父親体験保育報告の最終章(後編)です!
給食が終わり、片付け→午睡へと向かっていきます。
にこにこ給食後の掃除のシーンなのですが、この片付けの段取り、流れをお父さん先生達に伝えていたのはなんと実習生の子でした。
お父さん先生も、新人の先生かな?という気持ちだったと思います(笑)実習生の子がたった数日の間で掃除の仕方、手順まで把握していたということに驚きと、嬉しさがありました。
こんな風景を見ていると、昨年の2歳児部屋での午睡時のお父さん達のことを思い出します。
昨年の2歳児クラスのお父さん先生方は、午睡中に皆さん腕を組んで立っておられました(笑)
眠さの為か、その光景の不思議さ(?笑)の為か、泣きじゃくる子ども達。
それでも立ったまま子ども達を見つめていらっしゃったのですが、あるお父さんが、
「あ、座りましょうか。座って、トントンしましょうか。」
と言って、それから皆さん座ってトントンされていたことを思い出します。
すごく印象深い光景でしたが今年は見られず(笑)皆さん最初から座って優しくトントンをされていました。
子ども達もすぐに眠りについていました。
子ども達が寝てからは、お父さん先生方に休憩も兼ねながら、ノートを書いていただきました。
絵を仕事にしておられるお父さんが書くノートなどもあり、型にはまらないとてもユニークなノートが数多く見られました。
午睡が明け、おやつ、そして午後の自由遊びを経て、お迎えの時間となり、あっという間に父親体験保育終了となりました。
そして、お楽しみの親睦会へ…♪
今回は藤森先生、西村先生が出張だったこともあり、親睦会にはなんとスカイプで参加をしていただきました!
藤森先生のご挨拶、お父さん先生の今日一日の疲れが吹き飛ぶようなお言葉の数々をいただき、この後の親睦会もとても盛り上がりました。
このような行事を通して、お父さん方の交流は深まり、また、園への理解、見守る保育への理解が深まっていることを肌で感じます。
父親が育児に参加しないことが問題とされていることもあるかと思いますが、そのような話題とは縁が遠く、ここに参加されたお父さんは、もちろん我が子のお父さんであると同時に、新宿せいが保育園の子ども達のお父さんである、というように言っても過言ではないように感じます。
その証拠に、週が明けて、登園の際に、自分が父親保育で関わったのであろう子どもに、きさくに挨拶をされるお父さんの姿が見られました。
我が子の成長を見守ってくれ、喜んでくれる人がたくさんいること。こんな素晴らしいことが現実に存在します。
世の中の多くの保育園に、このような素晴らしい行事が広まることを、心から願っています。
(報告 加藤恭平)
実習生も主体的に動いているあたりはさすがです!この実習生の姿は新宿せいがの保育をしっかり表しているようにも思いました。やはり、少しでも関わった子どものことは自然と気にかけてしまいますよね。人と人とのつながりが生まれた瞬間ですね。このようなつながりがどんどん増えていくことで、地域や社会は形成されていくのかもしれませんね。スカイプの先にこのような光景が広がっていたのですね。ほんの少しだけですが、この父親保育の空気を感じれたようでもあり、ちょっと嬉しくなりました。素晴らしい行事です!!
父親体験保育を向かえるにあたって、職員間で事前に自分たちの立ち位置について話し合う機会が非常に良かったと思っています。「去年は、職員が保育に入りすぎていた…。」「今年はもっとお父さん方に委ねてもいいのでは?」「食事や昼寝などの時間も、この日は多少ずれてもいいのでは?」「時間よりも、お父さん先生との触れ合いや楽しさに重点を置きたい。」など、お父さん方に委ねようとする姿勢や共通理解が、私たちをまた成長させてくれる機会にもなっているということなのですね。
もりぐちさんへ
いつもコメントありがとうございます!
実習生さん、本当すごいですよね。見守る保育は、関わる人全てを育てる保育だと言えるように思います。そこにある学びをどれだけ自分のものにできるかは、本当にその人次第、自分次第であるようです。見習いたいと思います。
k.takaさんへ
いつもコメントありがとうございます!
仰る通りだと思います。来年度も、このような機会を設けて更なる飛躍をさせていきたい企画ですね。何か突飛なことをやるわけではないのですが(笑)お父さん方がやりたいことをよりやりやすくする、環境を設定するのが、この企画の大きな仕事の一つのように感じます。