夏の虫

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8月に入り、暑い日が続く中。この時期にやってくる嫌な虫に悩まされることが多くなってきました。こうまで書くと何となく、2匹の虫が思い浮かびます。

私の中で、どちらとも苦手なのですが、仕事の関係上よく悩まされる方は「蚊」です。

どこの保育園でも、虫よけスプレーや蚊取り線香など様々な対策を練られていると思いますが、それでも刺されてしまうなどと、常に頭を悩まされる問題でもあると思います。

そこで「蚊」について少し調べてみることにしました。

色々調べてみると、これほど身近な存在ながら色々と知らないことがいっぱいで驚かされました。

例えば、「蚊の主食は何か?」

なんと蚊は血だけを吸って生きているのではないそうです。蚊が通常主食としているものは、花のミツや草の汁などです。そして血を吸うのもメスだけで、吸血することによって卵巣を発達させ卵を産むそうです。

このことを知っただけでも、普段つぶしている蚊がメスしかおらず、しかも卵を産むためと考えると、少し不思議な気分になります。

「なぜ蚊に刺されるとかゆくなるか?」

蚊は血を吸う際に唾液を出すそうです。その成分には刺したときに人に痛みを感じさせない麻酔作用や、血が空気にふれて固まるのを防ぐ作用など、いろんな効果があるのですが、それらが人の体に入るとアレルギー反応を起こし、かゆくなるというわけなのだそうです。

面白いなと感じたのが、「もし蚊に刺されてしまったら、上から潰すと唾液が体内へ流れ込むため、指で弾き飛ばすと、痒みを減らすことできる」という話で、今度試してみようかと思うのですが、冷静に考えると普通に逃げられそうですよね。

他にも「蚊取り線香がなぜ渦巻なのか?」

当初は棒の形だったのですが、それでは40分ほどしか、持たず、また折れやすいという欠点があったそうです。しかし、渦巻き型にすると最長で7時間、また折れにくいというメリットがあったそうです。そして、100年以上前から変わらない渦巻きのデザインは、人々に愛され支持され続けた道具という意味で「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」もとっているそうです。

蚊について調べていく中で、一番大きな問題は、「かゆみ」でも、「嫌な羽音」でもなく、伝染病だそうです。日本では、日本脳炎が有名ですが、海外では黄熱病やデング熱、マラリアなど様々な伝染病が関係してくるそうです。日本脳炎は予防接種があるのでそれほど気にする必要はありませんが、複数の伝染病がある海外では、なかなか難しい問題でもあるようです。

調べだすと知らなかったことの多さに驚かされましたが、同時に「かゆい」「はれる」といったことで悩んでいる日本は、まだまだ恵まれているとも感じてしまいました。

(投稿者 西田 泰幸)

夏の虫」への2件のフィードバック

  1. 私が働いている園では、周囲を自然が囲んでいるためなのか分かりませんが、とんでもなく大きな蚊が出没します。カゲロウ?と見間違えることもあったりです。伝染病は怖いですね。人類を最も殺した動物の一位は蚊であるというグラフの画像を先日、見る機会がありました。大きな動物と違い、その存在に気がつきにくい蚊だからこそ被害も大きいのかもしれませんね。
    ちなみに私は蚊取り線香の匂いが結構、好きです。

  2.  蚊について初めて知ることばかりで大変勉強になりました。伝染病の怖さについて書かれていましたが、日本にもデング熱が来てしまいましたね。にこにこ組の子どもの一人が、「蚊に刺されると天狗になっちゃうんだよ」と言ってとてもかわいかったのですが、本当に恐ろしいものですよね。一時期代々木公園も封鎖され、新宿せいが保育園の近くの公園にも蚊に注意を呼びかける貼り紙が出されていました。蚊と言えども甘く見てはいけませんが、気にしすぎもよくありませんね。何に怯えているのかわからないが怖いという漠然とした恐怖に踊らされるのではなく、それについて調べたりして確かな情報を得ることが、世間の風潮に惑わされずに過ごしていく上で大切なことと感じます。

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