新年度を迎えて

新年度という題で以前西田氏が書いていた通り、今の時期は色んなチャンスを秘めている大切な時期とありました。

私もそんな思いで今全体を客観的に見ることで気づくことが多くありました。
その中で、子どもや環境を見ていくのはもちろん、大人(保育士)というチームも入れ替わります。
初めての本格的な一週間を終え、思うことは充実していることと、自分の立ち位置(自分自身のポジション)というのが去年と明らかに変わっていたこと、そして、定員が増えたことで去年とやり方が違う中でどう試行錯誤していくかということです。
西田氏のブログにもありましたが残留する職員が1人いて、その1人がそのクラスを引き継ぎをしていきます。その1人の役目を担っているのが今年は私にあたります。
上手く伝えられているかはわかりせんが、努力しようと思っています!
そして一週間が始まってみると、自然と私が在園児にシャキッとしてもらう、つまり少し怒り役のような立ち位置になります。それは当たり前で、まだクラスに慣れていない先生はまだわからないことがあり、大人も慣れるまで少し時間がかかります。
これは私にはとてもいい経験であるように思いました。
今まで私はチームのバランスをとるとき、ポヤっとしているポジションが多かったからです。そのことを考えると初めての経験をさせてもらっています。更に自分が自然とそのポジションについていたことに気がついたとき、大人も自然と環境に応じて変化していくことに気がつきます。
怒り役といっても四六時中怒っているわけではありませんが。笑
もしかしたら、慣れていくうちにそのチームのバランスも少しづつ変化していくかもしれません。その都度チームのバランスをとり、環境の変化には応じていきたいと思っています。
そして、新しくなったやり方で試行錯誤が続いています。
それは定員が増え、幼児クラスは2階3階に分かれて保育するため、少し忙しく、でも楽しさをもある中でやらせてもらっています。今一緒に組んでいる先生は新宿せいが保育園が開園したときに幼児クラスを受け持っていた先生だったのでふと聞いてみました。
「このくらい初年度は忙しかったんですか?」と…
するとその先生は、
「んー、こんなに気づくことがなかったからねぇ、目の前のことをやるだけだったよ。」と…
言いました。
確かに経験を重ねることで今なにが必要でなにが最優先なのかという選択肢が増えていきます。それぞれ先生の気づきが多ければ多いほどいいのですがその中でどう対応していくという難しさも感じています。塾長のブログでもあるように認知コストが高くなっていることがわかります。
試行錯誤することの楽しさ、難しさを経験できることが分かります。
そして様々な気づけるチャンスを4月は与えてくれているようにも感じました。
(報告者 本多悠里)

新年度

4月は新年度が始まり何かと忙しい時期です。前年度中に、色々準備をしてきたとはいえ、どの園でも、始まってからの様子や、お互いの動きなど確認しあうことだと思います。

 

新宿せいが保育園でも、4月から定員が大幅に増えたということもあり、今は職員同士の話し合いや、全体会議が何度も開かれています。

その話し合いの中では、各クラスの様子、新入園児の様子や定員が変わったことでの動きの変更を話しています。

 

そんな話し合いの中、ふと感じたことがありました。

各クラスの担任がいろいろ報告している時に、なんとなく「この先生の報告の仕方うまくなったな」と感じたのです。

新しい年度が始まる時、私たちはどうしても子どもの様子、環境と子どもの方に集中しがちですが、保育士はどう変わり、成長しているのか。そんな所に焦点をあてて話をするのも面白いのではと感じました。

例えば

職員で集まり、ぞれぞれ前年度大変だったこと、できるようになったことを言い合って見たり、周りからその職員の良くなったところを言ってもらったりする場を設けてみる。

そうすることで、職員一人一人が成長しているという実感、自信を持つことができ、人的環境としてより良いものになっていく。

とここまで書いていく中で、新宿せいがではそんなシステムが気付かないうちに出来上がっている気がしました。

 

新宿せいがでは、新年度のクラスのチームを決める時に、ルールがあります。

それは、前年度のクラスのうち一人は、そのクラスのやり方を伝えるため残留すること。もう一人は子どもの様子を伝えるため、次のクラスへ持ちあがること。

 

