行事ってこんなに楽しい!〜誕生会編〜 EPISODE FINAL!!!

 

「今日はですね。給食の紹介をロボットにしてもらおうと思います。」

「今日はですね。給食の紹介をロボットにしてもらおうと思います。」

 おもむろに始まりました。

これから登場する柿崎先生扮する〝カキーボ〟の紹介をしています。

これから登場する柿崎先生扮する〝カキーボ〟の紹介をしています。(写真右、西村先生はBGMをスタンバイ!笑)

 山下先生が仕事がしやすいようにベテランの先生が給食を持ちます。素晴らしいチームワーク!

「それでは登場です!」

BGMに合わせ、ゲートが開かれました!

BGMに合わせ、ゲートが開かれました!

 

!

 

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自然と子ども達が道を開けます!笑

全体像です(笑)

全体像です(笑)

カキーボは、

  • 歩くことができない
  • ロボットなのにメニューを覚えられない為、一つ一つ手に書いてあるメモを読む
  • 子ども達が興奮して距離を詰めてくると手の平をかざして「危ない。」と声をかける(笑)

他にもあったように思いますが(笑)子ども達にも職員にも大ウケのこのロボットはこの後の誕生会で何度も出演を果たすことになります。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年6月4日『誕生会の出し物』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

〝誕生日会のメイン内容も、年度によって様々です。(中略)私の園では、各クラスに男性職員がいますので、私から見るとかなりふざけたような内容の時もありますが、子どもたちは大喜びです。逆に、まったく乗らないときもあります。子どもたちは正直です。しかし、月に1回は、園全員で集まって一緒に歌を歌ったり、踊ったりする機会も大切です。これは、まさに大きな異年齢児保育の日なのです。〟

これだけ大笑いできる企画ができるのも、やはりそれを温かく見守る職員の存在があってのこと。大人が楽しむことで、子ども達も自然と楽しくなるようです。カキーボが去ってもその熱は収まらない様子で、年齢など関係なく、友だち同士でその興奮を伝え合う子ども達の姿が印象的でした。

大いに盛り上がり、会は終了。

毎月行われる行事、誕生会。『臥竜塾』ブログ2014年1月22日『特別な日』にあるように、

〝保育指針にも書いてありますが、生活リズムは、情緒の安定につながるのです。しかし、江戸時代では、なかなか波乱万丈ということは起きません。そこで、人為的に「ハレ」(平家物語に見えるように「諸行無常」ということが、良いときには戒めとして、悪いときには期待としてその時を受け止めました。それは、時として暮らしにメリハリをつけ、生活の支えともなりました。それを、「ケ」と「ハレ」としたのです。その代表が、まず食事だったのでしょう。ですから、「ケ」の食事が朝餉、昼餉、夕餉であり、「ハレ」の日の食事は、神聖な食べ物である餅や赤飯を食べたり、お酒を飲んで祝ったりして、特別な日であることを示しました。)を作り出す必要があったのです。それが祭り、能狂言、正月などの行事です。それが年中行事であり、こういった「ハレ」の日には農民も毎日の農耕を忘れ、思いっきり楽しみました。日常、変わらずにおこなっている農作業の合間にも、「あと何日で祭りがある」とか言って、退屈な労働にも耐えることができたのです。「ケ」の中に「ハレ」の要素を取り入れて、人間は生きてきたのです。〟

これからも、子ども達にとっても、大人にとっても、期待感溢れる、楽しくてわくわくするような〝ハレ〟の日のような行事であってほしいと、心から思いました。

(報告者 加藤恭平)

行事ってこんなに楽しい!〜誕生会編〜 EPISODE 2

さて質問タイムが続きます。

すると、こんな質問が出ました。

「好きなお友達は誰ですか?」

「んー難しいな!」「究極の質問だなこれは!」と塾頭。

塾頭の優しさを感じますね。

「◯◯ちゃんです。」

「◯◯ちゃんです。」

言われた子は嬉しいもので、ただ、言われるかな、と期待していた子にとってはちょっぴり寂しいこの質問。この後この質問が続くのですが、最後の子からこんな答えがありました。

「好きなお友達はみんなです。」

「好きなお友達はみんなです。」

流石すいすいさん(5歳児クラス)ですね。職員からも拍手が出ていました。

みんなで藤森先生作詞作曲〝おたんじょうびのうた〟を歌い、

いよいよ〝出し物〟です♪

いよいよ〝出し物〟です♪

今回はプロジェクターを使った出し物のようですね。

今回はプロジェクターを使った出し物のようですね。

期待が高まります。

期待が高まります。

新宿せいが保育園は、昨年度からテーマとして〝伝統〟を引き継いでいます。

今回は西村先生が工夫を凝らし、〝伝統の食事〟ということで〝精進料理〟について話をしていただきました。

「それでは始めますね。」

「それでは始めますね。」

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年6月3日『誕生会』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

