5月25日の塾報告です。
今回の報告はボリュームが多かったので、
富山の出張報告のみとさせて、いただきます。
今回は富山県砺波市で新しく4月に開園した「たかのす認定こども園」さんの竣工式に藤森先生が招待されました。こちらの園さんは富山のG T園、チューリップ認定こども園さん、あぶらでん認定こども園さんの姉妹園となります。
ということで!竣工式の前日に富山に入り、施設を見学させていただきました。
今回、チューリップ認定こども園さんは園庭を大改修されたのが、
一番の見学ポイントでした。
まず自分達でどのような園庭にしたいのか?
イメージを膨らますところからスタートです。
そして園庭の専門家の先生を、お呼びし研修会を開き、いろいろな事例の園庭を見せていただく中で、自分達が思い描いている園庭のイメージを少しずつ固めていきます。
しかし園庭を使って遊ぶのは大人ではなく、もちろん子ども達です。
ですので、次は子ども達の視点から改めて園庭を考えました。
次のステップです。これは私個人が一番印象に残った取り組みです。
それは子ども達に「こんな園庭になったらいいな」と
子ども達自身の声を反映している取り組みです。
子どもにカメラを持たせて園庭で好きな場所を3枚写真を撮ってもらい、理由も言ってもらいます。
大人の視点と子どもの視点とでは全く違うので、園庭の環境作りにおいては、
結構参考になるのではないでしょうか?
ドイツの取り組みで「参画」がありました。
藤森先生の講演やブログでも紹介されていたので、ご存知の方も多いかと思います。
ブログのリンクを貼り付けたので、ぜひお読みください。
■「臥竜塾」2018年6月21日 【ドイツ報告6】
https://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2018/06/21
今回のチューリップ認定こども園さんの取り組みが、
ドイツの参画の取り組みと似ているような気がします。
子ども達が自分の意見が新しい園庭に取り入れてもらっていると思うと、
余計に自分の園が好きになるでしょうね。
保育室もそのように環境を整えてみるのも良いかもしれません。
ただ・・・なんでも聞いて良いわけではありませんけどねw
新宿せいが学童クラブが開所していたときに、
夏休みの過ごし方について子どもたちで話し合っていたのを思い出しました
当時、子どもたちの中で学童に自宅からゲーム機を持ってきていいか、ダメかという議論をしていました。
最終的にどうなったのか・・・すみません覚えていないのですが、
「持ってきても良いけど、壊れても、紛失しても自己責任」という意見も出ていました。
この辺が藤森メソッドで育った子ども達らしい意見のような気がします。
「持ってきてはダメ」にすると結局、隠れて持ってきて、そこでトラブルが起きる可能性が高いですね。
保育の中で子ども達が自分の意見をしっかりと主張する機会というのは大切です。
赤ちゃんは泣いて自分の欲求を大人に伝えようとします。
それが他者に自分の意図を伝える最初の一歩だと思います。
そうした細い配慮が今後の子ども自身のコミュニケーション能力に繋がっていくのでしょう。
最後は塾報告と全く関係の内容になってしまいましたが、
報告を書きながら、そんなふうな思いが巡ってきました。(報告者 山下祐)