その二つは大切な役割で、それは新人、中堅、ベテランに関係なく、その役割を果たすため、しっかりと周りに伝えていかなければいけません。そして、新しいクラスに来た職員もまた、それらを聞かなければなりません。

 

それは自分のやってきたことを再確認する場でもあり、皆にそれをどのように伝えることができるか、また伝えることによりよりそのことが研ぎ澄まされるということでもあります。そうしたことが、自然と職員一人一人が自分の力を再認識するいい機会になっているのでは感じました。

 

新しい年度が始まる時、それは忙しさとともに、いろんなチャンスを秘めている大切な時期なのですね。  (報告者 西田)

「幸せのプラットホーム」

この時期、各保育園では「送別会」が行われているのではないでしょうか。
私たちの保育園も今年は2名の職員が退職することになり、涙涙の送別会でした…。

一人は初年度から一緒に働いている職員で、もう一人は今年で3年目になる職員です。

二人とも旦那さんの仕事の関係で職場が今よりも遠くになってしまうのと、出産を控えているということもあり…決断したそうです。

みんなで食事をしながら、思いで話に花を咲かせていました…。

そして最後は花束と園からプレゼントを渡し、塾長からの話です。
その話の内容がとても感動したので書かせて頂きます。

「最近、新宿でも新しく民営化で開園する保育園が増えてきましたが、私がその保育園で研修を頼まれたときに言うのは、何しろ気が強くないと初年度はやっていけない、と言います。

そういう意味では初年度からいる先生はみんな気が強かったですね、おそらく今も残っている先生は気が強い人だけが残っているのかもしれません。
しかし途中から入ってきた○○先生は、お父さんからこんな話をされました。うちの娘は頑固で親の言うことを全く聞かなかった、しかし新宿せいが保育園で働き始めてから性格がだんだん変わり優しくなりました。
と言われました。これを聞いて環境というのは、人の性格にとても影響するのだなぁ、感じると共に、やっと新宿せいがもそういう環境になり、人を幸せにできる場所になったのだなぁと思いました。
私はここが『幸せのプラットホーム』でありたいと思います。どんな人でもちょっと立ち寄るだけで幸せになれる場所、そんな素敵な場所でありたいと思います。
先日も保護者の方に保育園に来て頂き、その保護者の、夢を一つ叶えることができました。そんな風に色々な人が来ても幸せになってくれる場所であり続けたいと思います…。
二人も何か困ったことがあったら、いつでも言ってください。すぐに助けに行きますし、ここがありますからね…」

数年前に同じような事を言っていた人を思い出しました。

その人は半年くらい、新宿せいがでアルバイトとして働いていましたが、経歴が面白い方で大学を出て公立の保育園の園長を勤めた経験がある人で、
当時は仲間と一緒に保育園を、立ち上げる為に準備をしているときに「見守る保育」に出会い、門を叩いたそうです。
そして、今は横浜で認証保育園の園長として勤めています。
彼が新宿せいがを辞めるときに皆の前で話した内容が「保育に困った人の駆け込み寺になって下さい」と言いました。
どうやら彼も保育に悩んでいた時に塾長の本と出会い、助けられたと話していました。

率直にそんな場所にいられる自分が本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです…。

ただ、新宿せいが保育園だけでなく全国に「幸せのプラットホーム」が増えれば、
こんな素敵なことはないですね(報告者 山下祐)

メンズディスカッション

一昨日は塾長が主張のため、臥竜塾はお休みでした・・・。
先日「GTメンズディスカッション」という企画がありました。
今回で3回目で私は初めての参加でとても楽しみにしていました。
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新宿せいが保育園の長岡先生がファシリテーターとして最初に趣旨を話しました。

「藤森先生の話を聞いて、自分なりに租借して、自分なりの言葉、人生にリンクさせて社会にアウトプットしていく必要があるのでは?だから、このような会を始めたいと思った。」
せっかく保育士になったとしても、職場で男性一人というのは確かに辛いですね。
よく塾長の講演で男性の役割という話しをされますが、