〝インタビューの後は、おたのしみタイムです。この内容はやはり係が決めますので、年度によって違います。私は、内容についてはあまり口出しをせず、職員のアイデアを尊重しますので、ずいぶんとさまざまな企画を体験しました。〟

命の大切さについて。西村先生は話を始めました。

(報告者 加藤恭平)

行事ってこんなに楽しい!〜誕生会編〜 EPISODE 1

新宿せいが保育園は7月に〝夕涼み会〟という行事があり、それに向けて今係りを中心に動き出しています。

行事、ということでとても気持ちの入るところですが、よく考えると実は毎月行事を行っていました。

そう、誕生会です。

そう、誕生会です。

 今回は、新宿せいが保育園の誕生会について報告したいと思います。

写真は昨年度2月の誕生会です。この月の誕生会はとても熱心に写真を撮りました。西村先生が食について話されるということ、そして、調理から給食を紹介する際にあの〝ロボット〟が登場することなどを事前情報として知っていたからです。

撮っていく内に、とても感動的な場面に何度も遭遇しました。新宿せいが保育園の誕生会は、いつもドラマがあるように思います。

この月の誕生会。司会は我らが塾頭山下先生です。

この月の誕生会。司会は我らが塾頭山下先生です。

横では西村先生がプロジェクターと音響を準備。何やら面白いことをしてくれそうですね。

「それでは入場です!」

「それでは入場です!」

新宿せいが保育園伝統(?笑)の王冠を被って誕生児が入場してきました。

整列。

整列。

友達にピースをしたり、恥ずかしさからか逆に何もせずに佇んでみたり(?笑)前に出た子ども達の姿はいつも本当に可愛いです。

順番に名前と何歳になったか、そして〝質問〟などをしていきます。

順番に名前と何歳になったか、そして〝質問〟などをしていきます。

 

「誰に質問をしてほしいですか?」

「誰に質問をしてほしいですか?」

 

「ハイハイ!」「ハイ!」「ハイハイハイ!」「ヘイハイヘイ!」

「ハイハイ!」「ハイ!」「ハイハイハイ!」「ヘイハイヘイ!」

「◯◯ちゃんです。」

ということでマイクをその子のところへ。

ということでマイクをその子のところへ。

色々なやり方があるのですが、山下先生の司会は見ている子ども達を巻き込んでいくやり方です。

「好きなケーキは何ですか?」「好きな乗り物はなんですか?」

面白いですね。毎回色々な質問が出ます。

「ショートケーキです。」

「ショートケーキです。」

「なるほどね〜。」「美味しいよね〜。」「はい拍手—!」(笑)

こんな風にして次々に誕生児を紹介していきます。

それを全員にしていくのですが、子ども達も大好きなお友達が前に出ているからか、結構よく聞いています。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年6月3日『誕生会』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。ぜひ読んで下さい♪)

〝月1回行う誕生会はどう考えればいいでしょう。それは、私の園では、誕生児だけでなく、「園児全員が楽しみにする月集会」というイメージにしています。食事の時間にしても、お昼寝にしても個人差があるものは、始まりは一斉に始まり、終わりは個々の対応にしています。一斉に始まるというのは、みんなが一緒だと楽しいということから、「待つ」ということを大切にしているからです。保育では、どうしても子どもを待たせるのはいけないというイメージがありますが、「待つ」という体験は、社会の中で生きていくうえでとても大切なことだと思っています。〟

本当ですね。現在藤森先生のブログ『臥竜塾』では〝我慢〟や〝ホットな感情をいかにクールに切り替えるか〟ということにスポットが当たっています。子ども達の〝待つ〟という行為は、我慢そのものであると思います。〝この後に楽しいことが待っている〟という期待感が子ども達に〝待つ〟という力を育むことを改めて感じますね。

そんな誕生会への期待感は子ども達だけでなく職員も同じです♪この後にどんな楽しいこと(職員からの出し物)が待ち受けているのでしょうか。

質問タイムにて生まれたドラマと合わせて、続編にて報告します。

(報告者 加藤恭平)

色とりどりのガラスみたいな塗り絵の美しさ

 

「先生、できたよー。」

「先生、できたよー。」

 

きれいですよね〜♪

きれいですよね〜♪

 

らんらん組(4歳児クラス)の女の子が先日完成させた塗り絵です。

ここからが子ども達の楽しみなところで、その塗り絵を、

 

こんな風にして壁に飾ります。

こんな風にして壁に飾ります。

塗った本人は大満足♪そしてなんとその絵を見本にしながら他の子も塗っていたりと、一つの塗り絵から様々なドラマが生まれています。

この塗り絵はわいわい組(3歳児クラス)の女の子が完成させました。

この塗り絵はわいわい組(3歳児クラス)の女の子が完成させました。

 

