「必死」な姿・・・

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皆さん、ご存知の通り8月15日は終戦記念日です。

ちょうどお盆休みのため、実家に帰省していました。テレビでは終戦に関するニュースや番組が流れており見ていました。

中でも一番、心を打たれるのがやはり「特攻隊」の話です。私は塾長との出張で色々なところに行きましたが、数多くの中で印象強く残ってしまう場所は「沖縄のひめゆり平和祈念資料館」「広島の平和記念資料館」「鹿児島県鹿屋市の鹿屋航空基地資料館」「福岡県の大刀洗平和記念館」と戦争に関する場所です。

小学校の時に授業で戦争の事はある程度のことは学びますし、戦争の悲惨さも理解できるかもしれません。また私の86歳になる祖母は戦争を経験しているため、空襲の恐ろしさなども聞きました。私が高校の時に亡くなった祖父も兵隊として戦地に出向き、その時の体験談も聞きました。そして特攻隊の話など、授業では聞けないような話しをたくさん知りました。しかし、そうは言っても経験したことがない世界なので、正直な気持ちを言うと「分からない」というのが私の感想です。

それが塾長と訪れた資料館や記念館を見学した時に、今まで生きてきた自分の価値観、生き方、考え方が180度変わるというか、言葉では言い表せない感情になり。そして訪れるたびに涙に溢れるのです。

特に特攻隊の話しを聞くと…言葉が出ませんでした。自分よりも若く、中には20歳にも満たない青年達が命を落とすのです。しかも出撃前の写真はみんな笑顔・・・。

 

「必ず死ぬ」

 

私は「必死」という言葉の意味をこの時初めて知った気がします。

よく普段の会話でも「必死」という言葉を使用すると思いますが、当時の「必死」という言葉の使い方と重みが全然違います。当時の写真で「必死」と書いてあるハチマキをしている青年たちの姿を見て、本当の「必死」の姿を見たと思います。

そんな特攻隊ですが、テレビでは実際に軍艦を一隻しか撃沈できなかったそうで、残りはぶつかる前に狙撃されてしまうそうです。

当時の特攻隊の人たちは何を思って特攻するのか、と言うと国のためとは表向きは言いますが、やはり「家族」だそうです。家族を守る為に特攻する。自分が特攻することで家族が守られるならば…そんな思いで空に飛び立つのです。

 

塾長とこの話しをしたときに塾長が言われたことは

 

「もちろん戦争の事を知ることは大切なことだけど、小さい子どもにはまだ話さないほうがいいかもね。それよりも『生きる楽しさ』をまずは伝えることが大切だと思う。」

 

この言葉を聞けて安心しました。自分の息子にもいつかは戦争の話をしなければいけない時期がくると思っていましたが、どのタイミングがいいのか?とちょうど悩んでいた時なので良かったです。

 

っとここにきて急に離しが変わるのですが、今回の帰省で戦争の映像を見ていて、ふと頭の中に浮かんだことがありました。それは以前、塾長から教えてもらった映画です。あらすじは塾長から聞いていたので、まさに、今このタイミングで見るべきではないのか?と思い、早速塾長のところにいき、映画を借りました。次はその映画を私なりに紹介したいと思います。(報告者 山下祐)

「必死」な姿・・・」への2件のフィードバック

  1. 「もちろん戦争の事を知ることは大切なことだけど、小さい子どもにはまだ話さないほうがいいかもね。それよりも『生きる楽しさ』をまずは伝えることが大切だと思う。」この藤森先生の言葉には私も安心しました。私も山下さんと同じように、戦争を伝えることの難しさに悩んでいました。環境を大切に思うためには、まずは自然に触れ、自然を好きになることが大切であることとつながるのかもしれませんね。「生きる楽しさ」なによりもこれが一番大切ですね。生きることの楽しさ、何かを全力で楽しむ大人の姿を子どもたちに見せていけるような楽しみ方を実践していきたいですね。
    武力を持って、威圧力が大切で、ある程度強気な姿勢で…と耳にすることがありますが、そのような実感の伴わない駆け引きではなく、実際に戦争を肌で感じてきた方々がおられます。私たちがもっと耳を傾けなければいけないのは、机の上の国防論ではないですね。肌感覚はなによりも大切にしなければいけないことなのかもしれません。

  2. 「出撃前の写真はみんな笑顔」というところに、どうしても違和感を感じてしまいますね。その笑顔は、家族を守るためにこの命を使うことができるという笑顔であったのでしょうか。それとも、別の理由があったのでしょうか…。その時代に自分が生きていたら、何を思っていたでしょうか。多くの疑問が浮かんでくる中、“自分の命を何のために使おうか“という自問が頭を巡っています。このような感覚になれることも、現代では幸せなことなのかもしれませんね。

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