久しぶりの園内研修

先週末に久しぶりに他園の園内研修に参加させていただきました。

今回の園内研修は世田谷にある保育園さんで、もともとGT園だった園さんが新たに姉妹園を開園されたという事で参加させて頂きました。

 

今回の園内研修は、午前中が保護者講演、午後が園内研修でした。

保護者講演では、子育てのアドバイスや、子どもたちが将来どのような力が求められていくのか、という事を話されていました。

「今の「家庭」とは、母と子が1対1の関係になってしまいやすい。昔は兄弟関係の中でも様々な年齢、性別などがありそこからも社会を学んでいた。例えば、おやつの取り分を人数によって計算したり、1つしかない物をどちらかが我慢をしたり。という事を家族の中から学べたが、今の家庭では兄弟関係がないからこそ、保育園で子ども集団、そして複数の大人がいる環境を小さいうちから体験しておく必要がある」とおっしゃっていました。また、子どもを育てる環境として「子どもにとって危ないものは排除すれば大丈夫!というのではなく危険から回避できる能力を子ども自身に付けさせないと、将来社会に出た時に危ない目にあってしまう。」「菌なども、全ての菌が悪いのではなく、人間にとって大事な菌もいる中で、これも全て排除してしまうと、もともと菌に対抗できる能力を持っているのにその能力が消えてしまう。」というお話があり、排除することから共生することによって危険に対処できたり、菌に対抗できることが大切とおっしゃっていました。そして、「2045年になると人工知能が発達し、60%の仕事をロボットができるようになってしまう中で、子ども達に必要になってくる能力は、「社会的知性」という、「対人知性(他人を理解する能力)」、「心内知性(自分自身に目を向けられる能力)」が大切という事もおっしゃっていました。

保護者の方20~30人いらっしゃっていました

保護者の方20~30人いらっしゃっていました

 

午後は、一緒に同行していた西村君による「ベテランとしての役割」という話から始まりました。というのも、当初その予定ではなかったのですが、昼食中に塾長からの一言で急遽発表することになりました。その理由として、7月6日に開かれた「GT環境セミナー」の見学園紹介の発表もかねてのプレ発表だったのですが、昨年末から助手として塾長と全国を回っていることだけあり、急だったのにもかかわらず、とても冷静に「はい、わかりました」と言い午後一で挑んでいました。

塾長からは、赤ちゃんが生まれながらに持っている能力、また、それを失わせないためにという事で、ドイツでの実践と画像をもとに話されていました。

そして最後に、Q&Aの時間があり答えられていたので、いくつか紹介したいと思います。

Q,0~1歳児の月齢がバラバラなのですが、どこに合わせればいいのですか?

A,月齢と言っても早産の子もいる中で、同じ1歳児クラスでも発達が違うので、目的に応じて同じ発達の子をその時間だけピックアップすれば、全員同じで行える。また、異年齢にすれば、年長さんに子どもを見ておいてもらうこともできる。

Q,子どもをどこまで見守っていいか、ラインはありますか?

A,それは、その子の発達によって違う。最終的には、自分でできる部分と、出来なことで友達や大人に頼めるところを見極め、自立できるようにしなくてはならない。

Q,1歳児で噛みつきが多いのですが対応の仕方について

A,突発的にやってしまう子もいるので、一回やってしまった子をマークして、再発に気を付ける。また子がやりそうな表情を気にしたり、時間や相手などの原因に気を付けることが大事。

といった質問に答えていました。

 

久しぶりの保護者講演と園内研修だったので、つい昨年まで行っていた出張を思い出し少し懐かしく感じてしまいました。

調理師や保育士など関係なく、保育者としてまた新たな学びを得ることができたような気がします。(報告者 柿崎敬史)

