も判断しやすいので、それも手です!

うんちの場合も同様で、頻繁に出てしまう、おっぱいやミルクを飲まなくても出てしまう、匂いがいつも以上に臭い(胃腸炎のおそれ)、などの症状は医者に診てもらった方がいいので、病院に持っていくといいと言われました。

便の関連から「小児便秘」も最近になって注目されているそうです。この時期に便秘になってしまうと、うんちを出すのが痛いと思ってしまい、そうなると成長した時に「うんちをするのは痛いこと」と思い込んでしまい、大きくなったときの排泄の自立に大きく影響してしまうので早めの対応が必要とのことです。また小児便秘の原因としては、

やはり食生活が影響しているので、野菜が少なかったりすると、便秘になりやすくなるので注意が必要ですと教えていただきました。

・・・という風に雑談を交えながら終始、和やかな雰囲気で今回の講座が無事に終了しました。

最後に保健士の方から・・・

赤ちゃんの出すサインを繰り返し見る事で、親は覚えていきます。そして何よりも普段元気な姿をしっかりと見ることが大切です。

赤ちゃんは、自身の体調がおかしいと、サインを出すので、それをしっかりとキャッチしてあげれば、大事に至らないですよ。

と最後の言葉で締めくくりました。

私もそうでしたが、どうしても第一子というのは色々と心配になってしまいます。鼻水が出てきたり、咳が出たり、普段よりミルクを飲まなくなったり、げっぷが出なかったりと、ちょっとしたことでも心配になります。少しでも知識として知っておくのと、知らないとでは子育てにおいて、肩の荷が少しは下りるのではないでしょうか?

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最後は赤ちゃん同士、見つめ合っていました。

今後も地域に貢献できるような講座を考えていこうと思います。(報告者 山下祐)

子育て講座②

前回の報告から随分、時間が経過してしまいました。すみません・・・。

まず、自己紹介から始めました。

今回、参加してくださったお父さんは4名でした。

1歳のこどものお父さん、7ヶ月の赤ちゃんのお父さん、3歳と7歳の子どもを持つお父さん、これからお父さんになる4名プラス、私と本多くんの計6名でした。

最初は資料として配布したこの新聞の記事を見てもらいました。

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以下は新聞に書かれてあることの抜粋です。

職場では責任を任される立場となり、さらに家庭では妻の負担を減らそうと慣れない家事をこなそうと頑張りすぎてしまうのが原因で産後うつになってしまう父親が増加しているそうです。

大阪樟蔭女子大教授の医師、石蔵さんは、男性は悩みを抱え込んでしまう傾向があるため、うつ状態が分かりにくいと言われています。40歳前後の子どもを持つ男性は仕事の重責や将来の不安でうつになりやすい環境にあるといいます。

続けて国際医療福祉大講師の清水さんは「ストレスから育児放棄、児童虐待につながることもあるため、早急な対応が必要です、現在は母子への支援が中心になっているため、父親の支援を充実させていく必要がある」と言われています。

確かに私も息子が生まれる前はとても不安がありました。

ミルクをあげたり、オムツを変えたりは保育園で何度かやったことがありますが、

やはり、なぜか不安があります。本当に自分は父親になれるのだろうか・・・と。

実際に地域の掲示板を見てみると母親が対象のコミュニティが多く、父親を対象としたイベントは見たことがありません。そういう実態での父親を対象とした講座は少しでも貢献できるように思います。

記事を見てもらいながら、自分の失敗談や実践していることなどをお互いに話しながら、本題の映像を見ました。

45分と少し長い映像でしたが、マシュマロテストで我慢できない子どもの可愛い姿を見て皆で笑ったり、母親が攻撃的になっている映像を見て少し緊張したり(笑)終始和やかな雰囲気で映像を皆さんで見ました。

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それを踏まえて後半の話し合いにすすみましたが、あるお父さんが早々に

「奥さんの為に、家事をやっていたけど・・・あんまり意味がないんですね(笑)」

どうやら母親が赤ちゃんと過ごす一日でストレスをどれだけ感じているのかと調べると、ほぼ一日中ストレスがかかっている状態だったそうです。これには驚きました。

ただ、その中でも唯一ストレスを緩和している時間がオキシトシンが分泌している「授乳」をしている時です。その中でも一番ストレスがなく、リラックスした状態でいる時がありました。

それはどんな時かというと、父親と子育てについて真剣に会話をしている時だったのです。

映像では二人の子どもをどうやってお風呂にいれたらいいのか、と二人で真剣に話し合っている状況でした。

夫が家事をしている時ではなく、顔を向き合って話し合っている時が一番リラックスしているという結果を聞いて、あるお父さんはそういう風に言われたのです。

この結果には一同、驚きと「そうかぁ・・・」という表情でした。

今回の子育て講座で私たちが学んだことは、

父親の役割は、子育てについて自分もしっかりと考え、妻と一緒に話し合う事が大切だということです。

普段、仕事で帰りが遅いため、心身共に疲れているのかもしれませんが、

子どものことを考え、奥さんと少しでも向き合う時間を作るだけでも私はいいと思います。

また最後にとても貴重なお話をいただきました。

参加されたお父さんの奥さんと7ヶ月の赤ちゃんが保育園に来られました。どうやら見学講座の終わりに見学をしたいということで・・・。

すると奥さんから

「この映像は、ママ友の間でも評判になってましたよ、結局ホルモンには勝てないのか・・・という感想をママ友同士で話していました(笑)でも私からこの映像を見て!というのも押し付けがましかったので、良かったです」