「『男だからダイナミックに遊ぶ』『男だから外でサッカーをする』男だから~と言う人がいますが、おそらく男性より女性の方がダイナミックで逞しいです(笑)
子どもにとっては女性だけの社会はおかしいし、男性だけというのもおかしい。両方いることで意味があります。

例えば子どものくだらない遊びに何度も付き合えるのは男性だけど、女性は付き合えない。それを見守っているのが女性の役割です」と。

長岡先生が言うには全国で見ても男性保育士は5%に過ぎないそうです。
まだまだ女性の職業という印象が強いですね・・・。

さてディスカッションですが、今回は3つの議題を用意しました。

・保育行事のアイディア
・保育における多様性
・男性保育士の将来

の3つです。その中で自分が話しをしたい聞いてみたい議題を選択して、
じっくり話し合います。

私は悩んだ結果「保育行事におけるアイディア」を選びました。
今回はその事を書こうと思いましたが、実は内心「男性保育士の将来」についての話し合いに
参加したかったのです。
と言うのも最近の見学者や先日のGT職域セミナーのグループディスカッションの中で
男性についての話しが出るのです・・・特に給与面・・・。

「実際に男性保育士の給与でやっていけますか?」

と・・・。
まぁしょうがないですね。実際に新宿せいが保育園で男性保育士で現場にいる人は11人もいます。
色々と先生方から話しを聞くと、やはり処遇が低いのですぐ辞めていくそうです・・・。
それに対して新宿せいが保育園は人数も多いので、どうしてか?気になるそうです。
その辺について塾長は

「おそらく一流のサラリーマンに比べると処遇は低いのは当たり前。私の息子は帰りも終電で子どもと遊ぶ時間もないほど忙しいし土日も仕事などて会社に行くこともあります。

それに比べて保育士は定時に帰ろうと思えば帰れるし、行事前以外残業もない。だから何を優先するかだよね。例えばお金を優先するならば自分のプライベートの時間はほとんどない。
自分のプライベートを優先するならばお金は望めないよね…」

確かにその通りかもしれません。私はお陰さまで結婚して子どもにも恵まれました。

平日は定時に上がらせていただき、帰って息子と触れあう時間を持つことができます。
休日も家族3人で楽しく過ごさせてもらっています。それも職場の理解あってこそだと常に感じています。
確かに東京のサラリーマンに比べると低いかもしれませんが、お金で買えない物を日々頂いています。
塾長が言われるように本当に何を優先するかで生活が大きく変わりますね。

ちょっとお金の話しばかりなので、話題を変えましょう(笑)

また塾長はこんなことを常に言われています

「男性保育士は実家が保育園を経営していない限り、自分の将来を不安に感じてしまう。だから私は全国の男性保育士に『夢』を与えたいんだよね…それが我々の臥竜塾でもあるんだよ。

来年度から塾生が年間で講座を開くことで目標にもなるし、それがもっと広がると養成校の講師になれるかもしれないし、園内研修を頼まれるかもしれない。
そうなると夢が広がるよね…だから臥竜塾がもっと発信していく必要があるかもね。」

これを目の前で聞いて、感動して言葉も出ませんでした…。
どうしても、まだまだ保育園は女性の職場という印象が強いあまり男性が定着しません。

おそらく給与の面もあるかもしれませんが、やはり将来を見出だせないでいるのかもしれません。

長岡先生が最後にこんな事を言いました。「僕らが突っ走ることで、世間にアピールして、イメージを変えていく!」
本当にその通りかもしれません。もっともっと私達が色々な事を実践し、それを発信しアピールすることで全国の男性職員に勇気と夢を与えることができたら幸いです…

そして一緒になって実践することができたら、すっごい!!楽しいでしょうね!!!

