数年前、塾長の講演で「遊び心」が中心の時がありました。
私もGT環境セミナーの見学園紹介では「遊び心」を中心とした発表をしました。
そこから、私が感じた「遊び心」とは「心の余裕」だと思います。
どうしても「見守る保育」を実践しないといけない・・・と思う事はもちろん大切ですし、
間違ってないです。しかし強く思い過ぎると、どうしても視野が狭くなり周りが見えなくなってしまいます。
そうなると自然と心の余裕もなくなり、子ども本来の姿もぼやけて見えてしまう気がします。
そんな時に「遊び心」を忘れず、心の余裕を持つことで視野が広くなり、
子どもの姿もくっきりと見えるのではないでしょうか。
その「遊び心」を持ち合わせているのが男性と言います。
おそらく新宿せいが保育園に見学に来られた方で、装飾の中に保育に関係ない物が、
時々混ざっています。その大半は男性が仕掛けています。
まぁ、時々女性もいますが(笑)
それは装飾だけでなく、活動も同じです。
「取りあえずやってみよう!」という精神が強いのも男性ではないでしょうか?
特に私自身がそうなんですが、何か面白い事を見つけると、
すぐに子どもに見せたり、一緒に遊んだりします。
それが子どもにとって何の意味があるのか?と言われると・・・困りますが、
今、その瞬間にしかできない体験であれば、優先して子どもに体験させてあげたいですし、
それを見て子どもなりに何か感じてくれれば有難いです。
ただそれだけです・・・。
私も今回の帰省で「遊び心」というか「子ども心」を思い出しました。
実家に帰省した二日後に大雪に見舞われ、朝起きて外に出たら約50㎝ほど積もっていました。
雪国出身でない人はそれを見て喜ぶと思いますが、
雪国の人はうんざりです・・・そうです雪かきがあるからです。
それをしないと外に出れないし、車も動かせないし、何もできないので、
雪国の人は朝起きたら雪かきから始まります。
私も久しぶりに雪かきをしましたが・・・疲れました・・・。
ただ雪を見ていて、ふと思ったのが
「雪だるま作ろう!!」
今年、大ヒットした映画の挿入歌でもありましたね(笑)
せっかくこんなに雪があるのだから雪だるまを作ろう!!と急に思いました。
あとは1歳の息子に見せたかったのもあります。
だいたい1時間くらいでしょうか?ひたすら雪玉を転がしました。
綺麗な丸を作るには少々コツが必要なんです。
初めて本気で雪だるまを作ったかもしれません(笑)
それがこれです↓
何も考えず、ただひたすら大きな雪玉を転がし、
寒さ、疲労、様々な感情を忘れ、とにかく出来上がりが楽しみで、
ワクワクドキドキして転がし、二つ目の雪玉を上に乗せて、
人参で鼻を作り、空き缶に黒いビニール袋をかぶせて目に見立て、
全て完成した瞬間、一気に寒さ、疲労がきました。
まさに、これこそゾーン体験でした。
年末、ただゆっくり過ごすのも悪くはありませんが、
せっかくなので、普段体験できない事を、思い切って、年齢を忘れて、没頭するのもいいですね。
来年は大きな「かまくら」でも作って息子とお菓子でも食べようと思います(投稿者 山下祐)
遊び心、男性の保育について何度も頷いていました。まさに私も全く同じ気持ちです。取りあえずやってみよう精神ですし、面白いことがあるとすぐに子どもと共有したくなります。「それが子どもにとって何の意味があるのか?と言われると・・・困りますが」という部分もとても納得できるので、なんだか読みながら嬉しくなってしまいました。最近は「また、あんなことやってるよ〜」という周りの職員の反応が心地よくもなってきました(みなさん、そうは言っても実は温かく見守ってくれているので、安心できています)。また、女性の中にもそんな男性の遊び心を持った方もおられるので、嬉しくなりますし、おもしろいですね。私はもう少ししっかりしないといけないなと思いますので、その部分も意識しながら遊び心も忘れずにいたいなと思います。というより、きっと我慢できずにやってしまっていると思います。だたし、私の場合は調子に乗り過ぎるのには気をつけなければいけませんね。
素晴らしい報告ですね。自分も子どもがいるのでとても共感するものがあり、来年のお子さんの成長を楽しみにする塾頭の気持ちを感じるようで、読みながらとても心温まる時間を過ごさせていただきました。子は宝とは、本当のことですね。
最近読んだ本の中に「正しい、正しくないということはもうわかった時代になったから、今度は楽しいかどうかで決めよう」という内容の言葉がありました。今、日本の保育園の多くは子どもに何をすることが正しいかということに躍起になっている部分があるかもしれません。指針で保育園の独自性を認めていることが、その正しさも保育園独自のものとなってしまう部分があるようです。配膳の時には保育者はエプロンをすることが正しい、喧嘩をしたら白黒つけてあげることが正しい、などなど。そのせいで子ども達が本来保育園で味わうべき楽しさを味わえないのなら、それは果たして正しいことなのでしょうか。
子ども達はもちろん保育者である大人も法律の範囲内で生きているわけですからそんなことでそんなに責めなくても、、、と思う場面を多くの職場で目にしてきました。正しいかどうかは大人なのでわかることですし、正しさは本当はその人がどう思ってどう感じるかくらいのことなのかもしれません。ただ、それよりも、今の時代は楽しいことを基準にしてみてはどうでしょうか、と言いたいです。
〝「遊び心」は「心の余裕」〟ということです。保育者に心の余裕がなければ、それを子どもに求めるのもとても酷だと思ってしまいます。保育園、教育機関の現場は楽しい!をもっと必要としています。