職員厚生

新宿せいが保育園には職員厚生係という係があります。

職員厚生係りというのは主に新人職員の歓迎会であったり、ビアガーデン、ドイツに毎年園長先生と行かれた先生方からのドイツ土産のビールで乾杯し、ドイツ報告をしてもらったり、退職される方を見送る会など、年に数回企画をするという係りです。

就職したての頃、先輩方が色々と企画をしてくださり、様々な催し物に驚き、とても楽しませてもらいました。
去年の新人歓迎会の趣旨は新人職員のことを知ることと、新人の方達に私たちのことも知ってもらおう!
という趣旨でした。

新人さんにはどこで生まれて、どこに住んでいるか、どんなことが趣味なのか、好きな言葉はなにか、どうしてここの保育園を選んだのか、など簡単なアンケートを取り、発表します。

今いる職員を知ってもらうためにはどうするかというと、○○といったら何先生?というアンケートを職員全員に答えてもらいます。○○の部分の質問を替え何問も答えてもらいます。
例えば優しいといえば何先生?というようにし、答えてもらった先生の名前を集計し、1位の人を発表していきます。

もちろん、冗談な質問もあるため、冗談で返してくる答えもあり、発表の際は大いに盛り上がります。
その答えが本当なのかが重要ではなく、ぼんやりと冗談まじりで知ってもらうことで職場の雰囲気を感じてもらえればと思っています。

私は今年職員厚生係に任命されたので最近、ビアガーデンを企画し、開催しました。
毎回驚くのがその参加人数です。
強制ではなく任意なのですがほとんどの職員が参加してくださいました。

楽しいのはもちろん、保育の話をすることが大好きな職場であることがわかります。職員厚生ではなくても職員室でよく用もなく話すこともあります。

ビアガーデンではそれぞれが熱い保育の話や、たわいもない話、結局保育に行きついてしまう話…など様々ではありますがコミュニケーションをとっています。

企画をしてみて、時々の開催ではありますが職員同士が時間をかけて話せる環境、楽しめる環境を用意することでそれぞれが受ける刺激は大きいように感じました。

こういうったことで明日への活力、士気が向上し、いい保育に繋がることを祈って企画をしていきたいと感じました。

やはり、楽しい職場が1番ですね。
そんな楽しい雰囲気を初めから生み出しているのは塾長であると私は思っています。職員室に現れたらパソコンをしている職員の後ろからキーボードをトントンと押すといういたずらをします。笑

そんな雰囲気だからこそ、職員厚生も充実したものになるのではないかとビアガーデンを通して感じることができました。

バーベQもありました。

バーベQもありました。

(報告者  本多 悠里)

マネジメント2

塾長がよくブログでドイツ報告など連続で連載されているので、私も真似てみようと思います。

と言うのも、ちょうど今の自分の課題でもあるので、
「もしドラ」を読み返して自分なりに解釈していようと思います。
まず「もしドラ」を読んだ事がない人のために、簡単なあらすじを書きますね。
主人公の川島みなみは野球部のマネージャーになることに、
しかし、その野球部がある高校は偏差値が高く、有名な進学校です。
それに比べて、スポールの方はさっぱりです。部活動は盛んなものの、全国大会に行くだけの実力はなく、
野球部もその一つです。そんあ野球部のマネージャーになったみなみは「野球部を甲子園に連れて行く」という目標を掲げ、
ストーリーは始まります。
よくあるような展開ですね。
ただマネージャーと聞いて皆さんはどんな人を連想しますか?
部活のマネージャーではないでしょうか?おそらく選手のユニフォームを洗濯したり、水分補給のドリンクを用意したり、スコアをつけたり・・・
私の高校の時にサッカー部、野球部にマネージャーの女の子がいましたが、基本的にそんな仕事をしていました。
そんなマネージャーが甲子園に連れて行く話とドラッガーにどんな繋がりがあるのか?気になりますよね。
まず主人公のみなみは広辞苑で「マネージャー」という意味を調べました。
すると辞書には
「マネージャー・・・支配人、経営者」と書いてあり、隣には
「マネージメント・・・管理、処理、経営」と書かれてあり、
マネージャーとは「管理や経営をする人、マネージメントをする人」と理解したのです。
そこで書店へ行き、マネージメントに関する本を探していたところ
ドラッガーの「マネジメント」と出会ったのです。
早速、みなみは本を読み始めると、野球に関することはもちろん書かれていませんでしたが、
組織の経営について書かれてあり、これは野球部という組織の経営を知ることに繋がり、
本を読み進めるのです。
これは保育園にも同じですね。保育園という組織の中で、どう人をマネージメントしていくか、
どちらかと言うと管理職に関する内容かもしれませんが、私はそうは思いません。
前回のブログにも書いたように、先輩後輩の人間関係、そして保護者との関係にも大きく関係すると思います。
みなみは本を半分ほど読みすすめたところで、急に立ち止まりました。
そこには「マネージャーの資質」について書かれてあるのです。
そこに書かれてあったのは
「人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報酬制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。
だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである(中略)
 マネージャーの仕事は体系的な分析の対象となる。マネージャーにできなければならないことは、そのほとんどが教わらなくとも学ぶことができる。
しかし学ぶことのできない資質、後天的に獲得できない資質、始めから身につけていなければならない脂質が一つだけある。
才能ではない。真摯さである」
「真摯」まじめに熱心に取り組むことです。
確かにリーダーとなる人の中には才能で開花した人もいると思います。
しかし、そんな人でも「真摯さ」が欠けていてはマネージャーとして失格とドラッガーは書いています。
塾長はよく私に言ってくれた言葉の一つ
「真面目やお堅いと言われても、ほかの人のからの評価が下がることはない」
塾長は講演先で食事会は参加しても、あまりお酒を飲みません。乾杯の最初の一杯程度です。
そして基本的に二次会にも参加しません。
「食事会の時に自分に挨拶や質問に来られる先生に対して、自分がお酒に酔って答えるのは相手に失礼にあたる。
 その時に、人から「真面目だ」「お堅い」と言われても、それは評価が下がることはない。
 それよりも、お酒で酔って間違った言動をしてしまった方が人からの信用が下がる」
と言われました。確かにその通りですね。
私も学生の時にお酒で酔ってしまい、記憶を無くしたことが一度あります。
その間に自分が何をしたのか・・・覚えていませんが、もし取り返しのつかないことをしていたら、
人生を無駄にしていたかもしれません。
管理職、リーダー、人間関係において、
まず大切なのは「信頼関係」です。
その基盤は物事に熱心に真面目に取り組む姿「真摯さ」のような気がします。
(投稿者 山下祐)

