先日、年長さんがお芋堀に行ってきたので保育園に残ったのはもちろん年中さんと年少さんです。朝のお当番活動の一貫で職員室と調理室にお休みを伝えにいくお仕事がありますが、今日に限っては年中さんが気合い入っていたようにも感じます。やはり年長さんがいない分、自分達がしっかりやろう!という気持ちが子どもなりにあるのでしょうね。
そして午前中の活動も終わり、給食も食べ終わり、私の日課である食事スペースの掃除をしようと思い、お部屋にいくと何やら椅子を運んでいる音が聞こえました。
すると年中さんが自ら椅子を運んで掃除を始めているのです。少し驚きました。
まだ年長さんに比べると、運ぶ力やのコツも分からないので若干危なっかしい感じもしましたが、一生懸命に運んでいる姿に見とれてしまいました。
そして運び終えると、机も皆で協力して片付け始めたのです。
まだ年長さんもやってないことを始めて、最初は止めようか悩んだあげく、
少し見守ることに…ここも少し危なっかしいのですが、子ども達なりに、みんなで協力して机の片付けをやってのけました。さらに驚きました。
そして箒も勝手に自分達で持ってきて始めました。そして最後のちりとりも…。 続いて雑巾がけですが、まぁ雑巾絞りはまだまだ下手くそだろうなぁ、と思っていたら絞って持ってくる雑巾全てがちゃんと絞れていて、様子を見ていると絞り方も上手に絞ってるんですね…どこから覚えたんだろう…。
そして雑巾がけに関しても思った以上に上手で私から伝えることはほとんどないくらいでした。そして最後は机を並べて椅子を運ぶのも慣れたようにやってました。
「なんで教えてないのに出来るの?」 と聞くと
「だって、いつもあそこから見てるから~」
と言うのです。「あそこ」というのはテレビの事です。
ご存じの方もいると思いますが、定員が増えて3、4、5歳の保育室は2フロアを使用しています。
その部屋同士は階が別れているので、お互いの様子を見れるようにモニターをつけて常時見れるようにしてあるのです。 子ども達はそのモニターをいつも見ていて年長さんがどのように掃除をしているのか見ていたそうです。
ただ見ているだけで、あんなに上手に出来るとは正直思ってもいませんでした…。 まさに「伝承」の力を改めて感じた30分です。(報告者山下祐)
「だって、いつもあそこから見てるから~」という言葉にはグッときますね〜。「教え教わる」関係性は、実際に触れ合い、言葉を交わさずとも成り立つものなのですね!また、モニターが職員の子どもの動きを把握するための物だけでなく、子どもが主体的に活動できるためのものになっていたことも感じます。いつどこで何をみているのかは、こういった機会に気がつくのですね。
読んでいて感動してしまいました。自分たちでやろうと思ったというのも素晴らしいですね。そして、「あそこから見てるから」という言葉にも。普段の生活で。子どもたち同士の関わりがあるからこそ、モニターを通じた姿であっても年長さんの姿から刺激を受けていたのでしょうね。子ども同士が関わる力があるからこその年中さんたちの姿なのかなと思いました。子ども同士が関わる力はすごいですね!