それを厚紙などの台紙に貼って、枠を切ってまた飾っていきます。

それを厚紙などの台紙に貼って、枠を切ってまた飾っていきます。

「はみ出さないで塗れたね。」

「次は帽子の色をかえてみたら?」

〝上手〟や〝下手〟〝すごいね〟など抽象的な言葉で無闇矢鱈に褒めるではなく、その子の作った作品に対して、ありのままに、真摯に言葉や提案を投げかける新宿せいが保育園が誇るベテランの先生です。

すると、

紫色一色で塗っていたこの子でしたが、

紫色一色で塗っていたこの子でしたが、

 

みるみる工夫を加えていっていました。

みるみる工夫を加えていっていました。

 

カメラを向けるこちら一切気にしない集中ぶり。

カメラを向けるこちら一切気にしない集中ぶり。

まさに〝ゾーン体験〟を彼女はしていたのでしょう。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年1月12日『ほめる育児』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。ぜひ読んで下さいね♪)

〝子どもが活動したときに、その活動の達成感を感じ、その活動をより深め、その活動を次の活動につなげていくためにはどのようなことばがけや対応がいいのでしょうか。その有効な手段として「ほめる」ということが言われてきました。しかし、「親たちが、子どもが容易にできることを完成した時に大げさにほめる行為は、子どもたちの自発的に努力するという意欲を失わせてしまう」と指摘されています。一部の専門家はその理由として、こどもは簡単にできることを完成しただけで褒められるのを嫌がるからだと分析しています。それは、自己主張が始まったころに、一生懸命に自己主張している子どもに対して「では、やってみたら?」ということばがけは、子どもにとっては、「聞き流された」と思ったり、「簡単にあしらわれた」と思ってしまいます。子どもたちが望んでいるのは、主張を聞き入れてもらうことではなく、真剣にことばのキャッチボールをしたいからだといわれています。簡単に「ほめる」ことは、同じように思ってしまうのでしょう。また、親のこのような間違った行為により、子どもが本来努力すべきことが長続きせず、真の成功を手に入れるにはどれほどの努力を費やせば初めて獲得できるかが分からなくなると指摘しています。

アメリカに「ハイスコープカリキュラム」という、子どもの自然な発達をもとにした教育的なアイディアと実践の開かれた枠組みが提案されています。このカリキュラムでは、子どもの活動において、計画、実行、再考を大切にしており、最後の再考は「振り返り」であり、次の活動への動機にもなる部分です。ですから、そのときの大人の働きかけ、ことばがけは重要になるのです。(中略)

子どもの話に耳を傾け、子どもの言いたい事を真剣に理解しようとし、そのことばのキャッチボールによって、子どもは新しい発見に気づき、新しい考えに取り組んでいこうとするのです。〟

無限に広がる子ども達の可能性を、保育者であれば誰もが伸ばしてあげたいと思いながら、後悔にも似た日々を過ごす人も少なくないことと思います。その中で、淡々と、子ども達に最良で、最善のアプローチをし続けるこの先生のような保育を見ると、何か心が洗われるような、新鮮な気持ちが芽生えるような、そんな気持ちになるのでした。

今日もまた一つ、こうして新たな作品が追加されていきます。

今日もこうして、

 

また一つ新たな作品が追加されていきます。

また一つ新たな作品が追加されていくのでした。

そして、

そんな日の帰りの会。

そんな日の帰りの会。

 

「先生はこの絵のこの部分が好き。」

「先生はこの絵のこの部分が好き。」

 「ここのところ、とっても細かく塗り分けてるね。とても時間がかかったと思うんだけど、がんばったね。」

そんな言葉をかけながら、一つずつ作品に触れていく先生。これは、まさに〝振り返り〟の部分であると思います。

塗り絵と子ども達を結び付け、明日の活動、明日の期待感へと結び付ける。見守る保育の提唱する〝5M〟の一つ、〝結び〟を体感させていただいたようなこの度の出来事でした。

(報告者 加藤恭平)

情熱の真っ赤な薔薇を胸に咲かせましょう EPISODE FINAL!

 

僕は初めてこの光景をを見た時とても衝撃を受けたのですが、この写真何をしているところかわかりますか?

僕は初めてこの光景を見た時とても衝撃を受けたのですが、この写真何をしているところかわかりますか?

 

西村先生「横?」

西村先生「横?」

「縦?4段?いけるん?」

「縦?4段?いけるん?」

「よっしゃ!いってみよか!」

「おーけー!おーけー!」

「おーけー!おーけー!」

 

「僕はー!縦で6!」

「俺はー!縦で6!」

 

「流石やな。」

「流石やな。」

 

「ちょっと待っとけよー。」

「ちょっと待っとけよー。」

 

そして、

そして、

 

見事成功!

