ちょっと変わった職員が報告する勉強会~園内研修編4~ EPISODE 4

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「お母さんと二人きりでの子育てでは、〝我慢〟という力がつきづらいのです。」

この言葉の結論に至る前に、先ず、我慢、自制心について。12年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2015年3月7日『意志の弱さ』ではこのように書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

〝自制心は人生を送る上でとても大切な力です。それは、自分自身で目標を達成するためには欠かせません。しかし、自制心は、自分自身のために必要だけでなく、社会を形成するためにも必要な力です。各人が、それぞれ好きなことだけを行なっていたら社会は成り立ちません。ミシェルは、「自制心は長期的な目標を首尾良く追求するには欠かせない。また、思いやりに満ち、互いに支え合う関係を築くのに必要とされる克己心や共感を育むのにも必須だ。自制心があれば、幼い頃に困難に陥ったり、学校を中退したり、物事の成り立ちに無頓着になったり、大嫌いな仕事から抜け出せなくなったりするのを避ける助けになる。」と言っています。〟

自制心、という力がとても大切なものであることがわかります。

そして、藤森先生は最近テレビを賑わした話題の人達、麻薬や犯罪に走ってしまった人達を例に挙げ、このように仰っていました。

「我慢できない脳の特徴は〝見通しを立てることができない〟こと。」

「3歳、4歳から我慢を覚えさせようとすることは無理に近い。1歳から1歳半、この時期にどうやって我慢の力を身につけさせるかが保育の課題です。」

ここで、最近話題のマシュマロ課題について触れられます。

(マシュマロ課題の概要についてはこちら。『臥竜塾』ブログ2016年3月17日『実験結果』の中で紹介されています。

〝マシュマロを一つ置いておき、食べないで待っていれば、あとでもう一つあげるといい、もしどうしても食べたければ、ベルを鳴らせばいいよと言って部屋を出たときにどのような行動をするかを観察したのがマシュマロ実験とか、マシュマロ・テストとか呼ばれるもので、ミシェルらが行ないました。これは、主に欲求を満たすこと(欲求充足)を、先に延ばすことが出来るかということをテストしたもので、自己抑制力とか誘惑に打ち勝つ力だとか、我慢をする力だとか、意志の強さなどに関係してくるものです。〟)

しかし、〝我慢ができる子〟と〝できない子〟。その分かれ道をつくるものとは一体何なのでしょうか。そして、我慢できる子へと育てていくにはどのような方法があるのでしょうか。

「信用できない大人の元で育てられると我慢ができない。」

〝我慢〟という言葉をキーワードに、講演は展開されていきます。

(報告者 加藤恭平)

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