先日、家で我が子と遊んでいる時に、突然「ありの~ままの~」と流行りの歌を歌いだすということがありました。特に、TVや映画を見せたわけではなかったのですが、おそらく通っている保育園で、仲良しのお兄さんやお姉さんの歌っているのを聞いて覚えたのでしょう。
そんな様子を見て、急いで某DVDを買いに行った親バカな私ですが、、。
中には意味の分からない言葉もあるとも思うのですが、それをリズムをつけて、話せてしまうのをみて、改めて、歌の持つ力のすごさを感じました。
そこで今回は『子どもにとっての音楽』についてとりあげてみることにしました。
まず、塾長の書籍の『見守る保育 0・1・2歳の「保育」』に音楽について項目があったのでそれを振り返ってみます。
その中には、「つくりうた」なるものが取り上げられています。
「つくりうた」とは子どもが自分の言葉に即興的にメロディーをつけて口ずさんでいる歌のことで、子守唄やわらべうたには「言葉を歌にする」という法則があり、赤ちゃん知らず知らずのうちに「つくりうた」になじんでいくというものでした。
今回、我が子が歌ったのは子守唄やわらべうたではありませんが、知らない言葉も歌えるというのはそういったことが関係しているのでしょう。
また、「赤ちゃんは大人が普通に歌った歌よりも、父親や母親の問いかけやいっしょに歌うことを好むそうです。」ともあります。
今回は保育園でのことですが、身近な人が歌うこと、それは「模倣」と「歌の持つ力」が加わり、大きな影響力となっているのではと感じました。
そう感じた時、そんな影響力のある歌で、一番古くから伝わる歌はどういったものなのだろうと、一つの興味が湧きました。
あくまで個人で調べたことなので誤りもあるかもしれませんが、
日本で最も古いわらべうたは、日本の最古の歴史書「古事記」に書かれている「いもむしごろごろ」という歌だそうです。私は全く聞いたことがなかったのですが、驚くことにいまだに歌われていることもある歌のようです。
歌詞は「いもむしごろごろ ひょうたんぽっくりこ」というもので、その後の歌詞は時代とともに様々な形に変化をしてきているようです。
歌だけではなく、わらべうたというだけあり、遊びとして『何人かの子供が、縦に並んでしゃがみ、前の子供につかまって、頭を左右に振りながら「いもむしころころ、ひょうたんぽっくりこ」とはやして練り歩くもの』だったり、ふれあい遊びとして『膝の上に子どもを乗せて揺らして歌う』などといった、振り付けもあるそうです。
調べだすといろいろなことがわかり、その内容の濃さにまとめきれないところもあるので、今回はこのくらいにして、またまとまったら書いてみたいと思います。
最後に塾長の書籍の中にはこうもありました『音楽は子どもにとっては環境のひとつであり、楽しみながら関われる環境を保障することが必要です』、そして『歌を歌うのは歌手になるためではなく言葉同様、自分の気持ちを素直に表現する手段でもあるのです』
音楽や歌の持つ力を改めて大切にしていこうと感じます。 (報告者 西田 泰幸)
私はなんでもない時に歌うのが癖のようになっていて、よく一人で何かをしながら歌っています。思えば、とにかく学生の頃は替え歌を勝手に作って友達と盛り上がるのを楽しんでいました。自然とつくり歌がでたり、曲を口ずさんでいる時のほとんどは機嫌がいい時のように思います。そんな機嫌の良さや歌の心地よさが人にも伝わるのですかね。歌をきまり通りにではなく、楽しく歌っているという世界はなんだとても平和な感じがしますね。
保育と音楽のことについて耳にしたり目にすることが最近特に多く、ブログに音楽のことが書かれていると、勝手に縁のような巡り合せを感じています。アルバイトをしながらバンド活動をしていたことを恥ずかしいことのように思っていた部分があったのですが、最近、それも自分の人生においてやってよかったことであったと思うようになりました。お陰で後悔が1mmもありません。
それと同時に、本当の意味でやっておいてよかったと思うのは、保育と音楽がこんなにも関連性のあるものであることを知ったからでした。自分の経験が活かせることに巡り合えそうな気がしています。視野を広く持って、流れに身を任せてみたいと思います。