前回のブログで、最後に足りなかったピースが届いて一件落着というところだったのですが、実はこの先にも話は続きました。
実際にやってみるともう1ピース足りなかったのです。パズル全体が立体で国の場所が盛り上がっていて、海の場所が少し低くなっているのですが、ちょうど中東あたりに海が細く伸びている箇所があり、それがピースがないのか、海なのか気付かなかったようで、、、楽しい空気から、少し重い空気へ。
しかし、小学生はそんなことではあきらめません。
前回よりも、集まっていた人数が多かったこともあり、再びピースを注文する相談を始めました。前回やっているだけに、その流れは速かったのですが、誰が電話するという所でまたも「やっぱり先生が、、」という声が、、。
ところが、前回いなかった子が、「私電話したい!」と立候補をし、電話することに。
ここにきて私も本当に電話させても大丈夫かと不安になったのですが、とりあえずやってみることに。
電話番号だけは押してあげて、その受話器を渡すと、
「お世話になっております。新宿せいが学童クラブです。○○○の世界地図パズルのピースが足りないんですが、注文することはできますか?」
「はい、1ピースです。」
「郵便番号は○○○の住所は○○○です」
「足りない国のパズルはイクラです、、、じゃなかったイラクです。」
「はい、よろしくお願いします」
とあっさり注文をしてしまいました。
途中で、真面目にボケもありましたが、その電話の後は、その子を中心に「注文できた~」「なんでイクラっていったの」「本当にできると思わなかった」と大盛り上がりでした。
今度の火曜日にその1ピースが届く予定なのですが、今からその日が楽しみです。
ちょっとした失敗も、いい経験になるものですね。
まだまだ整理するものはたくさんあるので、子ども達と楽しみながらいい経験をしていきたいと思います。
(報告者 西田泰幸)
電話をするのって結構、勇気がいることだったりしますよね。私もあまり電話をしたことのないようなところに電話をする時に少し緊張してしまうことがあります。でも、なんでもそうなのかもしれませんが、やる前には緊張していてもやってしまったり、やっている最中はその前に自分が思っていたより、緊張しなかったり、そんなに嫌でもなく、案外冷静だったりします。「意外と平気だった」と思えるそんなことを積みかさねることでなんだか自信にもなるような気がします。そんな経験は大人になった私にも大切だなと思います。
イクラ(笑)笑いがこみ上げてきてしまいますね。相当な交渉術だと思います。営業でも相手を笑わせることができたら勝ちということがあります。笑うというのは相手への好感を示している場合が非常に多いです。
あとから聞いたら学童の人気者のあの子が電話をしたということで、なんだか納得してしまいました(笑)とても素晴らしいと思ったことを本人に伝えると、照れてしまったのかいつもより大人しく、微笑みながら学童の部屋へ戻っていきました。人が変わったかのようでしたが、こういった一つ一つの積み重ねが、子どもを大人へ成長させていくのかもしれません。