私たちは月に1回月案会議というのをしています。その中で各ゾーンどんな様子で子どもたちが遊んでいるのかを見て次にどんな発展ができるかを話し合います。
話し合う中で環境を用意したもののその遊びに発展が見られないことからどうしたらいいかを考えています。
環境を用意し、その物でただ遊ぶのではなく、その物を道具としてどう使えるかを考えていこうと思います。新宿せいが保育園には文字数、科学ゾーンというゾーンがあり、その中の物たちをどう道具として使ってもらえるを悩むことがあります。
例えば体重計であれば、自分の体重表を書く用紙を用意し、自分の体重を測り、記録します。
さらにそこから様々な動物や人、物などの重さを大まかではありますが例として出して掲示しておきます。
そうすることで自分の体重を測り、そこから他の動物や人、物とを比較し、外界と触れ合うことができます。
このように目的を果たすための道具として使って欲しいという思いがあります。
前々から双眼鏡はどうしたら良いかと考えていました。双眼鏡は遠くを見たり、小さいものを見るとことが用途です。
以前ブラヘイジで江戸東京博物館に行きました。そこでは小さい昔の町並みと小さな人の模型が展示されていました。それの模型たちは非常に細かく当時を再現していました。
そこには双眼鏡があり、小さな人や建物を双眼鏡で覗くことでその模型たちが鮮明に見えることでワクワクした気持ちなりました。
そんなヒントから双眼鏡で目的を果たすための道具として使うために肉眼では見えない大きさくらいの文字を壁に貼り、ある指定した場所から双眼鏡でその文字を当ててもらうゲームのようなことをしてみました。
すると子どもたちは好奇心をむき出しにし、挑戦していました。双眼鏡を逆さまに使ったり、椅子に乗ってみたり、ボヤけてて見えないからどうしたらいいかなどそれぞれにどうすれば見えるからを考えていました。
真ん中のネジを回してみたらなど少しづつヒントを出すことで双眼鏡を上手に使えるようになっていました。このように目的を果たすための道具として使うことでこんなにも使い方に変化が起きることを実感しました。
こういった使い方ができるよう、他の物も使い方を柔軟に考えていきたいと思える出来事でした。
(報告者 本多悠里)
とても参考になりました!本来の目的を果たすための道具として使ってもらう工夫は、子どもたちの姿を見ながらいつも考えていきたいことですね。いくつかあまり使われていない道具が浮かんできたので、しっかり私もそのような工夫をしていかなければいけないなと反省しました。特に望遠鏡の工夫はおもしろいですし、なるほど!と驚かされました。焦点を合わすものが決まっていると望遠鏡も使いやすくなり、遊びも盛り上がりそうですね。みなさんの工夫からバシバシ刺激を受けています!なにより、そのような工夫をみんなで話し合うというのはきっと楽しいことではないかと想像しました。そんな話し合いの仕方も参考になりました!
素晴らしいですね。自分の家にもありそうなものも、意識しなければ使わなかったり、お家の中のルールでは使ってはいけないものになっていたり、保育園に置いてあるとなぜか魅力的に思えたり(笑)とする部分があると思います。体重計にしても今後子ども達が成長していく過程で何の違和感もなく日常的に使っていくものでしょう。本来の目的を果たすための道具として、本来の使い方ができるように環境をデザインしていくという、見守る保育の掲げる保育の姿勢をありのままに実践されていると感じました。