見事成功!

「おぉー!」「やったなー!」

本人もガッツポーズを何度もして喜びを表現していました。

この男の子はこの日初めて跳び箱を縦向きにして6段を跳べたのでした。

跳び箱の段数、そして向きを、子ども達に尋ね、それに合わせて毎回段数を設定しています。西村先生だけでなく、補助に入る先生皆がそうするので最初これを見た時はその丁寧さ、援助の細やかさにとても驚きました。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年11月27日『運動会の考察9』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。ぜひ読んで下さい♪)

〝個人差を保障するために、例えば、平均台を渡るときに、幅の狭い板と広い板を用意し、その前に来た子に職員が、「どちらにする?」とか、ジャンプする台の前に来たら「高い方にする?低い方にする?」と聞いて自分で挑戦する方を選択させます。また、年長さんになると跳び箱を飛ぶのですが、その前で子どもが自ら、何段にするか、縦に置くか横に置くかを指示し、職員が急いでそのように並べ替えます。また、普段、その子がどのくらいできるかを把握して、その子に合わせます。年長児になると、その挑戦は、出来たとか、できないかだけでなく、自分が納得いくまでそこで何度も挑戦させます。そこで、職員は、その援助をします。それは、普段どのように運動遊びをしているかという過程を見せることであり、この後きっと飛べるようになるだろうということも思えるようにしています。運動会当日は、保育の結果ではなく、その時点での発達過程の紹介なのです。〟

〝偉大な人とは単なる実践者〟という言葉を知って以来、実践することだけをとにかくひたすら大切にして生きていきたいと考えるようになりました。そういう気持ちでいた最中、ここに、ひたすら地道に、しかも楽しんで、藤森先生の伝えてきたことを実践する姿があり、改めてとても感動しました。

そんな感動の時間もそろそろ終わりに近づいてきた頃、最後にこのような感動が待っていました。

楽しくて何度も挑戦し続けた結果、腕に自分の体を支える力が残っていないのです。

楽しくて何度も挑戦し続けた結果、腕に自分の体を支える力が残っていないのです。

 

それでもよじ登って最後までやり通すこの子です。

それでもよじ登って最後までやり通すこの子です。

「自分の力量がわかることが大事だし、本番に自分で決めた段数で跳べればいいだけのこと。」腕の力はつくし、挑戦する気持ちを大切にしたい、ということを西村先生は言っていましたが、まさしくその通りだと思います。

教えを実践すること。楽しさは行動する気持ちを後押しすること。そんなことを改めて学んだ水曜日でした。

(報告者 加藤恭平)

 

情熱の真っ赤な薔薇を胸に咲かせましょう EPISODE 1

新宿せいが保育園は、毎週水曜日に近くの小学校の校庭開放へ行っています。

その日は皆は体操着♪わいわい組(3歳児クラス)になったばかりの子ども達は憧れの体操着を着られるというだけでもう嬉しそうで、何だか水曜日は特別な日のようなのです。

そういう意味では、子ども達にとっては水曜日は〝ハレの日〟なのかもしれませんね♪

さて、今月。小学校は運動会シーズンということで、校庭開放はちょっとお休み。そんな日、または雨が降って外に出られない日などは、子ども達は3Fのホールで巧技台を楽しみます。

 このように巧技台を並べたり、

このように巧技台を並べたり、

 

平均台を並べたり、

平均台を並べたり、

 

跳び箱を並べたりして楽しんでいます。

跳び箱を並べたりして楽しんでいます。

何だか流石だなぁと思うのですが、

平均台に一工夫。

平均台に一工夫。

このようにすることで、慣れた子達にとっては簡単に渡りきれてしまうような平均台にもまた違った楽しみが生まれますね。

 簡単にテッシュの箱でもOK♪

簡単にテッシュの箱でもOK♪

考えてみれば何でもいいものですね。柔軟な発想がこの時間をより楽しいものへと変えていきます。

そして、よく考えられているなぁと思うのですが、

そして、よく考えられているなぁと思うのですが

 

子ども達が壁に手のつく位置に平均台がセットされています。

子ども達が壁に手のつく位置に平均台がセットされています。

 

難易度が上がっても安心して楽しめる工夫ですね。

難易度が上がっても安心して楽しめる工夫ですね。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年10月14日『運動会の考察1』の中でこう書かれています。

〝日本の幼児教育が、随分と小学校教育から影響を受けていることが、問題をもたらしていることを随所に感じることがあります。それは、ハード面である園舎にしても、園庭にしても、保育室にしても、校舎、校庭、教室を小さくしたようなものになっています。また、保育者も教師のようであり、ソフト面である保育の内容も、影響を受けています。ですから、五領域は、何となく五教科のようにとらえて指導計画を立てることがよく見受けられます。そして、同じ「指導」という言葉を使っていても、その内容はずいぶんと違っているのです。(中略)