出張報告in富山②

午前の公開保育後、また別の保育園さんで園内研修を行いました。

今回の園内研修は、前もって質問事項をもらっていたので塾長はそれをもとに答えながら話しをしていきました。

Q人形の片付ける場所を示しているが、片付けられない。どうすれば…

A「人形」や「ブロック」など、集合の概念がないとか片付けられない。1歳児で大切な遊びは見立て遊びです。見立てることで、想像力が養われます。また、3~5歳児では、「散歩」が大切です。というのは、行った先が目的地ではなく、向っている道中が目的地と言われている。歩いている途中で面白いものを見つけたり、発見をすることが大切。

Qハイハイを十分にすることはとても大切なのは理解しているのですが、9か月の子が立ち上がってしまい、その子に対してどうしていけばいいのか。

A立ち上がるためには、先ずつかまり立ちをするはずなので、つかまれるもの(家具や、先生の足など)を遠ざける必要がある。

Q3歳で出来ていてほしいことができていない場合は…

A発達とは飛ばすことができないことから、2歳の時に先生が十分にしてあげなかったからなのでは。その部分だけ2歳児と同じ対応をしてやってあげちゃう。園を卒園するまでにできるようになっていれば良い。

Q5歳児の子たちが「自分が、自分が」という主張が強すぎて相手に対しての思いやりがないのですが…

A自分の主張が通ったり、話を聞いてくれたという喜びを先ず感じさせてあげる。そうすれば相手の気持ちもわかってあげられる。

Qアレルギー児が増えてきているのですが、それに対する対応とは…

Aアレルギーとは、自分の身体に異物が入ってきたという反応なので、「あまりの清潔主義はほどほどに」を提案している。

といった質問を答えながら園内研修をしていきました。このように全国の保育園さんで園内研修をし、質問などを聞いていると、その保育園さん独自で悩んでいる事だったり全国的に悩んでいることだったりと、私自身は調理なので私では気付けない部分を保育士さんが普段悩んでいる事と、それに対する答えが学べることが最近刺激的です。(報告者 柿崎)

出張報告in富山①&同窓会

10月9日から11日まで富山県の保育園さんが公開保育をするという事と、また別の保育園さんから園内研修の依頼があったので塾長に同行させてもらいました。

以前からこの園内研修は決まっていたのですが、今年ドイツに行ったメンバーが2名働いている保育園さんで、その公開保育に横浜の園の園長先生も出席をすると聞いたのでそれならばという事で同窓会開催の話が決まりました。決まったと言っても公開保育まで残り一か月を過ぎていたので、「最悪集まらなかった場合には5人でもやろう」と塾長と話していたくらいでした。そして募集をかけ、最終的に集まったのは10名と予想を超える人数が集まってくれました。

同窓会を毎年開催する目的は、ドイツに行ってから学んできたことを実践したり、どう自園に取り込んでいったなどの発表をしたりする会です。今回の会はドイツへ行ってから3ヶ月半後というスピード開催だったので、なかなか実践までいってないという話もありましたが、やはり一緒に行ったメンバーという事で再会の嬉しさと楽しさでとても盛り上がった会となりました。

10日の午前中は、その保育園さんの公開保育でした。個人的に一番目を引いたのは、模造紙1枚分くらいの大きな手作りカレンダーでした。そこには、10月に予定している遊びや活動などが書かれていました。そのカレンダーを作り始めたきっかけは、盆踊りの日までに子どもが自分のお面を一週間ある中でいつ作るかを計画できるカレンダーでした。一斉にやるのではなく期間の提示があることで、いつ作ろうかと考える。また、「今はこれがしたい」という遊びの優先順位が決められる、2~5日くらい先を見通せるようになる。という目的があったそうです。先生が一回一回確認をしたり、先生からその日にやらせてしまうというものではなく、あくまでも子どもを主体とし、自分でいつやるかを選択させているという事でとても参考になりました。

