アイディア

以前、うちの保育園に男性保育士が2人見学に来られました。
その男性の保育園で初めての男性だったそうです。

うちの保育園を見学され、お昼の時間にそのお2人とお2人の園長先生と
藤森先生と私とでお話する機会がもうけられました。
おそらくその2人の保育士と同じような立場からのスタートであった私が
気持ちがわかり話も聞けるのではないかということだと思います。
2人が懸命に頑張っているということをお伺いしました。

でもやはり、新人という立場や男性という立場でどのように振る舞っていいのか
という悩みや葛藤があるという話も出てきました。
男性が女性の職場に入るというのは少なからず葛藤は生まれてくるのではないかと
思います。

ただ、その中のお話で、その男性保育士たちが任された製作物があったようで、どのように
進めていったら良いのかという質問もありました。

色々と一緒に考えていく中でわからなかったら先輩に聞いてみるといいのでは?という
ところに至りました。男性保育士2人の園長先生もアドバイスとして「主任の先生はたくさん引き出しが
あるから聞くとたくさん出てくるよ」などという答えも出てきました。
私も「自分なりに考えてどうしようもなかったら先輩や園長先生に聞いてしまいますね」
「自分自身アイディアが豊富ではないので…」などいう会話をしていました。

すると藤森先生からアイディアについて少し話していただけました。
私はアイディアがなく藤森先生に相談する時に必ず藤森先生はアイディアを
提案してくれます。

以前ちょっとした行事があり、どんなことをしたらいいのか
考えても思いつかずにいたところ、藤森先生に相談すると子どもが書いた絵をパソコンに取り
入れてその絵で物語を作ってみたら?とアイディアをいただきました。

使用した子どもの絵の一部

使用した子どもの絵の一部

そのような大元のアイディアをいただき自分なりに想像を膨らませて
いつも色々なことに取り組ませてもらっています。

その解説として、藤森先生は
「最初のアイディアは私が出しましたが、そのあとは職員が想像を膨らまし、組み立てて作っているので
それも立派なアイディアです。」と言っていました。

アイディアがないと思いつつもそういった組み立てもアイディアの一つと考えられると
少し自信に繋がります。ただそこに甘え過ぎてはいけないこともわかっているので
こんな経験を重ね、自分の引き出しを増やしていかなくてはならないと感じます。
そしてこの環境に常に感謝しなければいけないとも感じます。(投稿 本多)

父親体験保育

先週の土曜日に父親保育がありました。

おそらく塾長の講演やブログでご存知の方も多いと思います。簡単に説明させていただきますと、一日、園児のお父さんだけで保育を行う。という何とも男祭り!!な行事です。

あとは勘違いされる方も多いのですが、保育体験で保育参観ではないので、基本的に自分のお子さんのクラスに入るのでなく、違うクラスに入り保育体験をしてもらいます。ですのでお子さんが乳児の場合は幼児クラスの担任になりますし、幼児の場合は乳児クラスの担任になります。

そうすることで、自分の子どもの来年の姿、数年後の姿を想像したり・・・昔の姿を思い出したり・・・。なかなか我が子以外、しかも年齢が異なる子どもと関わる機会がないと思うので、貴重な体験かもしれません。

さて、今年で父親保育も7年目を迎えましたが、皆勤賞のお父さんもいれば、今年が初めてのお父さんもいて、実際の保育園のようにベテラン、新人みたいな雰囲気でした。初めてのお父さんはベテランのお父さんに頼り、ベテランはお手本になるように、日案を立てたりなど、本当に保育士のような姿でした。

また今年の父親保育で新たな試みを実践しました。それは「シフト制」の導入です。去年までは8:30~17:00と時間を決めて体験してもらいましたが、今年から早番と遅番を導入して、体験時間の幅を広げてみました。

さて、3、4、5歳クラス担任のお父さん方は「3種類の紙ヒコーキ」を作って飛ばすという日案。2歳は「新聞紙プール」1歳は「お絵かき」0歳は「W杯・初夏・母親」という日案を立てて、各クラス活動をしていました。

当日、私は調理に入って給食を作っていたので、現場の雰囲気を見ることができませんでしたが、夜の懇親会でお父さん方の感想を聞いて、なんとなく想像ができました(笑)

あるお父さんの感想です。「たまたま胸に紙ヒコーキが当たって、『いたっ』って反応したのが間違いでした・・・それから、遊びが変わってしまい、当てるのが目的になってしまいました(笑)」これは保育士も気をつける必要があります・・・初動は大切ですね・・・。

別のお父さんは「ひとり抱っこしたのが・・・間違いでした・・・」そうですね。ひとり特別なことをすると、みんなやって欲しくて、せがみますからね・・・。2歳クラスのお父さんは「ダンボールで囲いを作って、新聞紙をたくさん入れて、プールにして遊ぶつもりでしたが、今流行りの『進撃の○人』のように、中から子どもたちがお父さんたちに攻撃を始めました(笑)」こちらも初動を間違えたのでしょうね。

乳児クラスのお父さんは「0歳は欠席も多く、4人で消化不足でしたが、しっかり見守ることができました。」調理室から食事風景を見ていましたが、子ども二人に対して、お父さんが4、5人ほど机を囲んで、食事の準備をしていた光景は、圧巻でした・・・。

「私は園長代理、幼児クラス、乳児クラスと全て体験できたので、来年は是非調理に入りたいです!」とうとうクラスだけでは満足できず、調理に入りたいというお父さんが現れました!