柔軟性とチームワーク

少し前のことですが、新宿せいが保育園でこんなことがありました。

その日は職員の体調不良の先生や、お子さんが病気になってしまい看病のため急遽休む先生が多い日でした。しかもそれが0、1歳児クラスの先生に集中して休んでいるといった状態でした。普段であれば職員室にいるフリーの先生がヘルプに入るのですが、その日は遅番出勤や、すでに3、4、5歳児クラスへのヘルプに入っていたので、人手が足りない状況でした。そういった状況をどう切り抜けたか、私自身すごいなと思ってしまったので紹介したいと思います。

 

その日の日案はそれぞれのクラスで何を予定していたかはわからないのですが、その日は晴れていたので普段なら1歳児クラスはお散歩を予定していたかもしれません。ですが0、1歳児クラスの先生がそれぞれ十分ではないという事で、合同で保育をすることにしました。そしてその日の活動を園庭で過ごすことにし、園庭で遊びたい子と室内で過ごしたい子に分かれました。そうすることで、各クラスの先生が数人ずつ園庭と室内で分かれて保育をしていました。そして昼食の時間が迫ってくると、園庭にいた子たちを室内に誘導する先生や部屋から排泄へ誘導する先生、オムツをはかせる先生などとても慌ただしくなり人手も余計にほしくなる時間帯です。さらに普段ならここで昼食の準備をしている先生がいるはずなのですが、その日に限っては誰もできる先生がいませんでした。それを予想していたのか、すでに打ち合わせ済みだったのかワンフロア上の2歳児クラスのベテランの先生が調理室にやってきて「今日2歳児さんのご飯早めに上げてもらう事できる?」と言ってきました。特に問題なかったので、もしかしてと思いながら「大丈夫ですよ!」と一言。優先的に2歳児のご飯を2階へ上げ少しするとその先生がまた降りてきて今度は0、1歳児の昼食の準備をし始めました。改めて「どうしたんですか?」と聞くと「2歳児はまだ散歩から帰ってきてないし、今日は0,1歳の先生いないから」と言っていました。その後普段通りの時間で昼食を食べていました。

特にこのような場合のチームワークはクラス関係なくお互いを助け合う事で子ども達への、そして何より先生たちの負担が軽減されると思います。

改めて「柔軟性」と「チームワーク」の大切さや重要性を感じました。(投稿者 柿崎)

呼び出し・・・

最近、我が子の体温が熱が上がったり下がったりの繰り返しで、不安定な状態がしばらく続いており、いつ保育園から呼び出しが来てもおかしくない状態でした。
そんな、矢先に先日、保育園から連絡があり私がお迎えに行き、そのまま小児科に受診をしたところ、アデノウィルスと診断を受けました。
もちろん感染症なので登園許可書が必要の為、保育園はしばらくお休みです…。
私の保育園でも園児が高い熱を出すと保護者の方に連絡をしてお迎えに来てもらってますが、とうとう自分が同じ立場になりました。
なんだか感慨深いです…それと同時に保護者の方の気持ちが、分かりました。