ちょっと今回の報告はかなり情緒的になってしまいました(笑)

でも本当に一緒に楽しく保育をしていきたいと強く思った今日この頃です…(報告者 山下祐)

理念をもつということ

先日、私の今いる地域の私立幼稚園の先生方が参加するプロジェクトに参加させていただきました。そこでの話は、今後こども園になるにあたって、乳児(0~2才)までを預かるようになり、その幅広い年齢の子どもたちを受けるために保育を改めて考えていくというプロジェクト内容でした。

乳児を預かるということは幼稚園にとっては未知の世界です。当然、それぞれの先生方は不安があり、それぞれの保育をどう組み立てていけば良いのかに迷いがあるように感じました。その中に私は入っているのですが、やはり私は保育園につとめる年数の方がおおかったので、それほど悩むことはなく、むしろ年齢層が増えることは子どもたちにとってメリットの方が多いのではないかと思う方です。

そんな中ではじまったプロジェクト。始めにあらかじめ事前にとった自園や他園のアンケートを見ることから始まります。1.「登園時間や在園時間の長短がことなる子どもたちの保育における良いこと・悪いこと」2.「3才未満児の保育になるに当たって良いこと・心配なこと」、3.「幼稚園教諭以外の職種、資格保持者との協働の良いところ・悪いところ」これらの三つのアンケートを自園で事前に実施し、それを持ち合い、統計をとったのを発表するというものでした。やはり幼稚園で働く職員の方がほとんどなので、正直な意見がかなり多くありました。

それぞれのアンケートにおいては、1つめの項目では「遊ぶ時間が増えることで保育に余裕がでる」「関わる時間が増えることでコミュニケーション能力がいまよりももっと深まる」という良い意見もあれば、「登園時間が長くなる子や短くなる子でカリキュラムが変わってくる。そのため、習熟度に差ができるのではないか」といったことや「長い時間子どもを預けるのはかわいそうではないか」といった意見もありました。

2つ目の項目では「異年齢の関わりが増えることで年長児は自分の成長を感じ、自覚するようになる」といったことや「様々な年代と関わり、コミュニケーションをとることが成長に繋がる」といったことがありました。短所では「職員が乳児への配慮ができるかが不安」「言葉が伝わらないのでコミュニケーションをどうとって良いかが分からない」というものから「おむつを替えるのができない」というものまでありました。それが正直な意見なのかもしれません。

3つめのことは「いろんな職種の人と出会うことで、自分の知識が深まる」ということや「専門的な人がいることで安心して判断できる」といったこと、短所で言えば「職種が違う分、意見の相違がありそう」「連携がうまくとれるか心配」「価値観が合わないのではないか」という不安もありました。

また、ある先生は「土曜日も出勤しなければいけないのは嫌だ」や「夏休みがなくなるのは嫌だ」といったお決まりの意見なんかもありました。

自分自身の感想としてはこういった意見は実に正直な所だと思います。また、幼稚園という文化だけではそういった考えになるのも仕方の無いことなのかもしれません。なにごとにおいても変化をすることにおいては不安がつきものなのも納得できることであると思います。しかし、まず、改めて「理念」や「理想」、「保育観」といったものをもう一度見直すことも必要なのかもしれないと思いました。以前、ドイツ研修に行かせていただいたときも、オランダ研修に行ったときにも、どちらでも、子どもたちをどういった目的で、社会に送り出すかという理想は一本化していたように思います。そして、保育というものに真正面から向き合っていたように思います。もちろん、国や社会の施策もあり、地位が確立されているからより集中できるという要素もあるのかもしれませんが、どこかで保育観というものの目的がはっきりしていた印象があります。

藤森先生のブログの「改革と存続」の中で「それぞれの組織には、不易ともいうべき理念があります。もちろん、それは絶対に変えてはいけないのではなく、その理念を掲げた思いを変えてはいけないのであって、その具体的行動は、時代によって変化をしていくものです。」という言葉がありました。

時代によって、保育も変わってくることがあって当然であると思います。しかし、その中心となる理念や理想は変えてはいけないということですが、今、その理念が揺らいでいることが多いように思います。そして、それらが園独自になっていたり、それぞれの働いている職員においてもバラバラであることも多いように思います。

この会で私はアンケートの中であった一人の意見を採り上げました。その人は「看護師と働くに当たって、保育観や理念を一緒にしていかなければいけない」という意見でした。しかし、「理念」という言葉をあげた人は185人のアンケートの中、この方しかいなかったです。改めて、そういった意見を持つことや発信していくこと、時代によって、「変わるべきもの」と「変化してはいけないこと」を見極めて、洞察していくことの大切さを感じました。

(投稿者 邨橋智樹)

新宿せいが保育園の研修とは!