10月の予定カレンダー

10月の予定カレンダー

また、給食の様子も見学させてもらっていているなかで、先生だけ主食が置かれていなかったので質問させてもらったところ「主食だけは自分たちで持って来てもらっています」と教えて頂きました。後から塾長に聞いたのですが、「全国ではむしろその方が多い。ウチみたいに大人と子どもが同じのを食べ、同じ時間に食べられるのは珍しい方だよ」と教えてもらいました。臥竜塾メンバーにも実家が他県で保育園をやっていので聞いてみたところやはり新宿せいがが珍しいということでした。

今まで普通だと思っていたことがむしろ全国では珍しいといことに驚きました。「違い」を感じながら思ったことは、

塾長が常々言っている事ですが、やはり子どもを主体とし、最善の利益を与えていかねければなりません。それには先ず、先生たちが楽しんで働けることが大切だと思います。それが全国共通になれば子どもにも良い影響があるように思います。(報告者 柿崎)

園内研修報告i n東京

9月30日に東京の保育園さんで、園内研修があり塾長の講演がありました。

何度か園内研修の依頼がある中で今回は調理、保健、用務などの専門職と呼ばれる人たちを対象に行いました。

初めの挨拶で先方の先生が「今回は調理、保健、用務といった専門職のみなさんを対象とした講演です・・・」というような挨拶があった中で講演が始まりました。そして塾長の一言目が『私の保育園では、「専門職」という呼び方はせず、保育士も調理も保健も用務も全て保育をする人という意味で、「保育者」と呼んでいます。』というお話がありました。つまり、調理は「食」を通して保育をする人。保健は子どもが病気やケガをしないために、ただ殺菌や危険物を排除するのではなく、病気をしない身体を作るには、また、自らの力で危険を回避できるようになるためにはどのような保育をすれば良いかを考える人。用務は、「環境」を通して保育をする人。という意味を込めて「保育者」と呼んでいるということでした。そのような始まりから、塾長が話されていた内容を紹介したいと思います。

・塾長が過去に小学校の先生をしていた際の体験から、牛乳が飲めなかった子に対してちょっとだけ飲ませるのであれば、ちょっとだけ飲んでいっぱい入っているものを残させるのではなく、逆にちょっとだけ残してあげ飲ました方が子どもにとって「飲みきった」という達成感がある。つまり片付けなども一緒で、最後の一つを片付けさせることで片付けきった感がある。次回片付けるときは、それを2つ、3つと増やしていく。

・調理は、ただ栄養価だけを計算し取り入れえるのではなく、自らの身体がそのものを欲するように感じさせるようにするのが「見守る保育」の調理。

・「待つ」ということは、性格スキルを育てる。待った先に楽しいことや良いことがあるとわかっているからこそ待つことができる。逆にそれが示されないと待つことは無意味になってしまうので待つことはできない。

・日本では考えられないのですが、ドイツの保育園を見学した際にトイレの中で座ってお集まりをしていたり、さらにそこには赤ちゃんのおしゃぶりが平気で転がっていたりする。また、園庭はあえて石畳にしたり大きな岩などは転がっている。これは、子どもは本来自分でそれらの菌や、危険などを防げる力を持っている。危険を自らの力で乗り越えさせるのが保育。

・自ら防げる力、自ら身体が欲する力、これが本来持っている力。それを人に予防されたり、与えられることでその能力が失われてしまう。

 

保育、食、保健、用務がお互いの専門性で物事の重要性を言い合うのではなく、何がその時子どもにとって大切なのかを、すり合わせていくことが大切なのだなと感じました。保育園で働いている「食」の面からの保育者として私自身とても勉強になった今回の研修でした。(報告者 柿崎)

園内研修報告in神奈川

9月20日に神奈川県にある保育園さんで園内研修がありました。そこの保育園さんは年に1回、塾長の講演を保護者向けと保育士向けにという事で開催し、私自身も今回で3回目の同行になりました。

午前中は保護者向けの講演で、子育てに大切なことをお話しされていました。そのいくつかを紹介したいと思います。

・安全のために過度に排除してしまうと逆に危険!