また何回も参加しているお父さんからはダメ出しをいただきました。「もっと、お父さんに任せてくれれば良かったです。ちょっと今回は先生が入りすぎましたね~」もはや保育士並の感想ですね。

などなど本当は全て紹介したいのですが、さすがに量も多くなるので、中でも一番印象に残った感想がありました。それは・・・「私は実は子どもが嫌いでした。しかしこの父親保育を体験し、我が子以外の子どもを見ることで、一人ひとりが違う姿を見て、子どもが好きになりました。また職場で保育園の話しをすると、みんなから『そんな保育園があるんだ』と驚かれたり・・・新宿せいが保育園は子どもの事を好きにさせてくれる保育園ですね」という感想です。

父親保育を始めて7年目・・・。最初は参加するお父さんが少なかったですが、参加してくださったお父さんが周りに広げてくれて、徐々に参加人数が増えました。保育が楽しい、子どもと遊ぶのが好き、と思って参加してくださるのかもしれませんが、なかなか父親同士が顔を合わせる機会が無いので、父親同士のコミュニケーションが広がるという意味でも、参加される方もいるかと思います。

そんな様子を見ていると保育園が地域のコミュニティを活性化するという役割を担っているように感じます。全国の保育園でも、この父親保育を行っている、これから予定している保育園を聞きます。私は「見守る保育」だからこそ、父親保育が可能のように思います。子どもたちが自立をし、自分たちで動けるからこそ、可能のように思います。

今年もお父さん達から、たくさん学ばせていただいた「父親体験保育」でした。(報告 山下)

地域との行事

今年の私の現在いる園の「親子遠足」では、地域の消防団、駄菓子屋、美容室、交番などたくさんの地域の方にご協力いただきました。色々なご意見がありましたが、地域の方が協力いただけるということに関しては好意見ばかりでした。

内容は、大きな公園を中心に街の中にある各CPをウォークラリー形式で回るというもので、園の年間のテーマが「仕事」ということで、「仕事」を感じることができるよう様々なアイディアを取り入れました。

例えば、スタート時にプログラムとは別に、郵便はがきを子どもたちに渡し、それを1つのCPまで届けてもらうという「郵便配達人」の仕事を体験してもらったのですが、「仕事」の感じを体験してもらうにはどうしたらいいか。みんなで考えた末、あえてプログラムとは別にして、渡すことにしました。この郵便配達のアイディアは、遠足の担当とは全く違うところから出ていて、全体の「やる気」「イメージの共有」がアイディアを生み出している感じを実感しました。

他にも、各CPで出されるクイズ。中には、少し難しく感じるものもあったのですが、どのCPのクイズも駄菓子屋、美容室、交番などお店の人と一緒に相談してしながら考えていったもので、より「仕事」を感じてもらうために相談したままに残して作りました。

子どもたちの反応も、新鮮に感じられるものだったのですが、もう一つ、地域の方の一緒に楽しんでくれる様子がとても印象的でした。

来年に向けて、今度はどうしていくかそんなことを最近話しているのですが、それよりも、この「親子遠足」が今年の1つ目の行事だということ、、、、今回ご協力いただいた地域の方と他の行事も一緒になにか企画できたらと思うと、みんなでワクワクが止まりません(笑)

(投稿者 西田 泰幸1 22

同じ意見

先日、私が働いている園でも、「親子遠足」がありました。

今までは、毎年大きな公園の中でウォークラリーという形で行っていたのですが、今回は園の年間テーマでもある『しごと』ということを、担当やクラスで話し合った結果、園周辺のお店や団体に協力していただき、町の中でウォークラリーを行ってみようということになりました。

これまでとは全然違う企画ということで、町の中、そして園以外の協力が必要だったり、新しく考えなければいけないことや、交渉や申請に行かなければないことがあったりなど、やることが山積みでした。 私も、親子遠足の担当の一員で、担当でやろうとしていることの仕事の確認しているなかで、その多さに驚きでした。しかし、それをやり遂げることに関しては何も不安ではなく、むしろ『楽しさ』しか感じませんでした。

その理由は、担当やクラス、その全員が町の中でやってみようと意見が一致していたからです。もし「町の中でやろう」という意見が、私一人だったり、少人数しかいなかったり、だと、その負担の大きさやアイディアの少なさに、きっと苦労しか感じなかったでしょう。

しかし逆に、全員が同じ意見で進めることができるということは、負担を皆で分担することができ、またアイディアも自然といろんな人から次々と出てくるので、それをつなげていくだけで、より楽しい遠足になっていくのを感じ、当日を迎えるワクワク感でいっぱいでした。

「準備を楽しむ」というのは、まさにこのことなのだろうなと感じつつも、さらに一緒にやっている仲間もそれを感じている様子に本当に心から楽しみを感じました。

まだ、参加した人からの感想は頂いてないのですが、企画している園や町の人も一緒に楽しんでいる行事なので、きっといい意見が頂けるのではと感じています。

内容については、写真などを使い、また次回報告できればと思います。                 (投稿者 西田泰幸)