おたのしみ会(発表会)が終わり、今年最後の大きな行事が終わりました。
今回は妻に無理を言って、久しぶりに打ち上げに参加しました。
もちろん、息子をお風呂に入れて、食事を済まして、寝かしつけてからの参加なので、
お店に着いた時には、皆さんイイ感じでした(笑)
私がお店に入った時に、保育を終えた先生(先輩男性保育士)もちょうどお店に着いたようで、
自然とテーブルに座りました。
先輩と久しぶりに杯を交わし、保育の話しや今回のお楽しみ会の話しなど、
たくさん話すことができ、とても有意義な時間を過ごす事ができました。
妻に感謝です・・・。
その先輩との話の中で、とても重要なキーワードを聞く事が出来ました。
最近、見学者の案内をしている時に質問を受ける中で、徐々に多くなってきたのが、
「チームワーク」についてです。
どうも多くの園でチームワークに悩んでいるそうで、
中でも先輩と後輩の関係や、後輩への指導です。
私が今回の打ち上げで印象に残った言葉の中でいくつかあり、その一つが、
「毎日が必死だよ~(笑)」です。
笑いながら先輩は言われましたが、私にはとても衝撃を受けたというか、
私も8年目にして後輩が入ることで必死なのに、
先輩はそれ以上のプレッシャーを感じ、いかに自分のポジションを探すか必死だそうです。
そこで私が感じたのは、先輩の役割はいかに後輩ポジションを作るか?だと感じました。
長く務めていると自分の居場所、ポジションと言うのは、
自然と固定されてくると思います。そこに後輩が入ってくると、
自分の存在意義を示すかのように振る舞ったり、指導したり・・・。
以前、その先輩が言われた言葉で
「後輩から学ぶことが多くあります」
と言われたそうです。これは塾長の最近の講演でも聞きますね。
実際に私もこの一年で後輩から多くの事を学びました。
塾長のブログで江戸時代の教育について多く連載している中で「学び合い」という言葉が出てきたと思います。
先輩が一方的に教える関係でなく、お互いに「学び合う」という姿勢が大切であり、
良いチームワークが生まれると思います。
そんな中で今回の「お楽しみ会」という大きな行事を通して、
改めて先輩が言われたのは・・・

「行事は研修だね!!」

です。これも以前、塾長の講演の中でも出てきました。
見学者から「研修はどのように行っていますか?」という質問を多く受けます。
全く研修をしていないわけではありませんが、
これと言った決まった研修はありません・・・しかし自然と職員の共通理解が出来ているのは、どうしてか??
おそらく私たちは行事という研修を通してお互いの考え方、保育、そしてチームワークを学んでいるのかもしれません。
更に行事の準備を進めるうえで、失敗や問題が起きると思います。
その時にも
「失敗が楽しい(笑)」
と先輩は言いました。普通失敗を起きないように準備を進めますし、
失敗を基本的にいやがると思いますが、先輩は失敗がむしろ楽しいというのです。
おそらく失敗や問題が起きると確かに大変です。
しかし起きてしまった事をとやかく悔やんでも取り戻せないので、それならば楽しんじゃえ!!
という精神でしょうか(笑)
ただ、これに関して塾長の奥様の名言があります。
以前、塾長と出張に行った際に私のミスで大きな事件を起こしてしまいました。
私はとても凹んでしまい、どうしようもない状況の時に、
奥様が塾長に送ったメールは
「良かったじゃない!刺されなくて・・・」
という文章です。
私にも同じようなメールをいただきました。
問題が起きた時に反省も大切ですが、
それよりも、その状況をどのようにして解決していくか?
そのプロセスが大切で、それが自分たちを成長させてくれるという事かもしれません。
他にも先輩からたくさんの言葉をいただきましたが、
今回はこの三つを紹介させていただきました。
やはりチームワークの良し悪しはベテランが鍵を握っていますね・・・(投稿者 山下祐)