これは、ドイツの保育園を視察した際のことですが、以前のドイツの園庭は全体がきれいな芝生でした。しかし、それに慣れてしまった子どもたちは街中に出た時に転んでケガをする子が増えてしまったそうです。保育園の園庭をあえて街中と同じような石畳にしたり、少し段差をつけたり、岩を転がしておいたりしたことで、子どもたち自身が危険から回避できるようにするのが保育園の役目だと思っている。日本のように、園内だけを安全にしてしまうと将来自分で危機回避ができなくなってしまう。ということでした。

 

・親がいろいろ言ってやらせてしまうのは良くない!

これは、親が子どもにいろいろ言ってやらせてしまうと、自分で判断することができなくなってしまい、子どものうちに育てたい判断能力が育たなくなってしまう。その結果、将来社会に出て挫折をしてしまった時に自分自身の力で立ち直れなくなってしまう。ということでした。

 

午後からは、2園の合同研修でした。

今回は主に、事前にあったいくつかの質問を順に塾長が答えていくという研修内容でした。これもいくつか紹介していきたいと思います。

Q、見守る保育を行うにあたり、動きやすく良いチームワークになるためには?

A、先ずは、先生同士で園の理念や、子どもの発達などを共通理解すること。そしてお互いを信じ合う。また、先生同士の得意なところを活かすためにお互いをカバーし合うことで、気軽に苦手なところを他の人に頼むこと。ベテランが見本を見せたりすることも必要。

Q、2歳児保育のポイントは?

A、2歳児は自ら徒党を組んだり他と関わり始めるので、横のつながりを大切にすること。

また、随意筋が発達してくるので微細運動を行う。

Q、異年齢児保育の重要な点は?

A、違う発達を見て刺激をもらうこと。少し上の発達の子を見ることで刺激をもらい、自分もマネしようとする気持ちが大切。逆に下の子に見られていることでお手本になったり、自分の行動を振り返ったりすること。下の子に教えてあげることで自分の力として定着する。他との違いを感じること。他との違いを感じ、他と調整し、他の中で自己主張することで社会を学んでいく。

Q、見守る保育を行うにあたり、最も大切なポイントは?

A、①ちゃんと見守るためには安心、安全な環境を用意し、外から見られるようになって初めて見守ることができる。②子どもの発達を理解をすることでどこから手を出せばいいかが変わってくる。③子ども同士で関わることができているから先生は外から見られることができる。

Q、栄養士、調理員として「食育」を通して見守る保育にどう関わっていけばいいか?

A、調理は保育士ではないが、食を通して保育をする人。同じ保育者。ただ食事を作る人ではなく、園のテーマに添って食事を出したり、「栽培」「料理」「共食」という人類しかできないことを伝えていく。

 

今年度から塾長と色んな保育園さんへ行き、色んな質問をされているのを聞いていましたが、今回の質問は「見守る保育」そのものへの質問が多かったような気がします。私自身も学ぶことが多かったように感じます。(報告者 柿崎)

出張報告in中富良野

7月24~27日まで北海道の中富良野へ行ってきました。

私自身生まれて初めての北海道という事でとてもワクワクしながら同行させて頂きました。行く前に塾長から「北海道は先月行ったミュンヘンと緯度が近いから気候が似ているよ」という事を聞き、ミュンヘンを思い出しながら飛行機に乗り込みました。

到着し感じたのは、北国なので当たり前なのですが東京より涼しくて蒸し蒸ししてないなという事でしたが、思い出してみるとミュンヘンでもやはり同じことを感じていた気がします。そしてすぐにバスに乗り、旭川市内へ向かう車中で外を見たときにとても広い大地と道端に咲いているラベンダーを観て「北海道へ来たんだな」という事を感じました。

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さて、今回の出張は、25日に保育園の保護者講演と「21世紀保育を考える会 第一部」の講演。26日はその第二部の講演と観光を含めた移動。27日は25日に行った保育園さんの姉妹園での園内研修という事で、今回は幅広いタイプの方に向けた塾長の講演でした。