 両方(『幼稚園教育要領』と『小学校学習指導要領』)を比べて、その違いを簡単に言うと、小学校での体育という教科は、内容に書かれてるように、「次の運動を楽しく行い、その動きができるようにする。」すなわち「何々ができるようにする」という、できるようになることを目標に掲げ、その教科の中で行っていきます。それに比べて、幼児教育は、「自ら体を動かそうとする意欲が育つ」とか、「楽しさを味わい、…気持ちが育つようにすること」が目標となり、その手段として、教えるのではなく、「体験し」「様々な遊びの中で」「自然の中で伸び伸びと体を動かして遊ぶことにより」など、ある目的が決められて時間内でなく、子どもの遊び、生活の中で体験して得ていくものであることが書かれてあります。〟

経験や体験を主軸に置いた楽しい雰囲気の中で子ども達は伸び伸びと運動遊びを楽しんでいます。本来、運動遊びというものでも何でも、大人が声を荒げて教え込むようなものではなく、子ども達が保育園ですることのその全ての基本は〝遊び〟であり、その中で子ども達は自ら、自発的に学びを得ているのだ、ということに改めて気付かされるような思いがします。

なんでもないことのようですが、こういう遊び心が大切なような気がするのです。

なんでもないことのようですが、こういう遊び心が大切なような気がするのです。

そんな運動遊びの時間ですが、跳び箱だけはどうしても熱が入ってしまいます(笑)子ども達の意欲に、保育者が応じています

かっこいい!

かっこいい!

次回、この跳び箱にスポットを当てて報告をします。

(報告者 加藤恭平)

あれもしたい!これもしたい!もっとしたいもっともっとしたいです♪

先日、ある晴れた日にわいらんすい(3・4・5歳児クラス)でお散歩に出かけました。

リンボーダンスをしています。

リンボーダンスをしています。

 

がんばれー!

がんばれー!

 

「これなんかちょっと難しい〜(笑)」

「これなんかちょっと難しい〜(笑)」

長縄の休憩中に思いつき子ども達と楽しんでいました。「先生もやってよ!」とのことで、流石にその低さはレベルが高すぎて、僕はその高さの縄を跳ぶとことにしました。

「すげー!」子ども達の反応って、時に恥ずかしいくらい純粋で(笑)本当に嬉しくなりますね。

そこで思いつきました!題して『先生はすごいんだぞ大会!』(笑)

ということで帰り際に子ども達に集まってもらい、それぞれの先生によるすごいことを披露していただきました。

小松崎先生は、3人の子ども達に協力してもらい、

小松崎先生は、3人の子ども達に協力してもらい、

 

「逆立ちで歩きます。どこまで歩けるでしょうか。」

「逆立ちで歩きます。どこまで歩けるでしょうか。」

と、子ども達に予想を立てさせての先立ち歩き!

子ども達がそれぞれに予想したのを見計らって

「それでは行きます!」

「それでは行きます!」

 

「おー!」「すげー!」と子ども達。

「おー!」「すげー!」と子ども達。

 

一人目を通過し、

一人目を通過し、

 

二人目を通過しようとしたところで、

二人目を通過しようとしたところで、

ポケットから携帯電話が!(笑)

「ここまででしたー!」

「ここまででしたー!」

子ども達も自然と拍手をしていました。

樺山先生は、

縄跳びを準備して、

縄跳びを準備して、

 

「すごい速さで飛びます。」

「すごい速さで飛びます。」

「えー!」「どんくらい!?」興味津々の子ども達です。

よーい!スタート!

速い速い!

速い速い!

応援したり(?笑)驚いてみてくれたり、皆それぞれに声を出しながら先生達のやることを見守ってくれていました。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2014年12月16日『好奇心の意味』の中でこう書かれています。

〝好奇心は思考を促し、行動を引き出します。また、好奇心は自分でやろうと決めた目標にたどり着こうとするエネルギー源でもあると言われています。また、適切な機会さえあれば、このエネルギーは生涯を通じて働き続けると言われています。そして、好奇心は最終的に画期的な発見に結びつくかもしれませんし、学びと個人的な成長を促して、私たちの生活を豊かにするかもしれないのです。〟

園に帰る際、手をつないで並ぶ最前列でエアー縄跳びをしている子ども達を見て、また、逆立ちの仕方を一生懸命お友達に話している子(体操教室に通っているので皆に話したくて仕方なかった様子です)の姿を見て、この大会をしてみてよかったなという気持ちになりました。子ども達の好奇心、そして、憧れ。このような部分に少し触れることができたような気がしました。

そして、いつも面白がって付き合ってくれるクラスの職員の温かくてフレンドリーな雰囲気、優しさに改めて感謝の気持ちが湧いてきます。

大人が楽しんでいる姿というのは子ども達へ柔らかな刺激となって伝わり、きっと良い方向へと導いていくものと思います。

今日もそんなクラスの職員と仕事を共にできることをとても嬉しく思います。

(報告者 加藤恭平)

 

せんせいとおともだち♪ あいさつしよう♪ お♪ は♪ よー♪♪♪

新年度が始まって一ヶ月ちょっと。朝の受け入れの大切さを改めて感じ、感動した出来事がありましたので報告します。

園の内線でにこにこ組(2歳児クラス)の女の子が電話をしています。

園の内線でにこにこ組(2歳児クラス)の女の子が電話をしています。

電話の先は、

モニターにいる、

モニターにいる、

 

小松崎先生!