実習日誌③

 私の実習3日目は、1歳児クラスに入りました。
 
 「1歳児の生活の様子を観察し、発達段階を理解する」という目標のもと、1日子どもと関わって抱いた感想がこちらです。
 
 『今日、感じたキーワードは“言葉”です。個人差もありますが、月齢が高い子は「おしっこ」と自分の口で言えたり、保育者や友だちに対しても言葉での関わりの多さに驚きました。発達段階も言葉がでてくることによって高くなり、言葉の数が多い子ほど、友だちとの関わりを楽しんでいる所があると感じました。なかには、自分の気持ちを言葉で伝えようとしているのになかなかその言葉がでてこない子もいると思います。そんな時に保育者が、その子の気持ちを言葉で伝えることで、「あ、こういう時はそう言えばいいのか」と自然に言葉を覚えるきっかけになると思うので、この時期の保育者の“言葉”は発達上とても重要になると学びました。』
 
 まだ、発達を段階的に捉えていたり、言葉以外にも子ども同士は関わり合っていることには気がついていないようですね。しかし、発達を一番分かりやすい「言葉」の面から観察したことにより『明日は、子どもの気持ちを汲み取れるように、「おしっこ?」「おかわり?」「青いおもちゃがいいの?」「うれしいよね」「気持ちいいね」などと様々な声かけをし、発語を意識したコミュニケーションをしたいと考えています。』とも書かれており、その時期の発達(発語)を促す環境として“保育者の言葉”に注目してみようとする様子もありました。
 
 塾長の「臥竜塾」ブログには、『「共感」というのは、とても大切なことであり、子どもたちの「フロー」という状態に対しても、「共感」が必要になります。子どもと一緒になって、常に今起きていること、子どもが現在直面していることに、一緒になって興味・感心を示すことが必要です。他人がどう感じているかを察する能力は、子育てや教育だけでなく、セールスや経営や恋愛、あるいは気配りから政治的行動にいたるまで、人生のありとあらゆる場面で必要になるとゴールマンは言います。』と書かれてあります。
 
 今思い返してみると、実習園の保育者が発していた言葉とは、すべてが子どもに対する「共感」の言葉であったと感じます。そうすることで、「他人がどう感じているかを察する能力」を促し、生きていく上で必要な「共感」を育もうとしていたのだと理解しました。
 
 その日の〈実習指導者所見〉欄には、こう書かれてあります。
 
 『実習お疲れさまでした。1歳児クラスでも月齢差が大きく、体の大きさや言葉がたくさん出ている子や、まだ喃語しか出していない子と様々ですね。なので、自分の気持ちを言葉で伝えられず、つい手が出てしまう子もいます。その都度、私たちはその子の前後の行動、気持ちを理解し「こうしたかったんだよね」などの声かけをしています。言葉で伝えるというのはとても重要なことだと私も思います。私も子どもの気持ちを汲み取ることを難しく思っています。小松崎さんも、子どもの気持ちを汲み取れるよう頑張って下さい。』
 
 この園の保育士は、実習生に対しても「共感」を実践しています。また、保育士になったとしても必ず子どもの気持ちを理解できるということではなく、現場の職員も日々悩んでいる、その過程を一緒に共有・共感し合って学んでいきましょうといったメッセージが込められているのでは、と感じました。子どもと関わる同じ“人”として見てくれている感じがして何だが嬉しかったです。
 
(報告者 小松崎高司)

失敗

本日は私の体験した話をしていきたいと思います。
最近私はある失敗をしました。それこそ今塾長のブログでもある楽観的な考えを参考に自分の気持ちをコントロールしようとしているところです。

