以前、職員の送別会の話を書きました。そしてその会で塾長が言われた言葉、覚えていますか?本当に心に染みました…。
その時の報告で保護者の話も少し触れたので、今回はそのエピソードを書きたいと思います。
今年で卒園した園児の保護者でお寺のご住職さんがいらっしゃいます。
お子さんは二人いまして、お兄ちゃんも新宿せいが保育園の卒園児です。
そして二人とも0歳児からの入園でしたので、とても長いお付き合いをさせていただきました。
お父さんは朝の登園時に塾長と顔を合わすと色々な話をして、塾長からすると教え子みたいな存在だったのかもしれません(笑)
それだけ園との信頼関係も深い保護者の方でした。
そんな保護者(以後、お父さん)の方には夢が二つあるそうです。
一つ目は新宿せいが保育園の分園になりたい!という夢です。
以前、こんな話を聞きました。
行事の時にも保育が必要な家庭にはもちろん預かっています。
それを見かねた、お父さんが代わりに見ていてくれて、
しかも行事も一緒に回ってくれたのです…本当に有り難いことです…。
そして二つ目の夢は子ども達に講話をしたい!という夢です。 先日、二つ目の夢が叶ったのです。
お父さんに保育園に来ていただき年長さんを対象に講話をして下さったのです。
新年度の新しい環境として茶室があります。
そこで子ども達に向けて「良い行い」について講話を頂きました。
子ども達にお手伝いをしているか?と聞きました。
まぁ、だいたいの子ども達はしていると手を挙げてました。
そしてお父さんが言ったのは
「それは、お母さん、お父さんに言われてお手伝いをしているのかな?それとも自分から進んでお手伝いをしている?」
見守る保育の基本、自発的にしているか?ということです。
大人に言われてやるのでなく、自分から自発的にお手伝いをすることが大切な事で「良い行い」と子ども達に伝えて頂きました。
とても素敵な講話を聞かせていただきました…。 何よりも子ども達に話をしているお父さんの姿、笑顔が本当に素敵でした…
普段も笑顔を見せてくれますが、それ以上の笑顔でお話をしていました…。
「幸せのプラットホーム」 次はどんな人が新宿せいが保育園で幸せになっていくのか…とても楽しみです。(報告者山下祐)
一人の人を大切に考えているという姿勢を感じます。最近、思うのは一人の人を大切にできないということは、結局は全体のことも大切にできない、考えていないことになるのではないかということです。一人の人の思いを大切に受け止め、尊重する姿勢は必ず子どもたちに伝わると思います。そして、そんな雰囲気の保育園、集団はまさに「幸せのプラットホーム」という場所であるように思います。写真のお父さんの笑顔を見ると、こちらまで嬉しくなってしまいます。私も幸せを分けてもらったようなそんな感覚です。
そして、気になっていた茶室をちらっと見ることができました。掛け軸に、兜と伝統的な雰囲気も感じますね。この場がどのようになっていくのか、それもまた楽しみです。
〝新宿せいが保育園の分園になりたい〟〝子ども達に講話をしたい〟という話を卒園式後の会で聞いた時は感動しました。それから間もなくしてこの会が行われ、その内容も素晴らしかったとのことですが、この会が行われるまでのスピード感も本当に素晴らしいと思います。お父さんも幸せ、それを聞いた子ども達も幸せ、そして、園も幸せであり、こんなに素晴らしいことないですね。息子さんも誇らしかったのではないでしょうか。
父の背中を見て子どもは育つと言いますが、僕はこの言葉とても好きです。大きな背中を常に見せていきたいと思える、そんな報告を読ませていただきました。