12月6日の塾報告

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おはようございます。こんにちは。こんばんは。12/6の塾報告を致します、廣田です。

12月に入り、つんとする寒さと共に、クリスマスや年末などに向けて、ワクワクする気持ちでいっぱいですね。

そんな12月の始め、新宿せいが子ども園では、“成長展~言葉と表現の育ち~”という行事がありました。副題の通り、子どもたちの言葉や表現の育ちを保護者に見てもらう行事です。今年は近くの小学校の体育館をお借りして、成長展を行いました。

藤森先生のお話しの中にも、成長展についての話が上がりました。全クラスの演目の終わりに、幼児クラスの子どもたちによる、合唱が行われます。その際、年長の子どもたちは、3歳児クラスの子どもたちの手を握って入場します。歌をうたう時には、年長の子どもたちが3歳児の子どもたちの肩に手を置いて歌います。その理由として、3歳児クラスの子どもたちは初めての合唱で、不安感を持っていたり、わからなかったりする。だから年長の子どもたちが側にいることで、3歳児の子どもたちは安心して参加できる、という話がありました。

さて、本題に入りまして、この日の塾はZOOMで行われました。

ZOOM画面です(参加塾生が全員映っておらず申し訳ありません…。)

話はまず、「母子関係の深まり」についての話で盛り上がりました。先ほどの年長さんと3歳児クラスの子どもたちの話にも繋がりますが、子どもを助けるのは、必ずしも大人ではない、という話がありました。対大人ではなく、子どもが子どもを助ける、フォローするということが望ましいといいます。

母子関係が多い子は発達が遅れていくという話もあり、核家族化や一人っ子、少子化、公園の減少など、子ども同士で関わる機会がどんどん減ってしまっているのが現代の課題と話します。人々に猛威を振るったコロナウイルスも影響があり、人との非接触がさらに進行してしまいました。家族の中でも、お父さん、お母さんのみならず、祖父、祖母、曾祖父、曾祖母、兄、弟、姉、妹、地域の人など、昔はたくさんの人と関わる環境が自然とできていました。それが当たり前でなくなった今、保育者の専門性はさらに高まっていかねばならないと痛感します。藤森先生のお話の中にも、「大人が何でもやってあげるのではなく、子ども同士の関わりを促すような専門性を高めてほしい」といった話がありました。「やってあげよう」という気持ちが強く、抱っこばかりしてしまう。そうなると子どもはハイハイしたり、歩いたりする必要性を感じなくなってしまいます。「子どもの発達を妨げることになる」という話も出てきましたが、常に日々の保育を振り返る癖をつけたいと、考えさせられる議題でした。

話は「ピーステーブル」の話に移行していきます。ピーステーブルの元になった物は、アメリカの“ハイスコープ”という物で、そこは、“喧嘩する場所”のようです。「ケンカテーブルと聞いたことがあり、そこからピーステーブルを考えた」という話でした。しかし、ただ喧嘩をする場所だけでなく、「仲良くする場所でもいいのでは?」という考えから、今のピーステーブルの形ができたようです。何もしない権利を保障するために、“ぼーっとしてもいい場所”として、環境を用意しています。外が眺められるような場所に設置されているのも、心の平和を促すための工夫の一つのようです。

新宿せいが子ども園のピーステーブルです。

 シンガポールでは、スクイーズやドロップモーションのようなものも。ピーステーブルに用意されているとのことでした。ドイツでは、あるものにパンチをして気を収めるという物のようでしたが、藤森先生は言葉で言い合ってすっきりできることを大切にしたとのことです。「ケンカはいいことだけど、暴力はやはりよくない。力がある人が勝つというのはおかしいよね」という話がありましたが、まさにピーステーブルの根源を考える、とても貴重な時間でした。

そして、話題は2月に長崎県で行われる、第3回GT全国大会の話になりました。とてもワクワクする話がたくさん上がりましたが、まだ内容は伏せておきたいと思います。参加される先生方、参加はできないが、人づてに様子を聞く方、ぜひお楽しみに!私も期待感を胸に、当日を心待ちにしたいと思います。

 他にもワクワクする話が上がり、その一つに“ギビングツリーのHPが新しくなる”という話がありました。わかりやすく、見やすく、誰にでも伝わるようにという思いの元、HPの改善が進んでいるそうです。新しいHPは、現在のところ来年度以降に導入予定です。こちらも楽しみで仕方がありません。

 今回の塾でも、考えさせられる、ワクワクするようなお話が多く上がりました!また、日々の保育に生かすことができるようにしていきたいと思います。

 それでは12/6の塾報告を終わりにします!次回もお楽しみに。

(報告者:廣田)

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