ただのその失敗から思うことがありました。
それは職場の方々の考え方から生まれる考え方についてです。

ある失敗をしたとき自分は申し訳ないと思うと同時にどうしたらいいのかという冷や汗が止まらなくなります。この失態についてどう挽回しようかと考えますが、まずは自分の力ではどうしようもない状況でした。

そんな時、まず同僚を見ると笑っていました。自分にとっては重要なことを笑っていました。一見意地悪のように聞こえますが、それはその焦りを柔らかくさせる雰囲気を作ってくれるものとなりました。なぜかというと私を責める人は誰一人いなく、これからどうするかをその後真剣に一緒に考えてくれるからです。ある先生は
「むしろこれから、良い方向に展開するかもよ」
というようなポジティブな考えを示して下さっていました。起こってしまったことを攻めるのではなく、その先をどうするのかを考える姿勢が見られます。そこでその失敗を起こした私は調子に乗るのではなく、反省し、もっと頑張らなくてはいけないと気づかされます。
同僚にそのことを話すと
「そうなんですよね、逆に怒られるより、ありがとうございますという気持ちともっと頑張ろうと思わせてくれますよね」
と言っていました。おそらく同僚もそんな経験をしたのかもしれません。人間誰もが失敗をすると思います。なので大変だったり、失敗をした同僚を見た時は共感し、助け合う必要があると感じます。その失敗に対して周りがどんな対応をとるかによってその保育園や会社の方向性が大きく変わってくるように感じます。
これを機に楽しんでしまおうというような姿勢がよく見られます。その職場の雰囲気からマイナスをプラスに変えてしまう力を非常に感じました。

その考えの原点はまさに塾長の考えから生まれていることはお分かりだと思います。
そんな考えが職場全体に共通していることが良いチームのあり方だとも思います。
そんなことを失敗から学んでいます。

(報告者 本多悠里)

男性の役割

最近は保育園における男性保育士の割合が高くなってきている気がします。

一昔前までは、男性保育士は保育園にいると物珍しさに驚かれるということもあったのですが、なぜこのように需要が高まってきているのでしょうか。

 

その一つを塾長の書籍では0・1・2歳の「保育」の「父親の存在」の項目ではこう書かれています。

「赤ちゃんの遊び相手は母親がいいように思われますが、母親は赤ちゃんの遊び相手にはならないそうです」

「くだらなさに付き合えるのは父親か子ども同士です」

塾長のお孫さんは

一緒にいてくれる人が父親か母親によってその関わり方を変えるそうです。

 

我が家でも、娘は基本は母親が大好きで何をするにも母親と一緒に行動することが多く、遊んでもらったり、お掃除や料理など母親のすることの真似ばかりしています。

ですが、ふと私のところにやってくることがあります。

 

それは、違う遊びを求める時です。書籍の中にあったように、子どもの中でも、女性の遊びと男性の遊びは違うということが分かっているようで、私のところに来るときは全く違う顔を見せてくれます。

書籍の中にはこうもありました。

「赤ちゃんは遊び相手としてくだらなさに付き合ってくれる父親(男性)を選びます」

「何かあったときに救いになってくれる安全基地としての母親(女性)の存在」

 

そう考えると保育園という場所に置いて、男性が増えてきていることも必然のように感じてしまいます。

 

新宿せいが保育園では、そんな男性のあり方を考えようと、都内の男性保育士同士が集まり話し合うという機会があったそうです。

第一回は惜しくも参加できなかったのですが、第二回が開催される時には是非とも参加しようと思っています。(報告者 西田)

