「おでん」から「保育」

このエントリーをはてなブックマークに追加

先週の土曜日に「夕涼み会」があり、無事に終えることができました。今年からテーマが変わったので、ある意味全てが初めてで職員も悩みながら企画をし、準備をしてきましたが、当日は園児も保護者の方の笑顔が見れて、とても良かったです。

さて行事が終わると、まぁだいたいの園さんはあるのでしょうか??打ち上げというか、慰労会というか・・・。久しぶりに私も参加しました。今回のその席でとても興味深いというか大きな学びがあったので、その話しをさせていただきます。

たまたま私の前の席に、よく塾長の講演や塾生の加藤先生のブログにも紹介された、ベテランの先生が、なんと贅沢なことに3人座られました。そこで話された内容です・・・。

M「たすくん、この前さぁ、Aちゃんと新宿に飲みに行ったのよ!スタバの前の・・・提灯に「おでん」って書いてあるお店覚えてる?」

私「あぁ!覚えていますよ!かなり気になってたお店ですよね(笑)」

M「そうそう!そこに行ってきたのよ!」

私「あらっ!本当ですか!いいですね・・・。で、どうでした?」

A「それがさぁ、入った瞬間に腰が曲がったおじいさんと、まぁ年配のおばちゃんの二人しかいなくて、もちろん席もカウンターと奥にテーブルがあるだけで、そこまで広くないんだけど・・・。困ったのはメニュー表が無いのよ(笑)」

私「えっ!?じゃあどうやって注文したんですか?」

M「とりあえず、こういう店は冷酒があると思うから、それを頼んで、おでんをAちゃんに鍋の中を見て注文してもらったんだけど、量がね・・・ハンパなかったのよ!」

A「いや、ちゃんと一個ずつっておっちゃんに言ったんだけど、伝わってなかったのかな(笑)『こんなん、一人で食べれるのかよ・・・』とぶつくさ言いながらおでんをお皿に盛ってたわ(笑)」

M「さらに、すまし汁みたいな物をついてきた、もはや『おでん定食』だったね(笑)」

私「逆に、行ってみたいすね(笑)」

M「いやぁ、いかに私たちがぬるま湯に浸かっていたかが分かったよ!今まで行ってきた店のサービスが有難いかよく分かったよね(笑)」

A「やっぱ行ったことがない新しいお店に入ると、お互いに探りますよね(笑)ましてやカウンターしかないお店だと・・・。行きつけのお店だと、店員さんともコンタクト取れるし、お互いに分かっているから、自然と注文ができるけど、初めてのお店だとそれができないからね~。それこそ阿吽の呼吸が取れないよね」

M「そうそう!その辺は保育も一緒だよ。最初から阿吽の呼吸なんて取れるわけないんだもん、一緒にチームを組んで、そしてお互いを知って初めて阿吽の呼吸が生まれるからね。」

Y「確かに、1年目の時は阿吽の呼吸とか言ってられなかったな・・・とにかく必死だった記憶があるねぇ」

そんな会話を目の前で聞いていた私と後輩の女性職員と二人で口を揃えて言ったのは

「飲み屋のおもしろ話を、こんな深い話にできる、この人たちはスゴイ・・・」

飲み屋の話しからチーム保育の話になるなんて、誰が予想したでしょうか。

ただ、何でも保育に繋げてしまう部分は、やはり塾長と似ていますね。塾長も全く関係のない話しをしていると思いきや、急に保育に繋がり、そしてしっくり収まる・・・神業ですね。

 

いつでも保育の事を考え、そして何でも保育に置き換えて考える姿勢、おそらくせいがの森保育園の頃から塾長と過ごし、自然と伝承されてきているのかもしれません。そんな先輩の姿を見て私たち後輩も学び、真似て、そして伝承していきます。(報告者 山下祐)

「おでん」から「保育」」への3件のフィードバック

  1. とてもエッジの効いたおでん屋さんですね!話を聞いていて私も実際に行ってみたくなりました。その体験談を批判的に、否定的に捉えるのではなく、保育と繋げてしまうのは常に保育を深めようろとしておられるからかもしれませんね。いや、きっとそうですね。そのような素晴らしい先輩が近くにおられると学ぶこと、お手本になること、吸収することがたくさんありそうです!私も読んでいて、物事や出来事を批判するのではなく、そこから自分とは自分たちってと考えられる先生方の姿を感じ、自分もそうでありたいなと思いました。相手を批判したり、否定するばかりだとそこから得られるものは何もないのかもしれません。それにしても、「こんなん、一人で食べれるのかよ・・・」とつぶやかれたお店の方の言葉はおもしろかったです笑
    また、A先生の「行ったことがない新しいお店…」の話は藤森先生の今のブログの話題と繋がるようでもありますね。

  2. 私も途中まで、題名の「保育」のどの部分とつながるのだろうとかと疑問でしたが、最後は本当にしっくりまとまっていきましたね。個人的に、“保育の質”と“保育を考えている時間の長さ”は、比例するのではとも思っています。当然のように、実際に勤務している時間よりも、勤務していないその他の時間の方が長いわけで、その時間にも保育を考えているということは、人よりも保育を意識した生活を送っているということですね。生活が保育と密着することによて、保育の質も上がってくる印象を持てました。

  3.  会話の内容、その話し方まで丁寧に描かれていて(笑)その人が話しているようで、思わず笑ってしまいました(笑)さすが塾頭!
     〝最初から阿吽の呼吸なんて取れるわけないんだもん、一緒にチームを組んで、そしてお互いを知って初めて阿吽の呼吸が生まれるからね。〟とは、至言です。それを、何年も経験されてきたことを思うと、やっぱり、本当に素晴らしいです。改めて憧れてしまいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です