小松崎先生!

わいらんすい(3・4・5歳異年齢児クラス)では普通番(8:30)の出勤の先生が来るあたりを目安に、2Fと3Fに分かれて保育を設定しています。

昨年度ぐんぐん組(1歳児クラス)の担任だった小松崎先生を慕っていつも登園をしてくるこの女の子。この日は小松崎先生が3Fに行っていた為、会いに行こうかどうしようかとしていたところに、ちょっと試してみたのでした。

女の子も手を振り返しています。

女の子も手を振り返しています。

電話の声は二人だけにしか聞こえない為、このやりとりの後に小松崎先生にどんな声をかけてくれたのかを聞きました。それと合わせてお楽しみ下さい(笑)

「おーい。先生だよー。」

「おーい。先生だよー。」

 

「…。」

「…。」

 

「見えてるー?」

「見えてるー?」

 

「…。」

「…。」

 

「元気—?」「あ、もう大丈夫そうでーす。」

「元気—?」「あ、もう大丈夫そうでーす。」

(笑)

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年12月17日『対話』の中でこう書かれています。

〝今月初めに、園で「おたのしみ会」がありました。その行事は、保護者に子どもたちの言語と表現の発達を中心に見てもらうものです。そこで、保護者に渡すプログラムには、言語と表現の発達過程が示されています。おたのしみ会が始まって、司会によるその意図の紹介の後で、私のあいさつでこんなことを話しました。「言葉の発達の中に“親しみを持って日常のあいさつをする”という発達があります。みなさんは、あいさつというのは“おはようございます!”と元気よく言うことだと思っているかもしれませんが、あいさつの始まりは、朝、私のあった時に、“にこっ”としたり、親の後ろに隠れたり、黙った下を向いたりするのも私はその子の精いっぱいの挨拶だと思っています。また、“元気よく返事をする”という発達も、“はい!”と元気よく声を出すだけでなく、今日の出し物の中で、乳児が自分の名前を呼ばれた時に、手がピクッと動くのも返事です。子どもたちが伝えようとする気持ちを聞いてみてください。」という“はじめの言葉”を言いました。〟

モニターにカメラがついてるわけではないので、小松崎先生は女の子の表情も動きも見えていません。表情も動きもわからず、終始無言の電話に、〝あの子ならきっとこう反応してくれているだろう〟と、優しくも懸命に言葉と身振り手振りを投げかけてあげていました。女の子は手を振ったり、その声にじっと耳を傾けたりしながら、ちゃんと応えていました。

また、『臥竜塾』ブログ2012年12月21日『おたのしみ会の考察12』の中にはこう書かれています。

〝ヒトは、人生の中で、様々な人間関係を築いていきます。その基本となるものが、「母子の愛着である」と言われてきました。しかし、この愛着は、目的ではなく、愛着だけがあれば豊かな人間関係が築けるわけではなく、多様な人との関係の中で、他人と同調する能力、傾聴する能力、共感的関心などの力を育てることが必要です。2歳までに、見つめあい、相手を見つめ、共感し、模倣してきたことをもとに、2歳児クラスになると、積極的に子ども自らかかわりはじめます。その時に、言葉が出てき、ルールが生まれ、自己主張が始まるのです。「みんなで一緒」が楽しくなるのです。そして、お互いが触れ合うことで、他人への思いやり、他人に対して、皆で協力して援助するようになります。〟

クラスの担任の先生だけとではなく、クラスを超えて、フロアーを超えて。愛着を築いた大好きな先生と〝朝のおはよう〟をすることがこの子にとって大切な朝の始まりであり、〝多様な人との関係の中で、他人と同調する能力、傾聴する能力、共感的関心などの力〟が育っていく一日の始まりなのですね。

笑顔でクラスへ戻っていく職員と女の子の後ろ姿を見て、今日も素敵な一日になりそうな、そんな予感がするのでした。

小松崎先生、ありがとうね♪

小松崎先生、ありがとうね♪

(報告者 加藤恭平)

広い心と深い愛で全部受け止めてね これからもどうぞよろしくです♪EPISODE FINAL!