マネジメント4

おそらく会社を経営するにあたって重要になってくるのは「マーケティング」だと思います。

まずマーケティングと聞いても、意味がう浮かんでこないと思います。
私もそうだったので調べてみると、
「顧客ニーズを的確につかんで製品計画を立て、最も有利な販売経路を選ぶとともに、
 販売促努力により、需要の増加と新たな市場開発を図る企業の諸活動」
・・・まだ何となくな感じですね(笑)個人的に解釈したのは、
お客さんが一番欲しい物を販売するということでしょうか。
その為に、何が欲しいのか?どうしたら売れるのか?など考えることが「マーケティング」でしょうか。
ドラッガーもマーケティングについてこういう風に言っています。
「企業の目的は、顧客の創造である。したがって企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。
それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす」
ここでイノベーションという言葉が出てきました。「新機軸。革新。新製品の開発」という意味です。
ドラッガーは顧客のニーズに合わせて、常に新しい物、考え方を出していくことが、
企業としての成果をもたらすと言っています。
さらにドラッガーは続けて言います。
「真のマーケティングは顧客からスタートする。すなわち現実、欲求、価値からスタートする。
『われわれは何を売りたいか』でなく『顧客は何を買いたいか』を問う。
『われわれの製品やサービスのできることはこれである』ではなく『顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足がこれである』と言う」
です。「もしドラ」では主人公は顧客を観客と捉え、観客は高校野球に何を求めているのか?と
考え導き出した答えは『感動』です。その為には自分たちがもっと強くなり、感動を与えるには、
次は野球便を顧客と捉え、部員をマーケティングしました。
部員は野球部に何を求めているのか?一人ひとり面談をすることにしたのです。
そして面談から出た内容を練習に活かすなど、具体的に改善をし始めたのです。
では、これを保育園という場に置き換えてみます。
まず顧客を保護者にすると、保護者は保育園に何を求めているのでしょうか?
おそらく、保護者によっては意見がバラバラなので、何とも言えませんが、
4月から我が子を保育園に預ける身になって感じたことは、
やはり安心して子どもが過ごしてくれれば十分というのが正直な気持ちです。
朝は私が送りにいくのですが、よく親元を離れたくない子どもが泣いていますが、うちの子に限っては、人見知りをしないのか、それとも何も理解していないのか(笑)今まで一度も泣かれたことがなく、ニコニコして担任の先生の所にいき、私には見向きもせず、遊んでいます。それもそれで、少しさみしいですが・・・。
ただそれだけ、我が子は保育園という場所を安心して楽しく過ごしているんだなと実感しています。
だいたいの保護者の皆さんは、こんな気持ちではないでしょうか?
それから子どもが少しづつ大きくなるにつれて、「〇〇な人になって欲しい」という欲求が出てくるような気がします。
ただ、日本の保護者は子どもに「優しい子になって欲しい」「強い子になって欲しい」など、よくあるような願いが出ると思いますが、
塾長のドイツの話で、ドイツのほとんどの保護者は、自分の子どもには「自立できる人になって欲しい」と答えるそうです。
だからこそ、ドイツのミュンヘンで行われている「バイエルン」のような教育をしているのかもしれません。
では野球部員をマーケティングしたように、保育園だと職員に目を向けてみると、これはなかなか難しいですね、まだ高校生の部活という意味では、面談は成り立つかもしれませんが、これが会社になると話しは少し変わってくる気がします。
以前、塾長と話していたときに、こんな事を言われました。
「職員から給料の不満が出た時は、それ自体が不満でなく、『働きがい』かもしれない」と言われました。
またこんな事も言われました。
「職員、一人ひとり興味関心が違うから、アイディアや面白い発想があると、その内容よって提案する職員を変えている」
確かに、塾長が私に何か提案するときは、決まって私の興味が湧くものです。
それにより仕事への『働きがい』が現在進行形で続いているのかもしれません。
しかし、それをするためには職員一人ひとりの事を理解してないと難しいですが、管理職やリーダーとなる人は、その辺りも重視しなければいけないのかもしれません。
ただ「もしドラ」と同じように、職員一人ひとりと面談をして職員の不満や欲求を聞いたところで、正直キリがないようにも思います。
そもそも保育士なので、人間関係が不満、給料が不満を一つ一つ解消するよりも、
「保育ってこんなに面白くて、素晴らしいものなんだ!」と
一緒に楽しむことで、自然と保育士としての『働きがい』が湧き出てくると私は思います。
なんだか今回の内容はまとまりがないような終わり方になってしまいましたね・・・。
読みづらくてすみません(投稿者 山下祐)