今の時期、まだ0歳の頃はすぐに熱を出しますし、感染症にもかかりやすい状態のため、お迎えが頻繁に続きます。
しかも自宅に帰ると熱も下がり、子どももぐっりした様子でなく、むしろ元気に過ごしている…我が子も全く同じ様子です(笑)
私が勤めている保育園は、いくら現場が大変でも、呼び出しがあると職員同士が柔軟に対応してくれて、快く送り出してくれます。
本当に感謝しています…この場を借りて職場の皆さんにお礼を言いたいと思います。本当にありがとうございます。

しかし、今の職場環境と全くの逆で、呼び出しがあっても、なかなか送り出してくれない環境だと、辛いでしょうね…。
ましてやお迎えをして、自宅に戻ると子どもがぐったりしているのでなく、熱も下がって、元気にしているとなると、親としては、元気なのに、うして呼び出したのか?ってなるでしょうね。
福祉の充実と言って保育園をやたら増やして、待機児童をゼロにすることが良い風に聞こえます。
確かに保育園に預ける事が困難な人にとっては、保育園はとても必要な存在です。
しかし、せっかく入園でき、安心して仕事が出来ると思っても、園からの呼び出しでなかなか思うように仕事もできず、
もしかしたら憎まれ口を職場から言われている人も少なくないと思います。
それが果たして福祉の充実と言えるのかな?と思いました。
子育てをしやすい町にするには、施設がしっかり設けていると同時に、会社も子育てをしやすい環境にする必要があると思います。
その方がかえって仕事の効率は上がるのではないでしょうか。
確かに抜けることで仕事のスピードは落ちますが、快く送り出すことで、送り出された側は感謝し、その方が会社に貢献すると思います。
「ワークライフバランス」仕事と育児のバランス。
ニュースでもこの言葉を取り上げ、知っている人も多いと思います。
塾長も「両立は無理だから、バランスが大切だ」とよく言われます。
私は親という立場になったいま、
育児と仕事のバランスをしっかり意識していこうと思った次第です。
また保護者の気持ちにも共感が必要だと思います。
私も結婚し、子どもが産まれて初めて色々なことに気づくことがあります。
雨風のひどい中、保育園に送り迎えをしなければいけないし、急なお迎えにも対応しなければいけません・・・。
なかなかお迎えにこない保護者の方が時々いますが、決して、我が子をほったらかしにしている気持ちはないですし、必死でお迎えに来ているというのを信じてあげる必要があります。
少し立場が違うと、見える景色も変わってくるのですね。
(投稿 山下)

サッカーから

ついに、サッカーファンが待ちこがれていたワールドカップが始まりますね!!
日本はグループリーグを突破できるのか、トーナメントまでいきどこまでいけるのか、
はたまた日本は優勝できるのか!…期待して見ていきたいところですね。
過去、一番多く優勝している国はブラジル、その次がイタリア、その次がドイツ
だそうです。やはりこの国々が強い印象を思いつきますね。
私は幼い頃からサッカーをしていたので興味津々です。

MS44050
サッカーというとただ単にボールを蹴っているだけではないというのはわかると思います。
パスやシュート、チームワークを駆使し、戦術なども深く関係し、相手のゴールにボールを入れることに
全力を尽くします。パスをするにもシュートをするにも蹴り方が何種類も存在するほど蹴り方も豊富です。
そう考えると奥が深く楽しみが多くあります。

そこで注目するところはチームワークについてです。当たり前になっているのかはわかりませんが
保育園でのチーム保育。私は就職してもう8年もチーム保育をやらせてもらっていますがそこでの保育は
居心地が非常に良いと思っています。それはそれぞれの特性を活かし柔軟に職員が動いているからだと
思います。
うちの保育園は1人リーダーがいてその次にサブ、アシスタントと続きます。それが一週間の単位で
交代していきます。私たちは1番、2番、3番、4番と呼んで今日何番だっけ?と確認したりもします。
簡単に説明すると、1番が子どもの前にたち先頭に立って色々していき、2番がそのフォローに入いり、
3番がオムツ替えなどのフォローに入り、4番が活動の先回りをして環境を用意してり、後片付けをすると
いう役回りです。
そこで先週は私がリーダーでした。ご飯前のいただきますの前にケンカをしたお友だちがいたので
対応しているともういただきますの時間になっていました。すると自然と2番の先生が状況を見て
私の代わりに1番の役割を果たし、いただきますをしてくれていました。こういった行動はうちの保育園では
よくあるのですが、やはりそういった動きはサッカーによくにているなと思います。

よく藤森先生が言っている保育園のチーム保育はサッカー型と例えてくれます。
サッカーもポジションが決まっている中、色々と臨機応変にポジションを換えて行きます。例えば守っている選手が攻めている時に攻めのポジションの選手が周りを見て守りに入ったり、真ん中にいる選手がサイドに移動したりと様々です。色々と深い部分は他にもありますがこういった感じです。

その動きが正にチーム保育の動きであるように最近改めて感じることができました。もちろん、他にもチーム保育の重要なところはたくさんありますがほんの一部の例を出してみました。

日本代表を応援する上でそんなことも感じながら試合を見るのも面白いのではと思う出来事でした。

(報告者 本多)