今回の講演でのポイントは、

・将来、子どもを幸せに(成功する子に)導くには、IQ(知能指数)からSQ(社会的知能)、EQ(心の知能)へ。

・8歳以前にお金を使った方が国としての戻りが大きい。

・世界の人類が共通して持っているものは、「笑顔」と「1歳くらいの頃に人に物をあげようとする行為」

・多様性

・学校区から保育園区

・ダークセンス(まだ解明できていない人間の能力)

・協同的学び

・異年齢児保育とは

・「見守る」とは子どもの姿理解と発達理解で初めて見守ることができる

・今後子ども園になるにあたり、「就学前教育」の必要性。→文字、数、科学

などの講演をされていました。

その中で「21世紀保育を考える会 第二部」で私も少しですが自己紹介から調理師を目指したきっかけ、前職から新宿せいが保育園で働いて・・・というお話をさせてもらいました。人前で話すのは元々苦手で、緊張してつたない話しになってしまったのですが「話を聞いて調理に興味が湧いた」と言ってくれた方が数人いらっしゃり声をかけてくれたので嬉しかったのと同時に、塾長と出張に行くという責任を改めて感じた今回の出張でした。(投稿者 柿崎)

青い池

青い池

出張報告in熊本県

7月3、4日と熊本県のGT園の園内研修に行ってきました。

が、熊本空港に降り立つ前に事件が・・・。

何とその日の熊本は大雨のためなかなか着陸ができなかったのです。熊本空港の上空をグルグルし何度か着陸を試みるもののグルグル・・・。結局熊本空港には着陸することはできず、福岡空港に着陸になりました。塾長曰く、「何年も飛行機を使い出張等に行っていたが初めての経験だった」との事でした。そして航空会社より熊本駅までの新幹線の無料チケットをもらい2時間45分遅れで無事に熊本駅に着くという事件がありました。

今回園内研修を行った園さんは保育園と幼稚園をやられていて、実は数年前に新宿せいが保育園の研修旅行で見学させていただいた園さんでもありました。そこの園長先生や職員の先生方とは何度かお会いをしていたのですが、園舎を見学させていただくのは研修旅行ぶりで、保育園の方は建て替えをされていたので初めての見学でした。

先ず保育園さんの感想は、2011年にそこの先生と私は、塾長が毎年行われている「ドイツ環境ツアー」で同じ回に参加し、ドイツで「来客者に対するおもてなし」の素晴らしさを学んできました。そこの園さんでは「おもてなし係り」という係りを作られていて、今回見学に行った際に「ようこそ藤森先生、柿崎先生○○園へ」という歓迎のボードが玄関前に設置されていました。そして手作りのコースターでお茶を出していただき、研修後の夕食もそこの保育園さんでいただいたのですが、そこでも手作りの箸袋や熊本名物の馬刺しにのっぺい汁、ちくわサラダを出していただきました。ちくわサラダというものを初めて食べたのですが、ちくわの中にポテトサラダを入れ、衣を薄くつけて揚げるという料理でしたがとても美味しかったです。「おもてなし」の素晴らしさの報告になってしまいましたが、保育園の環境は個人的には新宿せいが保育園にとても似ているという印象でした。また、園児数が多く新宿せいがでも来年度から人数が増えるということで、「とても参考になるね」と塾長と話しました。

翌日に幼稚園さんも見学をしたのですが、同じように1階と2階で様々なゾーンに分かれていました。ちょうど見学をし始めた時間に朝のお集まりをしていました。その様子を見ていると、その日のお当番の男の子と女の子が出席を取るために名前を呼ぶというお仕事をしていました。そして面白かったが、前日に子どもたちの間で問題になり話し合った結果をお集まりの際にみんなの前で発表していました。その内容が、前日に2人の男の子が1つしかない虫網を取り合ったということで話し合い、仲裁に入った子の提案により決まったのが、使用できる時間が40分だったという事で1人20分ずつ使おうと決めたそうです。私は計算ができていることに驚いたのと同時に、もう1人入ってきたらどうなるんだろうと思いワクワクしてしまいました。