桃ちゃん(桃色の服を着た3歳児クラス新入園児の女の子)は紺ちゃん(紺色の服を着た5歳児クラス女の子)の気を引きたい気持ちからか、はたまた単純に紺ちゃんの使っていた玩具(リモーザ)を使いたい気持ちからか、入れ物を持ってその場所から離れていきました。

 

その場所へ紺ちゃんとこのやりとりに興味をもったジープくん(車の柄の服を着た5歳児クラス男の子)が近付いていきます。

その場所へ紺ちゃんとこのやりとりに興味をもったジープくん(車の柄の服を着た5歳児クラス男の子)が近付いていきます。

 

笑いながら「来ないでー。」と桃ちゃん。表情も声も嬉しそうです。

笑いながら「来ないでー。」と桃ちゃん。表情も声も嬉しそうです。

 

「来ないでだって。」「どうする?」と作戦会議(?笑)が始まりました。

「来ないでだって。」「どうする?」と作戦会議(?笑)が始まりました。

 

取られた玩具のことについて怒ったり、きつく言いに行ったり、ということではないのですね。桃ちゃんとの関わりが楽しくて、また、嬉しくて仕方ないといった様子です。

「貸してって言ってみればいいんじゃん?」「そしたら貸してくれるんじゃん?」

との方向で話がまとまり、早速。

「貸ーしーて。」「はい。」

「貸ーしーて。」「はい。」

「言ったら貸してくれるよ!」「大丈夫だよ!」(笑)

皆改めて集まってきました。「貸ーしーて。」「はい。」

脇で見ていた皆も「貸ーしーて。」「はい。」

 

「も一個貸ーしーて。」「はい。」

「もう1個貸ーしーて。」「はい。」

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2015年1月7日『教える、教わる』の中でこう書かれています。

〝エリクソンは、「子どもの所属している社会や文化圏で、社会的に期待される活動を、自発性を持って、習慣的にどれくらい営めるか」ということを学ぶことが必要だと言っています。そのために「そういうことが十分身につくためには、仲間と道具や知識や体験の世界を共有し合わなければならない。」といいます。また、彼は、仲間と道具や知識や体験の社会を共有し合うということは、「友達から何かを学ぶこと、友達に何かを教えること」だと言うのです。こういう経験をどれぐらい豊かにするかどうかということが、子どもの勤勉さを育む上で重要な要件であるとエリクソンは言っているのです。

 ここでは、最近の子ども環境の問題点が見えてきます。それは、少子化、地域社会での連帯の欠如などの環境から、子どもどうしの世界が失われ始めています。学校においても、授業形態は、多くの時間、教師という大人からの伝達が多くなっています。今日、様々な子どもたちは、大人からしか物を学んでいないところが顕著だと言われています。エリクソンは大人から物を学ぶことに価値がないとは一切言っていません。それは勿論価値のあることですし、大切なことです。しかし、乳幼児から児童期の発達課題を十分に消化していくために不可欠の要件というのは、「友達から物を学ぶことであり、友達に自分の物を分かち与える」ことなのです。こういう経験を十分しなければならなくて、内容よりも量が大切だということも言っています。どれくらい多くのことを友達から学んだか、どれくらい多くのことを友達に与えられたかということが大切であるとエリクソンは言っているのです。〟

取られた玩具について自分のものだというような主張よりもむしろ譲ってあげて、〝この玩具は桃ちゃんの玩具〟という見えないルールを敷いてあげることで、桃ちゃんも安心して関われることができたのでしょう。玩具という道具を媒体にして、〝貸し借り〟という遊びを思いつき、その遊びの中で子ども達は時間を、その世界を共有しているように思えました。

そして何より、このやりとりの最初から最後まで、大人が一切入っていないということに、改めて驚きと感動を覚えます。子ども達は子ども達の純粋な〝どんな子なんだろう?知りたいな〟というような関わってみたい欲求、友達に自分の玩具を譲ってあげ、分かち与えることで何か得られるものがあるのではないかという好奇心、そのような感覚からこのやりとりを生み出しているのでしょう。

左下ご覧ください。このやりとりが始まる前にはこれだけだったプレートが、

左下ご覧ください。このやりとりが始まる前にはこれだけだったプレートが、

 

「オレンジも貸して。」「緑も貸して。」「あ、青も貸して。」

「オレンジも貸して。」「緑も貸して。」「あ、青も貸して。」

借りに借りて(笑)

完成しました。

完成しました。

紺ちゃんもジープくんも大満足の様子です。

ここでこのやりとりは一旦終了。さて、桃ちゃんの様子を見に行くと、

こぼしてしまったのですね。

こぼしてしまったのですね。

いつもはこういうものをめったに拾いに来ない女の子(3歳児クラス)が来てくれていました。

「はい、どーぞ。」

「はい、どーぞ。」

 