と言っていただきました。

それを聞いて本多くんが

「やはりママはなんだかんだで、父親に気を使ってくれているのですね・・・」

と言い、第一回子育て講座は無事に終了しました。

次回の日程と内容はまだ未定ですが、少しづつこういう形で地域に貢献できればと思います。

(報告者 山下祐)

子育て講座①

先週の金曜日から、やたらスマホを見ながら街中を歩き回っている人を見ます。

モンスターを捕まえるのも分かりますが、気づいたら自分が迷惑モンスターになって捕まらないように注意しないといけませんね。

 

さて先週の土曜日に「子育て講座」を行いました。

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そもそも、なぜ子育て講座を行ったかと言うと、いくつか理由があります。

塾長から聞いた話しによると、将来こども園になるにあたって地域支援が2つほど行うことが必須項目になるそうです。現在、私の妻が「マタニティカフェ」を定期的に行っていますが、これも地域支援の一つです。そして「子育て講座」が二つ目です。

次の理由は、新宿せいが保育園で約10年もお世話になり、そろそろ自分も園に貢献し、そして地域にも貢献できることは何か?また結婚し息子がいて塾長と出張に行かなくなった今、自分には何ができるのだろうか?とずっと考えていました。そんな時にふと「子育て講座をやってみよう」と思いついたのです。

最後の理由は、これが一番の決めてかもしれません。

少し前の臥竜塾の報告でNHKスペシャル「ママたちが非常事態」という番組を塾生で見ました。

詳しくは塾生の加藤君が報告をまとめているので、ブログ上の検索機能を使って「ママたち」で検索をすると出てくるので気になる方は見てみてください。あとはyoutube でも「ママたちが非常事態」で検索すると見れます。

番組の内容を簡単に説明させていただくと、今の日本の子育て環境が母親にとって良くない影響を与えていることを大きなテーマとしています。そもそも人間の子育てというのは親だけが行うことではなく「共同養育」集団で子どもを養育していくように人間の遺伝子は作られているのです。しかし専業主婦の場合、ほぼ一日中赤ちゃんと一緒にいることで、子育てが上手くいかない自分に対して自信喪失、不安、心配、それらがどんどん母親達を追い詰めています。また2歳児のイヤイヤ期、そして夫婦関係、それらを科学的に証明されてきているのを教えてくれます。

この番組を見たときに、とても肩の荷が下りたのを覚えています。

と言うのも、番組の中に0~1歳の時の離婚率が一番高いそうです。おそらく一番の原因は夫婦間のトラブルだと思いますが、それも科学的に証明されているのです。

赤ちゃんに母乳をあげている時に母親の体内ではオキシトシンというホルモンが分泌されています。このホルモンは「愛情と攻撃性」を兼ね揃えたホルモンであり、母乳をあげている時は、とてもリラックスした状態になり、我が子に対して、とても愛おしくなるようです。しかし、我が子を脅かす存在が現れたとたんに、我が子を敵から守る為という働きがあるため、いくら信頼のできる夫でも時には敵とみなし、結果的に強くあたってしまうというのです。

今回の講座で、参加者の方に一番伝えたかったのは、ここの部分でした。

では具体的に講座の雰囲気がどうだったのか、次の報告でしたいと思います。

(報告者 山下祐)

臥竜塾ワークショップ ~調理編~

報告が少し遅くなってしまいましたが、7月12日に臥竜塾のワークショップを行いました。

先ずは、前回の「ブラヘイジ」と前々回の「黒板作り」を通じて、自園での取り組み状況を発表してもらいました。ブラヘイジについては、子どもとの散歩中にある坂の名前や長さに子どもが興味を持つきっかけになった。という園さんや、自分の園の周りのものを注意深く見るようになった。という園さんもありました。黒板作りでは、園で作ったものの写真を持ってきてくれ、誕生日の子どもや、先生の名前を書く用の黒板を作った園さんや、先生同士のメモを書き込んだりしているという園さんもいまいした。また、まだ取り組めてはいないが、今後取り組んでいきたいという声もありました。

その後は、調理についてのワークショップを行いました。

始めは、保育指針に書かれている「食育」に沿って新宿せいがでの取り組みを、パワーポイントを使って紹介させて頂きました。そして今回のワークショップは「ダンボール燻製箱作り」という事で、始まる前から作っていた自家製の燻製を食べてもらいながら取り組みを聞いてもらいました。

その後は実際に燻製箱を作ってもらいました。そして、火のつけ方や注意事項を伝えて、質問などを聞き今回のワークショップは無事に終了しました。

作るの事態はとても簡単ですし、季節的にも外で楽しめると思うのでぜひ自園で作ってもらいたいと思い、今回燻製箱を作ってもらいました。そして、スモークチップの香りなどバリエーションがあるので楽しんで頂きたいと思います。(報告者 柿崎)

燻製を食べながら食育についての話を聞いてもらいました

燻製を食べながら食育についての話を聞いてもらいました

段ボール箱を使った燻製箱作り

段ボール箱を使った燻製箱作り