そこの幼稚園さんでも昼食をいただきました。メニューは混ぜご飯、すまし汁、じゃがいものカレー炒めでした。少し甘めの混ぜご飯でとても美味しかったです。

保育園で出される食事を実際いただくことでその土地土地の味だったり、名物が出たりととても勉強になりました。(投稿者 柿崎)

研修

最近、幼稚園の1・2歳児のクラスに姉妹園の保育園から見学者が来ました。

どちらの園も藤森先生の提唱する「見まもる保育」を中心に保育を進めていて、その中で、保育者の連携や環境を中心にどうやっているかを見てみたいということでした。

そのときは成長展の自画像や身体測定を行っていたのですが、その活動の意図やねらい進め方を部屋に入っていると、不思議なことがありました。いつもはまだ、どうしたらいいのかと日中の動きも連携がとれなかったところが、自然と取れているではありませんか。そのため、こちらの説明も意図が読み取れるだけに説明に熱が入ります。

今まで、あまり意識していなかったのですが、新宿せいが保育園にいたときに、藤森先生が見学者を連れて話をしているのを何気なく意識していましたが、それこそが「園内研修」になっているとそのときに気づきました。当然、その説明の中で、子どもをどうしていきたいか、どこを視点に見ていくことが大切になっているのか、環境を作るためどこに意図をもっているか。を話していきます。先生方は見学者を前にいつもとは違い、緊張した面持ちではありますが、私としてはとても良い機会になったように思います。

見学者がいるということは自然とどうみられるかと自分を客観視する良い機会になっているはないかと思います。

今後も保育を深めることができる機会がもっと増えていけばいいと心から思いました。

(投稿者 邨橋)

静岡県

先週末は静岡県の保育園で園内研修があり、藤森先生と同行してきました。そこの保育園には、昨年まで新宿せいが保育園で一年間一緒に働いていた同僚の実家の保育園でした。

見学させて頂いた保育園さんは日光と風が気持ち良く通り、お寺もやられているため園庭の隅にお地蔵様がいて、そこで子どもたちが遊んでいるのが印象的でした。

 

今回、午前中は保護者講演ということで、子どもを育てていく上で保護者にとって大切なことや子どもの味覚について、多様性についなどのお話をされていました。雰囲気がとてもよく、うなずいている方や、笑っている方もいました。保護者の方から「今までで一番良かった」という感想を頂いていたそうです。

午後は職員さんへの講演でした。3,4,5歳児の縦割り保育をして30年という歴史があるという事なのですが、子どもたちの様子を見ていく中で疑問点を感じてきたそうで、今回藤森先生に園内研修をお願いしたのが経緯ということでした。前日に園内を見て回ったところ、3,4,5歳児のクラスは異年齢で3クラスあり、生活も活動もクラスごとに行動していました。

そこで藤森先生は、ドイツの保育園のお話をされていました。ドイツのキンダ―ガーデンは3~6歳の異年齢クラスで、コーポレーション(コープ)は0~6歳の異年齢クラスで朝のお集まりと、給食のみ自分たちのクラスまたは、担任の下へ集まります。そして、部屋作りの例として、今回はドイツのある異年齢保育の形態の話をしました。それは、それぞれの部屋が各種の目的によって(絵本、ブロック、ままごと等)分かれていて、子どもたちの活動は自分の好きな部屋へ行き、過ごしている姿の写真を見ながら紹介をしました。