「拾ってあげるからね。」

「拾ってあげるからね。」

桃ちゃんも一緒に拾い始めます。

二人だけで全部片付けて、

二人だけで全部片付けて、

 

おままごとのような、お料理をつくるような遊びに発展させていました。

おままごとのような、お料理をつくるような遊びに発展させていました。

 一つの玩具、遊びを通して関わり合い、たくさんのドラマが生まれています。今日もまたそんなドラマを探しながら、保育を楽しみたいと思います。

(報告者 加藤恭平)

広い心と深い愛で全部受け止めてね これからもどうぞよろしくです♪EPISODE 1

新年度が始まり1ヶ月が経ちましたね。GWはいかがお過ごしだったでしょうか。

新入園児の子達も少しずつ新しい環境に慣れ、また、そうかと思えばまだ不慣れなところも多分にあり、という、とても日進月歩な一日を過ごしていることと思います。

そんな新入園児(3歳児クラスへの新入園児の女の子がこの度の報告のヒロインです)の姿と、それに関わろうとする異年齢児クラス(3・4・5歳児クラス)の子ども達の姿に感動したことがありましたので、報告します。

 

写真は新入園児の桃ちゃん(桃色の服を着ているから桃ちゃん)です。

写真は新入園児の桃ちゃん(桃色の服を着ているから桃ちゃん)です。

 

パズルをしていますね。このパズル、にこにこ組(2歳児クラス)のパズルです。

中々遊びに入っていくことができず、何か楽しめることはないかと持ってきたところ、少しばかり楽しむことができました。

 

続いて持ってきたのはこのパズル。

続いて持ってきたのはこのパズル。

 

左側桃ちゃんが遊んでいるのは、カラフルな色の型はめ。右側男の子が遊んでいるのは、〝リモーザ〟と呼ばれるものです。カラフルなボタン状のパーツを、柔らかいプラスチックのプレートの上に、押さえるようにはめて模様を作るモザイク遊びのできる玩具です。はめ込む時のプチプチとはまっていく感じがとても心地良いようで、男の子はすいすい組(5歳児クラス)ですが、改めて楽しさに気付いてしまった様子。

真ん中にいる女の子(すいすい組(5歳児クラス)の子です。紺の服を着ているので〝紺ちゃん〟)に見守られながら、集中して楽しむ二人です。

真ん中にいる紺ちゃん(すいすい組5歳児クラスの女の子です。紺の服を着ているので〝紺ちゃん〟)に見守られながら、集中して楽しんでいます。

 

その間にも何度かテーブルの下にパーツが落ちてしまうのですが、それを紺ちゃんが拾ってあげたりと、遊びをサポートしてあげていました。

別のパズルに興味が湧いて、開けようとする時もこぼれないように、また、開けやすいようにすっと手を差し伸べてくれます。

別のパズルに興味が湧いて、開けようとする時もこぼれないように、また、開けやすいようにすっと手を差し伸べてくれます。

 

優しいですね。そして、

何度目だったでしょうか。紺ちゃんの拾ってあげるという優しい行為に反応して、桃ちゃんも。

何度目だったでしょうか。紺ちゃんの拾ってあげるという優しい行為に反応して、桃ちゃんも。

 

一緒になって拾います。

一緒になって拾っていました。

 

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年3月5日『感情の伝染』の中でこう書かれています。

〝マイクを使って話をしようとするときに、マイクやスピーカーの音が“ワ〜ン”と耳障りな音が響くことがあります。それは「共鳴」という現象が起きているためです。(中略)学校では、振動数の等しい二つの音叉の一方を鳴らせば、他方も激しく鳴りはじめるということを実験しました。このことから、他人の考えや行動などに心から同感することを「共鳴」ということがあります。

辞書には、「共鳴」の同義語として「共感」ということが書かれてあります。しかし、私は少し違う気がします。共感とは、他者の感情を共有することで、いわゆるミラーニューロンの働きである、相手が痛みを感じる時に自分も痛く感じるとか、相手が苦しがっているのを見ると、自分まで苦しくなるなど、相手の感情も自らに鏡のように写し取って、同じように感じてしまうことを言います。

一方、「共鳴」とは、他人の思想、信条に触れることで、自分の心が揺れ動くことをいうような気がします。「共感」が「共に感じる」という心の中だけの動きに対して、「共鳴」は、「共に鳴る」というように、響きあうというように行動が伴います。〟

紺ちゃんの優しさ、親切心に〝共鳴〟し始めた桃ちゃんです。

紺ちゃんの遊び、遊び方に興味津々の様子。

紺ちゃんの遊び、遊び方に興味津々の様子。

 

ですが、桃ちゃんはこの後、この紺ちゃんの遊びを真似するのではなく、別の展開へと導いていきます。

続編にて報告します。

(報告者 加藤恭平)