算数

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今、塾生が「単位」ということでブログを書いています。なかなか面白う報告で、えんでもずいぶんとさんこうになることが多いですね。そこで、園での「数」のゾーンの作り方のために、小学校ではどのように算数を教えるのかをすこし説明します。

小学校の学習指導要領の算数に書かれている項目にはある特徴があります。まず、多くの他の教科は、2学年ごとに目標・内容が設定されていますが、算数は、学年ごとに目標や内容が決められています。

次に、「目標」を見てみると、第1学年と第2学年にだけ書かれている言葉があります。それは、目標の最初に、必ず「具体物を用いた活動などを通して」が書かれてあります。まだまだ小学校低学年においては、発達から見ると、数や形の把握は具体物を通さないと理解が難しいのです。当然、幼児期ではさまざまな生活において具体物を通して、「数」に触れるようにしなければなりません。

次に、私たちがよく「数」という内容は小学校では「算数」という教科につながっていくのですが、そこには、大きく四つのカテゴリーに分けられています。

A 数と計算:数についての感覚を豊かにする。数の意味や表し方について理解できるようにするとともに、加法及び減法の意味について理解し、それらの計算の仕方を考え、用いることができるようにする。

B 量と測定:量とその測定についての理解の基礎となる経験を重ね、量の大きさについての感覚を豊かにする。

C 図形:図形についての理解の基礎となる経験を重ね、図形についての感覚を豊かにする。

D 数量関係:数量やその関係を言葉、数、式、図などに表したり読み取ったりすることができるようにする。

です。

ドイツでは、保育室の数のコーナーに置かれていたさまざまなものが、カテゴリーに分けて置かれているところが何園かありました。園の中でも、それを意識してゾーンを構成してみてはどうでしょうか?

かず

 

算数」への3件のフィードバック

  1. 具体物を用いたということを子どもたちの様子や興味から読み取り、形にしていかなければいけませんね。先取りで教える、教え込むではなく、具体物を通し、算数の感覚を自然と養うということは苦手なことだからこそ、意識していきたいなと思います。4つのカテゴリーがありました。この中のカテゴリーにあったものがしっかり環境として用意できているか考えるとまだまだそうではないなと思いました。また、用意してあるものでもそのものの意味することを理解していない物もあります。数についての環境、カテゴリーで分けてみると何をもう少し充実したらいいのかや、全体のバランスを考えた環境の用意も考えることができそうです。

  2. この報告を読んで、私が小学校入学と共に磁石のついたプラスチック状のおはじきや、細長い棒のような物を算数の時間に使うという理由で購入し、授業で使用していたことを思い出しました。そのおはじきや数え棒は、きっと算数を理解していく過程で「具体物」としての位置づけであったのでしょうね。おはじきからは、「数と計算」「量と測定」、数え棒は立体的に組み立てられることから、「図形」「数量関係」などが、そこから学べるようにという環境だったのかもしれませんね。そして、四つのカテゴリーに分けることで、遊び方も明確にしてくれますね。

  3.  本当ですね。とても参考になります。こういった基礎的なことを押さえて文字・数・科学の数の部分を充実させていくことはとても大切なことのように感じます。先日の西村先生のお茶の報告のように、やっていることが指針に繋がっている、その関連性や関連性へと導く力というものがとても大切なことのように感じました。関連性をもつ為には、指針や要領というものに触れる必要があります。ブログを通して知ることができ、とても有り難い思いがしました。

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