この園を実際私も講演の前日に一緒に見学させてもらい、クラスごとに壁で仕切られていたように感じました。しかし、3,4,5歳の各部屋がパーテーションによって仕切られていたので、その壁を開放しそれぞれにいろいろなコーナーを設ければ、子どもたちの遊びのバリエーションが増えるのではないかと思いました。しかし、藤森先生は壁を活かしたドイツ流のコーナーの造り方を紹介していたので、仕切ることによっての使い方を私自身も学ばせて頂きました。異年齢児保育にもいろいろとあるのですね。

 

そして講演後にホテルへ送ってもらう途中、「蓬莱橋」に立ち寄ることができました。蓬莱橋は、大井川に架けられた木造の橋で全長は897.422mあり、平成9年(1997年)12月30日、ギネスブックに認定された「世界一の長さを誇る木造歩道橋」です。

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(報告 柿崎)

朝霞どろんこ保育園 園内研修

5月31日金曜日に埼玉県朝霞市にある朝霞どろんこ保育園にて塾長・塾生を含めた新宿せいが保育園の職員7人で参加してきました。
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朝霞どろんこ保育園さんの看板です。何かワクワクした気持ちになりませんか?童心をくすぐられる感じです。そんなワクワクした気持ちを抱きつつ、いざ園内へ!そこには期待を裏切らない素晴らしい環境が用意されていました。子どもたちにとって正に「楽園」そのものでした。様々な素晴らしい環境が用意されている中、私が最も心踊らされた園庭の写真をUPさせていただきます。
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どうですか?少しわかりづらいかもしれませんが、木でできた自然のトンネルです。大人の私でさえ潜りたくなりました。このような自然からできた素晴らしい環境がこの写真に限らずたくさん揃ってい中、遊具が少ないことに気づきました。しかし、遊具がない分この自然のトンネルなどを利用して子どもたちが自発的に遊びを組み合わせて発展させることができるなという印象を受けました。今回は園庭の自然環境に目を向けましたが、私たち保育者は日々の生活から自然に限らず様々なことを保育に還元し、子どもたちの自発的な遊びを引き出す手助けを担っていることを再確認させていただきました。

もう1つ気になった写真をUPさせていただきます。

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これは運動会で着るTシャツだそうです。技法を聞くのを忘れてしまったのですが、子どもたちが自分たちで染めたそうです。よく見るとわかるのですがサイズがバラバラです。運動会のグループが各色の5グループに分かれていて、異年齢で構成されているそうです。どんな運動会か見てみたくなりませんか?また制作物を「着る」という発想もあるのだなと学ばせていただきました。

園庭を一通り見学させていただいた後、園内研修がスタート。今回は「異年齢保育」について日本の学校教育を江戸時代にまでさかのぼり、ドイツとの比較を混ぜ合わせて、塾長が様々な視点からわかりやすく説明してくださりました。その中で「人間は真似る生き物」とありました。そこに異年齢保育の1つの良さがありますね。子どもたちは年齢の上下に関わらず自分より発達が進んでいる子の真似をする。そしてそれは保育者もまた然りです。子どもたちは親の背中を見て育つと同様に保育者を見て真似をします。私たち保育者自身も良き先輩方を真似して様々なスキルの向上を図るのと同じですね。子どもたちに良き人生の先輩としての姿を示していかなければなりませんね。

塾長のお話の後、今回参加させていただいた新宿せいが職員が前に出て自己紹介をし、質問タイムへ。日々の保育の疑問等が終了時間まで飛び交う様子を見て、同じ園でなくても子どもたちやその環境と真剣に向き合い、試行錯誤しながら実践している「仲間」の存在にとても頼もしさを感じました。次回は保育室をじっくり見学させていただき、今回の話の続きであったり、新たな保育の疑問や環境、今の現状等をお互いに情報交換しながら朝霞どろんこ保育園さんの仲間の方々と共に日々の保育と向き合っていけたらと思いました!最後になりましたが、岡田園長先生、そして朝霞どろんこ保育園の職員の皆様、ありがとうございました!ぜひ今度新宿の方にもいらしてくださいね。(報告者 若林)